金剛心輝シャイニングディオーネ~世界一面倒くさい魔王とヒロインの純愛(?)凌辱バトル~ 作:johnny内藤
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「………………」
「………………」
――その夜。藤村家の食卓。
曜と英子はテーブルを挟んで向かい合わせになり、並べられた夕食を口に運んでいた。
リビングに漂っているのは、重々しく剣呑とした雰囲気。
普段なら飄々としていてお喋りを絶やさない英子だが、この日は甥の顔色を伺うようなオドオドした態度で、黙々と箸を動かしていた。
「――くそッ、あのキス魔。人が動けないのをいいことに、顔中ベロベロ舐め回しやがって……前世は本当に犬だったんじゃないのか?」
重苦しい沈黙を先に破ったのは、マンションに戻ってきて以来憮然とした表情を崩さないでいる――その中に、幾分かスッキリした色を浮かべた――曜の方だった。
恨み言の矛先は、どうやらシャイニングディオーネこと姫菱陽花梨に向けられているらしい。
彼はディオーネに拉致されてから数時間後、復活したダークアメジスティアに救出されて元の次元に還ってきた。
戦いの際に負った身体や内臓へのダメージは、すでに完治している。
しかし顔面や首筋の至るところに浮かんでいる赤い斑点――吸引性の内出血の
「…………ッ……!」
そんな苦虫を嚙み潰したような甥の顔を、正面から見ることができないでいる英子。
だが時間が経つにつれ、より重たくなっていく場の空気、そして胸の中で膨れ上がっていくいたたまれない気持ちに耐えられなくなった彼女は、ついに弾かれたように椅子から立ち上がり、床へとダイブした。
「も……申し訳ございませんッ!」
「…………はッ?」
とつぜんの叔母の奇行に、曜が箸を口に咥えたまま目を丸くした。
「お怒りはごもっともです! 不肖ダークアメジスティア、魔王様の側近という栄誉ある御役目を賜りながら、貴方をお守りするどころか足枷になるという不始末……どれだけお詫びしようと、償えるものではありませんッ!」
英子は人間として振る舞うこともすっかり忘れ、摩擦でフローリングが焦げてしまうのではないかと思うほどに、激しく額を擦りつけている。
そんな彼女をなだめるように、曜は戸惑いながら箸をテーブルに置いた。
「いやいや……ちょっと待ってよ。俺は
「し、しかしッ――」
「たしかに、結果的にはパワーで押し切られて負けちゃったけど……でもそれは俺の力不足でもあるし。別に叔母さんひとりの責任だなんて思ってないよ」
連れ去られた空間で惨たらしい辱めを受けたにもかかわらず、自分を気遣うような曜の言葉に、思わず涙ぐみそうになる。
しかし英子が真に詫びたいと思っているのは、「曜の足を引っ張った」という直接的な失態のことではない。
むしろその要因となった、
「そ、そのような寛容なお心遣い、この上ない喜びです……ですが、責任も果たさぬまま無様に生き続けていては、魔王様にお仕えする騎士としての名折れ!」
「んな大げさな……」
「どうかこのアメジスティアめに罰を! このままでは、私は自分を許せそうにないのです!」
「ええ……そう言われてもなぁ」
曜は困ったように頬をかいた。
しかし英子も一歩も引かず、鬼気迫る勢いで彼にすがっている。
魔王への不忠……その大罪は、彼の手により下される罰でしか清算できないと信じているからだ。
「魔王様、どうか!」
「う~ん……」
いまだかつて見たこともない叔母の豹変ぶりに、曜は困惑している。
「こ、これほどお願いしても、聞き入れていただけないのですか……?」
「聞き入れないって言うか……だって俺がどんな罰を与えたって、叔母さん喜んじゃう気がするし」
「……う゛ッ!?」
ため息とともに紡がれた曜の言葉に、英子は思わずたじろいてしまった。
たしかに……「罰」という言葉で初めに連想したのは、かつて曜が魔王として目覚めた当初、彼から浴びせられた手加減なしの暴力だ。
そのことを思い出すだけで、蹴り上げられた下顎が、絞め上げられた首筋が――そして被虐の悦びに濡れた下腹部が熱を持ち、ムズムズと疼いてしまう。
己が
こんなことでは罪は贖えない。さりとて曜の性分では、これ以上の罰は望むべくもない。
いったい何をされれば自分の気が済むのか……英子自身も答えが出せず、曜と一緒に頭を捻っていると――
「あー……だったら、こういうのはどうかな?」
「…………はぇ?」
ひとしきり考え込んだ後。
間の抜けた声で返した英子の目を見つめて、曜が