ようこそ美女キラーが発動する教室へ 作:ホワイトサイクロン
今回は能力の説明とバスの中です。
それでは転生しま〜す。
職場での事故にあった。高所作業中、超高層ビルで工事していたらヘリコプターが突撃してきて俺は落下。地面と激突し即死だった。
起きると俺は光の空間にいた。
椅子に座っており、金ピカの机を挟んで1人の金髪の女性が俺を見ていた。背中に羽が生えてる。
『う〜ん、面白みのない人生ですね』
眼の前にいる女性は欠伸をしながら頭をかいた。
つまらなくて悪かったな。どうせ俺みたいな奴には良い人生なんて歩めるわけないんだ。
底辺高校、お情けで通わせてもらった底辺大学。そしてブラック企業で独身。最初は大学時代に出来た友達と連絡を取り合っていたものの携帯を高所作業中に落としデータを損失。それからは地獄の人生だった。
会社は新卒を殆ど採用したことのない底辺会社で俺を即戦力として扱った。給料も安く、賞与は無し。何とか食っていける程度の金しかよこしてこない。
親を支える事は出来ないばかりか、毎月仕送りをしてもらう始末。生きる喜びを感じられなかった。
スリをし、人の財布を盗んだ事もあり、それで何とか食いつないでいった。交通では高速道路で飛ばし過ぎて警察に捕まった事も何回もある。
言葉も汚く下品な男。
要は俺が天国に行けるはずは無かった。
「さっさと落としてくれ、もう消えたいんだ」
『ふふっ、そう卑屈にならなくてもいいじゃないですか、本来なら地獄行き、或いは魂を消失させようと思ったのですが気が変わりました。貴方を転生させたいと私は思ってます』
「転生?」
転生って…現代日本はもう嫌だった。どうせ俺の力量じゃ何も出来ないばかりかまた大恥かくだけだった。俺はもう疲れた。
それより布団に入って大学生の頃、趣味で読んでたあの小説が読みたい。内容後半は殆ど忘れちゃったけど前半くらいはぼんやりと覚えてるから。
「楽にさせて下さいよ」
『まあまあ、何も喜びを感じられなかった貴方には特別な肉体と頭を差し上げますから。ついでに貴方の行きたそうな世界を貴方の脳内から選ばせて頂きました』
「…やめてくれ、その世界で恥をかいたら俺はもう…」
『行ってきなさい。私の気まぐれで転生させて上げるなんて本当に幸運な事です。姿も生まれ変わったようにしてあげますから』
「なら、良いけどよ」
『ふふっ、では色々弄りますね先ずは容姿、飛びっきりに美しくしてあげますね』
女性は俺に手を向けた。その光が俺を包んだ。
『続いて肉体、更に高レベルの知性を差し上げます』
「どれぐらい凄いんだ?」
『そうですね、知能はその辺のパソコンを改良して超高スペックパソコンを作ったり、スクラップ置き場から備品を集めてロボットを作れるぐらいです』
「なんだそれ強すぎだろ」
『はい、因みに肉体はこれから転生する世界の誰にも負ける事はありません。例えば水泳なら手を抜いてもスポーツ選手並みのタイムがとれるでしょう』
「おお〜」
凄いな。俺が転生先の世界で最強になるのか。
『最後に特典を差し上げます。ガチャをひいて下さい』
「ガチャ?」
女性は奥から1台のガチャを持ってきた。皆中が光っており、素晴らしい物が入っているように思える。
『それでは、どうぞ』
「いえ〜い」
俺はガチャを回した。程なくして1つ出て来る。銀色のガチャだった。
「ほい、これだ」
『出ましたね。え〜、特典は…』
女性が特典を確認する。
『何と、大当たりです。喜んで下さい、特典は何と
‘’美女キラー‘’です』
「美女キラー?」
なんだ?その意味深な特典は。内容が気になるな。
女性はオホンと空咳をすると話し始めた。
『ええ、美女キラーとは名前の通り女性に対する効果がある特典です。効果は簡単に説明しますと貴方は美女に凄く好かれます』
「美女に好かれるっ、ハーレムが出来るって事!?」
マジかよ。やったじゃん。これで異世界ハーレム生活だぜ!!やったー。
俺が興奮している間にも女性の説明は続いた。
『顔、及び身体的な意味で容姿が美しい女性程貴方に性的な意味でも興味を持ちます。貴方を心から愛するようになります。
この判定には貴方の主観が関わってきます。例えば世間一般的には美女と思われる人間でも貴方がそうは思わなければその女性は貴方に興味を持ちません』
要は俺の好み次第って所か。
『更に、これが一番大事なのですが、デメリットとして効果対象となる女性は貴方に対するリミッターが外れます』
「ん?リミッター?」
リミッターってなんだ?自制が利かなくなるってことか?いや、どうなるんだろう。
『んん、簡単に言うと男性が女性をレイプするように、貴方は女性から逆レイプされやすくなります』
???
成る程、へえ〜男性の夢じゃないか。
それの何処が不味いんだ。
『貴方の部屋の合鍵を作られる事は勿論、私物を盗まれたり、食べ物に媚薬を盛られたりする危険性が高まります。くれぐれも気をつけてください』
「…分かった」
けっ、結構危ないかもな。ま、まあチートレベルの特典貰ったし大丈夫だろう。
俺はこの時そう思っていた。
女性が俺に両手をかざす。
『それでは行ってきて下さい、
あっ、言い忘れましたが貴方は原作キャラの1人の代わりと言う扱いになります』
「つまり原作の誰かが、消えるってことか?」
『はい、貴方は…原作主人公の代わりにその世界に転生します。そういうわけでよろしくお願いします』
「OKOK、原作主人公ね。ん?」
あれ、場合によっては不味くね?だってそれって俺が主人公の代わりに色々やらなければならないってことだよな。
『いってらっしゃい』
「あ、ちょっと…」
俺が何か言う前に光が俺を包んだ。
同時に眼の前が真っ白になる。
光が収まった時、俺はバスの中にいた。
窓際なので外を見ると景色が右から左に流れて行く。通路を挟んで左側の席だった。
チラチラと隣から視線を感じる。
バックを確認し、隣を見る。
桃色の長い髪が揺れた。
隣に座っている眼鏡をかけた女子生徒が俺をガン見している。大きな胸が視界に入る。
…佐倉愛里…?
「あ、あの、その制服、同じ学校に入学する人ですよね」
「そうだけど…」
急に話し掛けて来る彼女に俺は戸惑う。この娘ってこんなに話す人だっけ?原作が遠い記憶(大学終わってまだ2年)だからキャラの1人1人の性格をあまり覚えてない。
「わ、私、佐倉愛里と言います」
「枝葉陽翔だ。よろしく」
「は、陽翔君…って言うんですね。陽翔君、陽翔君」
胸に手を当てて呼吸を整えるようにして俺の名前を連呼する佐倉。大丈夫か?
そう考えて俺は急に思い出した。そうか、これが美女キラーか。
そう思っていると脳内に音声が流れた。
『佐倉愛里。美女判定……………S級
貴方への好感度……S級
貴方への性欲………S級、以上』
S級ってなんだ?仮にAランクの上がSだとすると?えっ最高ランクじゃないか。凄いなこれ。
佐倉が頬を赤らめながら聞いてくる。
「陽翔君、じゃなくて枝葉君は好きなアイドルっていますか?」
「あ、アイドル?えっと…」
彼女は首まで真っ赤だった。
この世界のアイドルが分からない。あっ、そういえば1人いたはずだ。なんだこんな簡単な事か。
「…言いにくいけど、グラビアやってる雫ってアイドルが好きだな…」
「ほ、本当ですか!?」
佐倉が俺にずいっと近づいてくる。ムニュっと巨乳が俺の腕に押し付けられる。うおおお、超柔らけえー。ヤバいヤバい。
「あの、私…」
佐倉が眼鏡を取った。
「分かりますか?」
「え、本物?」
「はい、私が雫です」
そう言ってニコッと笑う。可愛すぎる。腕に乗っかってる巨乳の感触と言い何もかもが最高だった。
「凄いな、夢みたいだ」
「夢じゃないですよ。枝葉君は私の事好きなんですね?」
「あ、ああ、凄く…好きだ…」
「ふふっ、嬉しいです」
佐倉ー!!!天使過ぎないかこの娘。
こんな娘に半分抱きつかれてるなんて俺、もう終わって良い。
「よ、宜しくな、佐倉」
「はい、学校行っても仲良くしましょうね。枝葉君」
そのまま俺の右半身に抱きついていた。試しに俺が腕を回して彼女の腰に手を当てると嬉しそうに微笑んだ。俺は彼氏かよ。
ああ、もう最高の気分だぜ。
そういえばこの世界が何なのか言ってなかったな。
転生しました。‘’ようこそ実力至上主義の教室へ‘’の世界へ。
バスが学校に着くまで佐倉は俺から離れなかった。
初投稿です。
佐倉可愛いけど表しきれない。