安ホテルのドアが乱暴に押し開かれた。廊下の照明が室内に細長い光の矢を投げかける。その逆光の中、アイラの姿が浮かび上がった。
薄紫色の長い髪が肩から垂れ下がり、前髪が目にかかりすぎて表情を読み取れない。それでも彼女が硬直していることは明らかだった。
「零……」
掠れた声が深夜の静寂を引き裂く。和風の装束から伸びる細い指がドアノブを握りしめすぎているのか白くなっていた。
アイラの視線がベッドに縫い付けられている。零は全裸でプレイヤーの上に跨り、ちょうど腰を浮かせてペニスを抜き取ろうとしているところだった。
「嘘だよね……零ちゃんが……そんな」
アイラの唇が震えた。彼女にとって零は幼馴染みであり唯一の親友であり人生を捧げた恋敵でもあった。それが今、自分の知らないところで男と浮気している。
「見たわね……」
零がゆっくりと振り返った。左頬の0のタトゥーが闇の中で妖しく輝いている。彼女は既に正気に戻っていたようで、動揺した様子はなかった。
「どうしてアイラちゃんがここに……」
プレイヤーが困惑した声を上げる。だがアイラは答えない。彼女の視線は一点に釘付けになっていた。
零の女性器から抜き取られたばかりのペニス。それはまだ硬さを保ったまま天井を向いていた。表面には白濁した液体と愛液が混じり合ったものがねっとりと纏わりついている。
「なに……これ……」
アイラは小さく呟いた。その瞬間、空気が変わった。彼女の嗅覚が敏感に反応しているのが分かった。独特の生臭い匂いが鼻腔を刺す。
「そんなに見つめなくても……」
零が苦笑いする。プレイヤーは急いで布団を手繰り寄せようとしたが、アイラの瞳には怒りの炎が燃え盛っていた。
「信じられない……結婚してるくせに……」
アイラの拳が固く握りしめられる。装束の裾から覗く足が小刻みに震えていた。彼女は一歩踏み出す。床板がぎしりと鳴った。
「零ちゃん……どういうつもり……?」
怒気を含んだ声が狭い部屋に響く。しかしその言葉とは裏腹にアイラの視線は依然として肉棒から離れようとしない。
「そう言っているけどさぁ、アイラ」
それと共に零は笑みを浮かべる。
「プレイヤーの肉棒もかなり興味を持っているじゃない」
「そっそんな事は」
「私と同じように旦那に相手にしてもらえて無いのかしら」
零はそう言った後に、笑いながらこう告げる。
「それにしても、凄いなぁ」
零はプレイヤーの巨根の汚れを舌で掃除した。
「んっ美味しい、ふふふアイラも如何?」
アイラは何を考える前に一歩踏み出してしまった。
アイラの唇が震えていた。
零のその一言に彼女の理性が脆く崩れ去る音が聞こえるようだった。怒りと嫌悪と嫉妬が渦巻く中で、本能だけが彼女を突き動かしていた。
「そんなわけ……」
言い訳の言葉は途切れてしまった。アイラは自らの行動に驚きながらも、一歩踏み出していた。和風の装束から伸びる細い足が床板を蹴る音が妙に大きく響く。
ベッドまでの数メートルが永遠のように感じられた。前髪の向こう側にある瞳はどんな感情を湛えているのか分からない。ただアイラの身体からは確かな熱が放たれていた。
「冗談だったのに……」
零が肩を竦める。だがその表情には計算された挑発の色が浮かんでいた。彼女はプレイヤーの脚の間にしゃがみ込みながら続ける。
「ねぇプレイヤーさん、見て?」
零の指がプレイヤーの太ももをなぞる。その動きに合わせて肉棒がぴくりと反応した。アイラの視線はそこに吸い寄せられるように固定されている。
「アイラちゃんったら……本当は欲しかったんじゃない?」
零の声には明らかな嘲りがあった。だがその言葉にアイラは何も言い返せない。彼女の喉から漏れるのは荒い吐息だけだった。
アイラの顔が近づいていく。前髪に隠された表情は窺えないが、その息遣いが徐々に荒くなっていくのが分かった。
アイラの白い指が震えながら和服の襟元にかかった。一枚一枚剥がれていく布地の下から現れるのは予想以上に豊満な肢体だった。
「ごめんなさい…………」
口では謝罪の言葉を呟きながらもアイラの手は止まらない。襦袢まで脱ぎ捨てるとそこには完璧な人妻の身体があった。かつては細かったであろう腰はやや膨らみを持ち始め、産婦人科医ならば「出産経験あり」と診断するだろう肉付きだ。
「ああっ……」
ブラジャーを外すと支えを失った乳房がぷるんと揺れる。若さでは得られない重量感のある揺れ方だ。乳首は淡い桜色でツンと上を向き、すでに硬く勃起しているのが分かる。零が羨ましげな声を漏らした。
「アイラちゃんったら……育児で太っちゃった?」
「違う……これは……」
否定するもののアイラの視線はプレイヤーの股間に釘付けになっている。太ももの肉が内側に向かって圧迫されているせいで性器の周りが陰影を作り出し、淫靡な凹凸を生み出していた。
「もう我慢できないの……」
そう言ってアイラは膝立ちになると自ら両手で陰唇を開いた。そこには零と違って処女の頃から使い慣れた証拠が垣間見える。肉ヒダが厚く肥大し、粘膜同士が擦れる度にくちゃりと卑猥な水音を立てる。
「挿れてください……思いっきり……」
アイラの声は震えていたがそこには確かな願望が込められていた。彼女はゆっくりと腰を下ろしていく。入り口に亀頭が触れた瞬間、待ちきれないと言わんばかりに膣口がぱくりと口を開けた。
「っあぁ……!」
一気に奥まで飲み込んだ拍子にアイラの背中が弓なりに反る。子宮口に当たる感覚に身体全体が痙攣している。その証拠にお腹の奥から熱いものが流れ出てくるのを本人は気づいていない。
「動きますね……」
宣言するなりアイラの腰が上下に動き始めた。若さとは異なる熟練の動きだ。子宮頸管が亀頭を捕まえて離さず、膣壁のひだが竿全体を優しく揉みほぐす。
「凄い……昔より大きくなってる……」
独り言のように呟くアイラの顔は恍惚としていた。白い肌に赤みが差し、額から首筋にかけて汗が珠のように浮かんでいる。
「アイラちゃんって……あんなに激しくするんだ……」
零が見守る中、アイラの腰使いはどんどん大胆になっていった。パンパンという肌と肌の打ちつけ合う音と共にベッドのスプリングがギシギシと悲鳴を上げる。
「奥……当たる……」
アイラの目尻から涙が零れた。それは快感か罪悪感か区別がつかない。しかし腰の動きは一切止まらない。むしろスピードを上げていくほどだ。
「見ないで……でももっと……」
矛盾した要求を口にしながらアイラは身体を前屈みにする。その重みで乳房が下方向に垂れ下がり、ぷるんと揺れる度に乳首がプレイヤーの腹筋を擦る。その刺激だけで子宮が疼いてしまうようだ。
「ねえ……後ろからも……」
懇願するような声でアイラが四つん這いになる。本来なら妻として夫以外には決して見せないはずの姿勢だ。しかし今の彼女にとっては背徳感こそ最高の媚薬だった。
零が堪らず身を乗り出したときには既に遅かった。アイラのお尻が高々と持ち上げられ、肛門までもが丸見えになっている。そしてその中心部では赤く充血した性器が物欲しそうにひくついていた。
「早く……いっぱいにして……」
アイラの言葉と共に再び挿入が始まる。今度は後背位なのでペニス全体が根本まで埋没する感覚だ。子宮底まで直接叩かれるような衝撃にアイラの背筋が何度も跳ね上がる。
「ダメ……これ……おかしくなる……」
口では拒絶の言葉を吐きながらも腰は積極的に求めていた。白い尻たぶが波打ちながらプレイヤーの動きに合わせて跳ねる様は淫靡そのものだ。
「ああっ……来ちゃう……」
アイラの呼吸が速くなり膣内が不規則に収縮し始めた。子宮口が降りてきて亀頭を強く締め付ける。その圧迫感に耐え切れずプレイヤーも限界を迎えた。
「出してください……お願い……」
アイラの声に応えるように精液が子宮へと送り込まれていく。熱い奔流を感じ取ったアイラは全身を激しく痙攣させて絶頂を迎えた。結合部から逆流してきた白濁液が太ももを伝い落ちていく。
「っああ……あったかい……」
放心状態のアイラが呟いた時、零の手が彼女の肩に触れた。かつての親友同士の視線が交差する。
「やっぱり私たち……似た者同士ね」
零の言葉にアイラは小さく微笑み返した。だがその瞳の奥には複雑な感情が渦巻いている。罪悪感と快楽が共存する人妻ならではの表情だった。
「今度は……一緒にしようか」
零の誘いにアイラは黙って頷いた。三人の秘密はこうして一層深まっていく。そしてそれぞれの旦那たちが知らないところで、女たちは新たな絆を築きつつあった。