海沿いの観光地での出会いから一日。夕暮れ時になっても雨は一向に止む気配を見せず、傘を差しながら歩く人たちの足音だけが石畳に響いていた。
そうして、歩いていると。
「あれ、もしかしてプレイヤー君かな?」
「んっ」
後ろから声をかけられたので、プレイヤーが振り返ってみると、そこには。
「あれ、確か中野一花さんだっけ?」
「そうだよ、うわぁ奇遇だねぇ」
そこには、少し前の出来事で出会った中野一花だった。この時以来彼女と再び会うのは久しぶりだった。お互いに軽く挨拶を済ますと、プレイヤーは一花の横に並ぶことにする。
「どうしたの? ここで何やってるの?」
「ちょっと色々あってさ。プレイヤー君はどうしたの?」
「俺? 俺はまぁ。ちょっとカードショップに行こうかなって思ってさ」
「私も着いて行っていいかな? 私もデュエマやりたいし」
「そうなんだ」
二人はそんな何でも無い話をしながらしばらく歩くと目的のショップに着く。店内に入り適当な席を見つけカードを広げる事にした。
「よぉーし。今日は負けないよ〜」
「望むところだ」
こうして二人はしばらくデュエマを楽しんだ。お互いに負けず嫌いなのでなかなか勝負はつかなかったが楽しい時間を過ごした。その後、食事をしたり買い物をしたりした。
そして時間は過ぎていき今は夜になり辺りは暗くなっていた。
「さて。そろそろ帰るか」
プレイヤーはそう言って店を出ると帰り道を歩き出す。
「ねぇ、待ってよ」
すると突然声をかけられたので足を止め振り返るとそこには一花が立っていた。
「あのさ……少しいいか?」
一花の表情を見るとどこか悲しげであり不安そうだったため事情がありそうだと思い承諾することにする。「分かった。行こうか」
それから二人で近くにある公園に向かいベンチに座ると早速話すことにした。
「実はさ……今日色々考えてたんだけどね……もう私どうしたら良いんだろう……」
「中野さんは何でそんな事を思ったんだ?」
プレイヤーが聞くと一花はしばらく黙っていたが意を決した様に話し始めた。
「まぁ、好きな人がいたんだけどね、その見事に失恋しちゃったの」
「そっそうなんだ」
「あぁ、別にその人も悪い訳じゃないし、恨んでもないよ。ただなんとなくね、懐かしい所に来たくなっちゃって」
そう言いながら遠くを見つめる彼女の横顔に月明かりが柔らかく反射していた。街灯の少ない路地裏は静まり返り、ただ車のタイヤが水溜りを弾く音だけが遠くから聞こえてくる。「ねぇ、プレイヤー君……」
一花が掠れた声で呟く。彼女の長い睫毛が揺れ、憂いを帯びた瞳がこちらを見上げていた。
「ちょっとだけ……慰めてくれないかな?」
そう言いながら彼女は細い指先でプレイヤーの袖を掴む。いつもの軽やかな声ではなく、年上の女性が甘えるような色気を孕んだ囁きだった。
「慰めるって……何を?」
「言わせないでよ……」
一花は困ったように微笑むと、突然プレイヤーの首に腕を回した。ふわりと漂う香水の香りに思考が止まる。
「ごめんね。こんなこと言っても困るよね」
そう言いながらも彼女は抱擁を解かない。柔らかな胸の膨らみが密着し、デニムのジャケット越しに彼女の体温が伝わってくる。
「でも……今夜だけは忘れたいの。全部」
その言葉と同時に彼女の唇が重なる。驚く間もなく舌が忍び込んできて、巧みな動きで口腔内を蹂躙する。モデル時代に磨かれたキスの技術だろうか。あるいは失恋の痛みを紛らわせるための必死の演技なのか。
「んっ……」
思わず声が漏れる。一花の唇は想像以上に熱く、唾液は蜂蜜のように甘い。舌先が歯茎をなぞるたびに背筋がゾクゾクした。
「プレイヤー君……」
息継ぎの合間に彼女が囁く。その瞳には涙の粒が浮かんでいた。
「お願い……今だけは私の恋人になって」
その切実な訴えに理性が揺らぐ。普段は飄々としている彼女が見せる弱さと艶めかしさに抗う術はなかった。
「一花さん……」
名前を呼ぶと彼女は嬉しそうに微笑み、再び唇を押し付けてきた。今度はより深く、情熱的に。互いの舌が絡み合い、唾液が混ざり合う音が静かな部屋に響く。
「ベッドに行こうか」
一花がそう提案する頃にはもう拒む理由などなくなっていた。彼女の手を引きながら寝室へ向かう。
ベッドサイドのライトだけを残して部屋は暗くなった。月明かりに照らされた一花の顔はいつもより大人びて見える。
「脱がせてほしいな……」
彼女が背中を向けるとワンピースのファスナーが金色に光っていた。指先で下ろしていくと白い肌が露わになり、背筋のラインが美しい稜線を描いている。
「ありがとう……優しいね」
振り返った一花の頬は上気していた。薄桃色の下着に包まれた胸が呼吸に合わせて上下している。
「プレイヤー君も……脱いで」
促されるままTシャツを脱ぎ捨てる。一花の潤んだ瞳が鍛えられた筋肉を追うように動くのが分かった。
「素敵な体してるね……」
彼女がそっと胸板に触れる。冷たい指先が火照った肌を刺激する。
「一花さんだって……」
言葉が終わる前に彼女が抱きついてきた。下着越しの胸の感触がダイレクトに伝わる。
「今夜だけは……忘れてあげるから」
囁きと共に押し倒され、再び唇が重なる。今度はより深く、互いの存在を確かめるようなキスだった。
「一花さん……」
優しい声音で囁きながら、慎重に秘部へと指先を這わせる。彼女の柔らかな陰毛の下で熱い泉が静かに湧いていた。
「もうこんなに……」
指先で確かめた愛液は予想以上に濃厚だった。粘り気のある液体が糸を引きながら零れ落ちる。
「だって……プレイヤー君のこと考えただけで……」
恥じらいながらも正直に答える一花。そんな彼女を安心させるようにそっと前髪を梳く。
「じゃあ……行くよ」
亀頭を当てがうと、粘膜同士が触れ合った瞬間に互いの体温が溶け合う。ゆっくりと腰を進めると肉襞が優しく絡みついてきた。
「っ……あ…」
一花の喉から小さな悲鳴が漏れる。彼女の内側は驚くほど柔らかく、それでいて強烈な締め付けを持っていた。まるで生き物のように蠢く内壁が雄蕊を包み込んでいく。
「痛くない?」
「大丈夫……もっと……」
促されるまま奥へと進む。途中で引っかかるような感覚があり、そこで一度動きを止めた。
「んっ……そこ……」
一花の内腿が震えている。慎重に角度を変えながら最深部を目指すと、子宮口に到達した瞬間―――。
「っあ! そこだめぇ!!」
突然彼女の全身が硬直する。内壁が一斉に収縮し、灼熱の肉筒が激しく律動した。
「落ち着いて……怖くないよ」
穏やかな声で諭しながら優しく頭を撫でる。緊張が解けていくと同時にくぐもった泣き声が聞こえてきた。
「ごめんね……私ばかり……」
「違うよ。僕もすごく感じる」
柔らかな膣壁が雄蕊を慈しむように締め付ける感覚は筆舌に尽くし難い。特にGスポット付近のざらつき具合が絶妙で、抽送のたびに痺れるような快感が走る。
「プレイヤー君……動いて……」
一花の催促に応え、ゆっくりと腰を使い始めた。浅い位置から徐々に深い場所へ。その都度彼女の反応は変わる。子宮口近くでは電流が走ったように腰が跳ね上がり、浅瀬では甘い吐息が漏れる。
「ここ……好きだね」
ある一点を集中的に攻めると、一花の内壁が激しく蠕動し始めた。愛液が洪水のように溢れ出し、結合部から卑猥な水音が響く。
「あっ! やだ! 声出ちゃ……」
慌てて口元を抑える一花。それでも漏れ出る嬌声が狭い室内に反響する。
「恥ずかしいよ……こんなの初めて……」
涙で潤んだ瞳を見つめ返し、唇で塞ぐようにキスをする。舌を絡ませながら腰を加速させると、二人の肉体が溶け合う感覚に襲われた。
「も……ダメ……何か来る……!」
一花の全身が弓なりに反り返る。その刹那、膣内が激しく痙攣し始めた。まるで意思を持った別の生物のように雄蕊を締め上げてくる。
「っぐぅ……!」
快感のあまり呻き声が漏れる。それでもなお彼女を労わるように緩やかな動きを続けた。
「やめないで……もっと……」
絶頂後の虚脱感の中でも一花は貪欲だった。膣壁が痙攣しながらも雄蕊を搾り取ろうとする蠕動を繰り返す。
「一花さん……そろそろ……」
限界が近いことを告げると、彼女はこくりと頷いた。最後の力を振り絞るように激しく腰を打ち付けると、ついに――。
「っああああ!!」
二人の喘ぎ声が重なり合い、白濁した欲望が子宮へと注ぎ込まれた。同時に一花の絶叫が轟き、膣内が最後の一滴まで搾り取るように収縮する。
「はぁ……はぁ……」
荒い息遣いだけが響く空間で、互いの体温を感じ合いながら余韻に浸る。絡み合ったまま眠りにつくまでの数十分間、二人は言葉も交わさずただ抱きしめ合っていた。