金剛心輝シャイニングディオーネ~世界一面倒くさい魔王とヒロインの純愛(?)凌辱バトル~ 作:johnny内藤
「……さてさて。聖なるエナジーと闇のエナジーは性質こそ相反するものの、根底の仕組みや力の引き出し方は、とてもよく似通っている……というのを、昔お母さんから聞いたことがあります。なので私からのアドバイスは、それなりに参考になると思いますよ」
さっきまであれだけ嫌がっていた姫菱だったが、いざ始まってみると和やかな雰囲気で、熱心に講義をしてくれている。案外、人に物を教えるのが好きなのかもしれない。
「要は息をするのと一緒です。身体の中で大きく膨らんだエナジーを外に吐き出す……。エナジーを空気のように感じ取り、肩に力を入れずに自然体になれば簡単なことですよ」
「いや、まあ……お前は正義のヒロインの家系で、子供のころからエナジーが自分の中にあるのが当たり前だっただろうから、そうかもしれないけど。こっちは最近になって、いきなり闇のエナジーを渡されたんだぞ? だからそういう一般人(?)にもわかりやすいように、もう少し具体的に教えてほしいんだけど……」
「でも黒河くんだってすぐに空を飛んだり、魔術が使えるようになりましたよね? だったらあとは、その応用です。エナジーを無理に操ろうとせず、自分の身体の一部だと思ってください……そうすればエナジーが勝手にキューンと集まって、ブワワワ~って広がって、ずどーんって自分の中から出ていきますから♪」
出た! 凡人の苦悩をわかってくれない、天才ならではの感覚的すぎるアドバイス!
こんなフィーリングだけで説明されても参考にならない……どころか、何を言ってるのかすらさっぱりわからない!
「……ちょっとわかりづらかったですか? ええっと……どう伝えたらいいんでしょう。そもそも手足の使い方と同じで、理屈で考えたことなんてなかったから……」
姫菱が口元に手を当てて、オロオロと悩んでいる。
コイツ、エナジーに関することで苦労した経験なんてないんだろうなぁ……。
「と、とりあえず、黒河くんのエナジーを形にしてもらえますか? もちろん他の人や建物を傷つけないように、安全なやり方で……」
口での説明は諦めたのか、姫菱がそう切り出した。
めったに人が来ない校舎裏だし、他人を巻き込む心配もないと思うけど……痕跡を残して、後々面倒なことになってもいけない。
そう考えた俺は、素直にその言葉に従うことにした。
「ん、わかった……これでいいか?」
――ヴンッ
空気を震わすわずかな音を立てて、俺はエナジーを放出した。
それは空中で瞬時に薄いガラス状へと変化し、俺の上半身を丸ごと覆うくらいの障壁を形作った。
「エナジーを物質化させた盾……黒河くんの得意技ですね?」
おそらくシャイニングディオーネが創り出す剣や、ダークアメジスティアの槍なども、理屈はこの障壁と同じものだろう。
「……うん。薄いのにパワーがギュッと凝縮されてて、たぶん大砲くらいじゃ壊せないくらい頑丈で……とってもすごいエナジーだと思います」
折り曲げた指でコンコンと障壁を叩きながら、姫菱が感心したように賛辞の言葉を漏らした。
そしてひとしきり思案するような表情を覗かせた後……おもむろにスカートのポケットからブローチを取り出し、それを手のひらで握りしめた。
「……そのまま動かないでくださいね? 一瞬ですが、シャイニングディオーネの力を開放します」
そう言ってキョロキョロと周囲に視線を向ける姫菱。近くに誰もいないことを確認すると、軸足を地面に固定し、もう片方の脚を後ろに引く。
次の瞬間、彼女の中の聖なるエナジーが爆発的に増大するのを感じた。
……そして。
「やぁああぁぁぁっ!」
「……ッッ!?」
――カシャァァァァァンッ!
一瞬の閃光のように、俺の目の前を姫菱の靴の裏が走った。
鋭い回し蹴りで難なく粉砕され、そのまま空気中に溶けるように散っていく障壁の破片。
改めて姫菱の顔に視線を戻したときには、彼女の内にあったまばゆいほどの聖なるエナジーも、跡形もなく消失していた。
「黒河くんの盾はたしかに硬いけど、まだまだ無駄が多いです。だからある一点に力を集中させると、こんな風に簡単に壊せてしまうんですね」
姫菱がこともなげに言ってのけた。
俺は「なるほど……」と思うのと同時に、大砲以上の威力を持った蹴りが顔面スレスレの場所を通り抜けていったことに冷や汗をかく。
「もっと自分の中でぐりぐり~ってエナジーを練り込んでから、一気に外に出してみてください。そうしたら、もっと丈夫な盾ができると思いますから」
「だからそれが難しいっていう話なんだけど……」
さっきと同じ、直感に訴えるような教え方……。
それを上手く飲み込むことができず、俺はポリポリと頬をかいてしまう。
「そうですねぇ……それじゃ、私と一緒にやってみましょうか」
姫菱はそう言うと、とつぜん俺の背後に回り込み、後ろから抱きしめるように身体をくっつけてきた。
「お、おい……?」
「いいからいいから。そのまま前を向いて、楽にしていてください?」
上着越しの背中に、湿り気を含んだ吐息を感じるくらいの距離。
楽にしろと言われても、ついつい身体が強張ってしまうのだが……今は先生と生徒という立場のため、指導に従わないわけにもいかない。
俺はなんとか姫菱の言う通り、顔を正面に向けて肩の力を抜いた。
「そうそう、そうやって腕をプラプラさせて……全身をリラックスさせてください……呼吸はできるだけ長く、ゆっくりですよ……?」
姫菱が俺の腕を取り、ゆらゆらと揺らして脱力を促す。
「そう、その調子です……そうしたら、心の中でエナジーをぐりぐり~って……」
その感覚がいまいちピンとこないのだが、とりあえず胸の中心にエナジーを寄せ集めるイメージをしてみる。
「うん、いい感じ。やっぱり黒河くんの中にあるエナジーは、すごいです……」
「……わかるのか?」
「はい、なんとなく……ですけどね。エナジーの総量で言えば、たぶんアメジスティアや私なんかとは比べ物にならないくらい……ふぅ……ふぅ……」
姫菱は俺の背中にピタリと身体を寄せ、深い呼吸を繰り返している。
制服の布地を通して伝わってくる吐息の温度が、さっきと比べて心なしか上がったような気がする。
「あとはこれを、上手く外に出してあげる方法ですね……」
「ええっと……グリグリ、だっけ?」
「そう、ぐりぐりです……。焦らなくて大丈夫ですからね~……ゆっくりゆっくり、黒河くんのペースで……ぐりぐり……ぐりぐり~……♪」
背後の声から芯が抜け、とろけるような色になっていく。
おそらく姫菱自身も集中力を高め、陶酔し始めているんだろうけど……。
――ぐりぐり……むにゅむにゅ……♡
「………………」
「……あれっ? 黒河くん、どうしたんですか。せっかく集まってきたエナジーが、また散らばっちゃったみたいですけど……」
「いや、背中に別の
「…………??? ――はっ!?」
俺の身体に密着しすぎて、大きな胸を押し付けていたことにようやく気付いたのだろう。
姫菱が息をひそめ、やや怒気をはらんだ声でささやいた。
「も、もうっ。こんな時に何を考えてるんですか……えっち!」
「そう言われてもなぁ……今のは無理だろ」
「これは真剣な特訓なんですからね? 私もそのつもりで付き合ってあげるんですから、黒河くんも変なことに気を取られないでください」
姫菱はそう言って、同じ姿勢を保ったまま俺の背中に再び身体を密着してきたのだが――
「ぐ、ぐりぐりですよ……? 余計なことは考えないで、ぐりぐり~……ぐりぐり~……あっ、ふぁぁっ♡」
――ぐりぐり♡ ぐにっぐにっ♡
いまの会話で、彼女自身も意識してしまったのだろう。
汗ばんだ指で握られた手首から、かすかに上がった体温が伝わってくる。背中には、さっきよりも強めに押し付けられた胸の柔らかさが……。
「ふぅ……ふぅ……んくっ……♡ ぐ、ぐりぐり……んはぁぁ……はふぅっ♡ ぐり……ぐり…………んふぅんっっ♡♡♡」
――ぐりぐりぐり♡ もにゅっ♡ むにむにっ♡
姫菱が、熱い吐息をさらに荒くする。背中にピタリと寄せられた胸の動きは、もはや
俺の背中の感触を、特に
「…………エロ女」
「んなぁ゛っっ!?」
俺の言葉に激しくショックを受けたのか、喉の奥から絞り出されたかのような声が耳元で鳴り響いた。
「だってそうだろ……明らかに俺の背中で気持ちよくなってるみたいだし。これじゃ特訓が目的なのか、スキンシップが目的なのかわからないぞ」
「とっ……! とととととと、特訓に決まってるじゃないですか! そっちからお願いしてきたのに、変な言いがかりをつけるのはやめてください!」
姫菱はいかにも
……が、そのたびに乳肉のモチモチ感が制服の上から伝わってきて、心地よいことこの上ない。
「だ、だいたい前から思ってたんですけど、黒河くんは口が悪すぎます! 人のことをさんざんバカ女とか言ったり、イヌ女とか言ったり……いったい私をなんだと思ってるんですか……」
「バカイヌエロ女」
「全部言った!?」
そんなやりとりを交わしながら、姫菱先生の