ぴっちりスーツ装備TS美少女特殊チームのダンジョン攻略任務!――ただしエロピンチ即堕ち♡ 作:えぴっくにごつ
――シュンは、明かせば元は「男性」。
いや本人からすれば、精神の性自認は今でも違わず男性のつもりであった。
前述した。この世界、セレンスフォリスの都市にダンジョンが出現した際に、ダンジョンが発生拡大させた「瘴気」。
都市の広範囲を影響範囲として飲み込んだそれは、人々の「力」、「気力」を。
詳細にあっては未だに不明なのだが、おそらくそういった類のものを奪う効果があると見られ。
「瘴気」に巻き込まれ晒された人々が、身動きを奪われた所を。ダンジョンより出現したモンスターに攫われてしまう事態が多発していた。
そしてしかし、その「瘴気」にはもう一つ。異常としては「力」を奪われる以上に特異な、ある特性効果があった。
それこそ、瘴気に晒された「男性」に限ってを。その身体を、「女性」へと強制的に変貌させてしまう、驚きの効果特性であった。
理由は不明だが。ダンジョンは、そしてダンジョンより出現したモンスターは。
どうにも女を。そして男にあっては「女に変えて」、誘拐して行くことを目的としているらしい。
そして、その「瘴気」には。ダンジョン出現時に出動していた、シュンも含む多くの防衛軍兵士も晒されてしまい。
シュンたちにあっては辛うじて撤退が間に合い、モンスターに攫われてしまう事こそ免れたが。
女体化の変貌症状を間逃れることはできず。シュンにあっては今の、見目麗しい美少女の姿となってしまったのだ。
シュンが此度に、ダンジョン攻略の特殊チームに組み込まれたのは、自身の志願からのもの。
この不可思議で忌々しいダンジョンを攻略して、その謎を解き明かし。
都市に平和を、そして自身の元の姿を取り戻すためであった。
「……っ」
そう、確たる決心を心に刻んだシュンなのであったが。
変貌してしまった自身の。驕るつもりは無いが、そのなかなかに煽情的なそのボディは。
今には、身体のラインの出るストライクスーツに。
補足すれば、防御装備兼。「瘴気」を防ぐために防護スーツとして急遽開発されたそれの。しかし正直エロティックな意匠特性によって一層主張させられている事もあり。
シュンの心を色艶でたびたび揶揄い戸惑わせ。毅然とダンジョンに、戦いに望みたい彼の心情を、しかし悩ませブレさせていた。
「シュン、ブレてるよ」
「!」
そんなシュンの心情状態が。今にはあからさまに自身のボディに戸惑わされている姿から、見抜かれてか。
相棒のアレセから、静かにしかし忠告する言葉が寄越される。
「っ、すまない……」
クールな相棒に突っ込まれて。シュンは頭を振るって、モヤモヤとしている己が精神をなんとか持ち直す。
「ふふふ、シュンくんは初々しいですな~」
「まったくですな~」
そしてしかし、そんな所へ。次には傍から、何かふざけて揶揄うような二つの声が聞こえ来た。
その主はエルフ美女のクイレークと、兎娘のフィユンだ。
二人は揃ってニヤニヤした顔色で、今に自分の身体に恥じらいを覚えたシュンを面白がる様子で。
同時に、シュンの抜群のボディを隠しもせずに観察する。いやらしさ丸出しの視線を向けて来ている。
「っ、お前らは……これから大事な任務だってのに……」
そんな二人からの揶揄いの声と、いやらしい視線に。
シュンはまた悩ましい顔色を作って、頬を赤らめ。そんな苦言の言葉を向ける。
真面目な方であるシュンと、クールなアレセとは違い。
クイレークとフィユンは、今の様にこういう性格であった。
「まぁまぁ、気張り過ぎても良くないんじゃないか?」
しかしシュンから向けられた苦言に、クイレークは悪びれる事も無く。次にはそんな軽口を寄越す。
明かせばクイレークはシュンと同じく。元は「男性」であり。やはり「瘴気」の被害影響に巻き込まれて、今の抜群の美女の姿になってしまった身だ。
なお補足すると、アレセとフィユンにあっては元よりの女性である。
クイレークは元は大分軽いノリの性格の、エルフの男であり。シュンとは防衛軍に入る前からの友人の関係。
そして、隙の無いデキる美女といった姿になってしまった今も。しかしその根本の性格は変わらず。
完璧で気の強そうなその美女顔を、しかし真逆なまでに崩してカラカラと笑っている。
「むしろ、そのバツグンのボディで。モンスターたちを魅了し倒して行くくらいの気持ちで行こうってな?」
そして、複雑な気持ちのシュンを気遣ってなのか。それとも本当に軽口を叩いているのか知らないが、そんな提案を宣って来るクイレーク。
「そうそう、隊長はもっとビジュアル武器にして行っていいと思うな?」
それに乗っかったのは、兎娘のフィユン。
「ほらっ。クイレークなんか普段からこの凶悪ボディで、周りを片っ端から悩殺しまくるレベルで過ごしてるんだよ~?」
そして次にはそんな事を宣いながら、フィユンはクイレークの背後に周ると。
なんとクイレークの、スーツに主張される凶器レベルの巨乳乳房や尻肉を。容赦なく揉み、なぞり弄び始めた。
「あぅんっ♡くっ……!♡私は身を弄ばれようとも、心まではくっしたりしないぞ……っ♡」
「ぐふふ~♡その強がりがどこまで持つかのう~?♡」
そしてクイレークとフィユンは、そんな下手な芝居のような台詞をそれぞれ紡ぎ。そんなトンチキな小芝居を繰り広げて見せる。
二人は元よりこんな調子であり。クイレークが女となってからもそれは変わらず、むしろ色惚けたおふざけは増加し。
周囲からは「バカップル」とまで呼ばれる始末であった。
「っ……」
「……」
そんな二人の様子を、シュンは咎める意味を込めた若干の軽蔑の目を向けるが。
しかしなんだかんだ見目麗しくエロティックな容姿の二人の、その危ないおふざけに。次には目のやり場に困り、参ったように目を逸らす。
その隣でアレセにあっては、白けたジト目で状況を眺めている。
「はぁ……おふざけの時間は無い。行くぞっ」
そして、目のやり場に困る光景から逃れるように。シュンはそんな訴える言葉を上げる。
「はは、悪い悪い。揶揄い過ぎたな――了解、隊長」
「オッケーっ」
「了解」
そして、流石に切り上げ所かとでも言うように。クイレークは笑い交じりの一声の後に、切り替えた様子で了解の言葉を返し。
フィユンもそれに追従。
アレセも、「やっとか」というように静かに了解の返答を返し。
気を取り直して。四人はいよいよ、未知なるダンジョンの探索攻略に挑むべく。
身構え直し、隊形を組んで踏み出した。
「――ダウン!」
「クリア!」
「同じくクリア!」
「オッケーっ!」
ダンジョン内の低階層にて。
響いていた激しい銃火の音が鳴り止み、入れ替わりに透る声で張り上げられた。四人それぞれの声が交わされる。
シュン率いる特殊チームは、ダンジョンに踏み入り。その内を、遭遇するモンスターを倒しながら進めていた。
明かせば。ダンジョンの低階層部にあっては、防衛軍のレーダー装置による外部からの観測がいくらか有効であったため。
大きな脅威が存在しない事は、実は事前に予測されており。
その通り、ここまで度々モンスターとの接触があったが。それらは全て脅威度の低い、動物型モンスターや、小型の無機物型モンスターなどであり。
シュンたちはそれを、油断はせずとも難なく倒し。ちょうど今に現在の階層を、完全にクリア。
階層の最奥まで到達した所であった。
「ふっ――想定はしてたけど、ここまでは難無くこれたな」
辿り着いた階層最奥の部屋空間に、敵が居ない事を確認し。
シュンは吐息を吐きながら、そんな一声を零す。
「うん――だけど」
「こっからだな」
しかしシュンのそれに、答えつつも同時に含みのある声を寄越したのは。アレセにクイレーク。
シュンも、二人の示す「もの」は分かっており。警戒を完全には解かずに、辿り着いた部屋空間の向こう奥を見る。
そこにあったのは、床に三つの「紋様」が描かれて並ぶ光景。
併せて眩く発光し。小説やゲームなどの物語でみたような、「魔法陣」の類を容易く連想させるそれが。
部屋空間の奥で、待ち構えるように存在していた。
「ここから、下層階に接続してるってトコかな」
次にはアレセが、推察の言葉を静かに零す。
彼女の言葉の通り。現在の階層にここまでには類似のものは無く。この部屋空間が入り口である玄関口の反対側の、どん詰まりに位置していることからも。
この三つの紋様陣が、それぞれ別の階層に接続しておる可能性は高かった。
「まっ、行くしか無いだろうな。その調査も、俺たちの任務だ」
「だね」
そして次にはクイレークがそう言葉を紡ぎ、フィユンも同意の声を紡ぐ。
特殊チームは、未知の危険の可能性があれど。その先に踏み入り、調査を行う事もまた役目。
シュン始め皆、それは承知でチームに志願したのだ。
「皆、心構えを――さて……」
シュンは、改めての身に心の準備を皆に促し。
そして、進むべき道の選択を迫る様に並ぶ。眩く発光する、三つの紋様陣を見つめる。
――どれを選ぶ?
・右
・左
・中央
ルート分岐ですが、お話は全部の分書きます。