宇宙時代の百合カップルが男を挟みこんで妊娠するまで 作:白き飯
「男性様、凄かったねー!」
「うんうん! かっこよかった!」
戦闘機械の襲撃以来、揺り籠級の船内でケントの話が尽きることはなかった。
最初は単純に、男性が見つかったことを喜んでいた彼女達は、原始的とも言える圧倒的な暴力を行使し、雄としての強度を示したケントに、子宮で物事を考えているようだ。
「これでもし男性様に生殖能力があったら……」
「私、すぐに生殖奉仕をしに行く」
極々少数ながら生き残っている男性は、生殖能力が極端に低い。もしくは皆無で性交は女同士の行為を意味する。しかし何百年も前の時代を生きていたケントならあるいは……と思っている女性達は、もしケントが勃起するなら、すぐさま奉仕を行うつもりだった。
「……はあ。男性様……」
そんな船内で、単純に喜べない立場のエルザが溜息を吐く。
揺り籠級の責任者として、船員や男性の危機を防げなかった自責の念が這い寄るものの、この点については仕方ないと表現するほかない。
ごっそりと人口が減った人類は、高度に自動化された機械と、広大する星域のお陰で特に争うことなく、人口回復を第一の目標に掲げた。
それ故に争いらしい争いなど二百年以上起こっておらず、きちんとした戦闘を考慮している人間など、戦争終結後に眠ったケントしかいないほどだ。
「エルザ様……」
「ごめんなさいルナ。過ぎたことに囚われすぎるのはよくないわね」
ルナが明らかに落ち込んでいるエルザに声をかける。
だが恋人の気遣いは、予想外の大声に上書きされることになった。
「大ニュース大ニュース! 艦長ーーー!」
「ど、どうしたの?」
白衣を纏った船医がこれ以上なく目を見開いて、エルザとルナの傍に近寄って来るではないか。
「だ、だ、男性様の勃起と生殖能力を確認しました! 動いてる精子ですよ精子!」
「え⁉」
船医が叫ぶ。
最重要でありながら非常に繊細な項目のため、後回しにされていた検査が行われたのだ。そしてケントの羞恥を犠牲に、揺り籠級は単なる異性を通り越し、生殖が可能な男を抱え込んだことになる。
「生殖が可能な男性様……」
「そうです艦長! だからプロトコルに従ってください!」
「プロト……コル……」
ひょっとしたらとは思っていたエルザだが、明確な事実を突きつけられて呆然とする。
しかしその戸惑いも、強い口調で迫る船医が消し飛ばした。
生殖可能な男性が見つかった場合かつ、その場の最高責任者が妊娠適齢期なら、即座に生殖奉仕を行うことが定められている。
つまりこの場合は、艦長であるエルザがケントの肉棒を迎え入れ、妊娠する義務があった。
「ル、ルナ……」
「エルザ様……」
思わずエルザは恋人であるルナに体を向けたが、相応しい言葉が見つからず言い淀んでしまう。
「ごめんなさいルナ……生殖奉仕は艦長の義務なの」
「いえ。何があってもエルザ様は、私の大好きな人です」
身を寄せ合う恋人達だったが、ケントが生殖可能な男性だと判明した以上、まずは彼を第一に考える立場だ。
お互いの温もりを分け合い……そして離れた。
「では生殖奉仕を行ってきます」
エルザの顔に気迫が混じる。
女性同士の遺伝子を掛け合わせて新たな命を生み出す技術を手にした人類だが、遺伝子を調整した人間を元に作られたためか、あちこちに無理が出ていた。
それ故に天然の精子との受精卵は、絶対に確保する必要があり、エルザはなにがなんでも妊娠する必要があった。
ややこしい話になるが、単に子供をつくるだけなら性交に頼らずもっと効率的な方法がある。しかし男性は宗教的権威と言っていいまでに至っており、男が快感を得る性交を必ず行う必要があった。
「男性様、少しよろしいでしょうか?」
「どうぞー」
身を捧げ、卵子を捧げ、場合によっては命すら捧げる必要があるエルザが意を決してケントの部屋に足を踏み入れる。
「……なにか、されてましたか?」
「いやあ、ちょっと体が鈍り過ぎてたから軽い運動をしたんですよ。そこからシャワーを浴びたので、ちょっと濡れちゃってます」
エルザは追い詰められた集中力を発揮したのか、ケントの首筋に浮かぶ少量の水滴に気が付く。
(い、今、お腹が……)
きゅん。と、エルザの心臓ではなく子宮が蠢く。
明言はされなかったもののケントが運動不足を感じたのは、どう考えても殺人機械との一戦だろう。
その戦いで助けられた雌としては、屈強な雄の種を植え付けられ、子供を産み落とすのは義務に等しく、エルザの子宮は猛烈な訴えを起こしているのだ。
「男性様。全てお話させてください」
「はい?」
このままではいけないと思ったエルザは意を決して話した。
女性同士の生殖が上手くいっていないこと。生殖能力のある男性の地位。
そして女に義務付けられた、男性への生殖義務。
「な、なんとまあ……」
ケントはそれらを上手く表現できなかった。
美少女、美女と性交できるハーレムだと割り切れれば天国かもしれないが、普通の感性なら生殖奉仕と言われても困るだけだろう。
だがである。
(見覚えのある目の輝きだなあ……)
ケントはエルザの青い瞳に宿った輝きを見て、受け入れることにした。
戦争中によく見たそれは、命と引き換えになにかを成し遂げた兵士達と同じもので、もし無理に断ればエルザの心が壊れかねないほどのものだ。
「そ、それじゃあ、お願い……してもいいですか?」
「は、はい! それでは男性様、どうか私をご堪能ください」
「ちょ、エルザさん土下座はしなくていいですから!」
「いえ、これは正式な作法ですので」
ケントだって男だから、極まった美女のエルザと性交できるならしたいというのが本音だ。
尤も彼女が極東区に伝わる土下座をしたのは予想外の極みで、大慌てしてしまう。
(は、恥ずかしい……)
土下座をしたエルザだったが羞恥心はあったようで、ボディースーツを脱ぎ捨てる際は顔を赤らめ、豊か過ぎる胸と無毛の股間を隠す。
正しく女神だった。
シミ一つない肌は輝き、ほんのりと香る甘い体臭はケントを惹きつけてしまう。
「潤滑液を差し込みますので、どうか気持ちよくご利用ください」
「……うん?」
女神が妙なことを言い出したので、ケントは首を傾げてしまう。
なるほど。秘所の滑りをよくして肉棒を突き刺し、腰を振って果てるのは性交だろう。
ただそれはケントの思い描くものには程遠いし、物理的な問題も付属していた。
「エルザさん」
「ひゃんっ⁉ だ、男性様⁉」
「それだと絶対痛むから、僕に任せてくれないかな?」
「えっと、その、はい」
ケントは無機物の冷たい器具で、潤滑液を秘所に流し込もうと準備しているエルザをゆっくり抱きしめ、柔らかくベッドに横たえた。
「綺麗だ……」
「や、やめてください男性様!」
「でもちゃんと伝えたいんだ」
「う、うー……!」
この美しい女性がベッドの上で全てを曝け出している光景にケントは感動し、ついでに恥ずかしがるエルザをある意味で口説く。
「それじゃあ舐めるね」
「は、はい! え? 舐める?」
ケントがぴっちりと閉じている花園に口を近づけると、エルザは言葉の意味が分からずポカンとした。
「ちゅ。んれろ」
「ふやあああああああああああああ⁉」
花の蜜を掬い出そうとする舌の動きは、エルザにすれば完全に未知のものだった。
清潔にする目的でしか花園に触ったことのない彼女は、ぷちゅりと触れた舌の感触で全身が強張り、可愛らしい悲鳴を迸らせた。
「や、やめっ⁉ 止めてください男性様! マニュアルにはこんなことをおおおおお⁉」
「ちゃんと解しておかないと絶対痛いよ。特に僕のは……ちゅううう」
「ひっ⁉ はひっ⁉ ひいいいいい⁉」
思わず涙すら流してしまうエルザだが、ケントは止めるどころかピンとしこり始めた肉芽にすら口を付けて吸う始末だ。
これには、潤滑液を膣に入れて男の肉棒を受け入れ、後は射精するのを待つだけ。なんていう単純なマニュアルしか知らないエルザを天国に吹き飛ばし、ついでに体のあちこちがビクビクと痙攣する。
(あ、甘い? エルザさんの体はいったい……そういう調整なのか?)
一方のケントは、次から次に溢れる愛液の味と匂いに困惑する。
人体の生臭さなど微塵もないそれは甘い果物のような味わいで、ジュースだと言われても納得するだろう。
この不自然さはケントの予想通り、男に都合がいい遺伝子操作が施されているからだ。
「ふにっ⁉ な、中はだめでしゅ男性様! ほいいい⁉」
(中も締め付けと言うか、蠢いてる感じだ)
背筋を反っているエルザの訴えを無視したケントは、先を尖らせた舌を膣の入り口に潜り込ませる。
すると気の早い媚肉は、細い舌を生殖棒だと誤認してしまい、膣肉は悍ましい変化を遂げた。
この数センチ程度の異物に合わせて膣は収縮してぴったりと張り付き、うねうねと蠢き出る筈のない射精を促すではないか。
これならどんな短小でも膣奥に達したと錯覚できるだろうし、緩いと思うこともないだろう。
逆に女の方もあまりの密着具合で小さすぎると不満に思うことなく、舌を突き出して喘ぐに違いない。
「ふひっ⁉ ふにゃあ! ああっ! あひ!」
(目論見は成功してるけど、そもそも男の数が少ないんだろうなあ……)
実際、エルザは翻弄され過ぎふにゃふにゃと鳴いていた。
そして男を滾らせる生理反応は目論見通りに機能して、ケントの怒張は天に向かう。
とはいえ彼の考え通り、女がどれほど男に媚びへつらう生態をしていようが、雄の数があまりにも少ないため、その能力を発揮する機会は極僅かだ。
「だ、男性様! ど、どうかここにぃ! お腹に生殖液をお恵みぐだしゃいい!」
鼻水すら垂れそうなエルザが、プニプニしている自身のお腹を指差して生殖を乞う。
この時代の女の生理反応に驚いているのはケントだけではなく、エルザもまた自分の体のくせにパニックを起こし、本能的にこの時間を終わらせようと画策した。
「それじゃあ……」
「っ⁉」
十分に花園がほぐれたと判断したケントがバスローブを脱ぐと、エルザの青い海のような瞳が大きく見開かれた。
長大で血管がこれでもかと浮き上がり、真っ赤に怒り狂っているように見える一物は言葉通りの怒張で、異様に発達したエラと合わさり女殺しの逸品だ。
これがどれほどかというと、ケントと一夜だけ肌を合わせた女達は例外なく喘ぎ狂い、女としての尊厳を無くす羽目になっていた。
(え? え? え?)
エルザの脳が単語で溢れた?
彼女が知識と知っている生殖棒は勃起しても小指ほどの代物で、腕とすら表現してもいい代物ではない。
しかもエルザはつい先程、舌だけで踊りくねっていたのだから、比較にすらならないものをぶちこまれると、どうなるかさっぱり分からない事態を招くだろう。
「エルザさん、入れるね」
「は、はい男性様! 私の体で気持ちよくコキ捨ててください!」
ケントの宣言にエルザは頷いたものの、その戸惑いは花園にも表れていた。
くちゅりと触れあった肉棒の感触で、蠢いていた膣内は一瞬だけ強張って動きを止め、困惑したように拡張を開始する。
だが足りない。また容量が足りない。全く足りていない。
本来なら肉棒が差し込まれた瞬間に大歓迎し、舐めしゃぶる膣肉のひだは圧倒的質量に圧し潰され、死にかけた虫のようにじたばたと痙攣するしかない。
「ほっ⁉ ふおおっ⁉ うっぎいいいいいいいいい⁉ きひいいいいいいいいい⁉」
エルザの細い喉から迸ったのは断末魔か。それとも天国に至りかけている歓喜の絶叫か。
無遠慮にも恋人がいる女の膣に侵入した肉棒は、先端が処女膜の真ん中に潜り込むと、純潔の証をぷちりと引き裂き、張りに張ったエラが止めを刺す。
そしてずるりと押し込まれる巨大が鮮血を纏いながら掘削し続け、あっけなく最奥に到達した。
「エ、エルザさん処女だったの⁉ ってそうか! 男が少ないから!」
この肉棒の引っかかりに違和感を感じたケントが接合部を確認すると、処女血がたらりと漏れ出しており、妙なところで抜けている彼は素っ頓狂な声を漏らす。
今日死ぬ。明日死ぬという戦場で処女の女など皆無。そんな環境で生きていた彼は純潔や貞操の概念が薄く、女神の如きエルザが処女を保っているなど想像もしていなかった。
しかしよくよく考えると男性が殆どいない環境だし、なんならこの宇宙船にいるのは全員が処女だ。
(ご、ごめんなさいルナ! ごめんなさい! だ、男性様に純潔を捧げてごめんなさい!)
乙女船の艦長、エルザの僅かな理性が、幼少期から共に育った恋人に謝罪する。
長く友情を、親愛を、愛情を積み重ねてきた恋人がいるのに、出会って数日の男に純潔を捧げたのだから、本来なら絶望だけしか感じない筈だ。
「んっ」
「ひゃあああああああああ⁉」
その麗しい愛は、肉棒がこつんと子宮を揺らしただけで吹き飛んだ。
遺伝子レベルで男に媚びる調整がされているのに、その男は想定されている肉体強度と雄の力を遥かに凌駕しているのだ。
膣奥どころか子宮を揺さぶられるなど想定されていない雌は、怖気にも似た快楽の暴風に曝されてしまい、全てを投げ捨てて奉仕したいという欲求が溢れる。
「エルザさん、大丈夫ですか?」
「はひっ! はひっ! はいいいい!」
(あ……お腹が壊れちゃった)
そんな無茶苦茶な感情に振り回されているエルザは、ケントが切なそうに顔を歪めながらも、自身を気遣う様子を見て、子宮が爆発したような錯覚に陥った。
殺人機械を打ち倒し、冷徹な暴力を宿していた瞳が、慈しむような。気遣うような柔らかい光で輝いている。
それでいてエルザを滅茶苦茶にして、自分だけの雌にしたいという獣性が、小刻みに揺れる腰から感じるのだ。
彼女の中では、女を守る原始的な男。女性を気遣ってくれる男性。雌を貪る雄。それら全てをケントに感じてしまい、女、女性、雌としての感情でぐちゃぐちゃになる。
(手籠めにされたい。ご奉仕したい。貪られたい)
エルザの中で溢れる感情は、男に押さえつけられ、男性に奉仕し、雄に屈服したいという欲求に繋がり、へこへこと動く腰の動きを齎す。
「少し動いても構いませんか?」
「んむっ! 大丈夫れす! ら、らいじょうぶぶぶぶぶぶぶ⁉」
ケントの問いに大きく頷いたエルザだが、全く大丈夫ではなかった。
引き抜かれる肉棒は、キノコと疑ってしまうエラでエルザの膣内を蹂躙し、彼女の脳を焼き切りかける。
口、喉、舌は電流を打ち込まれたように痙攣し、優雅な太ももから足先のラインはピンと伸びて硬直してしまう。
ケントの方もこれを異常だと感じればよかったが、彼が抱いた女達は全員が無様を晒し、それでいて次の日には満足し切っていたため、これが正常だと思い込んでいた。
そのケントが男の本能で、揺れる二つの胸に惹かれる。
綺麗なピンク色の乳首はツンと立ち、汗のフェロモンが混じった胸に男が抗えるはずもなく、体を屈めて吸い付いた。
「ふおおおおおお⁉ だ、駄目! 駄目です! せ、生殖とは関係ないです! お胸だめええ!」
「あ、ご、ごめんなさいエルザさん!」
「せ、生殖液! ふひっ! ひいっ! 生殖液をお腹にい!」
乳首を粘膜で包まれたエルザはビクンと大きく跳ね、ケントの行いを咎めた。
彼女にすれば乳首は授乳を行うための突起で、性的な行為に付属するなんて知らなかった。
「それにしてもエルザさん、凄いよ」
「ふえ? あれ? おっおおっ⁉ こ、この音、なんでしゅか⁉ んぎっ!」
咎められたことで話題を変えようとしたケントの言葉に、エルザは理解が及ばず無邪気な声を漏らす。
そんな時だ。ぱちゅんぱちゅん。ぶちゅぶちゅ。ぷしゅぷしゅ。と、粘着質な水の音が聞こえた彼女は、音の発生源が分からず、ついつい周囲を確認しようとした。
すぐに分かった。
「お、お汁⁉ こりぇ私のお汁⁉ ひんぎっ⁉ はおおっ⁉ ふっふっふぅうう! いやあああ! くちゅくちゅしてる! ケント様ぁ! お汁がこんな⁉ ああああ⁉ 止まってええええ! ひいいいいあああ! ひいいっ! ひいいいいいいいい!」
自身の股から飛び散っている愛液を見てしまったエルザは、部屋に響く淫らな音の発生源に気が付き、必死に女としての尊厳を守ろうとした。
だがもう掘削作業に移ってしまったケントは、エルザの腰が迎え入れるように動いていることから、口では嫌がりつつも本心は正反対だと見抜き、優しい前後運動で彼女の正気を奪い去る。
「あへ⁉ ほへえ⁉ おおっ⁉ おおおおお⁉ んほおおお⁉」
女神の如きエルザの瑞々しい唇から、無様なおほ声が発せられる。
どんなに重大な立場でも。愛しい恋人がいようと。
結局雌は男に屈服する存在であり、だらだらと涎を垂れ流し喘ぐしかないのだ。
ついでにちろちろと動く舌の動きで、男を誘えば言うことが無い。
「んぶううううっ⁉ んうむっ⁉ ちゅぱっ⁉ むうううう⁉」
「ちゅ。れろぉ。んむ」
てらてらと唾液で輝くエルザの舌は、覆い被さってきたケントの舌に絡め取られ、ぷるんとした彼女の唇も奪われた。
(ルナぁごめんなさい……でも、でも男性様にご奉仕するのが雌の役目だからぁ)
白目を剥く寸前まで追い詰められているエルザの脳内は、純潔に続きファーストキスまで奪われたことを恋人に謝罪しながら、それでもケントを受け入れてしまう。
「んぶっ⁉ んぐうっ! おおおおっごおおお! ほおおおおお! んぎいいいいああああ!」
もはやエルザは動物だ。
口をふさがれ酸欠で思考力が欠如した脳は、とんとん。こつこつ。と揺さぶられる子宮に全てを支配されており、ただケントの動きに合わせて喘ぐだけの肉人形だ。
ほっそりとした腕は出鱈目に動き、掌は枕やベッドのシーツを握り締める。
大きな胸はぶるんぶるんと揺れ動き、柔らかな腰回りは常に痙攣を続け、太ももから足先はぴーんと一直線に伸びていた。
(ああ、わたしぃ……男性様のお役に立ってるんだぁ……)
便利な肉人形と化しているエルザは、生殖袋として利用されていることに無上の喜びを覚え、どんどんと抜け出せない深みにはまりそうになる。
その沼から引き上げたのは恋人の顔ではなく、エルザを追い詰めている男だ。
「エルザさん……!」
前髪が汗で張り付いたエルザの顔は、涙や鼻水、涎などで女として終わりきっていたが、ケントは優しい手つきで髪を整え、その後にまた腰のピストン運動で彼女を追い詰める。
(違うのかも……この方だから……)
正気が喪失しかけているエルザは、生殖女として抱いてはいけない発想に至る。
本来、男性なら区別なく敬愛しなければならない立場なのに、優しく丁寧な扱いで、そしてきっちりと自分を追い詰めてくれる、ケント個人への愛情を抱いてしまったのだ。
「うわっ⁉」
突然の変化にケントは腰を引きそうになる。
硬く柔軟性に乏しかった膣は、本来の役割を思い出したかのようにふんわりもっちりとした肉質に代わり、それでいて収縮するときはしっかりとした締め付けを感じさせた。
しかもうねうねと蠢いて肉棒を飽きさせず、引き抜こうとするとしゃぶりついて縋ってくるのだ。
「男性様あ! どうかあああ! お、おおおお! お恵みをおおおおお! 生殖液をこの子袋雌にいいいい!」
太古の男性なら男根を突っ込んだだけで、魂まで抜け出すような魅惑の花園の持ち主は著しく知能が下がり、ケントの子供を妊娠することだけに特化した思考状態に陥る。
「エルザさん! エルザさん!」
「ぎっ! ぐぎっ! ふぎいぃ! ぶぎゃっ! 男性しゃまあ! お、お役に立ててますか⁉ ほおおっ⁉ エルザは気持ちいいでしゅかあ⁉ ひゃあああ! ひああ! んううううううううう!」
「気持ちいいよエルザさん! こんなの初めてだ!」
「うれじいいいいいいい! おやぐにだででうれじいよおおおおおお! えへ! あへへ! んほおおおお⁉ それじゃあ! ぞれじゃあざいごのおやぐめええ! にんしん! にんしんさせてくださいいいいぎいぎぎぎぎぎ!」
もう男も女も、残っているのは生殖だけだ。
雄は極上の雌を孕ませる。
雌は理性と正気を無くして妊娠する。
「ぐぎっ⁉ これっ⁉ ま、待ってくだしゃい男性様! いやいやいやいや⁉ ひいいいいああ⁉ だめえええええええ!」
ここで突然、理性を失っていた筈のエルザが何かに気が付き、腰を振り続ける男に許しを乞うたが、流石のケントもこの段階で女の懇願を聞き届ける筈もなく、最後の一線を容易く超えた。
「出るよ! うぐううう!」
ぶびゅううるるるるうううううううううううううう!
ケントの食いしばった歯から涎が垂れると同時に、怒り狂っていた怒張の先端が解放され、飽きれる程勢いのある白濁液が発射される。
それは一瞬でエルザの中を埋め尽くし、彼女の理性を完全に壊した。
「ううぎいいいいいいいいいいぎぎぎぎ⁉ いやあああ゛あ゛あ゛あ゛! おおおおおおおおお゛お゛お゛! 出ちゃうううううううう゛う゛! かはっ……! あひひひひひ! しゅごいいいいいいい! 妊娠しましゅ! 男性様ああああ! おほおおおおおおおお゛お゛! ああああああああ! ああああああああ゛あ゛! ああああああああああああああああああああああああ゛! おしっこおおおおおおおおお⁉」
灼熱の白濁液はエルザに人生最大の衝撃を与え、鼻血が出ていないのが奇跡と断言できる絶頂を齎した。
手足は勝手にバタバタと暴れ、死にかけの虫が痙攣するように震える。
膣肉は狂ったポンプのように動き、一滴も残さず子宮へ送り込み、その子宮すらも精液を卵管に届けようと蠢いている始末だ。
ただエルザがどうしても防ぎたかった事態。失禁も起こった。
ぷしゅうううううう。
尿がエルザから勢いよく噴出し、白濁液と純潔の破瓜血で染められていたベッドに更なる色彩を加えてしまう。
無様の一言だろう。
顔は涎。涙。鼻水で汚れ、青い瞳は生気がなく虚ろ。
股間は様々な液体でぐちゃぐちゃに汚れ切り、肉芽と乳首は屹立して痙攣している。
まさに使い捨てられた雌の姿だが、この惨劇を齎した男は甘い存在ではない。
「い、いやあ……いやあああ……」
「エルザさん、こんなに気持ちよくなってくれて嬉しいです!」
「あ、男性様……」
尊厳なんて欠片もない女に対して感謝を述べた男は、労わるようにタオルで彼女の体を拭き始める。
それだけではなく、時折甘い刺激を加えるように、エルザの首筋、胸、腹、太ももなどを撫で、痛めつけた女に癒えない優しさを刻み込む。
「ん」
最後に止めとして、キスをされるともう駄目だった。
エルザの体は全身でケントを求め、しこった乳首は無意識に彼の胸板で擦られ、しなやかな手足が蛇のように絡みつく。
「男性様ぁ……このままぁ……」
「はいエルザさん」
「えへ……」
エルザの目は虚ろで輝きを宿していないが、あどけない笑顔でケントと共に寝ることを願い、タオルで無理矢理ベッドの汚れを隠した彼が横になる。
男にとって天国とも地獄とも言える宇宙船だと述べたが、女を屈服させる才能に満ち溢れているなら話は少々変わる。
純潔の乙女が家と認識していた船内は、咽び泣き、縋りついて、幸福しか感じない場所と化すだろう。