金剛心輝シャイニングディオーネ~世界一面倒くさい魔王とヒロインの純愛(?)凌辱バトル~ 作:johnny内藤
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「……ぅ……ここは……?」
目を覚ますと、いつものベッド……ではなかった。
いや、たしかにベッドはベッドなのだが……例の空間でいつも見かけるフワフワとしたベッドの
周囲は白を基調とした、清潔感漂う人工の室内。俺が着ている服も、干したての匂いがするパジャマに変わっていた。
先ほどバキバキに折られた両腕は、包帯で巻かれたギプスらしきもので固められている。
清潔なベッドに、ギプスをはめられた自分。この状況、どこかで見たことがあるような……。
「…………病院?」
そう。ここはまさに、病室そのものだ。
生まれてこの方、風邪以外で病院の世話になどなったことがない俺だが、ドラマや映画でこれと似たような景色を見たことがある。
まさか大怪我を負った俺を見かねて、ディオーネが病院に送り届けてくれたのだろうか?
……いや、アイツはたしかに「シ
だとしたら、この病室や腕の手当はいったい……?
――コンコン
混乱した頭をひねっていると、部屋にひとつしかないドアがノックされる音が聞こえた。
俺が返事をするのも待たず、スライド式のドアが静かに開かれる。
その向こうに立っていたのは――
「は~い、患者さん♡ お怪我の具合はいかがですか~?」
「………………」
白いナース服に身を包んだ、
しかもテレビでよく見るズボンタイプの制服とは違い、大人のビデオくらいでしか見たことのない、ピッチリとしたミニスカートの……。
アメジスティアとの戦いでボロボロにされた、いつものコスチュームではないためわかりづらいのだが……ナースキャップの下のブロンドヘアーを見るに、彼女が現在シャイニングディオーネのモードであることは間違いないようだ。
あまりに突飛すぎる状況に叩き込まれたせいで、ますます混乱……どころか、頭が考えることを放棄してしまった。
俺はしばらく呆気に取られて、無言で彼女を見つめることしかできなかった。
「……あれ? どうしましたか、黒河くん……怪我、まだ痛みますか? ……あっ! も、もしかしてこの服……似合ってませんでしたか?」
いや、似合いすぎるほど似合ってるって言うか素材がいいからメチャクチャかわいいし正直ドストライク……って、そうじゃなくて。
「あー……説明してくれるか? ここはどこで、なんでお前はそんな格好を……?」
「あっ、そうですね! えへへ……ごめんなさい。昔から憧れてた看護師さんの制服を着られたせいで、ちょっぴり浮かれてました……」
ディオーネは後頭部に手をやり、照れたように笑みを浮かべた。
「黒河くん、お母さんとの戦いで大怪我をさせられちゃったでしょう? だから私、黒河くんを治してあげたい……看病してあげたいって思いながら、あなたをこの空間に連れてきたんです」
……たしかにさっきの戦いは、戦いとも呼べないほど一方的なものだった。悔しいが、それは認めるしかない。
「そうしたら、いつもの空間が自然に変わっていったんです。そのギプスも、私の服も……ふふっ。きっと私が黒河くんを看病したいって思った気持ちに、聖なるエナジーが応えてくれたんですね♪」
(……使う者が望めば、そんなこともできるのか)
俺たちが操る闇のエナジーだって、なんでもアリのチート魔法だと思っていたが……どうやら聖なるエナジーも大概なようだ。
「あっ、ちなみにこの病室は、光で創り出した幻です。実際はいつものシャイニングディオーネの世界なので、闇のエナジーを使おうとしても無駄ですよ♡」
(コイツ、やることがどんどんアメジスティアと似てくるな……)
「影」と「光」、「夢」と「幻」という違いはあれど、相手を自分のフィールドに引き込んで無力化する……という点では、彼女たちの能力は同等と言える。
あの純真だった姫菱が、こんな魔族じみた強硬手段を覚えてしまうなんて……と複雑な気持ちになるが、考えてみれば俺たちがその方法を教え込んだようなものだ。文句を言える筋合いもなく、俺はただただこの状況を受け入れざるを得なかった。
「……いや、だからってこのギプスは大げさじゃないか?」
俺は重たい両腕を持ち上げて、ディオーネの前でアピールした。
「俺の回復力の高さは知ってるだろ? これくらいの骨折だったら、何日か寝てればあっという間に治っちゃうし……だから心配してもらって悪いけど、さっさと家に帰してくれないか?」
「……へっ? そっ、そそそそ、それはダメです! そんなことしたら、黒河くんと一緒にいる理由が……じゃなくて! き、きちんと固定して治さないと、骨が変な風にくっついちゃうかもですし!」
ディオーネが早口でまくし立てて、俺の腕をベッドに降ろさせようとする。
「それに、これはお母さんがしたことですから……だ、だから娘の私が責任もって、黒河くんを看病します! したいんです! させてくださいっ!」
……コイツ。なんだかんだと理由をつけながら、明らかに俺の世話を焼きたがっている様子だ。
そう言えばさっき、昔から看護師に憧れてたって言ってたっけ……。
要するに俺は、今からコイツのナースごっこに付き合わなければいけなくなったってことか?
(冗談じゃない。この歳になって、なんでそんな子供みたいな真似をしなくちゃ……)
うんざりした気分になった俺は、当てつけるように大きなため息をついてみせた。
……しかし。
「ふんふんふ~ん♪」
――ショリショリショリ……
ディオーネはどこからか用意した椅子に腰かけて、果物ナイフでリンゴの皮を剝いていた。
なんてヤツだ……。普通ここまで露骨な態度を取られたら、自分の行動を顧みるものじゃないのか?
にもかかわらず、平然とした顔で鼻歌まで歌ってのけるとは……さすがにダイヤモンドの精神力。動じなさは伊達じゃない。
「はいっ、黒河くん。剥けました♪」
両手が使えない俺を気づかってか、ディオーネは切り分けたリンゴをひとつつまんで、口元に差し出してきた。
しかし俺はリンゴを黙って見つめるだけで、決して口を開かない。コイツの遊びに付き合う気がないことを、態度で示しているのだ。
「あれ、どうしたんですか? あーんってしてくれなきゃ、食べられませんよ? ……あっ! もしかして、ウサギみたいにカットしたほうが好みでしたか……?」
「そこじゃない!」
期待していたのとはまるで別の方向に顧みだした彼女の言葉に、俺は反射的に口を開いて声を荒らげてしまった。
思わずゆるんだ唇に、ディオーネはさらにリンゴを近づけてくる。
「えへへ、よかったです。それじゃあ遠慮しないで……あ~ん♡」
「………………」
満面の笑みを浮かべながら、唇に触れるか触れないかのところでリンゴを待機させているディオーネ。
決して無理やりねじ込んでくるわけではないが、かと言って自分から退くつもりもないらしい。
俺は再び唇を固く結び、そのリンゴを無言で睨み続ける。
「………………」
「………………♡」
十秒が経った。ディオーネは相変わらずニコニコしたままだ。
「………………」
「………………♡」
三十秒が経った。鼻でしか呼吸をしていないためか、だんだん息苦しくなってきた。
「………………」
「………………♡♡♡」
とうとう一分が経った。俺はふと、先ほどのディオーネ母娘のやり取りを思い出した。
(……そう言えばコイツ、純蓮さんがため息をつくほどの頑固者なんだったっけな)
つまりどれだけ意地を張っても、向こうから先に折れる……ということはなさそうだ。
心底バカバカしいが、このままでは一生この空間に軟禁されかねないくらいの圧力を、ディオーネの笑顔から感じる。
しかも信じられないことに、コイツはこれをまったくの悪意ゼロでやっているのだ……!
闇のエナジーなしでは、とてもかなうような相手じゃない……。俺は無駄な抵抗をやめて、彼女の
「…………あー……」
「はい、あぁ~ん♡」
俺がロボットのように口を開けると、互いに一分以上も黙っていたことなどなかったかのような自然体で、ディオーネがリンゴを押し込んできた。
「シャク、シャク、シャク……」
「えへへ、おいしいですか?」
……うん、まあ美味い。果汁をたっぷり含んでいて、ほどよい酸味と歯触りが心地よい、上等のリンゴだ。
(でも、これも聖なるエナジーから創られたものなんじゃないのか……?)
そう思ったものの、答えを聞くのがなんだか怖い。俺はあえて気づかぬふりをして、頭に浮かんだ疑問を脳みその奥へと押し込めた。
「はい、上手に食べられました~♪ あ、口の周りが汚れちゃったから、拭いてあげますね?」
「むぐッ!? うぐぐ……むぅ~……ッ!」
「ふふっ、おかわりもありますからね~……あ~ん♡」
「シャクシャクシャクシャク……」
ディオーネに差し出されるまま、俺は機械的にリンゴを嚙み砕いて飲み込む作業を繰り返す。
数分もすると、丸ごと一個分のリンゴが胃袋に収まってしまった。
「それじゃ、次はお熱を計りましょうね~」
ディオーネはそう言うと、椅子から立ち上がった。
別に風邪をひいたわけじゃないんだから、熱なんか計る意味はないと思うんだけど……それを言っても、コイツは聞かないんだろうなぁ。
もはや諦めの境地にいる俺は、なるようになれといった心境でそれを受け入れることにした。
「では……失礼しま~す♪」
「…………え?」
てっきり体温計を渡されて、それを脇にでも挟むのかと思ってたけど……ディオーネは何も持たずに、顔を近づけてくる。
そして自分と俺の額に手を当てて、前髪をすくうように持ち上げると……。
――コツンッ♡
「………………」
「ふむふむ、熱はナシ……と。ふふっ♪ 黒河くん、怪我以外は健康でいいですね~♪」
おでことおでことをくっつけて、ディオーネがクスクスと笑っている。
額から伝わる彼女の体温……俺よりやや平熱が低いのか、少しひんやりとした感触が気持ちいい。
「……あれ? あれっ? な、なんだか急に体温が高くなってきたかも……? う~ん、心配です……黒河くん、このまま入院していきますか?」
至近距離で長いまつ毛をパチパチさせて、ディオーネが不思議そうに言った。
彼女が声を漏らすたびに、鼻や頬に生温かい吐息がかかる。俺はどこに目を向けていいのかわからず、キョロキョロと視線をさまよわせている。
「えへっ……そうと決まれば、身体をキレイにしなくちゃですね。お風呂……は、その腕じゃ無理でしょうから。私が拭いてあげますね~」
「お、おいっ。別にそこまで……うわッ!?」
言うが早いが、ディオーネは俺の上半身を起こさせると、パジャマのボタンに指をかけて上半身を裸にさせた。
先ほどの戦いで傷ついた胸は包帯でグルグル巻きにされ、念入りにテーピングされている。
ディオーネは湯気が立つほど温まったタオルを手にして、まずは右肩についた汗を拭い始めた。
「っしょ、んしょ……黒河くん、平気ですか? 蒸しタオル、熱くないですか?」
「……え? あ、ああ、大丈夫……」
「ふふっ、よかった♪ じゃ、腕も拭きますからね? 動かないでくださいね~……?」
折れた箇所を刺激しないよう、優しくタオルで肌をなぞられる。
「……はい、キレイになりました。じゃ、次は反対側……♪」
今度は左肩にタオルを押し当てられ、二の腕にかけて丁寧に拭かれる。
「……ッッ……あ、ああ~……」
熱い蒸しタオルになぞられた部分が空気に冷やされて、なんとも言えない清涼感に包まれる。
そのあまりの心地よさに、俺は思わず深いため息をついてしまった。
「気持ちいいですか? さっきの戦いで、砂ぼこりがついちゃってますから……しっかりキレイにしておきましょうね~♪」
耳から数センチほどの位置からささやきながら、ディオーネが献身的にタオルを動かす。
ナースキャップの下の髪の毛が時おり俺の鼻先をくすぐって、ムズムズしてしまうのだが……それもまた、どこか気分が安らぐと言うかリラックスできると言うか……。
「えへっ、これでよし……っと♪」
両腕の汚れを落としたディオーネが、達成感に満ちた表情を浮かべて身体を離した。
「それじゃあ、今度は胸を拭きたいんですけど……ちょっとだけ、失礼しますね……?」
「……え? お、おい……」
そう言うとディオーネはベッドの反対側に回り、背中から抱きしめるように腕を回してきた。
そして包帯で覆われていない素肌の部分にタオルを当て、ゆっくりと動かし始める。
「んしょ……んしょ……っと。えへへ、ごめんなさい……ここは痛くしちゃったら大変だから、できるだけ慎重にしたいんです」
肩越しに胸を見下ろし、優しい手つきで肌を拭うディオーネ。
ささやき声や湿った息が直接耳に当たり、俺はゾクリと背中を震わせてしまった。
「ちょ、ちょっと待て、ひめび……クッ、あぁぁ……!」
「ほら、動いちゃダメですよ? たぶん肋骨にヒビが入ってますから……暴れたら、余計に痛くなっちゃいます」
俺が思わず身をよじりそうになると、ディオーネは身体全体で固定するように、後ろからグッと上半身を押し付けてきた。
柔らかい二つの塊が、俺の背中でグニャリと形を変える。
「ふぅ……ふぅ……んっ、ん……はぁ……えへ……♡」
俺が大人しくなったことに気をよくしたのか……ディオーネはご機嫌な様子で唇をゆるませ、タオルを小刻みに動かし続ける。
胸のタオルが汗を拭うたびに、密着した肉塊がムニュムニュと背中をマッサージする。
ナース服を隔てて伝わってくる、ディオーネの大きな膨らみの感触……。
俺は肋骨の痛みのことなどすっかり忘れて、ただひたすらにその弾力を背中で味わっていた。
「ぅしょ、うんしょ……ふぅ、こんな感じかなぁ……?」
胸を拭き終えたのか、ディオーネが大きく息を吐いて動きを止めた。
……その時。
「…………あれっ?」
汗を拭くことに集中しすぎていたため、今まで気づかなかったのだろう。
パジャマのズボンを押し上げるほどに盛り上がっていた俺の股間を目に留めたディオーネが、肩越しにジッとそれを見つめる。