※この作品はR-18です。

とある世界の常識改変   作:ロロノア

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第七話

 窓から差し込む青白い光がまるでスポットライトのようにベッドを照らす。横たわる冷理は、バスローブを脱いで素肌を見せた。薄暗い部屋の中でも、彼女のきめ細かな肌の美しさは明白だ。むしろ、冷たい光の中では白磁のような艶のある肌は際立って見える。

 条理の手が冷理の肌を這う。表面を撫でるだけの、ほんのわずかな刺激だ。

 

(くすぐったい。わたし、男性に触られてる)

 

 冷理は羞恥心に頬が紅くなるのを感じた。部屋が暗くなければ、まるでトマトのように紅く染まった顔を曝していただろう。

 自分から誘っておいて、条理に触れられることに戸惑っている。身勝手なことだと自分でも呆れてしまう。

 

「緊張してるね」

「あ、当たり前です」

 

 初々しい冷理の反応に条理は気をよくした。

 本当の本当に彼女は初めてなのだ。

 常盤台に通っていた正真正銘のお嬢様で、その常盤台は原則として男子禁制の女の園なのだ。

 男性経験がないのは不思議ではないし、そもそも日常的に会話すらしなかっただろう。卒業後の今は別としても、そのあたりの経験は圧倒的に不足しているのは否めない。

 

「大丈夫。そんなに急がないから」

 

 条理は冷理の身体をいきなり貪るようなことはしなかった。

 じっくりとまずは触れられることに慣らしていく。

 この未経験の身体に、基本のきから教えていくことにした。

 

「ん……ぅ……ぁ……んん♡」

 

 まるで楽器のように、指が触れる度に冷理の唇から小さな声が漏れ出てくる。

 恥ずかし気に口元を押さえて、声を殺す冷理をよそに、条理の指先が彼女の乳首を引っ掻いた。

 

「は――――ん♡」

 

 急に乳首を責められて、思わず高い声が出る。とっさに冷理は唇を噛んだが、条理は乳首を摘まんで、捏ねるように捩じる。強い快感がじわりと冷理の胸から脳に響いていく。

 

「んふ、あッ、ん、そこ、ダメです」

「胸、感度がいいみたいだな」

「違ッ、そんなこと、ん……あん♡ やあ♡ 胸、触りすぎ、です♡ あ、はぁ♡ ん♡」

 

 両胸を揉み、乳首を責める。冷理の身体は思いのほか敏感だった。乳首はすでに固くなっていて、しっかりと性感帯としての仕事を果たしている。

 

「わたしの胸、そんなに触っても、面白くもなんともないんじゃないですか?」

 

 と、冷理は口走ってしまう。

 

「そんなことないぞ」

「小さいですし」

「可愛いけどな」

「ん……く……ぁ、恥ずかしいこと、言わないで……んん♡」

 

 頬がカアっと熱くなるのを感じた。耳まで熱を持ってしまって、心臓がバクバクと高鳴っている。ただの会話。その中に可愛いという単語が入っていただけで、脳髄が甘く痺れ、血流が加速した。

 正直、胸の大きさを気にしたことはなかった。持って生まれた身体を大事にするべきというのが彼女のモットーだ。それでも、実際に男に抱かれるという段になって、相手の視点が気になった。自分がどう思っていようと、相手が同じ価値観とは限らない。イニシアチブが男の方にある以上、どうしたところで冷理は風下に立つことになる。

 対等な恋愛関係ならいざ知らず、このような行きずりの関係で冷理の方がとにかく条理を繋ぎとめようとしているという弱い立場なのだから、条理の感想は気になった。

 少し前の自分では決してあり得ないことをしている自覚はある。

 冷理にとって、この一年は人生のジェットコースターだ。浮き沈みの激しい人生を送る人がいるのは、知っている。ただ、自分がそうなるとは思っていなかった。今となっては滑稽なことだ。下水道に潜って潜伏生活の果てに、男に縋って身体を差し出している。

 

(――――全然、嫌じゃない)

 

 信じがたいことに、冷理の身体も心もこの状況を受け入れていた。ほんの数日を共に過ごしただけの男と肌を重ね、初めてを捧げることに嫌悪がない。

 条理の能力で頭を弄られたわけではない。

 ただ、この行為に幸福感を得ている。

 緊張感の中に安心感がある。

 

(ヤバい、わたし、どんどんダメになってる)

 

 堕ちていく自覚があった。

 この非常識で危険な関係性に嵌っていく予感がする。

 

「ちょっと力抜いて」

 

 冷理の耳元で条理が囁く。

 冷理の隣に添い寝をして、横から彼女を抱きしめる。

 条理は冷理の首の下に腕を入れて腕枕をしながら、もう片方の手で太ももの内側を摩った。

 

「あ……んく……そこ」

「ちゃんと準備しないと痛いからね。頭の中、弄っていいなら痛みも消せるけど」

「あん……や、だ……はあ……ん、は、ぁ」

 

 何が嫌なのか、冷理自身にも分からなない。恥ずかしさと期待が入り混じった未知の感情だった。条理の指がついにクリトリスに触れた。その瞬間の痺れるような快感に、冷理は目を見開いた。

 

「あ――――んあ♡ はぁん♡」

 

 ガクン、と筋肉が収縮する。

 乳首を弄られていたときとは、レベル感の違う快感だ。

 

「はあ……あん……ん……く、ふあん♡ はふ……んあ……ん……はあ、指、ぃ、あ、ん、んん♡」

 

 冷理の膣内に指を滑り込ませる条理。

 温かい膣の中はしっとりと湿っていて、セックスする準備は十分に整っているようだ。

 だが、冷理は処女だ。

 もう少ししっかりと湿らせて、膣肉を解していくべきだろう。

 

「はあ、はあ、ん……ん……あん、んあ♡ ふぐぅ♡ あ、んあ……んあ……あ、そんな、膣内、はあ……はあ……んん、あぁ♡」

 

 吐息を蕩けさせて、冷理が呻いた。

 自分の膣内に他人の指が入ってくるという初めての感覚に困惑しながらも快感が徐々に強くなっていく。

 

(自分で弄るより、断然、気持ちイイ。わたしのイイところ、なんでこんなにピンポイントで責められるの……?)

 

 女性経験が豊富だからだろうか。

 冷理以上に冷理の身体を知っているかのようだ。

 Gスポットを的確に爪弾いて、冷理は高い嬌声を上げた。そんな声が出ること自体、冷理は知らなかった。

 

「あ、んあ、ああッ、あッ、んふぁ♡ あ、す、ご……♡ ぃ♡ はふ、んあ、はあ、あ、あぁ♡」

「イキそう?」

「ん……あ、い、や、ダメ、なんか来る、ぅ、んぅ♡ んん♡」

 

 昇ってくる快感の大波を冷理は必死になってこらえている。

 条理はそんな冷理の乳首を抓り、そして耳たぶを噛んだ。

 

「ひ――――ぃ♡」

 

 冷理の膣が震えて、腰がひくついた。

 思わぬ刺激に軽イキしてしまったのだ。その上で優しい手マンが継続する。

 

(ダメ、ダメダメ! 頭が真っ白になってイク♡ 逆巻さんの手でイカされる♡)

 

 目の前がチカチカする。

 息も止まってしまいそうだ。

 人の手で、自分の管理できない快感を与えられている。

 止めようとも止められない快楽が膣から子宮、そして背筋を這いあがって脳に達する。

 

「う゛――――んあ♡ ぁ♡ んああッ♡」

 

 ついに冷理は絶頂した。

 我慢できずに達した証拠に膣が震えて条理の指を締め付けている。膣がそこにない雄を求めてて涎を垂らしている。

 条理は冷理の膣内から指を抜いた。

 しっかりと念入りに膣内を解した。オーガズムに達したので、彼女の身体はセックスできる状態になったと判断していいだろう。

 

「はあ……はあ……はあ……んあ……?」

 

 条理は息を整える冷理の頬に指を添えて、振り返らせた。

 くちゅ、と音を立てて唇を重ねる。

 冷理は目を見開いたが、すぐに細めて口付けを受け入れた。

 

「ん……ふ……ちゅ……ふぅん♡ ん……♡」

 

 柔らかな唇の感触。口と口をくっつけただけなのに、不思議なくらいに気持ちがイイ。脱力して、思考に靄がかかる。

 

「支倉さん、そろそろいいね?」

「……はい、お願いします」

 

 冷理は頷いて、起き上がった条理を見送った。

 条理はラブホテルに備え付けのコンドームをペニスに装着した。条理のペニスには少しきついが仕方ない。

 

(あれが、男の人の本物の男性器)

 

 冷理はいよいよ自分を貫く一物を目に焼き付けるようにまじまじと見つめた。

 大人の動画で見るものと同じ形ではあるが実物はやはり迫力が違う。

 女の身体にはない男だけの器官だ。

 知識としてはあっても、まるで別の生き物を見ているかのような気分になる。

 自分には、ここまで大きく形が変わる部位がないのだ。人体の不思議を目の当たりにして、少しだけ緊張よりも好奇心が勝った。

 処女を散らすことへの恐ろしさはなく、期待感はあった。

 勃起したペニスを見たことで、これから先のことがはっきりと想起できた。

 

「じゃあ、挿入するぞ」

 

 冷理の両足の間に身体を入れた条理は、ペニス先端を膣口に擦り付ける。

 そして、ずぶりとペニスを膣内に挿入する。

 

「あん……んぁ……うぅ」

 

 冷理の様子を見ながら、ゆっくりと亀頭を押し込む。

 膣内は十分に濡れているが、やはり処女だからか内部はキツく狭い。

 

「はあッ、ん――――んんッ!」

 

 冷理の処女膜を貫いて、ペニスはさらにその奥深くに突き立った。

 

「あうッ、ん……はあ、うう」

 

 刺すような痛みがジンジンと響いている。目じりに涙を浮かべて冷理は唇を噛んだ。胎内の痛みは、肌を傷つけたときとは異なる鋭さだった。

 条理はセックスを無理に進めることはなく、挿入したまま動きを止める。

 

(さすがに、痛いッ、これが破瓜ってヤツ? きっつ)

 

 条理がさらに勝手な腰振りをしていたら、さすがに叫んでいたかもしれないが、条理は冷理のぺースに合わせてくれている。 

 

「ふう……ん……はあ、んッ」

「大丈夫?」

「……はい、たぶん、イッ、ぁ……あはは……すみません」

 

 痛みをごまかすように冷理は笑みを浮かべる。 

 それでも痛みにはすぐに慣れてくる。

 ズキズキとした痛みが引いていくと、膣内に納まるペニスの形を感じるようになる。

 

(わたしの膣内に男性器がある。セックスってこんな感じなんだ)

 

 客観的にセックスをしている自分を見られるようになると、痛みは性的快感に変わってくる。その変化を条理もペニスを通じて感じ取った。膣肉がしっかりとペニスを締め付け、吸い付いてくる。

 

「落ち着いたみたいだから、動くな」

「んッ」

 

 条理が腰を引くと、甘い快感が冷理の背筋を這い上がった。

 じっくりゆっくりと慣らした膣肉は、ペニスの動きに敏感だった。

 膣口までペニスを引いてから、しっかりと角度をつけて膣奥まで滑り込ませる。

 

「ん――――んん♡ あ――――はあ、ぁ♡ んあぁ♡ あッ、あッ、ん、はあ、あッ、あああ♡」

 

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、といやらしい水音がする。

 痛みがあると、どうしてもセックスに億劫になり、快感を楽しむこともできない。しかし、その痛みが引いた今、冷理は膣から届く快楽情報に踊らされる。

 

「あふ……んあ……あ、あん、んあ、ああ、ああ♡ あ、はあ、ふう、んん――――あッ、あッ、んあ、あ、はふう♡」

 

 身じろぎしながら、しっかりと感じている。

 冷理は初めてながら、きちんとセックスで快感を味わうことができている。

 ペニスを包み込む膣肉の感触が気持ちイイ。 

 可愛い顔をした冷理が、本気で感じている姿を目の当たりにしながら、ペニスに吸い付く膣の動きが快感を促進する。

 一度動き始めたら、もう止められそうにない。

 冷理を気遣えたのは、最初だけだ。

 快感を味わったら、最後まで突き進むしかない。

 

「ふう、う、締め付けがすごい。支倉さん、もう大丈夫そうだな」

「は、い……んん♡ あ、逆巻さんのも、おっきくて、あん♡ あ、気持ち、イイ♡ あは……わたし、何言って、ん――――はあ、あん♡ あ、あ、あぁ♡」

「嬉しいこと言ってくれるから、気張っちゃうな」

「はふ――――んあ♡ あ、強、い♡ あ、ああ♡ 奥、に……んあ、届くぅ♡ はあ、はあ、ああん♡ やぁ、あ、そんなとこ、まで、きちゃ、ダメなのに♡ ふう、ふう……んあ、あ、あ、ひゃああ♡」

 

 官能的な響きのある嬌声が室内にこだまする。

 これが、ラブホテルの本来の使い方だ。

 男と女が身体を重ねるためだけに使う施設である。

 ベッドが弾んで、軋む音がする。

 冷理の膣肉をかき分けながら、ペニスが子宮の入口まで到達してノックする。冷理の子宮は待ってましたとばかりに下りてきて子宮口で先端に吸い付く。

 

「支倉さん、吸い付きすごいな」

「あふッ、んあッ、あ、知り、ま、せん♡ そんな、あ、んあ、ああん♡ あなたが、動くから、あ、悪いんですよ! んん、んあ♡ ああん♡ あ、んあ、あ、昇って、来る♡ はあ、はあ、もう、来ちゃう♡」

「ああ、いいぞ。俺も射精するから」

「ん♡ んあ、あ、あ、んんん♡ 来る、来る、来る♡ は、はあッ、あッ、ああッ♡」

 

 閾値を超えた快感が脳裏に焼き付く。我慢ができる限界点を突破した。あとは一気に上り詰めるだけだ。冷理の脳はそれしか考えられない。いや、考えるということがもうできない。本能に任せて、身体の反応に従うだけだ。

 そして、それは条理も同じだ。射精欲求は来ると思えば自制は効かない。引き返すことはもうできないので、腰を振って生産された精液を吐き出すだけだ。男女ともに本能最優先。事ここに至っては、相手の身体のことを差し置いてオーガズムに達することしか意識にない。

 

「射精すぞ」

「あ、ああ、イクッ、んんん♡」

 

 結果として、両者同時に絶頂した。

 冷理の膣内が痙攣して、激しくペニスを締め上げる。それに前後して条理もまた射精した。コンドームの内側に白濁液が放出され、先端部分が膨れ上がった。

 

「あ、ふう……熱……逆巻さんの、射精してる……すご、ぃ、こんな感じなんだ……ん、んぅ」

 

 条理はずるりとペニスを引き抜いた

 コンドームの先端に溜まった精液の量は目を見張るほどで、久しぶりにすごい量が出たと自分でも感心する。

 

「うわぁ、それが、男の人の……なんですね」

「見て楽しいもんじゃないぞ」

 

 中身が零れないように結んでゴミ箱にポイする。

 その一連の流れを冷理はジーとみている。 

 

「なんかあった?」

「いえ……この後って……」

「風呂入ろうかと」

「あ、そうですか……わたし、てっきり」

「ん……?」

「あ、いえ……いや、するのかと思って、く、口で、とか」

「フェラ?」

「言わないでください」

「じゃあ、してくれる?」

「あ……ええと……」

 

 冷理は視線を虚空に彷徨わせつつ、条理の股間をチラチラ見る。

 冷理の性知識も多少は偏りがあるのだろうか。フェラを知っているのは、お年頃なので不思議ではないが、お掃除フェラをするものと思っているのは、彼女がこれまでに見ていた動画がそういうものが多かったのだろうか。

 

「逆巻さんが嫌じゃないなら、してもいいですけど」

「俺、好き」

「……やらしい」

 

 半勃起状態のペニスに力が戻る。冷理がフェラをしてくれると思うだけで、血が下半身に向かっていくのが分かる。

 ベッドの上で胡坐をかく条理の前で冷理が四つん這いになった。

 

「言っておきますけど、うまくはできないですから」

 

 そう言いながら、冷理がペニスを手に取った。

 

(う……臭う。勢いでここまで来ちゃったけど、これ舐めるの、勇気いるなぁ)

 

 射精直後のペニスは精液の臭いがこびりついているし、何だったら精液がまだ付着している。

 

(逆巻さん、好きって言ってるし――――やってやろうじゃない、女は度胸!)

 

 冷理の舌先がペニス先端に触れる。

 

「ん……れろ……れろ……」

 

 おっかなびっくり冷理がペニスを舐め始めた。

 亀頭をキャンディーを舐めるのと同じ感覚で何度も舌を這わせる。

 初フェラなので技術的には下の下だ。AVの見様見真似である。それでも、条理のペニスは喜んでいるようで、少しずつ膨らんできている。

 

「ぺろぺろぺろ、れろ……ん……はあ……れろ……こんな感じで、どうですか?」

「うん、気持ちイイ。じゃあ、舐める場所も変えてみて」

「はい……れろ……れろぉ」

「そう、裏筋とかね、緩急つけて」

「れろ……れろれろ……んん……ふう……れろぉ♡ れろ……はふ……ふあ……なんか熱い……れろぉ……ちゅ……ちゅ……れろれろ」

 

 ペニス全体をぴちゃぴちゃと音を立てて舐め回す。冷理の舌のざらつきをペニス全体で感じる。冷理はアドバイスされたとおりに裏筋を舐めて、竿を根元から上まで舐め上げる。カリ首を舌先で弾き、亀頭にぐるりと舌を這わせた。

 少しずつフェラに慣れてきたようだ。

 冷理はペニスの反応を見ながら、舌を動かし始める。

 

(苦い……男の人の味……美味しくはないけど、逆巻さん、気持ちよさそう――――なんか、嬉しい)

 

 冷静になると男性器を舐めるというのは、不思議な行為だ。子どもを作るのに、まったく関係がない行動なのだ。

 

「支倉さん」

「はい」

「咥えて」

「……はい、んぁ♡ ん――――ふぅ♡」

 

 冷理の口の中にペニスが含まれる。

 ぬるぬるとして温かい。口内粘膜は膣内とはまた異なる快感を与えてくれる。

 

「ん……じゅる……じゅる……んちゅるる♡ じゅるる♡ じゅぶ♡」

 

 冷理はペニスを吸いながら、頭を前後に揺すり始める。どうすればいいのかは、なんとなく分かった。口の中でペニスが徐々に大きくなっていく。

 

「ふう、ふう、んふぅ……じゅるる♡ んじゅる♡ れるじゅる♡ ん、ん、んん♡ じゅるる♡」

 

 邪魔になる髪を耳に掻き上げて冷理はフェラを続ける。

 苦みはもう感じなくなった。すっかり舐めてとって吸い出してしまったからだ。自分の涎と混ざり合って、おそらくはもう喉を通って消えている。

 

(慣れたらなんてことないわね。このまま射精とか、させられるかな? させたら、どうしたらいいんだろう? やっぱり飲めばいいのかしら)

 

 漠然とそんなことを考えながらペニスをしゃぶる。

 繰り返ししゃぶる中で余裕と自信が出てきた。

 口の中のペニスの状態が舌と唇を通じて理解できた。

 

「ぐじゅ……ぐじゅ……じゅぶ……じゅるる♡ んふ♡ んふぅ♡ んあ……れろれろ、んむ、んん♡ じゅるる♡」

「やべ、イキそう」

「ん♡ らひていいれす♡ ん……じゅるるるるる♡」

「吸いすぎ、マジ射精る」

 

 冷理に吸い出されるままに、条理はそのまま射精してしまった。

 

「ふぐッ、ん、んん♡ ん――――んん!?」

 

 口内に広がる苦み。ドロドロの精液が舌の上に広がっていく。

 

「んぐ……う、うう……」

 

 じゅぽ、とペニスを口から出した冷理は口内の精液をどうしたらいいか決めかねて困惑している。

 

「ティッシュ」

 

 条理は冷理にティッシュを渡す。

 

「んぐ……ん、んん!」

「あ……」

 

 冷理は口元を手で押さえながら、喉を鳴らした。

 

「飲んだ」

「飲んじゃいました。んえ……美味しくない」

「そりゃ、そうだろ」

 

 初めてのフェラで精飲するとは思ってなかったので、条理は驚いた。

 冷理も偏った知識と勢いで飲んでしまったが、やはり動画で見るのとはわけが違った。

 口の中に広がった精液の味は、いいものを食べてきた冷理にとっては理解の外だった。日常生活でこんなものを口に入れてしまったら、すぐに吐き出したことだろうが、それを飲んだ。それはある種の奉仕精神によるものだ。こんなこともできるというアピール。

 

「あ……まだ大きい」

 

 なんと驚くべきことに条理のペニスはまだ勃起している。

 男性は連続射精はできない、というのは一般的な知識だ。

 

「いつになく興奮してるわ」

「へえ、そうなんですか。あの、じゃあ、また、しますか?」

 

 冷理は食い気味に提案する。

 テンションが上がっている。

 どうやら、初めてのセックスを経験して、ハイになっているようだ。 

 

「もちろん」

 

 この状況で断るはずがない。条理の身体は冷理を抱くために必要なあらゆる準備が整っている。賢者モードなどありはしない。

 ということで、さっそくコンドームを装着する。ラブホテルの備え付け分はこれで使い果たしたので、今日はこれが最後となるか。さすがに生というわけにもいかないだろうから。

 

「逆巻さんは、横になってください」

「ん……?」

「わたしが上になりますから」

 

 今度は冷理が条理を押し倒す形となった。

 ウキウキしている冷理は、条理の上に跨った。

 

「支倉さん、なんかノリノリだな」

「そうですか? かもしれません。だって、もう仕方ないかなって、思って……ん、ぁ♡」

 

 冷理はペニスを掴んで、自分の膣口に当てて腰を下ろした。

 ぐぐっと体重をかけてペニスを飲み込む。そして、しっかりと根元までつながって、冷理は表情を蕩けさせた。

 

「はあ……ぁ♡ ふう……やっぱり、おっき、ぃ♡」

 

 とろんとした恍惚の表情を浮かべた冷理は、なんとも淫蕩な雰囲気だ。白磁のような肌が桜色に染まっていて、青いネオンの明かりと相まって不埒な色っぽさを感じさせる。

 そこから冷理は腰を動かし始める。前後にグラインドさせてから、前傾姿勢になって上下に腰を振る。

 

「あふ……ん♡ あ……あん♡ んあ♡ はあ……んあ♡ はあん♡ ん、んん♡ あ、んああ♡」 

 

 快感を貪る腰の動きは本能に従ったものだ。

 知識がなくても、気持ちイイところを探りながらペニスを出し入れする。

 

「はあ、んあ……ふう……はあ……あ、あ、ふあ、あ、飛び、そう♡ これ、好き、かも、ぉ♡ ひぁ♡ あん、あん、あは……気持ち、イイですか?」

「ん……気持ちイイ」

「ふふ、はあ……はあ……なんか、分かってきた、かも。ん……はあ……膣内、いっぱい……だ……はあ、んあ♡」

 

 冷理は得意げになって笑みを浮かべた。

 これが本来の彼女の性格なのかもしれない。

 リーダー気質だったので、セックスでも主導権を握りたいタイプなのだろう。今までは不安感に押しつぶされそうになっていて、条理に縋る形になっていたが、一連の行為が終わって慣れてきたから、もともとの性格が表に出てきたのだ。

 

「あは……ん……ん……くう……はあ……はあ……イイとこ、当たる、ん……んん……あん♡ はあ、はあ、ふう、んんん♡」

 

 カリ首が擦りあげられてぞくぞくした快感が襲ってくる。自分が腰を動かすときと異なり、快感の主導権の多くが冷理にあるのだ。冷理の腰使いはまだまだ発展途上ながら、センスがある。人を見る観察眼が、ここでも発揮されているのだろうか。頭脳明晰で分析能力も高い。そういうところが、セックスの才能として開花したか。

 膣奥を突かれる快感を楽しみながら、冷理は腰を振り続ける。

 

「支倉さん、射精しそう」

「はい、どうぞ、好きな時にイッてください。ん、はあ……はあ、わたしも、限界かも、ぉ♡ んお♡ はあ……あ、イ、く……イク、ん……んん、あ、ふあ……あ、上がってくる、ぅ♡」

 

 肉襞がペニスに絡みついてぐちゃぐちゃに掻き回される。

 条理が冷理を犯しているのか、冷理が条理を犯しているのかもう分からない。

 熱い膣とペニスが貪りあいながら、溶けあっている。

 睾丸が精液を搾り出し、どうしようもなく発射したがっている。

 条理は冷理の腰を掴んで、ペニスを突き上げる。

 

「あ、ひいん♡ ん、あ……待って、わたしがするって言ってるのに、にゃ、あ、ひゃあ♡ ん、はあん♡ あ、あ、あんん♡」

「はあ、ん……このまま射精するな」

「ん、あ、はい……もう、わたし、イキました、はあ、あ、またイク……ぐ、ぅ、はあ、ああ♡」

 

 冷理の喘ぐ声が条理を引き金を引いた。突き上げたペニスから射精する。快感で頭が痺れてしまう。ビクビク、とペニスが震える。

 短時間にこう何度も射精するとさすがに疲れる。幸せな快感だ。

 

「はあ、はあ……んあぁ♡ はあ……膣内に熱いの、感じる♡」

 

 倒れてきた冷理を条理は抱きとめた。

 騎乗位をしながら何度か絶頂していた。体力をだいぶ使ったようだ。冷理は条理の首元に顔を埋めて、息を整える。そんな冷理の頭を撫でながら、華奢ながら引き締まった身体を抱きしめた。

 

 

 

 +

 

 

 

「う……逆巻さん、すみません。なんか、我儘言ってしまって」

「急に冷静になるなよ」

「すみません」

 

 ようやく冷理は落ち着いた。ハイだった精神状態から覚めると、自分があまりにも積極的に求めすぎて恥ずかしくなる。

 

「とりあえず、今日はもう休まないとな。セックスが明日に響いたらバカみたいだろ」

「そうですね」

 

 もしそんなことになったら一生の恥だ。

 人生をかけた大一番。負けたらほぼ間違いなく終わりで、挽回の可能性はゼロに等しくなる。それどころか、兵器開発を止める者はいなくなり、数年後には地球上のどこかで冷理の能力を参考にした新兵器が多くの命を奪っているかもしれない。

 

「まあ、その前にシャワーだな。さっぱりしてから寝ないと。支倉さん、一緒にシャワー浴びる?」

「……そうですね。汗かいちゃいましたし」

 

 このまま疲労感に任せて寝てもいいのだが、汗の始末をしてからにしたいという気持ちもあった。

 それにセックスまでしたのだ。

 今更、シャワーを一緒に浴びるのはNGというのもおかしな話だ。

 

(まあ、このまま溶けるように抱き締められながら寝るってのもアリかしらね)

 

 条理の胸の上が安心できる場所になったかのようで、身動きを取ろうという意識が出てこない。

 本当にこのまま目を瞑って、夢の世界に旅立つのも悪くない。

 そんな風に思いながら、冷理は未だに膣内で熱く存在感を主張するペニスを膣から引き抜いたのだった。

 

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