金剛心輝シャイニングディオーネ~世界一面倒くさい魔王とヒロインの純愛(?)凌辱バトル~ 作:johnny内藤
◇
とある市街を魔族が襲っている――そんな情報をSNSで知った姫菱陽花梨。
彼女は即座にシャイニングディオーネに変身し、現場へ急行するため空を駆けていた。
(黒河くん、どうして……)
ここ数日の彼は魔王として鳴りを潜めており、学園でも特に問題など起こさず、以前の黒河曜と同じような生活を送っていた。
もしかしたら、人々を襲うことをやめてくれたのかもしれない。もしかしたら、彼からは邪魔者扱いされるけどそれが心地よかった、前みたいな二人の関係に戻れるかもしれない――そんな淡い期待を打ち砕かれたディオーネは悲しみを胸に、彼のもとへと急いだ。
「――そこまでですっ、魔王オブジディア!」
彼女が颯爽と降り立ったのは、今まさにダークアメジスティアが破壊しようとしていた複合商業施設の屋上。そしてその光景を、近くのビルの上から見守っていた魔王の前だった。
「……相変わらずせっかちだな。ここからが面白くなるところなのに」
仮面に覆われた顔をディオーネに向けると、魔王は「やれやれ」といった様子で肩をすくめた。
「お、面白くなんてありませんっ! 人々の平和な暮らしを守るため、このシャイニングディオーネが相手ですっ!」
かつて母から教わった正義のヒロインのポーズを取り、ディオーネが高らかに名乗りを上げる。
すると建物の破壊を中断したダークアメジスティアが、魔王の隣へと飛来した。
「クククッ……久しぶりだなぁシャイニングディオーネ。先日あれほど無様な凌辱を受けたのだから、もう魔王様に歯向かう気力も尽きたと思っていたが……やはりゴキブリのようにしぶといのだな、貴様ら正義のヒロインの系譜とやらは」
「くっ……!」
彼らが公園のホームレスたちを使って自分に与えた屈辱。それを思い返し、ディオーネが悔しそうに奥歯を噛む。……同時に下腹の奥で微熱が疼き、ミニスカートの下の白い布地を湿らせた。
しかしその熱さから目をそらし、それを振り払うかのような勢いでディオーネが叫ぶ。
「あ……あれくらいで、私はくじけません! ダイヤモンドは不屈の証……この身に宿った聖なるエナジーで、今日こそあなたたちをやっつけちゃいます!」
そう叫んで拳を突き出すディオーネ。その先には、内部で光の粒子が渦を巻き、今にも必殺の『シャインブラスター』を打ち出しそうなクリスタルが。
それを向けられた魔王はしかし、警戒するわけでもそこから退避するわけでもなく、面倒くさそうにポキポキと首を鳴らしているだけだ。
「威勢がいいのは結構だけど……でも悪いな。今日の相手は俺たちじゃないんだ」
「…………えっ?」
その言葉に、ディオーネが目を丸くした。
彼らはこれまで常に二人で行動し、他の仲間なんかいなかったはずだ。
もしや人間を洗脳し、手駒に引き入れたのだろうか。それとも新たな魔物を生み出したか、魔界から別の魔族を呼び寄せたか……考え得る限りのあらゆるパターンを想定し、ディオーネは油断なく周囲を見回す。
「アメジスティア」
「ハッ――!」
魔王が命じると、屋上のコンクリートの上でアメジスティアの影が不自然に歪んで広がった。
まさか、また自分を異次元の空間に引きずり込むつもりでは……!? そう警戒したディオーネだったが、影はある程度大きくなったところで広がるのをやめ、彼女の足元へは届かなかった。
するとその影の表面が煮え立ったようにボコボコと泡立ち……濡れたように黒光りする地面から、せり上がってくる形で
(誰……女の人? アメジスティア以外の淫魔……ううん、違う……あれは、人間……?)
浮かび上がってきたのは、胸や腰といった部分が非常に大きく強調された、女性的なシルエットだった。
どこか見覚えのあるような、その身体のライン……。
黒いベールに覆われた不明瞭な姿の正体を見極めるため、ディオーネが目を凝らす。
――すると。
「……えっ? まさか、そんっ……う、うそ……っっ!?」
やがてアメジスティアの影を通して、その人物の全身が
闇が晴れるようにして、彼女の顔から影が去っていく。その下にあったのは――
「お……お母さん!?」
「………………」
――そう。
アメジスティアが召喚したのは、ディオーネにとって一番身近な存在……娘の勝利を信じ、今日も家で夕食の支度をしているはずの母・純玲だったのだ。
驚愕の声を上げる娘と、目を伏せながら娘から顔を反らす母。
今朝、家に出たときとまったく同じ純玲の姿に、ディオーネはただただ戸惑うばかりだ。
「ず……ずるいですよ、黒河くんっ! お母さんを人質にするなんて……やっていいことと悪いことが――!」
思わず彼を魔王呼びすることも忘れて、非難するディオーネ。
それほどまでに慌てふためいた彼女の様子を見て、魔王は仮面の下でため息をついた。
「人質って……話聞いてなかったのかよ。今日のお前の相手は、別にいるって言ったろ?
「え……? えっ?」
「………………」
肩でも組むんじゃないかと思うほどの距離感で、魔王が純玲に寄り添った。
純玲は嫌がるそぶりも見せず、相変わらずの気まずそうな表情を浮かべながら、娘から顔を背け続けている。
母が自分の敵とは、いったいどういう意味だろう……ディオーネは目の前で起きている事態がいまだに飲み込めず、金魚のように口をパクパクさせていた。
「………………」
純玲はそらしていた両目をゆっくりと閉じ――しばしの沈黙の後、決心したようにまぶたを開き、娘の顔を今度は正面から見据えた。
そして胸の谷間から取り出した宝石を宙に掲げ、こう唱えた。
「――ダイヤモンドパワー……クリービング」
「えっ……お、お母さ――っっ!?」
瞬間、純玲の身体から黒い輝きが放たれた。衣服が光の粒と消え、彼女の大きすぎる乳房や肉付きのいい局部が外気に晒される。
しかしそれも一瞬のこと……。黒い粒子はすぐに形を変え、彼女の身にまとわりついて衣装を形成していく。
長い髪をシ
「――光を越えた黒き輝き……ブラックディオーネ、ここに見参ッッ!」
娘の前でポーズを決め、そう名乗りを上げたのだった。
「お、お母さん……? ブ、ブラッ……え? え……?」
姿を変えた母が自分の前に立ちはだかっているのがまだ信じられず、ディオーネはワナワナと震えている。
ブラックディオーネと名乗った純玲が身に纏っている衣装……それは細部は違えど、シャイニングディオーネが着ているものと似通った、正義のヒロインのコスチュームだ。
ただし現役時代に彼女が着ていたものとは異なる点がある。
ひとつは、シャイニングディオーネの象徴である白を基調としたカラーリングから一転し、全身が黒く染まっていること。
もうひとつは、歳を重ねたことで純玲がより肉感的になっており、胸やお尻が当時と同じサイズのコスチュームをパツパツに押し上げていることだった。
「――紹介する。ブラックディオーネ。この人が今日のお前の相手だ」
魔王はブラックディオーネの腰を抱き寄せ、その娘である白いディオーネに向かってそう告げた。
先ほどまであらゆる状況を思い浮かべていたディオーネだったが、さすがにこのパターンだけは想定外だ。
「わ……悪い冗談はよしてくださいっ! お母さんが敵だなんて……そ、そんなことあるわけ――っ!」
怒りをあらわにするディオーネ。しかしそんな娘の目を見つめて、母は――
「ごめんなさいね陽花梨――いいえ、シャイニングディオーネ。魔王様が言ってることは本当なの」
――そう言って、自分の腰を抱いた魔王の腕にそっと手を添えた。
「そんな、お母さんまで何を……も、もしかして、闇のエナジーで操られてるの!? そうなんだよね!? 待ってて……いま私が浄化して、お母さんを助けてあげるから――」
「違うの、そうじゃないのよ。私は……うふふっ、私はね――?」
自分を心配して必死に呼びかける娘の前で……ブラックディオーネはふっくらと厚みのある唇を意味深に歪め、腰に回された魔王の手を、指を――自身の胸へと導いた。
「私は自分の意志で、魔王様に忠誠を誓ったの。だってこの人が一番……お母さんを気持ちよくイカせてくれるんだもん♡」
「おか……っっ」
淫らな悦びに満ちた目で自分を見つめる母の姿に、ディオーネは「信じられない」といった顔で絶句した。