「おっ……お、ぉぉお~~~…………??」
ベッドの上で寝ころび、サブスクと電子書籍が日常となった現代において紙媒体の単行本を読みふける。最近のネルにとって、今読んでいるこの漫画こそが、ゲームセンター以外のマイブームとなっていた。
ゲーセンに足を運ぶことが多くなってから、ゲーム以外にも目を向けていたネルが忘れ物箱に置かれていた漫画雑誌。何とはなしに余った時間をつぶそうとしたら、想わぬ面白さにのめりこんでしまう。それこそ、タイトルから調べて単行本を全巻衝動買いしてしまうほどに。
「……あ、危なかったなこのヒロイン。ぎりぎりのところで、主人公が来てくれて……なぁ、うん」
呟く言葉は、まるで自分に言い聞かせるみたいに。
ネルは、一度ハマればどんなものでも熱中する。それが漫画であるならば、強く深くのめりこむ。作品に対して没頭しようとして、登場人物たちと自分を重ねてしまうくらいには。
「……ば、ばかだなぁ~……このヒロイン、ヘマさえしなかったら何されるかわからなかったろうに……」
積み上げた単行本を読み進め、いくつかの山場を迎えていた矢先――ヒロインのピンチに主人公が駆けつけてきてくれて危機を脱する。
どこにでもある漫画の内容。ぎりぎりのところで助かるなんて、ありふれた演出だ。珍しくもないだろう。
だけど、そのシチュエーションに無意識のうちに深くのめり込んでいたことに気づくことはなかった。自分の頬が、赤く染まっていることも。のめり込んだ先のキャラが、助からなかった『末路』を脳裏に浮かべていることにも。
※
「ってことがあってよ! いやぁ~面白かったけどさぁ、アタシだったらもっとやれると思うんだよなぁ」
日も沈み始め、生徒たちが帰路につく時間帯。シャーレの当番も後は後片付けだけで、荷物を纏めたらいつでも帰れる時のころ。ネルは余った時間を先生との談笑にあてていた。
人に頼られたり接することが多いネルは(普通の生徒だろうが不良だろうが)、会話する量も多いためか話題となる話のタネもいくつか持ち合わせている。先日のゲームセンターでのことも、先生との話を盛り上げられるなら便利だろうとにこやかに話に花を咲かせていた。
「まぁ、ネルは強いからね。そういった状況だったらやり返してやるって気持ちになっちゃうんだろうな」
「まあな! わかってるじゃねぇかよ先生! ……あのキャラも情けねぇよなぁ。アタシだったらぜってぇ負けねぇのにさ!」
自慢気に薄い胸を張りながら、自分は違うと言い張っていくネル。これまでに積み重ねてきた実績と戦績、その結果に釣り合った自信は虚偽ではなく真実であると物語っている。それこそが、『約束された勝利の象徴』であると言いたげに。
しかし、けれども。彼女の話を聞いていく中で、確かに気にはなると青年は疑問符を浮かべた。
「……でもさぁ、勝てる勝てないはともかくとしてさ。実際にネルが負けたらどうなるんだろうね」
「は? いやいや話を聞いてたのかよ。ありえねーっていって……」
「それはそうなんだけどね。ほら、実際に負けて……敵の尋問を受けたらどれだけ耐えられるかちょっと気になるんだよ」
青年の言葉に、言われてみればとネルも疑問を浮かび始める。
生まれてこの方、敗北というモノを(※ゲーセンなど一部を除いて)味わったことはない。実力と経験、部活のリーダーを任される立場だけあって、実力者である彼女が負けるなんてことは滅多にないからだ。
仮に、仮に負けたとしてもだ。敗北を味わって膝をつこうとも、相手の喉笛を嚙み千切って抵抗の一つも見せるのが美甘ネルという女だ。負けましたからといって、泣きべそをかきながら命乞いなんてするはずがない。そんなイメージも湧かない。
「だからさ、一度やってみようよ。敵に負けちゃって、相手に媚びなきゃ人質を解放してもらえないっていうシチュエーション」
「ん、んん~~……」
そう考えてみると、結構珍しいものでは? と思い始める。
勝つことはよくあっても、負けることはほとんどない。負けた後に屈することなんて絶対にない。その上で、負けた上に屈するというシチュエーションは、ネル自身にも自分にとって『ありえなさすぎて』。彼女のナカで、興味の種が芽吹くほどには、興味の対象になり始めていた。
「……っだぁぁ! わかったわかった! んじゃ、やってやるよ! 仮眠室、空いてんだろ?」
※
――深夜。キヴォトスにあるビルの内部にて、それは行われていた。
そのビルに入っていたのは、とある犯罪行為を行っている悪徳企業。表ではクリーンな名前で知られているが、誠実さを隠れ蓑に私腹を肥やす屑のたまり場であった。
そこに潜入したのは、最強のエージェントとして知られる『ダブルオー』。彼女が通った道には、深紅の頭髪と瞳の色に合わせるように血の跡を残していく。
年ごろの少女たちの中では背丈が低く、女児児童を連想させるほどの幼さを残したシルエット。艶めく赤髪とルビーのように艶めく深紅の瞳が切れ長の釣り目と相まって凶暴さを備えているのが見てわかる。小柄であれど巨体に挑む獰猛さは、子供さながらにラーテルを想起させる空気を纏う。彼女の外見を見て、侮った物が葬られてきた敵の数はどれほどいたことか。
そして、今宵も哀れな小物が彼女の牙によって食いちぎられる――はずだった。
「ククク……焼きが回ったな『ダブルオー』。まさかお前ほどの女が隙を見せるとはな。中々、良い眺めじゃないか」
野卑な意図を隠そうともしない視線が、熱く睨みつける小柄な体躯に注がれていく。男の視界に捕らえられたままの少女は、その身を拘束されることなく、ただ見られているという事実だけで何もできずにその場で跪いていた。
ビルの中にある一室、どこかのオフィスであろう室内。多くの部下たちを葬ってきたエージェントは、何もできないまま相手を睨みつけることしかできなかった。
縮んだかのように小さな体が、より縮ませるように体を丸めていく。自身に敵意がないことを、少しでも相手に思わせなければならない。
口元で舌打ちをしながら、視界の端に映るモノ――何ら罪のない一般生徒が、縛られた人質の存在が、最強のエージェントを覆す切り札となってしまった。
ネルがやれることはもう、何もなかった。
「いやはや……そのような恰好をしてまでこちらの所にまで来たというのに……恥のかき損というやつだな?」
「っ゛……♡♡ う、うるせぇ……♡」
ぷいと顔をそむけて、頬を染めながら言い返す。男の卑劣な言葉に顔を熱くさせ、屈辱を噛みしめながらも帰せる言葉を頭の中で選んだ。
もう、それしかできないからだ。どんな形であれ、恥ずかしい恰好であることは否定できない――頭髪から伸びるように備え付けられたぴょこんと伸びるうさぎ耳、胸元の緩さにハラハラさせられる露出の高さを誇るレッドカラーリングのバニーガール衣装であるならば、なおさらだろう。
下劣な視線が、ちらりとネルの胸元に刺さる。ぎりりと歯を鳴らしながら睨みつけるも、座ったまま何もするなと言われているから隠すことが出来なかった。
「っ……クソっ、卑怯だぞっ……♡♡ テメェ、恥ずかしくねぇのかよ! こんなことでもしなきゃ女相手に強気になれねぇってかぁ!?」
鼻息荒くさせながら意気込むネルを前に、男はたじろぐことをしない。むしろ、強がって迄意気込む彼女を前にして、鼻で笑いながらくつくつと歯を鳴らすように笑いを噛みしめている。
彼女がどれだけ勇んでいても、強く前に出ることはないのだと知っている。強気に出たところで強がりの域を出ることはなく、要求を吞まなければ人質に危害を加えてほしくないのだと知られてしまっているからだ。
男の視線が部屋の隅に向けられる。瞳の動きをネル自身が見た瞬間、怒声を乗せていた彼女の表情が曇った。
「ククク……お前の口先がどれだけ回ろうとも、結局は虚勢……今この場で、俺の要求を呑まなければ人質がどうなるかわかったもんじゃない……だろ?」
懐に忍ばせていた拳銃(※水鉄砲)が、部屋の隅にいるネルの弱点に向けられる。銃口の向けた先を目にした途端、ネルの喉がごくりと動くのを男は見逃さなかった。
「さぁて。最強のエージェント、ダブルオーはどのようにこの窮地を脱するのかな?」
絶体絶命、最大のピンチ。まさに、最強のエージェントが人質という切り札によって制されている状況。ネルは、追い詰められていた――
というシチュエーションを、二人は最大限にまで楽しんでいた。
(お、おぉ~~……な、なんだよ……結構ノリノリじゃねぇか先生……)
表向きの演劇を行っていく中で、ヘマをしたエージェントというロールプレイに興じていく二人。内心、どのような形を互いの中で抱いているかはわからないが、今自分たちの持てる演技力を発揮しようとしているのは、同じ志なのだとそう思えた。
それは、青年のノリにノッた演技から感じられた。慣れている素振りはどこにもない物の、悪人を演じている中でまったく不自然さを感じさせない青年にはついつい関心してしまうほど。彼が真剣に悪党という演技に興じてくれるからこそ、その気持ちに乗せられていくように少女の気持ちも段々と与えられたロールに染まり上げていく。
最強の思考が、惨めに膝をついた敗北者であると言う役割を自分の頭の中で思い描き始めた。
(っっ゛……♡♡ そ、そうだよなっ……♡ アタシは、コイツに負けた敗北者……♡♡ 大事な恋人や仲間たちもいるのに、人質取られて好き放題にされちまうザコ……♡ な、なんかっ、初めてだなこういうの……♡♡)
本来、想像なんてするはずがない。ミレニアムだけでなくキヴォトスでも上位の強者として名を連ねる少女であり、長い間戦い抜いてきた経験と裏打ちされた自身によって積み重ねてきた『美甘ネル』という存在は、敗北というものと縁が遠い存在だった。
だが、それを現実ではなく空想として。本来であればありえないのに、イメージの産物として形にしていくと自分の中で経験したことのない『敗北』がじわじわとシミを広げるように伝わる。
負ける、負けてしまう。最強であれば、勝てば自分の考えはまかり通る。でも、それは出来なくなってしまい、何もできないまま敗北してしまった敗者は、目の前にいる強者であり勝者の思い描く形によって嬲られ、慰み者にさせられて――
じゅんっ……♡♡と。ふいに、自分の股座が濡れているのを感じ取った。
(あ゛っ……♡♡ な、なんでっ……♡♡ なんでっ、アタシっ……♡♡ いま、正座してるだけなのにっ♡ 負けるって思っただけで……アソコ、ちょっと濡れてる……♡♡)
ぷるぷると座していた足が、揺らいだ。強固たるダブルオーの両足から芯を抜かれた様に力が籠められなくなる。
早まる鼓動が胸の内で鳴り続けて、熱を灯し始めた心身が披裂を疼かせながら蜜を垂らし始めていく。蜜を伴い始めた原因は、言うまでもなく自身が受けるであろう弱者の末路を想起してしまったがゆえに。
気づけば、座ったままの腰が疼きに耐えられずに前後に揺らぎ始めていた。うずうずと蠢く下半身が内々に眠る疼きに耐えられず、拭い去るようにして地に着いた股座を擦り付けた。愛撫を求めるような仕草で、布地の覆われた披裂を掻くようだった。
ほんのわずかに、疼きを解消できた気がした。溶け始めた内側が凝り固まっていた物を惚けさせて、ぴくりと隆起させた小粒のごとき陰核も同じように反応して、
「おっと、何をしているんだぁ? 誰が動いていいと言ったんだぁ?」
「っ゛……♡♡ ぁ、そ、そのっ……♡♡」
「言ったはずだ。人質が惜しければ何もするなと……ほらっ、そのまま『何もするな』。命令を聞かなければ人質の命はない物と思え……くっくっくく……」
ネルの口元が、「そんな」とわずかに動いた。
わずかな腰の動きを見抜き、体の疼きを解消する行為を中止させられてしまった。体の中を疼かせる劣情を削り出せると思っていた矢先、熱を灯したモノが消えることなく居座ることに、ネルの表情が昏く歪んだ。
敵対者に対する屈辱と嫌悪が(それがロールプレイだとしても)、今も胸の内に燃えている。悶えるような怒りに身を任せて、目の前の敵に飛び掛かりたい、だけど、人質がいるならば屈するしかない場面の中――それらが、快感につながっているさなかで、熱を帯び始めた卑肉の愛撫を取り上げられてしまったのだ。
(っっ゛……♡♡ あ、くそっ……♡ こ、こしっ……♡ うごかしたいっ♡♡ まんこ、ずっとうずうずしてっ……♡♡ せめて、地面でこしこししたい、のにっ♡♡ させてくれないからっ♡ ずーーーっと、あそこ、うずい、ててっ……♡♡ 腰、動かしたいのにぃっ……♡♡)
ニタニタと嫌味な笑みは消えることなく、地に膝を付けているネルにジッと向けられている。
わかるのだろう。彼女自身が、すでにこの状況下でされる『何か』を想起して、雌の部分を濡らしていることに。敵意を込めた瞳をどれだけ鋭く向けたとしても、その奥に潜んでいる嗜虐芯までは隠せない。
視線を落としたままの男が、片足を前に出し始める。地につけた股座にまで伸ばして、
――ぷにゅっ♡♡
「ん、にゅぁぁああっ゛♡♡!! て、てめっ♡♡ この、どこ、足で、さわってぇっ゛♡♡」
――むにゅっ♡ ふにゅっ♡ にゅむっ、ぷにゅっ、ぷにゅっ……♡
「……ククっ、ダブルオーも女と見える。秘部を押せば多少は濡れると思っていたが……なんだお前、足でちょっと押してやればすぐにでも濡らしてしまうんだなぁ?」
――むにゅっ♡ むにゅっ♡ ぷにゅぷにゅっ……♡ ふにゅっ♡
「ッッ゛~~~~~~~っ゛♡♡ ざっっっけんなぁっ……♡♡ あ、アタシのっ、アソコっ……♡♡ あ、足で、突くなっ……♡♡ ぁ、このっ、やめっ゛……♡♡ ぁう、うず、っくぅっ……♡♡」
嫌味に伸びた足先が、跪いたエージェントの秘部に触れていく。布地の上からなぞり上げるように、靴の先端を軽く沈ませるように押し付けていった。それだけで、ネルの口先からは甘味を含んだ声を溢れさせる。
片足をわずかに上げながら、秘部の位置となる場所にやや力を込めて足を乗せていく。無防備な股座の上へと片足を圧し掛けて、少女の大事な女の部分を惨めにも足蹴にするみたいに、ぐにっ゛……♡ぐにっ……♡♡と踏みにじりながら、布地によって覆われている卑肉の蜜をじゅぅぅぅっ゛♡♡と滴らせた。
少女の嬌声が、引きずるようにして口から溢れていく。足裏によって踏みにじられながらズリズリと擦り上げられていく自身の股間が、男の靴裏によって引き締まるのを自分でも感じ取っていたのを認めざるを得なかった。
ぐにぐにと押し付けてくる靴裏の感触が、硬く踏みつけてくるたびにあふれ出す肉蜜を抑えきれなくさせられる。自分にとって大事な場所を、誰よりも嫌悪すべき敵によって無様にも足蹴にされて、それでもなお、あふれ出してくる疼き上げる熱が昂っている事実から目を逸らせなくさせられる。
「……おやおや。靴の裏が濡れてきたんじゃないかぁ? こんなことで喜ぶなんて、とんだマゾだよなぁ? えぇ、エージェントさんよ」
「っっ゛……♡♡ ち、ちがっ……♡♡ あ、アタシっ……アタシ、マゾじゃないっ……♡ ふまれて、よろこんで、なぃ~~~っ……♡♡」
「ふぅん。そういうことを言うかね……ほれ、あれはいいのかい?」
股間を踏みつけられたまま、自分の嗜虐心を否定しようとするも男が指さした先に言葉を詰まらせる。
人質の存在が、視界をかすめた。
「っっ゛……♡♡ ぁ、く、くそぉ~~~っ……♡♡ こんの、卑怯者っ♡ 人質を利用しやがってぇ~……♡♡」
「さて、わかるよね。何が言いたいのかをさ。立場、弁えなきゃだよね」
呆れたように告げながら、再確認を確かめるように言葉を投げてくる。
人質の存在は、ネルにとっての一番の弱点。彼女たちを救出するためにも敵の言い分はこちらが聞き分けなければいけない(という設定)。
ならば、こちらがへりくだらなければ、何をされるかわかったもんじゃない。こちらが体を張らなければ、きっと彼女たちを救えない……
踏みにじられた秘部の上、足蹴にしてくる男の片足にやや力が籠められた。ぎゅっ、と力を乗せてきた足先によって濡れた披裂がきゅぅぅぅっ゛♡♡と引き締められて、
「ッッ゛♡♡♡ ひ、や、やめてくださ、ぃぃぃっ゛♡♡ わ、アタシが、アタシがまぬけでしたっ゛♡ 大馬鹿、でしたっ♡♡♡ おねがいっ、ですからっ♡♡ 人質には手を出さないでくださぃ~~~~~っ゛♡♡」
――ぐにゅっ゛♡ ぐりゅっ゛♡ くにっ、くにっ……♡
――へこへこへこっ……♡ へこっ、へこっ♡♡ にちゅっ、にちゅっ……♡
「お、おねがいですぅ~~~~っ゛♡♡ アタシならっ、アタシなら何してもいいですからっ゛♡♡ お、おねがい、だからっ゛♡♡ 人質には、なにもしないでくださいっ゛♡♡ 酷いこと、しないでぇ~~~っ♡♡♡」
「おーおーおー……すごい姿だねぇ。天下のエージェント様が敵の靴で腰ヘコオナニーですか」
「ぁ、だ、だっでっ♡♡ も、もうがまんできなくってっ゛♡♡ おまんこ、うずうずしてっ♡♡ たまら、なくってぇっ゛♡♡」
極まって振り切ったネルが、一気に自分からへりくだるようにして靴先めがけて腰ヘコオナニー。自分の雌穴を踏みにじりながら擦り付けてきた男の足を性玩具――よりも、明確な自分を気持ちよくさせてくれる上位者に対するような、そんな懇願を込めたような腰の動き。
媚びを売るための喉から出しながら、疼き上げてとろみのついた蜜肉をぐいっ、ぐいっと押し付けながら披裂へと奔っていく快感を背中へと震わせていった。
途端、走り上げる甘い悦楽。背筋を痺れさせるような快感に体中が酔いしれて、蕩けた肉ひだがぞくんっ♡とうねりながら愛撫を強く求めあげている。感じているその先、自分の股間を踏みにじってくれている男の足にめがけて。
「ふぅん……じゃあさ。それだったらもっと証明する方法があるよね。自分が無防備だっていう事を証明する方法が」
「っっ……♡♡ わ、わかり、ました……♡♡」
ちらりと向けられる視線の先が、上から下までネルを舐めるように向けられていった。無防備というその言葉に反応を示し、すぐさま察した歴戦の頭脳は、それゆえに頬の赤らみと想像を強くさせた。
跪いたままの赤色バニーが、自分の衣服に指をかけ始めた。ただでさえ布地が少なく、露出の高い衣装をその身から剥ごうとしているのだ。敵の目の前で、人質たちの目の前で。
(ッッ゛……♡♡ み、みっともなさすぎるっ……♡♡ は、裸になるのはなれてるけどっ……♡♡ ぁ、で、でもこれも経験……♡♡ アタシは、経験したことないからっ……♡♡ やらなきゃ、だからっ……♡♡)
誰に言うでもない言い訳を自分の頭の中に思い浮かべていく。
最強のエージェント、ダブルオー、勝利のサイン。ミレニアムに入ってから積み上げてきた実績と自信が自分を作り上げたと言っても過言ではない。
それを今、自らの手で踏みにじることを選んでしまった。武器も、武装も、自慢のスカジャンすらも近くに折りたたみながら床に置いていく。見た目以上に細く華奢な体つきを思わせるボディラインは、年齢を問いたださなければ女児に見える事間違いなしの外観であった。
最強が、裸のまま床につき始めた。何物をも纏わない体のママ、じっとその場で――
「――っ、も、申し訳ありませんでしたぁ~~~っ……♡♡ チビでザコなおばかまんこがっ♡♡ つよつよな男さんに、勝てるはずがありませんでしたっ♡♡ 馬鹿チビメイドのこと、許してっ♡♡ ゆるしてっ、くだざいぃ~~~~~っ゛♡♡♡」
一糸まとわぬチビの体躯が、体を折り曲げるようにして縮こまる。燃え上がるように赤い頭髪が、荒くれ者どもを恐れさせてきた畏怖の象徴が、たった一人の男の前で頭を擦りつけながらみっともなく懇願を始めた。
ぐりぐりと汚らしい床に、小さな額がモップのように押し付けられる。それがメイドの本業であると言いたげに床の染みを額で拭い、目の前の汚うことで自身が矮小な存在であることをまざまざと証明してみせていた。
むき出しの体に無防備なその姿。近くで折りたたまれているバニー衣装とスカジャンの組み合わせが、自らの足で跪いたのだと物語っていた。
――ごんっ゛♡♡ ぎゅっ、っぐりぃぃぃっ゛♡♡
「ッぴぃぃぃ゛んっ゛♡♡ ん、んひぃぃんっ゛♡♡」
――ぎゅぅぅぅっ゛……♡♡ ぎゅっ、ごりっ、ごりぃぃぃっ゛……♡♡
「うんうん。ちゃんと自分の立場を弁えられて偉いじゃねぇか。ほら、もっと地面に頭を擦りつけろよぉ。逆らってごめんなさいってよぉ?」
――ごりごりごりぃっ゛♡♡ ぎゅっ、むぎゅぅ~~~~~っ゛♡
「っっ゛♡♡……ひ、ひぃぃぃ゛~~~~んっ゛♡♡ ご、めんなざぃ゛~~~~~~っ゛♡♡ 馬鹿チビアホメイドがっ♡♡ 男様に逆らって怒らせてっ♡♡ ほんとうにっ♡ ほんとうにまぬけだしたっ゛♡♡ ゆ、ゆるじてくださいっ゛♡♡ あ、アタシのあたまっ♡♡ 足ふきマットにしてっ゛♡♡ いいですからぁ~~~~っ♡♡」
地べたに擦りつけられている間抜けな赤頭にめがけて、強く強く押し付けられる上位者の足。
靴裏の汚れをぬぐい取るための都合の良い足ふきマットが、都合よく目の前に合った。赤々とした薄紅色の頭髪がほこりと汚れにまみれた(※今日買ったばかりの新品の)靴裏で力強くぬぐい取り、きれいに揃えられていた赤髪が薄汚れていった。
力は思いのほか強く、地面に擦りつけられているネルの頭はより押し付けられるようにぐいぐいと密着させられていく。靴の汚れが取れるまで満足することはない。吐き捨てたガムを踏みしめるように自身のさじ加減で力を加えていく様は、ネルの頭部は足ふきマットとして使い込むための意図しか込められていなかった。
ぐりぐりと強めに押し付けてくる靴先に、先ほどよりも強く額を押し付けられていく。痛みが増していくごとに屈辱の感情が胸の内に広がっていく。この程度の敵にされるがままの自分に、段々と客観視できるようになって――それが、かえって。土下座したままの自分の披裂を熱く濡らしてしまっていて。
(っ゛♡ ぁ、く、くそぉっ゛……♡♡ か、かてるのにっ♡♡♡ アタシのほうが、つよいのにっ゛♡♡ あたま、すきかってにぐりぐりされてっ゛♡♡ すっげぇムカつくのにっ♡♡ めちゃくちゃ、腹立つのにっ♡♡ なんでっ゛♡♡ あたしならっ♡ かてるのにぃ~~~~~っ♡♡♡)
屈辱と嫌悪にまみれた胸の内が、より背徳の蜜を湧き立たせるための促進剤と成り果てて。頭部にかけてくる圧力が強ければ強いほど、痛みに比例した蜜がとろりと披裂からあふれ出してくる。圧搾される果実から、果汁を溢れさせるのと同じように、とろみのついた物がとぽとぽと割れ目から零れ落ちていくのを止められない。
半円を描くように擦りつけてくる足によって、自分の立場を教え込まれるロールプレイ。そこから数秒してようやく離れ、解放された頭から痛みが消えた。ただ少しの、名残惜しさを残して。
「……ふむ。敵意はもうないと見えるな」
「ッッ゛……♡♡ ご、ご理解いただけたでしょうかっ゛……♡♡」
「そうだな。だったら……そこの椅子に手錠をかける。尻を向けろ」
顎で指した先、部屋の中に設置されているパソコン用のチェアが目に入った。
次はあれを使うのか、と。ふらついた体を奮起させて、足に力を込めて立ち上がろうとする。背徳で芯が抜けた両足では、すぐに動くのは難しくチェアの方に移動するまで蜜を漏らした披裂により、まるでナメクジが這った後のように濡らしていく様は無様の一言。
ぬたりと動き、力の抜けた足腰でチェアに縋りつく。チェアの方はロックがかけられているため、よりかかっても倒れたり動くことはなく、おぼつかない足取りをしたネルにしがみ付かれても揺らぐことはなかった。
すらりと、青年の懐から手錠が出される。もたれかかっているネルの腕は、チェアのひじ掛けに乗せられていた。
へたりこんだ少女を受け止める場所、そこに手錠をさしむけて、
――がちゃっ……
ひじ掛けに乗せていたネルの手が、手錠によって捕らえられてしまった。
「さて、これで本当に逃げられなくなってしまったわけだが……クックっクック。ほら、見て見ろ。お前のみっともない姿……人質たちにも見せたらどうだ?」
冷徹な言葉にゾクリと背中を震わせて、今の自分を何度も何度も客観視させようと言い出してくる。
男の言いなりになって裸にさせられて、披裂を濡らしたままパソコンチェアのひじ掛けに手錠をかけて捕らえられた哀れなエージェント。無様な負けっぷりを披露し、とろとろに溢れた蜜汁を這った後のナメクジみたいに床をひたひたに濡らしてしまっている。
あまりにも哀れで、あまりにも無様で、あまりにも惨めで――あまりにも、興奮出来るものが多すぎて。
(うぅっ゛……♡♡ ぁ、な、なにこれっ゛……♡♡ すっごく、ゾクゾクするっ……♡♡ 勝てるのにっ……♡ こんな奴っ、勝てるのにっ……♡♡ アタシっ、負けたいっておもっちゃってるっ……♡♡ ちんぽに勝てないって、おもっちゃってるっ……♡♡)
パソコン用チェアに身を寄せて、尻を突き出したまま立ち上がる。脳裏に幾度も過る考えが、どろどろの熱い蜜肉を何度も濡らしていった。
熱を伴うとろみのあるヒダ肉が泣くたびに、切なげに男の物を求めたくなっていく。屈服の証をその身に突き立て、いっそこのまま負けてしまいたいと本心からそう思い始めてしまっていた――ただのロールプレイで、本当に、そう思い始めてしまっていた。
熱に浮かれた頭を抱えて、荒い呼吸を繰り返していく。想起させられる敗北のイメージを何度も過らせて、それを現実にさせたいと言う気持ちがわずかにでも浮かんでしまう。
がちゃり、と。背後で音がした。
「っっ゛……♡♡ ぁ、あああっ……♡♡」
音の原因は、男のベルトが外れたことにより――ズボンが落ちた音だった。ネルと同様にむき出しになった逸物が、覆われることなく曝け出されている。
ただ一つ、違う点を挙げるとするならば。男によって屈服を現すように蜜ヒダを濡らしていたのとは違い、こちらは雄々しさが溢れていることだろうか。張りつめた肉竿の力強さ、薄く張り詰めた蜘蛛の巣状の血管、精力に溢れた剛直の存在感は、一人の男に屈服した雌穴とは比べようもないものだった。
くちゅっ……♡♡ 後ろを向いていた少女の披裂に、切っ先が押し当てられる。熱い感触が、鋭敏な蜜穴を擽る。ネルの口から甘い言葉が漏れた。
「ぁっ゛……♡♡ ち、ちんぽっ……♡♡ ちんぽ、あちゅっ……♡♡ あ、あたしっ、こんなっ、こんなの押し当てられたらっ……♡♡ かてないっ……♡♡ ぜったい、かてな……♡♡」
「そうだな、ダブルオー。これが欲しいか? 欲しければ……おねだりの仕方は分かるはずだ」
――くちゅくちゅっ……♡♡ にちゅっ♡ にちゅっ♡♡
(あっ゛♡ あっ゛♡ ぁぁっ゛♡♡ ち、ちんぽっ゛♡ すっげぇあついちんぽっ♡♡ ほしいっ♡ このちんぽでっ゛♡ ぐぢゅぐぢゅにっ゛♡ ついてほしいっ゛♡♡)
――ぬちゅぬちゅっ……♡ にちゅっ♡ にちゅっ……♡
(そ、そうだっ……♡ も、負けていいんだ……♡♡ あたし、まけちゃったからっ……♡♡ 悪いやつに、まけちゃったからっ♡♡ もう、勝てないからっ゛♡♡)
軽く押し当ててくる切っ先にせっつかれて、触れられた肉ひだが収縮を繰り返しながら蠢き始める。濡れた蜜ヒダの蠕動が、その身に起きた情動を抑えきれていないことを触れてくれた肉棒に伝えた。
段々と、ネルの腰も蠢き始める。最初は肉ひだだけだったのが腰その物も。くちゅくちゅと擦り付けてくる切っ先に合わせ、秘部を擦り付けるように体をつかってのおねだりを始めた。
「っっ゛……♡♡ お、おねがいですぅ~~~~っ……♡♡ あ、あたしはっ♡♡ まけちゃいましたからぁっ゛♡♡ そのつよつよおちんぽで、たっぷりぐちゅぐちゅにっ゛♡♡ ほじほじしてくださぃ~~~~っ゛♡♡」
ケツを振りながら目の前で懇願する。首を縦に振る代わりに、自分の尻をふりふり♡と可愛らしく使ってくださいのアピール。
小柄で可愛らしいお尻が、ぷりぷりと小さく揺れている。肉付きの少ない児童のごとき丸みが、活発さを感じさせる腰の動きに愛らしさを振りまいていた。それは、本当だったら少女を思わせる腰の動きなのに、今こうして差し出されている女児のごとき尻肉は、あまりにも愛らしいほどに振りまかれていて。
ちらりとめいた披裂の濡れた場所が、もう我慢できないと言いたげに割れ目を濡らしている。自分の空いた場所をすぐにでも使ってほしいと、そう言いたげにお漏らしをした場所が、男を誘うために尻ごと揺らされていた。
笑みを優し気に浮かべながら、青年の切っ先が優しく撫でた。熱い先端に触れられて、尻を向けていたエージェントの体が怯えるみたいにぴくりとはねて、
――にゅっ゛♡ ぐ、ぢゅっ……♡♡ ぬ、ぐぢゅんっ゛♡♡♡
「ん、にゃぁぁ゛っ゛♡゛♡♡!! ア゛♡ ぁぁぁ゛~~~~~~~っ゛♡♡♡」
ゆったりと、止めを刺すように挿し込まれて。
熱く濡れた啼き声が、蜜穴を掻きわけるように忍び込むことで押し出されていく。鋭さを思わせる凶悪な喉は、甘い砂糖によって漬されたみたいに蕩けた悲鳴を室内に響かせた。言うまでもなく、部屋の脇にいる人質たちにもばっちりと聞かせるように。
みちみちの肉穴が、ぴったりと青年のモノを咥えこんで離さない。肉厚の窮屈さに肉棒も負けじと張りつめて、内側から圧迫させるように、きゅぅぅ~~~~っ♡♡と少女のナカをじっくりと味わいだした。
ほかほかとろとろの肉穴に、じっとりと互いの秘部が蕩け合うように交じり合っていく。少女の口穴は、言うまでもなく青年のモノを受け入れるように、むしゃぶりつくという言葉が似合うほどに咥えこんでいた。
――にっぢゅにっぢゅにっぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡
「オ゛っ♡ おおおぉっ゛♡ ぁ、まってっ゛♡ まだ、さきに、うごか、ないでぇっ゛♡♡ お、おひっ゛♡ ま、まんこ、しまるっ゛♡♡」
挿入開幕、緩ませる気は一切ない。激しいまでのストロークで彼女のナカをごりごりと抉るようにかき分け始め、男が主導するようにネルのナカを掘り始めていった。
小柄な体に、小さな蜜穴。むっちりと狭まる膣壁にちんぽをフィットさせて、ぎゅぅぅっ♡♡と濡れて引き締まる女のナカをぐいっ、ぐいっ、と強く前後させてたっぷりと舐らせていく。強く打ち付けるように腰を使って叩きつければ、甘い声を上げさせながら下の口は男に媚びるように締め付け返してくれるのだ。厚い狭まり具合に、腰の動きを止められなかった。
使われているネルの体が、ぎしりぎしりと揺らされる。細い腰をがっちりと掴まれて、狙いをつけて叩きつけられるように激しいピストン。ぬぢゅりぬぢゅりっ♡♡と粘り気のある蜜音が響き渡るたびに、結合部の隙間からとろとろの汁が床をひたひたになるまで濡らしていった。
悦びの感情と屈服の証が、抽送をスムーズにさせて円滑に男のモノに媚びていった。自身が敗北した雌であることを、証明するように。
――ごっぢゅっ゛♡ ごっぢゅっ♡ ごっぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡♡
「ふっ、ふぅ、ふぅぅぅっ……!! えぇ、すごい濡れ具合じゃないか……っ!! 悪人相手にマンコ濡らして媚び媚びとはなぁ。ダブルオーが聞いてあきれるぜ、なぁ?」
「ふ、ぁああっ゛♡ い、いわないでっ゛♡ いわないで、くだざい~~~っ♡♡ あ、アタシっ゛♡♡ そんな、ことっ♡♡ いわれ、たくひっ♡♡」
「ふぅん? その割には……」
――ず、どぢゅんっ゛♡゛♡!!
「ん、ンンやぁぁ゛~~~~~~っ゛♡♡!! そ、そこぉっ゛♡ ご、ごりごり、つか、ないでぇ゛~~~~~っ゛♡♡」
「……おーおー、弱点発見。エージェントさんはここが弱いのかぁ。ほれ、ちゃーんとつんつんしてあげますよ~?」
一際つよいピストンが自分の身に起きた途端、ぱちんと視界がはじけるような悦楽がネルの頭をちらつかせた。
少女の腰を掴みながら、熱い剛直を蜜穴に挿し込んでじっくりとこねくり回していく。乱されていく肉壁の感触に淫靡に体を悶えさせていく中、ひと際弱い部分にめがけてぐりぐりぐりっ゛♡♡♡と厚めの口付けを子宮口にプレゼント。執拗な鈴口からのディープキスが、求められている雌肉の本能を引き出したのか、余計に潤みと引き締まりが一段と引き上げられて、男悦ばせの肉穴へとなり上がっていく。
完全に、堕ちきっている。とろみのついた蜜穴が強く穿られるたびに、使われているネルの体も強く揺らされていく。パソコン用チェアに手錠をかけて掴んだまま、少女の体がぎしりぎしりと音を立てながら前後に揺らされ続ける。押し出しポンプのように結合部の抽送運動を幾度も繰り返され、何度も膣穴の粒ひだをカサで引っかかられながら、男の逞しさを物語るように蜜声を溢れさせていく――そのように出せと、チンポで命じられてしまう。
――ぬっぢゅぬっぢゅっ゛♡ どぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ、ぬぢゅっ゛♡ ぐぢゅっ゛♡♡
(ぁ、あ、あたしっ♡♡ い、いっぱい、ちんぽで、ほられてっ゛♡♡ まんこ、すっげぇよろこんでっ゛♡♡ こんなっ、こんなのっ゛♡ いや、なのにっ゛♡♡ あたし、なら、勝てるのにっ゛♡♡)
強く押し付けてくるチンポの形状によって、穿られて形を変えられて、男の物にさせられていく雌穴の本能が屈服させられて。
蕩けるような快感に頭がぼやりとしてしまう。強く求めてくる気持ちをひたむきに向けながら、その必死さと共に一匹の雌の矜持を粉々に砕こうとする力強さに恍惚な気持ちをこちからも向けてしまう。
本気になってしまう。これが、演技だとしても。
「っ……! そろそろ、だな。ははっ、なぁエージェント。もう、頃合いみたいなんだっ……! お前の決定的な敗北の瞬間……! ちゃんとあの子たちに見せてやれよっ! その、間抜けな姿をよぉ!!」
「っ……♡♡!」
力任せに女をモノにしようとして、我が物顔で蜜肉を逸物で満たし尽くす下種に言われるがまま。だけど、勝てないままの少女は蜜穴を自分から差し出し、そのうえ助け出したかった少女たちの前でその姿を晒してしまっていた。
その視線には失望と絶望が入り混じって(※設定)いたのが目に見えていた。助けに来たであろう最強のエージェントが、敵の罠にかかって囚われて。手錠で繋がれたまま、間抜けにも敵の剛直によって荒々しく蜜穴を淫猥に荒らされて、甘々なとろけた声を出すためにちんぽに媚びまくっている。
きしきしとチェアを軋ませながら、長々とちんぽの圧をかけたストロークとピストンで啼かされていく哀れな雌穴。ぐちゅぐちゅにされゆく蜜の感触に屈してしまうその姿は、あまりのも無様で惨めその物でしかない。自分たちを助けるよりも、悪意に染まったちんぽを優先するネルへと向ける視線は、侮蔑と失望に満ちてジッとネルを針の筵となって刺していく。
(あっ゛♡ ぁああっ……♡♡ あ、あたしっ゛♡♡ こんなに、もっ゛♡ 人質のこと、たすけなきゃっておもってる、のにぃっ゛♡♡ はやくっ、戦わなきゃ、なのにぃっ゛♡)
――ぬぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡ ぬぢゅっ゛♡
(おまんこ、ほじほじしてくれるちんぽが、すっごくきもちいいっ゛♡♡ あたま、とろとろになるっ゛♡♡ )
使命感が胸の内に燃える。こんな卑劣な手段に負けてはならぬと自分に言い聞かせる。
しかし、悲嘆にくれた視線すらも快感の糧にしかならない。無様に蜜穴で粒ひだを撫でられるたびに、彼女たちの視線が鋭くなるのが分かる。侮蔑の視線は、かえって自身の客観性を伴った惨めさを痛感させて、より彼女の声を甘く溶かす材料にしかならなかった。
「さぁ、彼女たちの希望を自ら砕いたお馬鹿さんよ。言ってあげろ、お前の惨めさをな!」
じっと一縷の望みを向けてくる彼女たちに向けて、ネルは最後の一言を乗せることしかできなかった。
「ッッ゛……ご、ごめんなしゃいぃぃ~~~っ♡♡ あ、あたしっ♡ わ、わるもんに、まけちゃ、ったぁぁっ♡♡ おまんこ、ほじほじされてっ゛♡♡ ちんぽ、いっぱい気持ちよくさせる、雌メイドになっちゃいましたぁ゛~~~っ♡♡」
鳴りやまぬ蜜ヒダが打ち鳴らされていく中での、溶かされて呂律が回らない口先からの屈服宣言。とろとろに溢れた膣穴の引き締まりと胸の中で高鳴らされているときめきが、エージェントとしての使命感を抹消させた瞬間だった。
助けなければならない人質の目の前で、自身の矜持と使命を打ち砕くのを見せつける。失望と絶望に満ちた目が、責任を放棄した者への侮蔑の視線を向けらていることに、ネルはイメージしてしまう。
甘く、昏く――背中を撫でるような快感が、ゾッとするほどに奔り渡る。認めてはいけない一線を踏み越えて、ケガしてはならない大事なものを――なによりも、自分という『最強の象徴』に泥を投げつけることの背徳が――
(ぁっ゛……♡♡ み、みとめ、ちまったっ……♡♡ ちんぽに、まけたってっ……♡♡ えんぎ、でもっ……♡♡ くちに、しちゃったらぁ……♡♡)
「っ゛……!! っ、ほらっ、そろそろだしてやるからなっ……!! ちゃんとっ……マンコ引き締めろっ……!!」
「は、はひぃぃぃぃっ゛♡♡ 負け犬メイドぉっ♡♡ わるものに、た、たくさんっ゛♡♡ たねづけっ、されますっ゛♡♡ 敗北ザーメンでっ゛♡♡ 受精、受精、しますぅ゛~~~~~っ゛♡♡」
もはやそこにあるのはプライドも誇りも何もない。雌穴を穿られることを優先する意地汚い雌がいるだけ。
ひたむきに肉穴を穿り上げて、気持ちよくさせてくれる雄にたっぷりと媚びるようにケツを突き出していく。自分の事を見てくれる人質たちを盛り上げるための材料にして、熱く厚くナカを引き締めながらたっぷりと濃ゆくさせられた精を強く求めて――
――ぶびゅるるるるるるっ゛♡♡ ぶびゅっ゛♡♡ びゅ~~~~~…………っ゛♡♡♡
「あ゛っ、あぁあ……♡゛♡ ぁ、ぅあぁぁ゛っ……♡ で、たぁ゛……♡♡」
びくんっ……と。弾かせてきた男の腰使いが、幾度もナカを擦り上げてきた下半身の動きを結合部に密着させて制止。途端、底からせり上がってきた特盛の濃ゆい種汁が一気にナカへと注ぎ込まれていった。
どくり、どくり、どくり……蛇口をひねったかのように流れていく子種は、その多量を小柄な少女のナカを許容量を超えてまで満たしていく。たっぷりと、注がれて胎の内にいっぱいにさせられ、子を孕むための卵は逃げ場もなく――悪しき者の遺伝子を、少女の意志で自ら受け入れていった。悪人の種を受け入れる、器になるのだと。
※
――数日後
「たっだいまー! ご主人さま、リーダーとアスナ! 任務から帰って来たよー!」
「……おう」
現地から帰って早々、張り上げた声は元気に満ち溢れていた。声をかけられた側にも元気を注がれる様なアスナの声は、青年をたじろがせてしまうほどで、今日もアスナはすごかったねと褒めてあげると、子供のように喜びの顔を向けてくれていた。
その隣で、アスナという光に覆われて影を落とされている小さな赤髪のエージェントが一人。同じように任務から帰ってきたネルも、アスナと同様に任務での報告をするために帰還してきた。ただ、強く自分を主張させることなく、自分の身を縮駒せていたのが、快活なアスナと対象的に思えた。
二人の姿を視界に収めながら、青年はにこやかに二人を歓迎する。現地での様子、今回の敵との戦闘内容、使われた物資、報告書、この後の当番などなど……仕事の話を進ませていく中、ソファに腰を掛けて肩を並べる二人。アスナが楽し気に話を進めていくと、彼女の話題はネルに移り始めた。
「でねでね! 今日のリーダー……ちょっとばかり変だったんだ」
アスナの声で、ネルの肩がひくりと揺れた。
「……変ってどんな感じだったのかな」
「うーん……具体的な所はよくわかんないんだけどね。任務中にボーっとすることが多くて、敵の攻撃を受けることが多かったの」
「それは変わらないでしょ? 敵の銃撃を受けてもパワフルなのがネルの持ち味だからね」
「それとはちょっと違うんだよ~。いつもだったらね、余裕をもって攻撃を受けているっていうか……今回の任務は、どこか自分からあたりに行ってるような気がして……」
さすがはC&Cの古株と言ったところか。同期であり同学年であるネルと長いだけあって、彼女の細かな部分に気づき、青年の表情は関心の色が浮かんだ。
それと同時に、ネルの表情に影が差す。曇らされているのとはまた別の、淫猥さを含んだ後ろめたさを宿して。
「……気のせいだろ。アタシはいつも通りだっての。お前が気にするこっちゃね―よ」
「ん~~~……そっかなぁ……そういうなら、別にいいんだけど。あ、話が長引きそうだから飲み物を用意してくるね。ご主人さま、ちょっと台所を借りるね」
話を切り替えるように、パッといつも通りの顔になったアスナ。彼女に「いいよ」と言ってあげると、パタパタと忙しなくオフィスを後にした。はしゃぎたてていた室内に、静けさと二人を残して。
青年の視線が、ネルに向けられた。後ろめたさに頬を赤らめた彼女の表情が、ふいと顔を逸らす。けれど、その体に秘めた淫猥な気持ちだけはどうしても隠すことはできない。もう、見透かされているのだから。
ネルの小さな頭に、青年の手の平が優しく触れた。撫でる仕草に「あっ……♡」と口先から声が蕩けていく。強気に満ちていた強者の声色は、すでに雄に媚びた言葉を誰にも聞かせることなく――彼にだけ聞かせた。
「っっ゛……♡♡ や、やめっ……♡ あたまっ、なでるなっ……♡♡ からだ、うずく、からぁっ……♡♡」
「あーあ。負け癖がついちゃったからまともに戦えなくなっちゃったね。負けた後に、ほかの人たちにおまんこほじほじされたくて想像しちゃったんだ」
「ぁ、うっ゛……♡♡ ち、ちがっ、ちがぅっ……♡♡ ちがう、っつってんだろっ……♡♡」
「ふぅーん。その割には――」
――すぅぅ……っきゅぅっ゛♡♡♡
「あぁっ゛♡♡! ぁ、むねっ♡♡ ちくび、うえからこりこり、すんなぁっ゛……♡♡ お、やめっ゛……♡♡ やめっ、てぇっ゛……♡♡」
「ごめんね、ネル。ちょっとした訓練のつもりだったのに、おまんこに負け癖つけちゃってさ。こうやって実際の任務で負けたがるような妄想するようになったら、もう最強のエージェントはお役御免じゃないかな?」
「っっ゛~~~~♡♡ せ、せんせいの、せいだろぉっ……♡ あ、アタシのからだぁっ♡ こんな、ふうにしたくせに、ぃ゛~~~~~っ♡♡」
「――だ、だからっ……♡♡ 責任、とれよなっ……♡♡」