※この作品はR-18です。

アラスカ極寒環境雪上戦IF   作:HighwayStar

1 / 6
これは正統王国所属第37整備大隊ベイビーマグナムのエリート、ミリンダ=ブランティーニ中尉の戦時中の記録である。


アラスカ極寒環境雪上戦IF

 アラスカ雪上戦、オブジェクト同士の戦いで勝敗が決まるクリーンな戦争となった時代。正統王国と信心組織のオブジェクトである「ベイビーマグナム」と「ウォーターストライダー」が互いの国の威信を懸けて激戦を繰り広げた戦いである。対オブジェクト戦を想定していない第一世代のベイビーマグナムに対してオブジェクトとの戦闘と雪上の上での戦闘に特化した第二世代のウォーターストライダーとの差は明白であった。ベイビーマグナムも奮闘したがスペック差は覆せず、ウォーターストライダーの主砲を受けて破壊されてしまった。

 本来であればこの時点で戦争は終わり戦後処理に入るはずだったが、その後の様相はとても理性的でクリーンな戦争とは呼べない人の業と狂気が渦巻く地獄が広がっていた。

 

 オブジェクトに搭乗する「エリート」と呼ばれるパイロット達、彼らは適性を見出された者が肉体的・精神的にも調整が施され、各々が専用のオブジェクトを操縦して国の代表として戦いに赴く兵士である。その為、国の技術の粋を集めて文字通りオブジェクトの半身となったエリートは言うなれば歩く国家機密と同義であり、仮に捕虜になってしまったエリートの末路は悲惨というほかない。正統王国に所属する「ミリンダ=ブランティー二」もそんなエリートの一人である。

 小柄で幼さの残る顔、ふわっとした金髪に青の特殊スーツを纏った可憐な少女であるミリンダはベイビーマグナムが破壊される際に脱出装置で飛ばされアラスカの雪原に不時着していた。何とか生還したミリンダであるが、彼女はオブジェクトからの脱出の際に敵のウォーターストライダーが進路を変えて自分達のベースゾーンの方へ向かう姿を目撃していた。間もなく聞こえる爆発音から敗戦国への蹂躙が始まってしまったのだと彼女は理解した。

 

「あの人達は私が守らないと...」

 

 ミリンダという少女は心優しい女の子である。ベイビーマグナムを整備してくれる整備大隊の人達を守る為に救難信号を飛ばした。当然、これは味方に対してではなく敵に対してのアピールである。エリートの重要性は各国の共通認識であり、自分が囮になれば味方への蹂躙よりもエリートの確保を優先するだろうと彼女は理解していた。年端もいかない少女が持つには強すぎる覚悟であるが結果は彼女の想像通りの展開になった。

 数分も経たないうちに黒い軍用車がこちらに向かってきたが、降りてきたのは敵国の信心組織の軍人達であった。一人が銃を突き付けて手を後ろに回すように言ってきた為、ミリンダはそれに従い頭の後ろに手を置いて膝立ちになり抵抗の意思がないことを示した。

 ミリンダが着用している青い特殊スーツはオブジェクトの尋常ではない重力負荷を軽減し今回のような極寒環境でもエリートの生命を守る機能に特化されている。その為、敵兵が分厚いコートを着用するのに対してミリンダがボディースーツ一枚で平然としている事からも高性能ぶりが伺える。しかし、肌に直接触れているため彼女のボディーラインを際立たせ、男達の欲望を刺激してしまっている事に彼女は気づいていなかった。そして、彼女にとっての地獄が幕を開けた...。

 

「エリート様のスーツの耐久実験をしようぜ」

 

 その悪魔の一言を皮切りに男達によるミリンダへの辱めが始まった。一人が不躾にスーツの上から彼女の胸を弄り始めるともう一人も股の間に手を入れて割れ目の辺りを無遠慮に触り始めた。耐Gを想定したスーツの為、感覚としてはほとんど感じないが僅かな感触が彼女に女性としての反応を及ぼし始めていた。

 

「んんっ!っ……っ…」

 

 最初は無反応だったミリンダの中で感じた事の無い感覚が生まれ、それが声にも表れるようになっていた。手の感触から逃れようと身をよじろうとするも銃を構えた男から「動くなっ!」と怒号が飛び最初の姿勢を維持させられてしまう。男達によって女性としての部分を弄られたことでミリンダ自身も自分の体の感触に戸惑いを覚え始めていた。

 その状況を破る轟音が響いた。正統王国のベースゾーンを蹂躙していた信心組織のオブジェクト「ウォーターストライダー」がエリート確保の通信を受けてこちらに戻ってきていた。男達はお楽しみの時間を邪魔されて不服そうだったが、命令に従いミリンダを拘束して乗ってきた軍用車へと乗せ始めた。

 興奮が冷めないまま軍用車へ乗せられる間際にミリンダは近くの小高い崖が何故か気になった...。もしも、もっと崖に近い位置に不時着していて敵オブジェクトの到着がもう少し遅かったら誰かがあそこから助けに来てくれたのだろうか...そんなありえない可能性をぼんやり考えていたが自殺対策だろうか突然ミリンダの体にバチッと電流が走った。

 

「続きは基地に戻ったらしてやるからなエリート様、楽しみにしておけよ」

 

そんな男の不穏な言葉を聞きながらミリンダは意識を手放した。




ミリンダの地獄はまだ始まったばかり...
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。