宇宙時代の百合カップルが男を挟みこんで妊娠するまで 作:白き飯
(ああーーーー! 私の馬鹿馬鹿! なんてはしたない!)
生殖奉仕から一夜明け、理性を取り戻したエルザはシャワーを浴びながら心の中で絶叫していた。
通常の女性が思い浮かべる生殖奉仕とは、慈しみの笑顔を浮かべながら、腰をへこつかせる男を見守り、射精後は包み込んで労わる行為だ。
それなのにエルザは体液をまき散らして悶え狂い、尊厳を丸ごと奪い去られた上で、一時は恋人のルナすら忘却する醜態を晒してしまった。
「んぅ……」
エルザの花園からごぽりと生臭い精液が垂れると、彼女の全身がピクリと震えた。
体臭どころか愛液すら甘いエルザが嗅いだことが無い悪臭物体は、女体の根源的な本能を呼び覚まし、もじもじと脚を擦りつけ合う動作を招いた。
(生殖奉仕がこんなに大変だなんて……幸い他の船員達も担当してくれるから何とかなるけれど、そうじゃなかったら壊れちゃう……)
女性ではなく雌に落とされたエルザはなんとか気を取り直す。
殺人機械の一件でケントの評価は留まることを知らず、生殖奉仕の立候補者は驚くほど多い。
そのためエルザが毎日壊される恐れはなく、なんとか身を休めることが出来るだろう。
(エルザ様は大丈夫だろうか……)
一方、エルザの恋人であるルナは愛する人の帰還を待っていた。
この褐色の女性は今現在の世界においてかなり特殊で、男性よりもエルザを重要視している。
だからケントへの敬意を見せることはなく、それどころか船内に発生した異物だと認識していた。
尤もこれは、ケントがエルザやルナ、船員達を殺人機械から守り切ったことで大きく改善し、感謝の念も抱いているが、それはそれ。これはこれ。
ケントが恋人であるエルザに生殖しているとなれば、心穏やかでいられるはずがない。
「ルナ」
「エルザ様!」
そんなルナに、身を整えたエルザが近寄って声をかけた。
ルナが見たところ本調子ではなさそうだが、それでもエルザは背筋も伸び、怯えや苦痛を堪えている様子もない。
「大丈夫でしたか?」
「え、ええ。きちんと生殖奉仕を行ってきたわ」
「よかったです」
ルナが念のために尋ねても、エルザは若干言葉に詰まっただけで、やはり暴行に怯えている。といった感じは全くなかった。
(おしっこを漏らして、殆ど気絶するみたいに寝たなんて絶対言えない……)
ただエルザに恐怖はなかったが、世間体というものはある。
特に恋人であるルナに対し、失禁してぶっ壊れていました。などとは口が裂けても言えず、凛々しい恋人として振舞うしかない。
「暫くはゆっくりできると思うから心配しないで」
「はいエルザ様」
安心させるようにエルザが微笑むと、ルナもまた笑みを浮かべる。
少なくともエルザの中では、危険性が高くなったステーションから離れ、生殖奉仕を行った今現在、妊娠がはっきりするまで余裕があった。
そして後は出産を行い、時機を見てルナと自分の遺伝子を掛け合わせた受精卵を身ごもればいい。そう考えていた。
誤算だったのはケントの精力と、船員達の雑魚っぷりだった。
「男性様ぁ! 生殖奉仕に参りましたぁ!」
「あ、あの、今日はよろしくお願いいたします……」
「どうか私で気持ちよくなってください。ね、男性様」
元気娘。オドオド娘。しっとり女。その他多数。
あまりにも多種多様な美少女、美女たちがケントの部屋に毎日毎晩訪れ、軽い気持ちで生殖奉仕を行おうとした。
そして案の定ぶっ壊された。
「おっ⁉ おおおおおおおおお⁉ ご、ごわれるううううう゛う゛! ふぎゃあああああああああああ! 男性様! 男性様あああああああああ! うごっ⁉ ぎひいいっ!」
短髪の元気娘はぴちぴちとした肌を痙攣させ、白目を剥きながら鼻水を垂らす。
「ひぎゃあああああああああああ! おおおっ⁉ なにこれ⁉ なにごれえええぇぇぇえええ! あはっ! あひひっ! いひひひひひひひっ! きゃははははははは! あがあががががががががが⁉」
オドオドとした伏し目がちな美少女は目を見開き、ゲタゲタと笑い狂いながら果てる。
「んごおおっ⁉ んごおおっ! んむぶううっ! うぶううっ! ぶううううっ! ぷぎいいいいいいい!」
余裕たっぷりで成熟した未亡人の如き女は、無様にも家畜のような声を漏らしながら、四つん這いとなり大きな胸を揺らして、雄に後ろから突かれる。
「お姉ちゃんんん゛ん゛! 変! 変だよおおおおおおお゛お゛!」
「わたしも、わたしもおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
その中には姉妹だったり友達だったりと、複数の女が同時に奉仕し、返り討ちになった例も多々ある。
結果、船内の乙女は加速度的に純潔を散らしてしまい、雄に屈服すると義務ではなく真の忠誠を誓っていた。
「男性様ってあんなに逞しいんだねー!」
「うーん……資料によればそんなことないみたい。多分、ここにいる男性様が特別なんだと思う」
「今日のお昼過ぎに男性様にご奉仕するけど一緒に行かない?」
「え、行く行くー!」
「わ、私もいいかな……」
「はぁ……男性様……」
「今のアンタの顔、凄い真っ赤よ」
「そう言う貴方だって、男性様が廊下にいた時、胸を押さえて見てたじゃない」
「あ、あれは! そのぉ……なんと言うか……私の体をまた使ってほしくて……」
「妊娠してたらいいなー!」
「ねー!」
「赤ちゃんの名前も決めておかないと!」
こうなると船内のあちこちで、見目麗しい女性陣が生殖についての話で盛り上がり、成熟し切った女も、まだまだ青い蕾も例外なくお腹を擦ってケントを称え合う。
(僕みたいなのがこんな生活してていいのかなあ)
その当事者で、夥しい純潔を奪い取っている男はつい先程、肉棒に新たな破瓜血を塗し終え、今は眠っている女性に腕枕をしながら、自分の生活。否、性活に思いをはせる。
純粋な人間のくせに異常な精力を誇るケントにとって、次から次へとやって来る女性の相手は苦痛ではない。寧ろ単なる男性という記号から、次第にケント個人への想いに変わっていく女性達の態度が嬉しくて、ついつい丁寧に愛しすぎてしまうほどだ。
彼の横で殆ど気絶している女性もその一人で、最初は男性だからケントに抱かれていたものの、情事の終盤では彼しか考えられない程に調教されきってしまい、無意識ながら彼の手足に絡みついていた。
(次は名前で呼んでもらいたいな)
そんなケントは、女性達に名前で呼んでもらうことを目標にする。
抱いた女性達は殆どがケント個人を無理矢理認識させられたが、それでも男性様という呼び方はどうにも壁がある。
それ故に、ケントという名ので呼ばれたい彼は、隣で寝ている女性の安らかな寝息と女体の温かさを感じながら眠りに誘われた。