「ご、ごォォォォォ゛っっ!?!? な、んだっ゛……この、づよ、さぁっ……!!??」
弧を描く様に浮かんでいた大柄の体躯が鋼鉄の床を打ち鳴らす。大胆にも叩きつけられたその身は、あまりにも無防備な姿を曝け出していて、無様の一言で表すには足りないくらいに綺麗な負け姿を描いていた。
大柄の青年が、苦悶の声を上げながらびたんびたんと悶絶する。痛みが走る頬は、先ほどまでに一撃を放ってきた相手によるもの。その一か所だけを受けただけで、年ごろが二十歳も近い青少年が弾んだスーパーボールのごとき挙動を形にしたのだ。
言葉にできない光景に、周囲から息と唾液を呑む音が響く。目の前の光景にあるのは、強さとしての象徴、自分たちのボス。日常的な鬱憤を晴らすために率先して非日常へと引き連れてくれた自分たちの山猿のボスが、いともたやすく紙切れのような儚さを見せつけているのだから言葉にできるはずもない。
だけど、何よりも。筆舌つくしがたいこの光景を作り上げているのは、倒れている相手よりも倒した相手。
「――たく。話になんねーな。こんなのがここン所で荒れ狂ってるお山の大将ってか? あ?」
ぼろきれのように倒れ伏している大男をこつん、と叩く。まるで、細い棒きれのようなソレ。得体のしれない物を突く為に用いられる枝木のごときモノ。
それだけならば、単なる『道具』として表現できたに違いない。だけど、大男を叩くソレは『道具』ではない。シミひとつない白肌の、細くありながら血色の良い肌色をした――少女の足だった。
がつがつと叩く様に反応を伺っている少女は、大男に対して白足をつかってガシガシと蹴りを入れていく。男の反応を伺うために調べているのだが、まったくリアクションを返してくることはない。
男の体に乗せられる足が、小さくありながらもぎゅっと圧し掛かっていく。小さな子供が大きなクマのぬいぐるみを使って遊ぶみたいに、何か反応がないかと何度も様子を見ている。だけど、帰ってくることはない。
なんだ、何もなしかよと呆れたみたいに、子供のような仕草を見せる少女だが、その外観は本当に少女のように幼く、低い背格好をしていた。
その少女は、背格好は近所にある小学生ほどの年齢くらいにしか見えない。鮮やかな薄色の赤髪を片側に三つ編みにし、ぴょこんと伸びるアホ毛がちょろちょろとしていて、まるでトレードマーク。探そうと思えばどこにでもいる様な、ルビーのように輝く赤い瞳と鋭い釣り目が活発さを感じさせる背丈の低い女子児童のような外見。
しかし、目立っているのは身体的外見だけじゃない。着込んでいるは、フリルのついたメイド服。その上には龍と花柄をあしらったスカジャンの組み合わせ。
子供のようで、だけどどこぞのチンピラを思わせる所作で踏み続ける幼い外見をした少女。その手に握られている物が、特徴的なサブマシンガンだと知った途端、大男の戦いを見守っていた一人の青年が「あっ」と声を上げた。
「っ゛……!! し、C&Cの、美甘ネル……!! 言わずと知れた、勝利の象徴……!!」
誰かが呟いた言葉に、赤髪の女子児童――ネルが、つまらなそうに鼻を鳴らす。
これでわかったかと。誰にケンカを売り、どんな場所で暴れていたのかを。つまらないケンカに巻き込んで、自分の時間を奪ったことがどれだけ愚かであるかを。
ぐりぐりと足蹴にしたものから足を離しながら、深いため息を零す。先ほどまではただの生意気なガキ程度にしか思ってなかった、ご近所迷惑の三下チンピラたちは途端に手の平返し。ネルの反応を伺いながら、彼女の歩く道を阻まないように人波を割っていった。
「オイ、テメェ等。好き勝手にするのもほどほどにな」
その一言だけを残し、ネルは去っていった。
身構えていた者たちは、自分たちの中で張りつめている緊張がゆるむまで警戒を解くことをしなかった。美甘ネルという強者の存在を前にして、自分たちが戦いを挑んだところで勝てるモノではないと分かり切っている事だったからだ。
だからこそ、その姿が見えなくなった途端、彼らはようやく、倒れるようにその場でへたりこむことができた。ネルという存在が、自分たちに消えることのない恐怖と勝利の象徴として――まざまざと焼き付けられてしまったがゆえに。
※
「――ふふっ、今日の夕飯楽しみにしとけよ……っと」
キヴォトスのどこにでもある住宅街にて。多くの家族が移り住む閑静なこの住宅街では、子供のいる親子や結婚したばかりの夫婦といった者たちが多く、昼は賑やかな声が響き渡り、夜は穏やかな静けさによって満たされていく。
そんないくつも並び立つ家のうちの一つ。鮮血を思わせる薄赤色の頭髪に背丈の低い女子児童のごとき体格。昼までの大立ち回りを見せつけていたその姿は鬼神のごとき強さを見せつけていたダブルオーは、キヴォトスのどこにでもある一軒家にて一人の若奥様の役割を全うしようとしていた
――そう、若奥様である。
昼間の大立ち回りを見せつけて、大柄の男を足蹴にして見せるほどの力を発揮していた小柄な体躯。それでありながら、どんな敵にも恐れず叩きのめす彼女・美甘ネルのもう一つの正体が、とある成人男性と契りを結んだ伴侶という事実だ。
そんな小柄な若奥様が、旦那様の帰りを待ちながら――リビングにあるキッチンで夕飯の用意を進めていた。
「さーてと! 旦那様が帰ってくる前に準備しておかなきゃだなぁ!」
キッチンにある用意した食材たちを前にしながら、ぱしりと頬を叩きつつ、身に着けたエプロンの紐と共に気を引き締めた。
今日の献立はシンプルなカレーライス。夕飯の時間に合わせてすぐに食べられるようにと下準備は昼頃には終わらせておいた。ごろごろとカットされた大き目の食材は、食べ盛りの大人ならきっと満足してくれるだろうとネルは鼻を鳴らした。
相手は自分よりやや年上の大人の男の人。どこか気が抜けたようで、それで優しさと親しみやすさを感じられる青年である。気が強いネルの周囲の印象を考えれば、あまりピンとこない物もいるらしいが、ネルからすれば「好きになった相手の特徴なんてどうでもいいだろ」くらいにしか思ってない。
大事なのは、きっかけはなんであれ好きになって、こうして結ばれているから、という事実のみ。今もこうして、楽し気に料理に励んでいられるのが、何よりの証拠なのだから。
「へへっ、今日は肉を多めにして……それと、ちょっとしたトッピングも――」
――がちゃりっ……
異音が、部屋に響いた。ここに居るのは自分一人だけ。立てる音も自分の生活音とテレビから流れてくるクロノススクールのくだらないニュースのみ。自分の身の回りにしか出ないはずの、それらとは明らかに違う音が混じった途端、『誰』かの存在をネルの肌に刺した。
緩ませていた頬が張りつめていく。食材を見つめる表情が途端に強張り、音のなった方へと意識を向けた。
音の出どころは自分の後ろ側、リビングの扉。無機質にも響くがちゃりという音と共に、床を踏み鳴らす足音も入って来たのが、侵入者が自分の存在感を示すように距離を詰めてくる。
ぴくりと、ネルの体が縮こまるように背中を丸める。踏み鳴らされる足音に対して後ろを見ることができないまま、小さな体をより縮めるみたいにじっと、その場で、大人しくさせて。
そっと、後ろにいる者が赤髪の頭髪に触れた。昼間の雄々しい姿が嘘のように体をすくませて、ごつごつとした指先は男の指に髪を撫でさせた。
「っ……お、おいっ……♡ このっ、髪の毛っ……♡ ゆびで、くるくるするなっ……♡♡」
「……奥さん、今日も元気にしている? いやぁ、私ははやく奥さんに会いたくてたまらなかったよ……今は旦那様もいないからねぇ」
硬い指先が、薄紅色の髪先をくるりと巻き取る。神経の通らない毛髪は触れること自体に痛みはなくても、くすぐるようにして触れる男の指先で悪戯に絡めとられてしまえば、ぞくりとネルの体が甘く震えてしまう。女としての部分が、どうしようもなく。
後ろにいるのは自分よりもずっと背丈が高く、体の大きい男。昼間の大柄な体躯ほどじゃないが、それでも自分の身長を追い越す異性が、こうしてネルの体に密着させようと距離を詰めれば、包み込めるほどの影を彼女に落としてしまう。
「ぁ、こ、このっ゛……♡♡ ば、ばかっ♡ やめ、やめろ、ってっ……♡♡ 手、ふれるなっ……♡ あ、アタシにはっ、先生が……♡」
「あぁ、知ってるよ。旦那様がいるんだよね。心の中にその人がいるなら、そりゃあ私なんて相手になんてされないよなぁ……」
わざとらしい声色で語りながらも、ネルの体に触れる指先を緩めることは絶対にしない。
ルビーのように艶めく頭髪を撫でるように指を這わせて、流れ落ちていく手の先が頬を舐めるように撫でる。小柄な体には持て余すほどのぞくりとした扇情的な感触に披裂はどうしようもなく潤んでしまい、滑り落ちていく指が肩を揉むように甘く撫でさすっていく。それだけで、鬼神のごとき少女は逆らうことができないまま、されるがままに、自分の体を旦那様以外の男に許してしまった。
「ばっ、や、やめぇっ゛……♡♡ やめっ、やめろっ……♡♡ あ、アタシはっ……♡♡ アタシ、にはっ♡ せんせっ、せんせいが、いるんだっ……♡ ゆび、やめ、ろぉ……♡♡」
「……やめろやめろっていう割には体がしっかりと反応してるねぇ」
密着するほどの距離感をもって執拗に触れてくる男の指先が、ネルの体を蝕んでいく。
熱を帯びた指の感触が、肌をくすぐるたびに意識を溶かしていく。水に晒した砂糖が溶けて形をなくしていくように、強硬な気持ちはよその男に気持ちへと流されて行って――
「……ねぇ、奥さん。まだ料理に手は付けていないし……いいでしょう?」
※
――ちゅっ、っちゅぅぅぅ~~~っ……♡ ちゅっ、ちゅぅぅっ……♡ ちゅぷっ、ちゅぱっ……♡♡
「ん、ぷぁ゛っ……♡♡ は、ふぅぅぅ~~~っ゛♡ む、ふぁ、ひゃめっ、きす、ひゃめろ、ぉっ……♡ ん、むぁっ……♡」
――ちゅっ、っちゅぅっ♡ ちゅ、ちゅ~~……♡♡
「……奥さん。その割には舌なんかだしてノリノリじゃないか。キスだけでこれだけドロドロになるとか……旦那さんはよっぽど相手をしてくれなかったんだねぇ」
「ん、ひいっ゛♡ ち、ちがっ゛♡ せ、せんせは、わるくなっい♡ ん、んれぇっ゛……♡ や、やめっ゛♡ 舌、いれ……ん、むぅぅ゛~~~~~っ゛♡♡」
寝室へと向かうことなく、リビングの真ん中で抱き寄せられた若奥様の体が男の腕の中で大人しく唇を貪られていく。恥らいと熱情を体の中で同時に火をつけられた年若いご婦人は、獣欲のままに貪ってくるダンナ以外の男を拒むことが出来なかったからだ。
無理やりにでも重ねられていく熱い口づけが、ネルの口先から言葉を奪うように食み続けていく。重ねられた唇に熱がたっぷりと載せられて、熱気と共に吹きかけられる吐息が劣情を伴い、ネルの頭をより熱く燃え上がらせる。
どろりととろけ合う舌先の感触がナメクジの交尾のように絡み続ける。舌先が上を下をとなぞるたびに、ぞくりとネルの背中が甘く這いまわり、ダンナ以外に許してはならない口づけがネルの頭を深く深く堕としていった。
そうして、口づけをすること一分も満たない時間の中で。熱い唾液の糸橋を作り上げ、熱を帯びて潤んだ瞳を浮かばせるネル。昼間の鬼神のごとき表情が、雌としての顔色を濃ゆく映し出す。視界に映る憎たらしいはずの男の顔も、今では自分の披裂を濡らしてくれる素敵な雄にしか見えない。
――にちゅっ……♡♡ ぬちゅっ゛♡ くちゅっ……♡♡
「ん、ひぁぁあっ゛♡ ば、ひゃめっ゛♡ ひゃめ、っろぉぉっ゛♡ おま、おまんこ、ぬちゅってやるなぁ゛♡♡」
「あーあ……大好きな旦那様がいるのに……浮気おまんことろとろにさせてさぁ。男の人ならだれでもいいんだね……」
にぢゅっ゛……♡♡ にぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡ ぬっちゅぬっちゅっ……♡♡
「ち、ちがっ゛♡ ちがうっ゛♡ せんせ、せんせぇ、だけだからっ゛♡ そんな、そんなじゃっ゛♡ にゃぃあ、あああっ゛♡ そこ、ぬちゅぬちゅっ、しゅる、なぁぁあっ゛♡♡」
「説得力ゼロ……指がおまんこに沈んでとろとろにさせているのが答えでしょ? ほら、もう指だって二本入ってるんだよ?」
「く、っぐぅぅぅ゛~~~~~~~っ゛♡♡ ふ、ふざ、けるなぁっ♡♡ こ、こんなのっ、こんっ……なのにっ、アタシ、まけ゛♡♡ まけ、なぁ、んむっ゛♡♡ ぬ、ぐっ゛♡ ぁ、ひゃめっ゛♡ き、きすっ、すりゅ、なっ……♡♡ ぁ、ふぁっ、んんんっ……♡♡」
とろんと堕ちた瞳が気丈に見つめ返すも、潤ませて心と共に揺れてしまえば、視線に強さなんて伴わない。
するりと伸ばした指の先。若々しい体でありながら、伴侶を持つ女の割れ目には、片割れとは別のモノを受け入れてしまうほどに濡れてしまう。
劣情のままに搔き乱す指の動きは、ネルの割れ目をかき混ぜながら粘土の高い蜜液をくちゅくちゅっ♡と音を鳴らさせた。滑りの良い肉穴はむっちりとして閉ざされていて、細い指先であろうとも差し込んでしまえば擦り上げられて悲鳴を上げさせられるくらいに熱を帯びている。
敵意の意識を向けられながら、ジッと奥方の目を見つめ返す侵入者の卑劣な視線。嫌悪と拒絶の意図を含ませていることを示すように睨み続けてくるものの、挿し込まれたモノで濡らされているうえにほの暖かな微熱を灯されている。この時点で、答えは言っているようなものだった。
「は、ぐ、あぁああっ゛♡ も、゛♡♡ ひゃめっ、やめ、ろぉっ……♡♡ あ、あそこっ゛♡ ぐ、ぐぢゅぐぢゅっ……♡♡ い、いじくるなぁっ゛……♡♡ あたま、おかしく、なるっ、あああ゛っ……♡゛♡!!」
「はぁ……ねぇ、奥さん。私の指がすっごいことになってるよ……ほら、もうぬれぬれのおまんこでねっとりしちゃってる……旦那さんに全然相手してくれてないんだねぇ……」
「っっ……♡♡ ひゃ、やめ、やめろっ……♡♡ せ、せんせぇのっ、ことっ……♡ わるく、いうなぁ……♡♡」
「無理はしなくていいんだよ……ほら、私はちゃんと満足させてあげるから……ね? 足を開いてごらん……」
みっちりと閉ざされていた蜜穴に指を使って搔き乱してきたところに、ぬぷりと指先が離れていく。水気を含んだ空気が音となってネルの秘部から鳴らされて、栓の代わりとなって閉ざしていた指が離れた途端、とろぉっ……♡♡と蜜があふれ出していった。
硬くごつごつとした厚い熱い指の感触。優しく抱いて、優しく触れてくれる旦那様とはまったく別種の、荒々しくて自分が気持ちよくなるためだけの身勝手な雄としての力強さ。その感触を教えられて、砕かれたように動かない腰が落ちたみたいに動かない。
すでに、ネルの視線は男の『モノ』に夢中になっていた。熱の籠ったとろとろの肉穴を愛撫されて惚けている間、ズボンを脱ぎ降ろして彼女の中を強く乱しつくすための逸物が、すでに、もう、ここにある。
足を開いて愛撫を受け入れていたネルの下半身に、その剥き出しの披裂にガチガチの逸物を押し付けられていく。旦那とは別のモノが、彼女の中を犯そうとしている。
「っ゛……♡ ぅ、くそっ、やめろやめろっ……♡♡ う、うわきなんて、したくないっ……♡♡ せ、せんせっ……たすけてぇ……♡ せんせぇっ……♡♡」
「……あんな残業してばかりの男がすぐにくるはずがない。さぁて、そろそろ味合わせてもらおうか……」
「ぁ、や、やめ、やめろぉっ……♡♡」
迫る言葉と共に、足を開いて待ち構えてしまう。蕩けた顔で男の顔を眺めながら、すぐさま蜜を含ませた秘部に、くちゅっ♡にちゅっ……♡♡と甘い口づけから始まりの合図を送った。
とろりと沈むような感触を受けて、タイミングを見計らいながら――
――ぬっ……♡♡ ぬ、ちゅ、にちゅぅぅっ……♡♡ ぬっちゅんっ゛♡♡
「は、ぁぁぁあ゛~~~~~~~~っ゛♡♡♡!! ぁ、ひゃ、ひゃぁ、ぁあぁあ~~~~っ゛……♡♡」
「……あーあ。受け入れてしまったねぇ。旦那様以外のおちんぽを……さぁ……」
「ッ゛……♡♡ ご、ごのっ゛……♡♡ う、わ、わるい、せんせぇっ……♡♡ う、浮気ちんぽ、うけいれちまったぁっ……♡♡」
――ぬっぢゅぬっぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡
「あ゛っ゛♡ ぁああっ゛♡ はっ゛♡ ぁ、んんんっ゛♡ ゆ、ゆるしてっ゛♡ ゆるしてくれっ゛♡♡ う、うごくなっ゛♡ うご、くなぁぁ~~~~っ゛♡♡!」
「ふ、ぅぅぅ……!! ほらほら、奥さん……!! その割には奥の方は私のちんぽをしっかりと受け入れているよっ……! これは、どういうことなんだいっ……!!」
押し倒された小柄な体躯が、床の上でにっぢっ゛♡にっぢっ゛♡♡と淫らな音を打ち据えられていく。男の獣欲を受け入れるための肉壺として堕ちた小さな若奥様は、その全身を持って剛直を擦り上げるための性玩具としての役割を当てられていた。
男の体が小さな体を下敷きにしていく。自分の逸物を咥えこむための雌穴をがっしりと床に押し付けて、腰をグラインドさせて前後に雌の穴を穿り上げていった。みっちみちの肉穴は、対格差によるものもあるだろうが逸物をぱっくりと呑み込み全身満遍なく擦り上げる快感をしっかりと伝えてくれる。
夢中になっていくのは当然と言えた。ぎしぎしと下敷きにさせられた余所の伴侶の蜜穴を、生涯の片割れがいるであろう相手を、心に誓った異性をないがしろにしながら犯すためだけの背徳感に満ちた行為。気持ちよくならないわけがない。
「ほらっ、ほらっ……!! 奥さんのおマンコ、浮気ちんぽにすっかり夢中ですよっ……!! こんなに、きっつきつにさせてっ……!! 旦那様に申し訳ないと、おもわないんですかっ!!!」
「ッ゛っ……♡♡ ご、ごめ、んなざっ゛♡ ごめっ、せんせっ、ごめ、んっ゛♡♡ あ、アタシっ゛♡♡ せ、せんせぇ、いがいのぉっ゛♡♡ 別の、おとこのひとのぉっ゛♡♡ ちんぽ、に、むぢゅう、なっちゃい、ましたぁっ゛♡♡ すきに、なっちゃいましたぁっ゛♡♡ ご、ごめんなさぃ~~~~っ♡♡」
ぬるつく蜜穴が蕩けて擦り合う感触に、うっとりと酔いしれていく中で。抱きつぶされるように擦り上げらていく肉穴の感触によって、脳をこんがりと焼き上げられた雌は、心に決めた男以外に抱かれていることの謝罪を述べながら、なおも浮気ちんぽに熱中しつづける。
ぬちゅぬちゅっ、ぐぢゅぐぢゅと。どろどろに溶かされていくような肉壁の感触が、今まで愛してきた人のことを忘れてしまいそうになる上書きナマ交尾。ベッドの上でささやき合ってきた愛情は、すべてこのための前振りになってしまったのだと、そう思ってしまう。
夢中になっていく浮気ナマ交尾。とろとろのおまんこを浮気男にお楽しみいただいていく中――
「ぐ、うぅぅぅっ……! なんて、キツキツのおマンコなんだっ……!! こんなっ、むちむち、ふわふわっ……! ほんと、『毎日』抱いてるのに、まったく飽きな――」
ぴたりと、青年の体が制止する。熱を灯した切っ先が潤んだ蜜肉をほじくり返していく蕩けていく感触、その中をたっぷりと堪能していく最中でありながら、それでもなお熱を帯びた頭が冷静さを取り戻してしまう。それほどのことが、いま、起きてしまった。
突然、男が呟いた言葉にぴたりと二人の間に空気が張りつめてしまった。あれだけ空気を盛り上げるようにして『なり切っていた』お互いが、どうするんだよこの空気と言いたげに視線を交わらせてしまう。
頬を赤らめて瞳を潤ませたまま、深いため息をついたネルに青年は――先生は、謝罪の言葉を述べるしかなかった。
「……ん、あ、あのなっ……先生……その、自分の設定くらい覚えておけよ……」
「……………………えと、ごめんなさい」
淫靡な盛り合いが続いていく中で、熱を上げてきた物が急速に冷めるのを感じずにはいられなかった。
床の上で犯されている若奥様が、じっと自分の上で苦笑いを浮かべている青年に呆れた表情で返した。浮気者を演じていた青年を――ほかでもない、自分の旦那様が、自分で考えた役割を全うできなかったのだから。
つながり合ったままの二人が、床の上で視線を交わしたまま、言葉も交えていく。くだらないロールプレイに付き合わされたネルの方も、ばかばかしいと思っているのか顔を横に逸らして視線すら合わせてくれなくなってしまった。
「い、いやさぁ……やっぱり無理だって。こんなプレイ、そもそもアタシには似合わないしさぁ……」
「それは、まぁ……そうだよね。ネルがこういう浮気プレイをしてもね……」
ぽりぽりと頬を搔きながら目を逸らすネル。照れくさいながらもしっかりと演じてくれた自分の奥さんに対し、青年の方はかわいいと思いながら「ま、だよね……」と半ば納得の目で彼女を見つめた。
彼女自身は本当に強い。ミレニアムどころかキヴォトスでも上位に位置する強者に名を並べる少女であり、青年ほどの男が束になっても彼女を叩きのめすなんてことは絶対にありえない。なんだったら、束になった方が返り討ちに合うほうがまだ現実的な場面だ。
しかし、それは強さという話だけではない。単純に、こういった不貞と言った物を彼女は好まないのだろう。
彼女は情に厚い人柄をしているし、面倒見もいい。人というモノをしっかりと見ている人柄だからこそ、人の気持ちを裏切ったり見捨てるようなことはしない。浮気なんて、もってのほかだろう。そんな考えや行為そのものをネルは嫌うに違いない。
何よりも、浮気を提案してくるような軽薄な男がいたら、その場で思いっきり叩きのめすのなんて簡単に想像が出来る。その手の男は、ネルは死ぬほど嫌いなタイプの人間だろうから。
「ん、いやぁ~~~……それも、あるんだけどさ」
ならば、そんな不貞その物をよしとしない少女が、青年のロールプレイに付き合ってくれた理由。そんなの、
「……アタシが、イヤなんだよ……その、先生以外とするの……♡♡ その、演技でも――」
――ぬっぐぢゅんっ゛♡♡!!
「ほッ、ぉおおぉぉっ゛♡♡♡ ぢょっ、ぢょ、までっ゛♡♡ てめっ゛♡♡ い、いきなり、ひゃめろっ゛♡♡!!」
――ぬっぢゅぬっぢゅぬっぢゅっ゛♡♡ どぢゅっ゛♡ どぢゅっ゛♡♡ どぢゅっ゛♡♡
「ふっ゛! ふっ、ふっ!!! くっ、ネルっ……!! そんなっ、そんなかわいいこと、いわれたらっ!! とめられ、なくっ!! なっちゃう、だろっ……!!」
「オ゛っ♡♡ おおぉぉぉおっ゛♡ ご、ごのっ゛♡♡ おまっ゛♡ い、いぎなりっ゛♡♡ いき、おいよくっ゛♡♡ や、やるなぁっ゛♡ ぁ、どぢゅどぢゅっ゛♡ ずるっ、なぁぁっ゛♡」
照れ隠しざまに呟かれる言葉がのか細さ。視線を交えることの恥じらいが。底に見せられた真意を見せつけられた途端に、クールダウンによってストップをかけられていた青年の腰に再び激しいピストンを再開させた。
小柄な体躯を再び力任せに床に押し付けながら、ぎっちりと肉の詰まったみちみちのチビまんこにめがけて渾身のストローク。水気を含んだ蜜壁を擦り上げる音を鳴り響かせながら、鈍重な音を少女の披裂に思う様に叩き鳴らしていった。
苛烈な責め苦に少女の表情が赤く染め上げられる。先ほどまでのきつめに吊り上げられた瞳が涙を浮かび上がらせて、きゅっと強く閉じながら悦楽の殴打に一方的にされるがままに受け止めていく。受け止めさせられている。
とろとろにとろけた肉穴が擦り上げられるたびに、奥の方できゅんっ♡♡と疼かせて最奥を窄めてしまう。受け入れているのが大好きな旦那様ゆえに、甘ったるい気持ちがよりふわふわとネルの頭を蕩かせていった。
「あっ゛♡♡ せ、せんせっ゛♡ せんせっ、せんせぇ、えぇ゛♡♡」
「ぐ、くぅぅぅっ……!! かわいいっ……!! かわいいぞっ、ネルっ、ネルぅぅっ……!! このっ、ぜったいにっ! ぜっっったいにっ……!! 孕ませるっ! はらま、っせるからなっ゛……!! そんなに言うならっ、私だけの赤ちゃん、ぜったいに産めよっ……!! 私だけの、嫁になれっ、このっ、このっ……!!」
「っっ……♡゛♡ わ、わかったっ……♡ わかった、からっ゛♡♡ あ、あたしはっ、せんせ、だけのもんだからっ゛♡♡ ぜったいっ、ほかのやつの、ものになんか、なん、ねーからっ゛♡♡ だから、マーキングっ♡♡ マーキングしてっ♡♡ っせんせ、ぃ、だけのっ゛♡♡ もん、だってっ♡♡」
一心不乱な腰遣いに鋭さを帯びていたネルの目元がとろりととろけきっていた。
緩んだ口元も普段のような凛々しさと雄々しさを感じさせる頼りがいを孕んだ声色よりも、従順な雌としての色合いを濃くさせたとろとろの雌声へと堕ちきっている。口にしている言葉が屈服の証を並べ立てられていて、自身の中に挿し込まれた逸物に従順になることを現したかのように、奥の密壺が迎えた切っ先を甘く咥えこんだ。
擦り上げ合う蜜肉を幾度も叩き合いながら、一方的に受け止めさせられいくネルの体。自分の肉体よりも一回りも大きい成人男性の男に抱かれて、熱い熱を肌で感じさせられながら力強い人雄に抱かれる悦びを心身共に感じていく。
ふわりと熱を孕んだ瞳が、ジッと青年を見つめた。自分の肉穴を堪能するために、ひっきりなしに腰を振りかぶっていた青年へのおねだりを孕んだ熱の籠った視線。それをわかってくれたのか、ジッと見つめ返したまま互いの唇が厚く重ねられていった。
「んむっ゛……♡♡ ぁ、ふぁっ……ぷっ……♡ んんんっ……♡♡ む、ふぁぁっ……♡ ちゅ、ぢゅぅっ……♡ ぁ、っ……♡」
「んっ……ネルって、キスが好きだよね……っ、こういうところ、甘えんぼう、ぽくてっ、ほんとうにっ……」
「ぁ、うっ……♡ だ、だってっ……♡ こう、してればっ……♡ も、もっとっ、せんせいと……♡ もっと、つながってるって、おもえるから――ん、んんっ゛♡♡ むっ、っぢゅっ、ぅぅぅっ゛♡ ぷあ、せんせっ、きす、はげひっ……♡♡」
恥じらい気味の顔に薄く涙を浮かべた顔が、あまりにもエロティックで可愛らしいのがいけなかった。
扇情的な表情が咥えこんでくれる肉感的な蜜穴に、より肉欲を促進させられる。跳ね上げていくように動く腰が止まることなく少女のナカを執拗に、ねちっこく、かき回すようにたんっ、たんっと叩け、押し叩かれた少女の口先から悲鳴が溢れた――そのすべてが、口付されてるために塞がれて呑み込まれてしまうが。
熱く絡み合わせていく接吻を交わし、並べ立てられていく愛情がたっぷりこもったセリフも奪い取りながら、淫猥に舌先を絡ませあいながら唇を押し付け合うことに夢中になって、粘土の高い結合部を互いに擦り合わせて。床の上で行為に及び、小さな体を押し付けながら一方的な愛情を注いでいくような行為。ゾクゾクと根元から這い上がってくる感覚が、彼女のナカに注がれようとしていた。
「ネル、出すよっ……! 私だけの、ものになれっ、なれっ、なれ、ネルっ……!!」
「わ、わかってるっ♡ わかってる、からっ゛♡♡ あ、あたしはっ゛♡ せんせい、だけのものだからっ゛♡ そこらへんの、やつになんかっ゛♡ ぜったいっ゛♡ ぜっ、ったいぃっ゛♡ ヤられたり、なんかっ゛♡ しないっ、からぁっ゛♡♡」
――びゅぐぐぐぐぐぐっ゛♡♡ びゅるるるるるるっ゛♡♡ ぶびゅるるるるっ゛♡ ぶっ、ぶぷぷぷぷっ゛……♡♡
「ァ゛゛♡♡ ぁ゛~~~~~~~~っ゛♡ ぁっ、づ、あぁぁ゛~~~~~~~っ゛♡♡」
「ぐ、っぉぉぉぉぉっぉっ……!!! でるっ、よそ者の男になんてっ……!! ぜっっっったいに、挟まることを許さない独占マーキング、するっ……!!」
力強く溢れていく子種の濁流が、ネルのナカに所狭しと注がれていく。どぽりどぽりと熱く精力に滾ったぷるぷるのザーメンヨーグルトが、少女の胎の内をびちゃびちゃにするまでに注がれていった。
床の上で、ごりっ゛♡ぐりっ゛♡♡と、自分の真上で腰を捻りながら結合部を擦り付けてくる男の――最強のエージェントの旦那様による、ありがたいザーメン。
一滴も残さないであげなきゃ。奥さんなんだから、この人の妻だからと。抱きしめて、キスをしてくれて、中出しをしてくれる先生のためにぎゅっと奥を狭めて……
「ッッ゛……♡♡ ぁ、ぅぉぉぉ゛っ……♡♡ ぁ、へへっ……♡♡ きょ、今日もっ……♡♡ せ、せんせいに、まけ、っちまったっ……♡♡」
「ぅ、ネルっ……その、も、もう一回……」
「……っと、ダメだ! その、さすがに夕飯の時間なんだしよ……」
「続きは、夜になったら……今度はちゃんとベッドの上でやってくれよ……♡」