金剛心輝シャイニングディオーネ~世界一面倒くさい魔王とヒロインの純愛(?)凌辱バトル~ 作:johnny内藤
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「ぅ、んん…………あ、あれっ? 身体が……」
目を覚ましたシャイニングディオーネが最初に抱いたのは、先ほどまであったはずの痛みがすっかり消えていることへの違和感だった。
どのような魔術を使ったのかは定かではないが、どうやら異次元へ転移させられた際、身体中の怪我を治されたらしい。
しかし擦り切れたコスチュームはそのまま。どれだけ念じようと、体内のエナジーがピクリとも動かないことから、すっかり元通りに全回復させられた……というわけではないことが理解できた。
次に目についたのは、自分が放置されていたこの部屋だ。
例のアメジスティアの空間とは異なる、人工的な室内。
だが先日連れていかれたペットショップ……あの広々とした建物とは違い、こちらは窓もなく、ずいぶんと狭い部屋のようだ。
ディオーネが寝かされていたのは、とても簡素なビニールカバーのベッドだった。
それに病院の診察室にあるような、布張りのパーテーション。そして部屋の隅に、小さなポットが置かれたテーブル……部屋にあるのはそれくらいのものだ。
「……あれ?」
ディオーネはひくひくと鼻を動かし、空気を吸いこんだ。
そう言えば、さっきから部屋中に何かの匂いが漂っているような気がする。
どうやらそれは、テーブルの上のポットから放たれているらしい。
異臭ではない。部屋の中に立ち込めているのは、なんとも言えず心を落ち着かせるような、とろりと甘い香りだった。
「……??? な、なんなんだろう、この部屋……黒河くん、どうして私をこんなところに……?」
柔らかい暖色系の照明に、全身を包み込むような心地よい香り。いつもなら手足を拘束されていてもおかしくないシチュエーションだが、そういった異常も特にない。
これでは敗北後の凌辱どころか、まるで自分を
(と、とにかく辺りを調べないと……これも何かの罠かもしれないし)
決して警戒を緩めることなく、ディオーネがベッドから降りようとした……その時。
――ガチャッ
「ああ、お目覚めのようですね、ディオーネ様」
「――ふぇっ?」
ひとつしかない扉が開き、見知らぬ人物が部屋に入ってきた。
それは二十代半ばくらいの若い男で、清潔な白い衣服に身を包んでいる。
いかにも人の良さそうな笑みを浮かべた、何の変哲もない一般人……。
そんな男の登場にどう反応したらいいかわからず、ディオーネはさらに混乱してしまう。
「あ、あのっ……」
ひとまずは彼から話を聞き、少しでもいいから情報を得たい。
そう思いながら、おずおずと切り出そうとしたディオーネだったが……それにかぶせるように、男がうやうやしく頭を下げた。
「ようこそいらっしゃいました。本日は当マッサージ店にお越しいただき、ありがとうございます」
「……えっ? ま、まっさぁじ……???」
予想もしていなかった男の言葉。
それを聞いたディオーネは思わず間抜けた声を出し、口をポカンと開けてしまう。
「あぁっと、えぇ~っと……? な、何かの間違いなんじゃ? 私、別にマッサージをしてもらいに来たわけじゃ……」
「いいえ、たしかにご予約が入っていますよ? 黒河様のお名前で、シャイニングディオーネ様にマッサージを……と」
「く、黒河くんが……???」
その名を耳にして、ディオーネがますます首を傾げた。
いったいどうして彼が自分にマッサージを? もしかしてさっき曜が言っていた、
疑問は尽きないものの、ともかく目の前の男がマッサージ師であるらしい……ということだけは何とか理解できた。
言われてみれば部屋のつくりも、以前雑誌で見かけたマッサージ店の個室に近いような……。
そう思ったディオーネは、次に無理やりこの部屋から脱出することを試みてみようかと考えた。
しかしこのマッサージ師は、どう見ても普通の人間だ。もし脱出を妨害されて、万が一にでも傷つけるようなことになったら……そう思うと、その案は却下せざるを得ない。
それに今までの経験から、どうせ自力でここから抜け出すことも不可能だろう。
だとしたら今はとにかく彼の言う通りにし、様子を見よう……そう思い至ったディオーネは、強い警戒心を抱きながらも男の言葉に従うことにした。
「本日私が請け負ったのは、当店自慢の特別マッサージコースです」
「は、はぁ……」
「全身のコリをもみほぐし、日々の生活で蓄えた疲労を残らず取ってしまおうというものなんですが……とてもよく効くと評判で、特に女性のリピーターも多いんですよ?」
男は終始ニコニコしていて、口調も穏やか。
いままで自分を辱めてきた男たちとは大違いで、何か良からぬことを企んでいるようにも思えないが……。
「わ、わかりました。それじゃあ、お願いします……?」
曜の名前を出されたこともあり、無下には断りづらい――そんな思いにも後押しされ、ディオーネは戸惑いながらも了承した。
「かしこまりました。では……こちらの服に着替えていただけますか? 大変失礼なのですが、そちらのお召し物では少々施術を行いづらいので……」
「……はっ!?」
改めて自分の姿を見下ろして、ディオーネは慌てて胸を両腕で隠した。
コスチュームはあらゆる部分がほつれてしまっていて、おっぱいは大事な部分までほとんど丸出し……たしかにこの状態では、マッサージどころか外を歩くことすらできないだろう。
マッサージ師が差し出した袋を受け取ったディオーネは、案内されるままにパーテーションの裏へと回り、着替えを開始する。
(はぁ、恥ずかしかったぁ……もう、黒河くんったら。どうせなら怪我だけじゃなくて、服も直してくれればよかったのに……)
いまもこの状況を別次元から覗き見ているはずの魔王に心の中で文句を言いつつ、ディオーネがボロボロの衣装を脱衣カゴに収めていく。
(えっと、見られては……いないよね?)
マッサージ師に対してまだ完全に心を許していないディオーネが、慎重に周囲の気配をうかがう。
しかしマッサージ師におかしな動きはなく、辺りには隠しカメラを仕込んでおけるような怪しいものもない。
(……うん、ひとまず安心みたい。う、疑ったりして、悪いことしちゃったかな……?)
ディオーネは
――そんな姿がうっすら明るいライトに照らされて、パーテーションの布にシルエットとして映し出される。
乳輪の膨らみまではっきり浮かび上がったその影を、にこやかに細めた横目で視姦されている……着替えに夢中のディオーネは、そのことにまったく気づいていなかった。