金剛心輝シャイニングディオーネ~世界一面倒くさい魔王とヒロインの純愛(?)凌辱バトル~ 作:johnny内藤
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「…………ぅ……んん……っ???」
まぶたを開けると、カーテンの隙間から差し込んだ光の筋が、いつものベッドを白く照らしていた。
窓の外から入ってくるのは、ゴミ出しを済ませた住人が玄関の扉を閉める音。学校へ走る子供たちの声。時おりマンションの前を通り過ぎては消えていく、車のエンジン音。
「……ゃ……っっぱり。ただの夢だったんじゃねーか」
普段と比べて、少し遅れた朝の目覚め。俺はベッドから身体を起こしながら、夕べ見た夢を――
「――――ハッ!?」
瞬間、慌ててパンツの中を確認する。……よかった、なんともなってない。
自分でパンツを洗わずに済んだようで、俺はホッと胸をなでおろした。
この家では、普段は英子叔母さんが洗濯を一手に引き受けている。
にもかかわらず今日に限って自分で洗濯機を回したりしたら(しかもその中に入ってるのがパンツ一枚だったりしたら)、勘のいい叔母さんであればすぐに事情を察してしまうだろう……。
その時の叔母さんの顔を想像してひとりで恐怖におののきながら、俺は制服に着替えてリビングへ向かう。
英子叔母さんは一足先に仕事に出たようで、テーブルにはまだ温かいトーストとハムエッグが置かれていた。
顔を合わさずに済んでよかった……。
夕べあんな夢を見たばかりだ。今は叔母さんの目すらまともに見られそうにない。
(溜まってたのかな……別に自分では、ぜんぜんそんな風に思ってなかったけど)
俺は朝食に手を伸ばし、我がながらとんでもない夢を見たものだと自省する。
しかもただの叔母さんの夢じゃなく、叔母さんによく似た顔の魔族とあんなことを――
いくら憎んでも飽き足らない相手に、夢の中でとは言えイカされた事実に軽い自己嫌悪を覚えながら、俺はトーストに歯を立てた。
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子供のころ、シャイニングディオーネの活躍を称える同級生と殴り合いの大喧嘩をして以来、俺はなんとなく友人を作る気になれなかった。
そんなわけで、朝の挨拶でにぎわう教室の隅で……俺はクラスメイトたちの輪に入ることもせず、黙って机に肘をつき授業が始まるのを待っていた。
別に話相手が欲しくないというわけじゃないけど、自分から積極的に人と関わりたいとも思わない。
なぜなら、この街に住む者なら誰もが持っている正義のヒロインへの期待感や憧れを、俺は誰とも共有することができないから。
「あ、あのっ……黒河くん……?」
――そんな俺の背中に声をかける、変わった女がひとり。
「えっと…………ぇへっ。おはよう、ございます……?」
声が聞こえた方向を、首と目線だけで振り返る。
そこに立っていたのは、ぎこちない愛想笑いを浮かべているクラス委員
容姿端麗、成績優秀で、クラスきっての優等生。控えめな性格ながらも責任感が強く、学園一の人気者……と、男子の間では評判のようだ。
俺からしたら、周囲から浮いた男にわざわざ声をかけてくる変わり者だけど。
すべての生徒に気を配らなくてはいけないなんて、クラス委員というのも大変だ。
「…………あ……え、えっと……?」
返事をしない俺の顔色をうかがうように、姫菱が上目遣いで見つめてくる。
「…………おはよう」
「……!! ぁ、はいっ、おはようございますっ」
数秒遅れで挨拶を返したことに驚いたのか、姫菱が
……こういう絵に描いたような優等生タイプは、昔から苦手だ。下手に突っかかってこない分、喧嘩をすること前提で扱うわけにもいかない。
「………………」
「ぁっ、えぇと……」
俺は再び前を向いた。背後から、姫菱が何か話題を探すようにモジモジしている気配が伝わってくる。
「あ、あはは……それじゃ、今日もよろしくお願いしますね……?」
やがて俺に会話を続ける気がないと悟ったのか、姫菱が愛想笑いを続けながら引き下がっていった。
せっかく気を使ってくれたクラス委員の好意を無下にするなんて……といった冷ややかな視線を周囲から感じる。
それでも俺は、クラスメイトや姫菱にどう思われるかなんてどうでもよかった。
俺がいま、唯一興味を持てるのは――