※この作品はR-18です。

金剛心輝シャイニングディオーネ~世界一面倒くさい魔王とヒロインの純愛(?)凌辱バトル~   作:johnny内藤

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第9話-1

 ◆

 

「………………」

 

 俺はマンションのリビングで椅子に腰かけ、首から外したネックレスを眺めていた。

 

 魔王として力に目覚めた日以来、毛先ほどの光も反射しないほどの黒さを保っていた魔宝石。その中に、砂糖を一粒落としたような、小さな白い輝きが混じっている。

 

 つまりこれは俺の中にある魔王の力――闇のエナジーが、聖なるエナジーに侵食されたということだ。

 

 こうなった原因……それは間違いなく、シャイニングディオーネから受けた浄化の影響だろう。

 

(……まさか姫菱と、あ(・)ん(・)な(・)こ(・)と(・)になるなんてな――)

 

 俺は魔宝石を握り締め、先日の出来事を述懐する。

 

 あの日姫菱は自らの肉体を使い、俺を浄化すべく強硬手段に出た。

 

 俺を見下ろしながら、精液ごと闇のエナジーの搾り取った彼女の表情。

 

 膣肉でチンコをこするたび幸せそうに上げていた、耳をくすぐる喘ぎ声。

 

 そして俺の身体や心を包み込み、その全てを受け止めてくれるかのような温かさ。

 

 そのどれもが、俺にとっては――

 

「………………」

 

 ……おっといけない。浄化への対策を練ろうとしていたはずなのに、いつの間にかあの時のことばかり考えてしまっていた。

 

 とにかく姫菱は俺を殺すのではなく、彼女の内に秘めた聖なるエナジーによって浄化する――つまり魔王としての力を失わせるという選択をしたようだ。

 

「…………フッ」

 

 ――目的もやり方も同じだなんて、すごい皮肉だ。そう思い、俺はついつい笑ってしまった。

 

 優しく純真で、痛みに耐えながらも人々のために戦うシャイニングディオーネ。

 

 そんな彼女を裏切った人間たちのために、これ以上アイツが正義のヒロインなどを続けることはない。

 

 故に、俺は姫菱の中にある彼(・)女(・)を(・)シ(・)ャ(・)イ(・)ニ(・)ン(・)グ(・)デ(・)ィ(・)オ(・)ー(・)ネ(・)た(・)ら(・)し(・)め(・)て(・)い(・)る(・)エ(・)ナ(・)ジ(・)ー(・)を奪い去り、二度と変身などできないようにさせる。そのために、彼女の輝きを徹底的に穢(よご)してやると決めたのだ。

 

(だからこそ、いま魔王の力を失くすわけにはいかない――)

 

 先日は不覚を取り、彼女に犯されるという形で聖なるエナジーを注ぎ込まれてしまった。

 

 やはり計算外だったのは、あの清(・)純(・)を絵に描いたような姫菱が、あれほどまでに強引な手を使ってきたことだろう。それこそが、彼女の決意と覚悟の強さをこの上なく雄弁に語っている。

 

 ……あの時の姫菱のエロさと可愛さといったら、それはもう。

 

「…………フ……」

 

 

 ――――ダンッ!!

 

 

「うわっ!?」

 

 再び思い出の世界に突入しかけていたその時……すぐ目の前から大きな音が聞こえ、俺は我に返った。

 

 英子叔母さんが、紅茶が入ったマグカップをテーブルの上に叩きつけたのだ。

 

「ほら、曜。お茶が入ったよ?」

「あ……ありがとう」

 

 叔母さんはむっつりとした態度でそう言うと、俺からプイと顔を背け、キッチンで洗い物をし始めた。

 

「……あー」

 

 俺はその背中に声をかけようとするのだが……あまりにもわかやすく垂れ流しになっている、不機嫌オーラという名の闇のエナジーに圧倒され、上手い言葉が見つからない。

 

 とりあえず、出されたお茶を飲んでみよう。

 

「…………ずずずっ。あっ、叔母さん! 今日の紅茶すごく美味しい!」

「へー、そう。よかったねぇ」

「叔母さん、疲れてない? いつも家事をしてくれてありがとう。たまには俺も何か手伝おうか?」

「もう終わるから結構。あんたはそこに座って、のん気に考え事でもしてな」

 

 ……ご機嫌を取ろうとしたのだが、そのどちらも不発に終わった。

 

「え~っと……叔母さん、怒ってる? ここ数日、様子がおかしいみたいだけど……」

 

 ……そう。叔母さんの機嫌が悪いのは、いまに始まったことじゃない。

 

 具体的には先日。俺が姫菱にさらわれて……まあ、あ(・)あ(・)い(・)う(・)こ(・)と(・)をした日からずっとこの調子なのだ。

 

 おそるおそる尋ねてみると、洗い物を終えた叔母さんがタオルで手を拭きながら、ドスドスと音を立ててこちらに近づいてくる。

 

「わかんないようなら言わせてもらうけどね……様子がおかしいのはあんたの方だよ、曜!」

「……はっ? 俺?」

 

 とつぜん指を突きつけられて、訳のわからないことを言われた。

 

「そうだよ、この前……あんたがシャイニングディオーネと二人っきりになったあの日から、ず~っと変じゃないか。何か考え事をしては幸せそうな顔で物思いに耽ったり、私が声をかけても気づかなかったり……いまだって、どうせアイツのことを考えてたんだろう?」

 

(な、なんでわかった……って、いや! 別に俺は幸せそうになんか……!!)

 

 図星を突かれた俺は、自分の顔がどうなっているかを確かめようと、思わず顔に手を伸ばしてしまった。

 

「曜はシャイニングディオー(あの子)ネとエッチしてから変わっちゃったよ……」

「エッチって言うな! したけど! 保護者の口から改めて言われると、生々しくてなんかやだ!」

「こんな叔母さんのことなんて、もうどうでもいいんだろう? グスッ……。も、もしやあの子と二人きりになりたくて、次の戦いからはわざと負けたりないだろうね!?」

「情緒が!」

 

 叔母さんはタオルの端を噛んで泣き出したと思えば、今度は怒りの形相で迫ってきた。感情のグラデーションがまったくなく、指摘するこっちの情緒まで不安定になってきそうだ。

 

「あーもう……ちょっとは落ち着いてくれよ。そんなこと、俺が考えてるわけないだろ?」

「だって……だって……!」

 

 ――要するに叔母さんは、俺がディオーネのことばかり考えているので不安と嫉妬を感じているらしい。

 

 たしかに魔族のために戦っている(はずの)魔王が、正義のヒロインに骨抜きにされたとなれば、危機感を抱くのも当然だろう。

 

 ……別に姫菱に骨抜きにされた覚えなどないのだが、叔母さんのかわいいヤキモチを解消してあげるためにも、ここは魔王としての意志を示しておこう。

 

「わかってる……次の戦いでは、手ぬるいことはしないよ。アイツに二度と負けないためにも、これからは非情に徹する」

「…………ああっ。それでこそ魔王様です……♡」

 

 保護者の役を演じることも忘れて、アメジスティアが英子叔母さんの姿のまましなだれかかってきた。

 

 ちょっとチョロすぎやしないだろうか……などと心配になりつつ、俺はディオーネを堕とすための計画を、叔母さんに話し始めるのだった。

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