金剛心輝シャイニングディオーネ~世界一面倒くさい魔王とヒロインの純愛(?)凌辱バトル~ 作:johnny内藤
――――
(こっ……この服って……っっ!?!?!?)
着替えを終えたディオーネは、自身の首から下を見おろして頬を引きつらせていた。
マッサージ師から渡された袋の中身。それは服というよりは、ビキニタイプの水着……いや。もはや水着とも呼べないような、ほぼ紐に近い代物だった。
カップに当たる部分は非常に小さく、バストの大事な部分を辛うじて隠しているだけ。と言うか乳首の先端に申し訳程度の布が引っかかっているだけで、乳輪は完全にはみ出している。
ボトムの布地も股間の中心をわずかに覆っているだけで、割れ目が半分ほど見えてしまっているんじゃ……? と思えるくらいの面積だった。
(な……何これ~~~!? いやっ、全部着てから気がつく私も私だけど! だ、だっていくらなんでも、これだけってことはないって思ったから……袋の底に、何か羽織るものでも入ってるんだろうなって思ったから~~~!!)
水着が入っていた袋を逆さまにして、ブンブンと何度も振り回す。しかしこれ以上、何かが出てくる様子はない。
――これはきっと何かの間違い……単なる店側のミスで、本当は入れるはずだった上着を入れ忘れただけに違いない。
そんな一縷の望みにすがりつつ、ディオーネはビクビクしながらパーテーションから顔を覗かせ、マッサージ師に尋ねてみた。
「あ、あの~……」
「はい、いかがされましたか?」
「い、いえ、そのっ、ぜんぜん大したことじゃないって言うか……! お、お借りした服って、これで全部なのかな~って……えっと……な、中に水着(?)みたいなものしか入ってなかったから……」
「ええ、そうですよ? 当店のお客様は、みなさんその施術着を身につけてマッサージを受けていただくことになっております」
「そ、そうですか、ありがとうございま~す……」
一切の曇りもないスマイルで応えられ、ディオーネは再びパーテーションの裏へと顔を引っ込めた。
(や、やっぱりこれで全部だったんだ! しかも水着じゃなくて施術着って言ってたし! こ……こんなえっちな格好でマッサージされるなんて……これが普通なの!? でも他のお客さんもそうするって言ったし……も、もしかして、私が気にしすぎなのかなぁ……?)
これまで培ってきた常識から遥かにかけ離れたマイクロサイズのビキニに身を包みながら、自問自答するディオーネ。
その戸惑いの気配を感じ取ったのか、マッサージ師がパーテーション越しに優しく声をかけてくる。
「あははは……おかしく思われるのもごもっともです。少々肌の露出が多くて、恥ずかしいですよね」
「……いえっ! あ、あの……はい、少々……って言うか、思ったよりも全体的に小さいって言うか、その~……」
「ですが心を込めて丁寧に施術を行うには、そちらのほうが都合がよいものでして……。それにマッサージ中は、ベッドにうつ伏せになっていただきますので。センシティブな部分は、こちらからは決して見えないようになっております」
(ほ、本当かなぁ……?)
マッサージ師の言葉を聞いてなお、ディオーネの心の中には拭い切れない疑念が残っていた。
やはり今までの経験から、敗北後のこの状況や男性という存在そのものに対して、一定の警戒心を抱くのは当然だろう。
本当にマッサージなんて受けていいのだろうか? 今にもこぼれ落ちそうな乳肉をおさえながら、ディオーネが逡巡していると――
「その服でしたら全身余すことなくマッサージを行えるため、最大限の効果が期待できます」
「は、はぁ……でも……」
「それに当店のマッサージには、高い美容効果があるとご好評をいただいておりまして……。生まれたままに近い姿で身体中をピカピカに磨き上げ、お肌に張りや潤いをプラスすれば、気になる男性を振り向かせることもできるかも……」
「……っ!? きっ……きになる、だんせい……っっ!?」
その言葉を聞いて、ディオーネの頭の中にまっ先に浮かんできたのは曜の顔だった。
日頃から素っ気ない態度を取り、先日もシャイニングディオーネ=姫菱陽花梨に対して面と向かって「大嫌い」だと言い放った彼……。
もしかしたら自分のことなんて、本当に眼中にないのかも……と不安になっていたディオーネだったが、もしマッサージ師の言う通り施術を受けてキレイになれば、少しくらいは興味を持ってもらえるかもしれない。
そんなわずかな希望を抱いた彼女の心は、マッサージ師の穏やかな口調――そして先ほどから部屋中に漂っている甘い芳香に解きほぐされ、あっさりと動かされてしまった。
「そ、そうですね……そちらから見えないのなら、安心……ですよね……?」
うつむき気味にそう呟いた彼女に気をつかったのだろうか。マッサージ師がディオーネに背中を向けて、何やら準備をし出した。
その隙を見計らい、胸を抱えながらそそくさと駆け出したディオーネが、うつ伏せの体勢でベッドへとダイブする。
「あははは……ありがとうございます。もうこっちを向いてもらって結構ですので……」
赤くなった頬に愛想笑いを浮かべてそう言うと、背後の人物がこちらに振り向き近づいてくる気配が。
準備を終えたと思しきマッサージ師が、ディオーネの足が向いている方向に立ったようだ。
「それでは始めさせていただきますね。当店自慢の、特別マッサージを――」
「はっ……はい、お願いしますっ!」
まだ硬さが抜けきっていないディオーネが、ベッドの
「ははは、どうぞリラックスしてください。そんなに力が入ったままでは、せっかくのマッサージが効かなくなってしまいますので」
「そ、そうですね……すみま――ひゃんっ!?」
――トロォ~ッ……
背中の中心に、不意に何やらヒンヤリとしたものが降り注いできた。
あまりにも突然のことだったため、ディオーネは驚いて身体を弓なりに反らしてしまう。
「ああ、失礼いたしました……冷たいですよね? いま背中に垂らしたのは、このマッサージに欠かせないオイルです。なので、慣れるまでもう少しだけ我慢していただければと……」
「お……オイル、ですか……?」
「はい。これはリンパの流れを良くし、血行を促進させてマッサージの効き目を飛躍的にアップさせる、当店オリジナルのオイルでして……そちらのアロマポットに入っているのも、これと同じものなんですよ?」
「そ、そうなんですね……」
マッサージ師にうながされ、ディオーネは部屋の隅にある、ポットが置かれたテーブルに目を向けた。
あの心を落ち着けてくれるアロマと同じもの……そう聞くと、効能にも期待できそうな気がしてくる。
ほんの少しだけ緊張の糸が緩んだディオーネは、マッサージ師の手に身を委ねるべく、ガチガチだった全身からわずかに力を抜いた。
「では改めて、始めさせていただきます。お身体に触りますので、驚かないでいただければ……」
「は、はい……お願いしま――んっ、ふ……!」
――ぬちっ
マッサージ師の手が、背中の真ん中――オイルを垂らした部分に触れた。
男性にしてはしなやかで細い指が、背筋のくぼみに溜まったオイルをすくい、塗り広げていく……。
その粘り気のある感触に、ディオーネは思わず鼻からうめき声を漏らしてしまった。
(び、びっくりしちゃった、思ったよりヌルヌルしてたから……変な風に思われなかったかな?)
ディオーネは頭の裏側で、さりげなく背後の気配をうかがった。
しかしマッサージ師は特にこれと言ったリアクションもせず、背中にオイルを塗り込む作業に専念しているようだ。
(ふぅ、よかったぁ……)
どうやら彼は思った以上に、真面目な仕事人らしい。
やがて背中や太ももにオイルを塗り終えると、マッサージ師が手のひらを使った圧迫を始めた。
「んっ、んん……ふぅ、んぅ……!」
時に軽く撫でるような手つきで。時にグイグイと体重をかけて。たっぷりと時間をかけて、ディオーネの肌に丹念にオイルがすり込まれる。
その間も、彼の指が内ももや尻たぶといった局部に触れてくることはない。
そういったところも、これまでディオーネが出会ってきた”自分が抵抗できないと分かるや否や、欲望を剥き出しにして襲い掛かってきた男たち”と違い、好感が持てる。
――グイ、グイ……グイッ!
「んっ、んふ……ふぁっ♡」
気が緩んでいたところで、腰の上の辺りに強めの圧迫を受けた。
普段から、大きな胸を支えるために酷使されている身体の中心だ……強張っていた筋を揉みほぐされる快感に、ディオーネは思わず甲高い声を上げてしまった。
「すっ、すみません、変な声出して……!」
「いえいえ、かまいませんよ。この部屋は、防音もしっかりしていますから」
咄嗟に謝罪の言葉を口にしたディオーネに、マッサージ師が落ち着いた口調で返した。
「それに我慢しすぎては、せっかくのマッサージも効き目が落ちてしまいますので……どうぞ遠慮なさらず、感じるままに声をお出しください」
「そ、そうですか……? それじゃあ……んっ、んん……んぅぅっっ♡」
頭の芯まで響くような男の声と、絶妙な力加減の指さばき。それに胸を満たす甘い香りに導かれるまま、ディオーネは鼻にかかった声を漏らしていく。
さっきまで冷たかったオイルも、肌の温度に馴染んで温かくなり、まるで身体中を優しく包んでくれるような錯覚を覚える。
――グイッ、ググッ……ぐにゅぅっ……♡
「んっ、ふぁぁぁ……っっ♡♡♡」
マッサージ師の指が、柔らかいもも裏に食い込んだ。
「ん、んん……んぁっ……はあぁぁぁ……♡」
ここも日々の戦いによる疲労が溜まりやすい部分だ。
厚みがある太ももの肉に、念入りに塗り込まれる温かなオイル。
そのあまりの心地よさに、ディオーネはうっとりとため息をついてしまった。
「……それにしても見事な
「そ、そう、ですか……? ぁ、んふ……♡」
「その上スタイルも抜群……これなら、さぞかしおモテになるでしょう? お客様でしたらマッサージなどお受けにならなくても、意中の方を振り向かせることなど簡単そうですが……」
「あはは……ど、どうでしょう? その人、女の子にあんまり興味がないみたいで、ましてや私なんてぜんぜん相手にされてなくて……んぁ、あっ、は♡ だ、だから……今よりもキレイになれたら、私にもチャンスがあるかなって……んぁ♡ あっ♡ あ♡」
元々自分の美貌を自覚せず、それを鼻にかけるようなこともないディオーネだが、こうもストレートに褒められると悪い気はしない。
もはやマッサージ師に対して完全に心を開いている彼女は、快感のツボを的確に突いてくる指使いと巧みな話術によって、いつもなら恥ずかしくてとても言えないような言葉を引き出されてしまう。
「ふぅ……ふぅ……んっ……♡ はぁ、ぁは……んっ、んふぅぅ……♡♡♡」
そんな話をしているうちに、心なしか肌が火照ってきたようだ。
背中や脚にじっとりと浮いてきた汗をごまかすように、ディオーネは少しだけ身をよじる。
「おっと……施術中は、あまり動かないでくださいね?」
「す、すみません! ちょっと、暑くなってきちゃったから……」
「そうでしたか……ですがご安心ください。オイルの刺激によってリンパの流れがよくなり、代謝が上がってきているだけですので……マッサージが効いている証拠ですよ」
「そ、そうなんですね……ごめんなさい、こういうお店でマッサージを受けるなんて、初めてのことで……んくっ、んふぁぁ……♡」
“リンパ”などと説明されても、正直よくわかっていないのだが……ひとまずは