報告でセイバーとランサーが戦いライダーやアーチャー、バーサーカーといった奴等が現れ一触即発となったらしいが遠坂時臣がアーチャーを撤退させてその場は解散となったらしい。
だがアサシン陣営でも動きがあった。1人のアサシンが消えた事でダカイは言峰に報告を行う事になった。
「それで、何があった。」
「昨夜、街の廃墟にて他のマスターの捜索にあたっていた処で二手に別れましたがそれ以降姿を現す事はありませんでした。…もしかすると未だ発見されていないキャスター陣営に殺られた可能性もあるかと。」
「ふむ…だとしたら貴様らの存在が知られたということか…分かった。暫くは教会に潜伏して指示があるま待機とする。」
アサシン達は言峰の指示で教会に籠る事になった。ダカイはこの機会に次なる作戦を実行に移す。教会から抜け出したダカイはある場所に向かっていた。
「ハァハァ!時臣、お前だけは必ず」
下水道で息を潜め蟲の使い魔による監視を続ける間桐雁夜は港での一戦から肉体は激痛に襲われているが遠坂時臣への憎しみで気力を繋いでいるが体はまともに動かなくなっていた。
「グッ!アアア!ふぅぅ、まだだ。まだ死ねない」
痛みと憎しみで周りへの警戒が緩んだせいか雁夜は自身に近づく存在に気づけなかった。
「バーサーカーのマスター間桐雁夜で間違いないな。」
「!」
自身の側に立つアサシンに驚き即座にバーサーカーを出そうとするとダカイが跪く、呆然としているとダカイが雁夜に話し始める。
「私に敵意はない、先に話しを聞いてほしい。」
ダカイはアサシンの事や言峰親子の不正、更には遠坂時臣とギルガメッシュの情報を話すと間桐雁夜は静かに聞き入る。
「成る程な、端から教会もグルだったのか。アイツらしいやり口だ!態々あんな派手な演出までして」
遠坂のやり口に沸々と怒りが湧いてきたが此方を見るダカイに接触してきた訳を聞く。
「…何故お前はこんな話しをする。裏切りだろ。」
「先程も話したが我等アサシンの願いは自我の統一により完全な個になる事だ。だが現在のマスター言峰綺礼ではその願いは叶えられない。故に貴殿との共闘を願う。」
「フッ、お前等のマスターが使える遠坂時臣を憎む俺ならというわけか…だが残念だったな、今の俺には新たなサーヴァントを囲い込む余裕などない、それにもう長くは持たない。情報提供には礼を言うが他を当たるんだな。」
「貴殿の体、私なら何とか出来る。」
「…話しを聞かせろ」
ダカイは自らの医療スキルについて説明すると雁夜は考え込み共闘の条件をつけてきた。
「俺の体を治せるのか?」
「イヤ、貴殿の体は既に手遅れだ。だがこのままならあと5日と持たない、私が治療すればサーヴァントを維持したまま聖杯戦争が終わるまで持たせられる。」
「それで構わない、それともう一つの条件は桜ちゃんを助けてほしい。」
雁夜は桜の現状を話すとダカイは考えた。
(今のままなら最悪、桜が黒化する危険があるよな。色々なルートの中で最悪な状況になるからな。良し、助ける方向でいくか!)
「分かった。桜を助ければ良いのだな」
「ああ、それ以上望む事はない!そっちの条件は何だ」
ダカイの条件は共闘による他の陣営の打倒とキャスターの抹殺、更に言峰綺礼の抹殺。
「コレが条件だ、この条件が達成されるなら貴殿が遠坂時臣と対決出来る様に場を整えても構わない。」
「ッッッ!いいのか?てっきりバーサーカーを切って俺を新しいマスターにすると思っていたが。」
「詳しくは話せないがマスターの件は此方で対処する、それで返答は」
「お前等と組む、短い付き合いになるが頼むぜアサシン」
この瞬間小さな同盟が生まれた。この後雁夜の治療は開始され蟲の激痛と魔力使用時の活動の制限により緩和された。なお此等の治療は蟲ジジイにバレない様に行われていた。
「ありがとうアサシン、痛みが消えたし体も問題なく動く。」
「同盟の条件だ礼は要らない。それに貴殿の死は変わらない。」
「…聖杯戦争にでた時点で死ぬ覚悟だったからな。構わないさ」
「後1つの条件、間桐桜の救出についてだが先に此方のキャスター陣営討伐からさせてくれないか。」
「桜ちゃんの救出が先ではダメか?」
「間桐桜救出を完全にする為にも必要な物がある。キャスターが保持している宝具だ。貴殿のバーサーカーなら宝具を奪えるだろう。」
「分かった。先にそっちから片付けるか。」
ダカイと雁夜は下水道を抜け住宅街を走っていた。
「本当にキャスターのマスターがいるのか」
「確かな情報だ、名は雨竜龍之介…世間に知られていないが連続殺人を犯している犯罪者だ。」
「ハァ、連続殺人!それなら教会や時計塔が動く案件だろ、なんで野放しなんだよ。」
「ソイツは魔術師ではない、過去奴の家は魔術師の家系であったがとうの昔に没落している。だがその殺人鬼に魔術師としての力が宿ってしまったんだ。魔術は使えないが無意識に魔力による身体強化を使っているんだろう。」
「成る程な、一般人の犯罪者に教会や時計塔は関与しない、それにその程度の魔力行使なら知られていないのも納得だ。警察も捕まえられず今まで逃げ続けられるわけだな。」
2人が話しているとある家から眩い光が漏れていた。
「どうやらキャスターを召喚されたみたいだな。」
「チィィ!どうするアサシン。踏み込むか」
「イヤ、私が先行して様子を見てくる…ライトの光を合図にバーサーカーを突撃させてくれ。」
ダカイは気配遮断で庭から中を見ていると子供が海魔に食われる瞬間でありジル・ドレが雨竜と熱い握手を交わしていた。
(今だ)ピカー
俺は雨竜龍之介、人をアートにする芸術家で世間では殺人鬼なんて呼ばれている。だが今日はいつもと違いご先祖様の研究していた悪魔を呼び出す儀式をやってみた。すると驚き、本当に出てきた!その人…人かな?まぁ何でもいいか、旦那との出会いを果たした。こんなCOOLな人に会えて超ラッキーだ。
「俺にもっと見せてくれよ旦那!」
「龍之介、貴方の様な方をマスターと出来た事は非常に幸先がいい!ではこれから」ピカー
「アレ旦那、なんか今ひかっッッッ」
この瞬間俺の前に黒い固まりが迫り一瞬の痛みと共に意識は消えた。
ダカイの合図で突っ込んできたバーサーカーの一撃で雨竜龍之介の顔はザクロの様に弾けた。
「龍之介ーーーー!キサマーーー!この匹夫ガアアアアアッッッあぎゃああ!」
怒りに任せて宝具を発動させようとした瞬間ダカイの短剣がジル・ドレの顔面に突き刺さる。しかし、怒りに火がついたジル・ドレは尚も海魔を呼ぼうとするが雁夜の叫びでバーサーカーが動く。
「令呪を持って命じるバーサーカー!ソイツの宝具を奪え!」
事前情報を聞いていた雁夜の即座に宝具を奪う様に命じた。ジル・ドレをぶん殴り宝具
「なっ!なっ!ナニをするか匹夫ガアアアアア」
コレによりキャスターは宝具を失った、宝具がないジル・ドレは魔術の行使が出来ないただの異常者になった。
「この匹夫ぎゃあ」
バーサーカーは尚も叫ぶジル・ドレの頭に足元に転がるゴルフクラブを宝具にして頭を叩き潰した。
それからのダカイの行動は早く、ジル・ドレの死体を解体して霊核を抜き取り吸収した。以前より更に力が増す感覚を味わった。
(ジル・ドレはキャスターとしては三流だがそれでもサーヴァントの霊核は凄いな!これなら他の分体に負けることはないな。)
「うわっ!エグいなアサシン」
此方を信じられない様なモノを見た様に引いている雁夜を無視して龍之介の死体を抱え急いで現場から立ち去る。
雁夜が根城にしている下水道に戻ると龍之介の死体も解体して魔術炉心と魔術回路を頂戴して自身に移植していった。
今回の死亡は雨竜龍之介とジル・ドレになります。残念ながら雁夜さんは助かりません。
今回の戦利品
螺湮城教本・ジル・ドレの霊核・魔術炉心と魔術回路
魔術回路23本で士郎よりは少ないが平均とされる。魔術刻印はありません。
この設定は作者のオリジナルとなる見解です。
因みに龍之介の死体は爪や皮、肉の一欠片になるまで刻まれて下水道に流されました。鑑定不能レベルまでヤッたので証拠は残りません。