※この作品はR-18です。

同人エロゲの竿役(ふたなり)になっちゃった?!   作:銀✕字 星奈

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4話 初期内政と戦闘

初期内政

 

SIDE:ユウリ

 

 苗床所を出て戻りながら、建物をアップグレードするべくゲーム画面を開く。

 

 現在のリソースは

 

 MP『5,020.5 +20.5/12h』

 CP『0.0 ±0.0/12h』

 FP『5,074.6 +74.6/12h』

 RP『6.6/12h』*1

 捕虜『女$$\frac{0}{10}$$ 男$$\frac{0}{5}$$ 他 $$0$$ 』*2

 管理許容『$$\frac{13}{20}$$』*3

 

 これだけでは多いか少ないか判断が付かないので、コマンドタブ本拠点開発から新規施設設置の施設一覧を見る。

 

 『集合寝所』550MP

 『集合住宅(共有部屋)』1,400MP

 『集合住宅(一人部屋)』2,550MP

 『戸建て住宅群』5,000MP

 『戸建て住宅』10,000MP

 『下級苗床所』S1,000MP M2,200MP L5,600MP

 『中級苗床所』S2,200MP M5,600MP L10,200MP

 

 

・・・・・・省略・・・・・・

 

 アップグレード費用

 

 『集合寝所 Lv2』825MP

 『下級苗床所S Lv2』1,500MP

 『下級搾精所S Lv2』1,500MP

 『下級学校S Lv2』3,300MP

 『下級研究開発所 Lv2』4,500MP

 『下級捕虜収容所S Lv2』1,500MP

 『資材倉庫S Lv2』750MP

 『下級食品加工所 Lv2』3,000MP

 『穀物農場S Lv2』750MP

 『野菜農場S Lv1』750MP

 

 ざっと見た感じアップグレード費用の方が高く、新規施設を建てまくった方が良いようにも思えるが、新規施設だと管理許容を圧迫してしまうのに対し、アップグレードでは必要管理許容が増えない利点がある。

 当然アップグレードを繰り返せば費用も増えるだろうから、一概にどちらがいいかは決めにくい。

 

 とりあえず最優先でと考えていた住宅施設『集合住宅(共有部屋) Lv1』と『庁舎兼官邸 Lv1』の建設を始める。

 あとは既に割り当てている捕虜が満員の『下級苗床所S』と『下級搾精所S』をレベル2にアップグレードしておく。*4

 建設・アップグレード時間は大体三時間半前後、庁舎兼官邸は一時間。

 建設中は施設を使用できない――アップグレードの場合は最低限は使用できる――らしく、庁舎兼官邸建設予定地から『庁舎兼官邸 Lv1』にするのはアップグレードに含まれないため今は外にいる。

 

 

 次に研究開発だが、これは最初から自動的に選択されている『研究開発準備』コスト100RP

 RPの産出が6.6/12hだから、これが終わるのは約一週間後。

 

 研究開発ツリーは次に研究できる物までしか表示されていないようで、画面は空白が目立つ。

 研究開発ツリーからどういう順番で研究開発をして行けばいいか、延いては今後どう振る舞えばいいか、ある程度予想を立てられるんじゃないかと少し期待していたがそこまで甘くはないらしい。

 

 研究開発準備の次に研究できるものは、

 

『基礎:管理許容+5』200RP

『施設:試作工房』*5 100RP

『施設:魔導研究所』*6 100RP

 

 の三つ。

 どれを選んでもよさそうだが、まだ余裕がある管理許容以外の二つが今のところの候補だろうか。

 

 

 次に戦力と言うか今いるサキュバスは、現施設レベルでは各施設に一人ずつ従事していて十一人――集合住宅(共有部屋)が完成すればここにも一人割り当てる必要がある――。

 哨戒に出ている二部隊、各部隊に五人で計十人――隊長の女准男爵(バロネテス)含めると六人で計十二人――。

 現在待機中が九人。

 下級学校に通っている子供が十人。

 爵位持ちは、女伯爵(カウンテス)が二人、女准男爵(バロネテス)が四人と、女士爵(デイム)が一人。

 そして補佐官(エイド)と俺自身を含めたサキュバスの大人が三十九人。子供も含めても四十九人しかいない。

 

 新たな施設の設置や、アップグレードで――育生★★☆☆☆では、四レベル上がる毎に一人――増える分のことも考えると全然足りない。

 

「育生星一のデーモンよりはマシとは言え、星二でも序盤はかなり人手が足りないな」

 

「サキュバスは捕虜を妊娠させてから出産まで八ヶ月、学校に通い始めるのが三歳、学校を卒業して成人するのが十歳になりますね。更に爵位持ちの育成には追加で六年必要です」

 

 爵位持ちになれるかどうかが分かるのは学校を卒業時らしい。

 爵位持ちに成れる力を持つ卒業生はその後士官学校に入学させることができ、六年間士官候補生として過ごす。なお入学させなかった場合は、爵位持ちではないが一般兵よりは強い上級(グレーター)サキュバスとなる。

 そして士官学校卒業後に爵位が与えられる。爵位は強さに応じて決められるため、最初から公爵になる可能性もあるのだとか。

 

「ちなみに星五だと?」

 

「生育星五の場合は出産まで二ヶ月、学校は生後十ヶ月からで、成人が三歳ですね」

 

「かなり差があるのね」

 

 同時に妊娠させたとして、星二だと十年と八ヶ月。星五だと四年。

 その差は単純計算で2.666倍もあることになる。

 

「ええ。なので積極的に人類を拐ってくる必要があります。ただいきなり村などを襲撃するのはリスクがありますので商隊や旅人、冒険者などの増援が来にくい者を狙うようにと哨戒部隊には指示を出してあります」

 

「大丈夫かな」

 

「このあたりは大森林のど真ん中の事実上の無主地のようですので、当分の間は大丈夫かと」

 

「......」

 

「っと丁度、哨戒部隊の片方が三人組の人間を見つけたようですね。本拠点の視界内ですので戦略マップを拡大すれば観戦できますよ」

 

 

 

 

♡ ♥ ♡ ♥ ♡

 

 

SIDE:冒険者の少女

 

 

「あ~、ゴブリンどころか魔物が一匹も居ねぇ」

 

「いいことじゃない」

 

「そうですよぅ、本当にゴブリンの巣があるなら私たちだけじゃどうしようもないんですから」

 

 昨日の昼頃、南にある港街『カプールア』目指す途中で立ち寄った『カルア』という小さな村。

 そこに住む猟師の青年が村の北西でゴブリンの集団を見たという。

 そこでたまたま宿泊のために立ち寄っていた私たちに調査の依頼が来たという訳だ。

 

「ゴブリンどもが十や二十いたところでどうってことないだろ」

 

「たしかに」

 

「そこそこの巣ができてたら最低でもその三倍はいますよぅ。それに上位種だっているかも」

 

 村民によるとここ最近はゴブリンの被害はなかった。とのことで攫われた人はそこまで多くないだろうから、近くに巣ができてても脅威度が低いと判断するのも無理はないと思う。

 実際私たちが見た村は、猟師の青年が駆け込んでくるまでは平和そのものだった。

 

 確かに小柄で非力な奴らは、単体や数匹が群れたところで冷静に対処すれば一人でも余裕ですが、猟師の青年が見たのはゴブリンの集団。

 どういう状況だったかは分かりませんが、四、五匹程度なら数えることは容易でしょう、それに猟師と言うことは目や耳もいい筈。つまり猟師の青年が見た集団とは、最低でも十匹はいたと考えるのが自然。

 

 しかしできたばかりの巣から出てきたゴブリンが十匹以上で集団行動をとることはまずありえない。最初は村の外に出ている猟師や、遊んでいる子供、あるいは近くを通りかかった旅人や冒険者を少数で襲うのが奴らの習性。

 十匹以上が徘徊するようになるのは、巣ができてから十年近く経過してからのこと。

 どうしてそんなに急に大きくなったのかは分からないが、その巣はそこそこ大きい可能性がある。*7

 

「あ? 今何か飛んでなかったか」

 

 三人リーダーのクルツが立ち止まって振り向き空を指さす。

 私たちも立ち止まって同じように振り向くが、木々の間から見えるのは雲に半分程覆われた暗闇に点在する星々と、白と紅の二つの月があるだけだ。

 夜中とは言え月が出ていてそこそこの視界は確保できている。

 むしろ月明かりがあるから、早く安心させるためにこんな時間に調査しに来たわけだが。

 

「何もいないじゃない。それにゴブリンは空を飛ばないわよ」

 

「ご、ゴブリン以外の魔物かもしれませんよぅ」

 

 姉のサラが興味無さ気に否定して前を向こうとしたので、私が警戒を促すために捕捉する。

 この森は二十年前は、数分間進むごとに別の魔物が飛び出してくるほどの危険地帯だったが、近隣の街や都市の要望、ここより西に位置しているカルア村がある、森と平原の境目にある交易ルートの安全確保を目的とした王国の騎士団、魔導士団主導の大規模な漸減(ぜんげん)作戦によって平和になったばかりだった。

 カルア村も漸減作戦の後にできたばかりの比較的新しい村で、交易ルート上に位置している補給と寝泊りができる村としてそこそこ潤っているらしい。

 

 何が言いたいかと言うと、そんな平穏なこの森にいてはならない、いる筈がない存在が草木をかき分ける音と共に現れた。

 

「あなた達、目が良いのね、それとも勘かしら」

 

「サキュ、バス......」

 

「っ!」

 

「ど、どうしてこんなところに!」

 

 一体でも勝てるかどうか分からないのに、私たちの前に現れたのは六体のサキュバス。

 

 人間の男は彼らの餌として、私達人間の女はサキュバスの子を産ませるための奴隷として捕まえる。人類に寄生する魔物の一種。

 厄介なことに奴らは他の寄生種とは異なり、人間を魅了して、自らの狂わされた意思でそうさせようとしてくる危険な存在。

 

 「ぅ...ぁ...」

 

 クルツが早速その美しき美貌に見惚れて、剣を構えられずにいる。

 かく言う私も彼女達から目が離せない。

 

「ハッ!」

 

 そんな中お姉ちゃんのサラだけが、私たちをカバーするように剣を抜き先頭にいるサキュバスに切り掛かる。

 そのお陰で私は何とか魅了を振り払い、魔法の準備を始めるもすでに手遅れだった。

 お姉ちゃんが振るった剣は、後ろに飛んで回避したサキュバスには届かず、振った直後の隙をついて後ろにいた二体のサキュバスが横から回り込み、拘束しようとする。

 

「――お姉ちゃんに近付かないでっ!」

 

 私は咄嗟に詠唱を中断し、威力は低いが無詠唱で発動できる別の魔法に切り替えて、二体のうち一体に魔法の火の玉、ファイアショットを放つ。

 それで一体は拘束を一時的に諦めて魔法を回避したものの、もう一体はそのままお姉ちゃんに掴み掛った。

 

「っ、すまねぇ」

 

 ようやく再起したクルツが剣を構え、そのままお姉ちゃんを拘束しようとしている一体に切りかかるも、のこりの三体が前に出って私たちの前に立ち塞がり、私たちは分断されてしまった。

 

「っく、離しなさいよっ!」

 

 お姉ちゃんは抵抗するも、最初にお姉ちゃんの攻撃をよけたサキュバスが後ろから、その後身動きの取れなくなったお姉ちゃんから、ファイアショットを回避したもう一体がお姉ちゃんの剣を奪って投げ捨てた。

 そのまま左右からお姉ちゃんの腕を引っ張り、左右からお姉ちゃんの脚がサキュバスの脚に絡め取られ、身動きできない状態となった。

 

 最後に止めと言わんばかりに後ろから一体のサキュバスが、お姉ちゃんの顔を後ろに振り向かせて、お姉ちゃんの唇を奪った。

 

「あっ......」

 

「お゙姉゙ぢゃ゙ん゙ん゙ん゙ぅ゙」

 

「サラを離せっ!」

 

 あっという間だった。

 

 サキュバスが強力であることは知識では解かっていたし、そうでなくても三対六。数でも負けている。

 逃げ出す隙すらなく、仮に逃げられても、空を飛べるサキュバスには直ぐに追いつかれる。

 結局の所、遭遇した時点で詰んでいた。

 

「あなたのお姉ちゃんが痛めつけられたくなかったら、大人しく捕まりなさい」

 

「にげて...シラ...」

 

「へぇ、私のキスを受けてもそんなこと言えるんだ?」

 

 お姉ちゃんは真っ赤な顔で何とかそう言うが、できる筈がない。

 逃げたところで私たちの足ではすぐに追いつかれるし、仮に相手が飛べない相手だったとしても......

 

「おい、逃げるぞ」

 

「...私が殿を務めるから、クルツがサキュバスが出たって伝えて来て」

 

「――っく」

 

 クルツが走って行く。

 それを二体のサキュバスが追いかけようとしたから、その二体に向けてファイアショットを放つも簡単によけられてしまう。あれでは直ぐに捕まってしまうだろう。

 

 お姉ちゃんが惚れた相手があんなのだったなんて、とは言わない。

 魅了されてなくてもどのみち負けてたから。

 私自身も魅了されたのだから。

 

「そう、大人しく捕まってくれたら、ただ気持ちよくだけしてあげる」

 

 さっきそう言われた後に魔法を放ったのに、まるでそんなのは脅威じゃないとでも言うようにお姉ちゃんは何もされていない。

 私はそれを見て安堵するとともに、完全に折れてしまった。

 

「ごめんね、お姉ちゃん。弱い妹で......」

 

 先程のキスの効果がようやく出てきたのか、お姉ちゃんにはもうその声は届いていない様だった。

 

 そのまま私も拘束される。

 

 だから私はクルツを責められない。

 圧倒的な差を見せつけられて、お姉ちゃんが痛めつけられないことを望んで、諦めてしまった私より、姉の最後の望みも叶えられない私よりは立派だと思うから。

 

 

 

♡ ♥ ♡ ♥ ♡

 

 

SIDE:ユウリ

 

 終わってみれば呆気なかった。

 彼女が使った小さな火の玉を発射する魔法、と言うか魔法全般に興味はあるがそれだけだ。

 あとは戻ってきた彼らを尋問すれば、この拠点周辺の情報が得られるだろう。

 

 結局俺が抱いた感情に忌避感や罪悪感はあまりない。

 別に殺した訳ではないが元の世界では普通に犯罪だし、全くそれらの感情がない訳ではないが、想像してたよりはない。

 それが俺が人間じゃなくなったからそうなったのか、元から俺がそう言う奴だったのかは分からない。

 

「っと、逃げた男の方の拘束も終わったみたいです」

 

 そう言われて視点を移動させれば、暴れる男を取り押さえ、もう一人のサキュバスが彼の唇を奪っているシーンが映った。

 

「みたいだな...」

 

「あと数分もすれば戻ってくるかと思いますが、尋問が終わった後どうされますか?」

 

「どうって?」

 

 この後何かあっただろうか?

 

「三人とも童貞と処女のようですが」

 

「っ... いや、そういう気分じゃないし、と言うか第一男の方はっ」

 

「......では、彼らを捕らえた部隊に、初絞りと種付けをさせますね」

 

「そうしてくれ...」

 

 補佐官(コイツ)、隙あらば俺に男色を勧めてくるの何とかできないだろうか。

 

 

 

*1:
変動量は午前六時と午後六時に確定する

*2:
『他』は未割り当てのふたなりや無性などの特殊な捕虜の人数。

男性用女性用の施設のどちらにも割り当て可能で、割り当てると他から割り当てた方の総数(分母)に移動する。

*3:
使用中の内訳

 1/部隊×2:2

 1/施設×11:11

 

上限の内訳

 20/庁舎兼官邸建設予定地:20

*4:
メモ:5,020.5-(1,400+1,500+1,500)=620.5MP

庁舎兼官邸の建設は無償

*5:
アイテムの試作をする施設。

ゲーム的にはフレーバー的な施設だが、いくつかのアイテムの開発研究の前提になっている。

*6:
その名の通り魔導の研究をする施設。

ゲーム的にはフレーバー的な施設だが、いくつかの魔導の開発研究の前提になっている。

*7:
彼女の推測はプレイヤーが居ない普通のゴブリンなら正しいが、猟師の青年が見たのはプレイヤーが居るゴブリン。

ゴブリン(育成星四)を選んだプレイヤーは爵位持ちが九体、一般が六十体で、補佐官(エイド)とプレイヤー自身を含めて七十一体でスタートする。




 今回の三人組はこの世界での初めての(最初から居た十五人を除く)被害者と言うことで、被害者視点も出しましたが、今後は重要人物の視点を優先します。

 先日今回の分数を表示させるために『tex変換ツール』タグを追加しました。



変更:時間が不自然に飛んでいたので夜に変更しました。

4話(7)で少しだけ登場したモブ冒険者の男女三人のエッチシーンは必要?

  • いる♥
  • いらない
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