常識と認識操作のスキルで完璧な(性)犯罪者になった俺~このスキルで女達にやりたい放題する~ 作:nene2012
「死んで頂戴……」
雫月が包丁を大紀の腹部目掛けてグサッと突き立てる。布団の上から彼の体へ刃が差し込まれた瞬間であった。
「ぐあああっ!?」
俺は驚きと猛烈な痛みで声を上げたのである。何故なら腹に包丁が刺さっていたからであった。
「雫月……お前、何を……」
猛烈な痛みで意識が覚醒し腹部に刺さる包丁を見て驚く。そして、俺は驚愕し彼女の目を見るのであった。
その目は虚で生気が無く、まるで機械のように感情の無い表情だ。
「大紀さん……死んで」
そう言うと彼女は握った包丁をズブッと更に深く押し込んで来る。その度に血が噴き出していき布団やシーツが血に染まっていく。
「ぐはっ……止めろ……」
痛みに耐えながら彼女から離れようと試みるが、手が鉛のように重く冷たくなっていた。
喋る度に口から血を吐き、刺された腹部から血が溢れだす。急激に血の気が引いていき顔が真っ白になっていくのである。
(くっ……精神状態が安定しない者には……スキルに綻びが生じてしまうのか……)
視界が急速に灰色に変わっていき意識が遠のく。視界も段々と霞んでいき呼吸が荒くなる。
そして、呼吸困難になり俺の命の灯火が消えていこうとしていた。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
「大紀さん……さようなら……」
そう言って雫月は包丁から手を離した。彼女は無表情で茫然と死に行く俺を眺めている。
薄れる意識の中、雫月を大きく見開いた眼で凝視する。だが、もう既にぼやけて視界が定まらなくなっていた。
(ああ……死ぬのか?)
そう思いながら俺は瞼を閉じ意識がプッツリと消失していくのであった……。
「き……え……るか?」
(何か……聞こえる……?)
遠くで声が聞こえ意識が鮮明になっていく。だが、辺りは見渡す限り闇の中だ。
俺自身の姿も見えず意識だけが闇の中に漂っていた。
「聞こえるか……?」
再び声がして俺は声の方に視線を向ける。そこには、公園で出会った老人が暗い空間の中を立っていたのであった……。
「俺は死んだのか?」
「お主の肉体は死んだ。ここは、死んだ人間の魂が集う場所……いわゆる、あの世だ」
そう訊くと老人は答える。そして、更に加えて説明を続けていく。
「儂がお主に能力を与えた手前、責任を果たさねばならん……」
「責任? どういう事だ?」
俺は老人に訊き返す。すると、彼はギラギラした目で見詰め言うのであった。
「能力を与えたせいで死ぬ運命に変わってしまった……その責任を取らねばならん」
「どうやって?」
そう訊くと彼は表情を全く変えず含み笑いをして答える。
「お主は新たな肉体を得て生き返る事が出来る……但し、この世界ではない」
老人は一呼吸置いてから俺を見詰めて言うのであった。
「生き返った後はその世界で生きていくがいい……」
その言葉を聞いて俺は気付いたのである。この老人の正体に……。
「そうか! アンタは神様か!?」
俺は興奮気味に叫ぶ。それに対し老人だった人物は表情を一切変えず首を横に振り答えるのである。
「半分当たりで半分外れだ……儂は神であって神でない……前にも言ったように超越した存在だ」
「超越した存在?」
そう訊いても老人は明確に答えようとしない。そして、続けて言うのであった。
「お主が行く世界は異種族や魔物が存在する異世界だ……そこでは、魔法というこの世界には無い特別な力もある」
(異世界……魔法……?)
「だが、この世界で与えた能力が向こうの世界でも発揮できるようにしておる。認識阻害や常識改変だけでなく魔法耐性という能力も改めて加えてな……」
「俺は赤ん坊からやり直すって事か?」
「いいや、向こうの世界で大人の体に憑依して貰う事になるが……」
「向こうの世界で大人として、新しい人生をやり直せるのか?」
老人は頷く。そして、更に説明を付け加えるのである。
「向こうの世界で転生する事になっておる……その世界の儂と同等な存在から、また説明を聞くであろう……」
「転生……異種族……?」
俺は疑問に思った事を訊くと老人はまた答える。
「話はここまでだ……では、さらばじゃ!」
「待ってくれ! まだ聞きたい事は山ほどあるんだ!」
慌てて聞き返すも老人の声は聞こえなくなり、俺の意識は段々と消えつつあった。
(向こうの世界で生まれ変わっても女達と今まで以上、めちゃくちゃヤッて楽しんでやる!……それだけでなく、人間以外の女とのエッチでもエンジョイしてやる!)
そう考え胸が躍りながらも俺の意識は混濁していき闇に呑み込まれると、そのまま深い眠りにつくのであった……。
山下大紀こと井沢一輝は現世で雫月に刺され出血多量で死亡した。
死んで黄泉の国で、またもや老人と出会い生き返る条件として別世界で生まれ変わるという。
魔物や人外の種族がいる異界の地に新たな肉体を得て再誕するというのである。
彼は来世で異世界の転生を心待ちにし新たな人生を歩み始めるのである……。