その日、1人の医者がこの世から消えようとしていた。彼は真面目だった、人を救いたいと思い医者になったが日々の忙しさに趣味のアニメや漫画も見れずに今日も夜勤を明けで帰宅しようとしていると病院の前で救急車にはね飛ばされた。
(ああ、死ぬなコレ)
勢いがあったようで彼の体が宙に舞うと走馬灯がよぎる事はなく心には疲れと休みたいという思いだけだった。
(今度は楽でホワイトな職場になれたらいいな。そしたら好きなアニメや漫画を楽しもう。ただ今は、ようやく休めるな。)
グシャリという音とともに彼の意識は途絶えた。
目を開けると暗い部屋の中で周りには黒尽くめの怪しい奴等と俺が1人の男に跪いていた。
(えっ!どういう状況だ。…体に痛みはないし、見たことのない場所…これは転生というやつか!)
オタクな彼は直ぐに状況を理解したが此処が何処か視線を動かし情報を得ようとしていたが此方を見下ろす男の顔が月明かりで見えてしまった。
(麻婆神父!)
麻婆神父こと言峰綺礼が立っていた。そして、男は周りの集団の姿もハッキリ見えてしまった。黒尽くめに骸骨の仮面、前世でも大好きだったfateシリーズのキャラクター
(ハサンかよーー!しかも百貌のハサン!死亡確定じゃねえか!巫山戯んなよ神様、更にブラックな職場によこしやがって)
内心で神様にありったけの罵声を浴びせていると言峰が聖杯戦争の行動について話し始める。
「貴様らの中から1人選び遠坂時臣を暗殺してくるがいい。」
言峰の命令に女アサシンが異議を唱える。
「しかし、我らの直接的な戦闘能力は低く他のサーヴァントには後れを取ります。相手が自分の領域から出てくるのを待つ方が宜しいかと。」
「なあに、サーヴァントの情報も得ている。遠坂のサーヴァントは恐れるに値しない。暗殺なら貴様らに分がある。伝説に語られるアサシンならやってのけるのは容易いはずだ。」
アサシン達が思案していると1人のアサシンが立ち上がる。
「マスター、その任務はこのザイードにお任せ下さい。」
「よかろう、では他の者達は拠点の護衛と他のマスターの捜索と情報を集めるのだ。」
(オオオ、ザイードさんだーー!ネットの玩具、他愛なし!実はアサシンの主人格と考察サイトで囁かれているザイードさんだ。ヤベー!こんな状況だけど少し感動する。)
興奮しながら諜報活動の為に街を飛び回りながらこれからの行動を考えていた。
(逃げるのは可能だけど聖杯戦争が終われば消えるから逃げられないしな。それに転生出来たならこの世界を楽しみたいしな。)
fateはエロゲ時代からのファンでどうせなら原作キャラとエッチもしたいと思っていた。熱い股間を滾らせ生き抜く為に行動を開始する。
自分が転生したハサンは何と個体名があり専科百般のスキルまでついていた。
ハサン・サッバーハ(ダカイ)
筋力C 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運E 宝具B
気配遮断(A+) 専科百般(A+) 医療A
宝具 妄想幻像(ザバーニーヤ)
自らのステータスを見て1つの希望を見出せた。専科百般の専業スキルである医療Aのスキルだ。何とこのスキル人型なら英霊だろうが肉体構造を熟知して解体・改造可能というぶっ壊れスキルなのだ。
ざっくり言うなら呪腕のハサンの自己改造の上位版の様なスキルだ。このスキルと気配遮断を使いダカイは今後の行動を考え始めていた。
(先ずは武器がいるなマスターが魔術師でも現代兵器は有効だからな。だとしたらあそこなら)
ダカイは深山町に本拠を構えるヤクザ藤村組に向かった。気配遮断や霊体化を使えばヤクザの家だろうが侵入は容易く幾つかの銃火器を拝借して即座に離脱していった。
銃を手に入れたダカイは廃墟ビルの一室に銃を隠してその足で次は警察署に潜入していた。ヤクザから盗んだのはコルトガバメント5丁リボルバー2丁に弾丸200発、一般人相手なら十分な数だが相手は魔術師や英霊なので更なる武器を仕入れる必要があった。
警察署の武器保管庫や押収品保管庫に侵入して様々な武器を盗んだ。次の日警察署と藤村組は大騒ぎになってしまう。
「ふう、これだけあれば何とかいけるかな?…でも言峰とか切嗣、後はケイネスは厳しそうだよな。時臣は使う魔術で流石に銃を躱すのは無理そうだし、雁屋なんかはナイフで殺せる。後は1人になればウェイバーや龍之介は仕留められるな。」
改めて型月世界の主要人物は化け物だと思うダカイであった。
ダカイの精神はハサンの影響により殺人に対する忌避感は薄まってます。因みに姿はショタハサンになっています。
医療A
オリジナルのスキル。医療知識に外科手術更には心霊医療と多岐に渡る、人型なら見ただけで肉体構造を理解出来る。あくまで医療なので戦闘には活かせません。某海賊漫画の死の外科医のような真似は出来ません。