金剛心輝シャイニングディオーネ~世界一面倒くさい魔王とヒロインの純愛(?)凌辱バトル~ 作:johnny内藤
「……お疲れ様。思ったより面白い見世物だったよ」
「ま……まおう、さま……」
先に起き上がったのはブラックディオーネだった。
ベッドに腕をついてヨロヨロと身体を起こし、娘を庇うように身を乗り出す。
「大丈夫。今日はもう何もしないから……それより、ほら」
魔王が指さした先……母の股間にディオーネが目をやると、先ほどまでそこにあったはずのペニスが、根元から消失していた。
「お、お母さんっ! おちんちんなくなってる……っ!」
「ああぁぁっ……」
「フン……完全に消えるまでには、数十発単位の射精が必要だと思っていたのだがな。
アメジスティアが冷めた目をして、手を取り合って喜んでいる母娘を眺めていた。
これで万事解決。母の身体は正常に戻った……と思っていたシャイニングディオーネだったが――
――ドクンッ
「……ぅくっ!? あ、あああぁぁぁ……っ!」
「ひ……陽花梨?」
身体の中に入ってきた
「く……黒河くんっ……ま、まさか、これが目的で……?」
「ああ。ずいぶん遠回りだったけど、効果覿面だったみたいだな」
そう……姫菱純玲を快楽で堕とし、闇の戦士として娘と戦わせる――そんな小細工を魔王がわざわざ弄したのは、彼女の身体を通じて、シャイニングディオーネの体内に闇のエナジーを注ぎ込むためだったのだ。
ブラックディオーネの身体に植え付け、肉欲とフラストレーションで彼女自身が増幅させた闇のエナジー。一般人のそれとは比較にならないほどの量を疑似ペニスから注入され、シャイニングディオーネの浸食は飛躍的に進んでしまう結果となった。
すべてはシャイニングディオーネこと姫菱陽花梨の、他者を見捨てられない究極の善性につけ込んだ卑劣な罠――
「そ、そんなことのために、お母さんを巻き込んだんですか……?」
「……悪いな。俺にとってもこの女は、他人じゃないから」
「…………っっ」
ディオーネがあえて誰にも打ち明けずにいた、黒河曜と姫菱純玲の因縁。
しかし魔王がブラックディオーネとして純玲を利用した以上、少なくとも彼はすでにその正体を知っているに違いない。
黒河曜にとっては、家族の仇にも等しい先代シャイニングディオーネ――
陽花梨に正義のヒロインをやめさせるため人間であることを捨てた彼であれば、その憎い仇を利用することくらい何の抵抗もないだろう。
曜の哀しい過去をよく知るディオーネは、肉親を利用した非道な作戦に怒りは覚えるものの、心の底から彼を憎むことはできなかった。
「……ってことで、純玲さんは帰っていいよ。役目はもうじゅうぶん果たしてもらったし」
まるで一緒にカラオケに来ていた友達と別れるかのように……聞いているこちらが拍子抜けしそうなほどあっけらかんとした態度で、魔王そう告げた。
「はぁ、はぁ……わ、私を殺さないんですか……? だって、私は曜くんの――!」
自分がすでに彼にとって用済みだということを悟り、震える手を握り締めながらブラックディオーネが尋ねた。
魔王は彼女の顔に仮面を向け……しかしどこを見ているかはわからないといった佇まいで、数秒のあいだ沈黙した。
……そして。
「……まあ、どうしようもないことってあるしさ。アンタのことはさんざん苦しめさせてもらったし、おかげでいくらか気も晴れたし……とりあえずはそれで、ってことで?」
仮面の上からポリポリと頬をかくような仕草を見せ、相変わらずの淡々とした口調でそう言った。
「曜くん……それでも、私は……」
「――ストップ。その先は言わないで。言われたら、俺はアンタを許さなきゃいけなくなる」
ためらいがちに紡ごうとした言葉は、魔王がかざした手によって遮られた。
謝ることすらさせてもらえないまま、ブラックディオーネは静かに目を伏せ、唇を噛む。
「ま、しばらくは純玲さんには手を出さないから。親子水入らずで、仲良く暮らしてくれ」
「……そうしてもらえると、ありがたいです」
それ以上何も言い返すことができず、ディオーネはそう呟くのがやっとだった。
――しかし。
「……えっ? 手を出してもらえないって……エ、エッチなこととかも……?」
「……お母さん?」
魔王による調教で快楽を刷り込まれたブラックディオーネは、この世の終わりのような表情で聞き返した。
そんな母の姿に、これから無事に元の日常生活に戻れるのだろうか……と、一抹の不安を抱いてしまう娘であった――