本能寺での戦いが終わってから
流石に希望者全員が三献の儀を行うのは難しく、正妻の久遠・一葉・美空・光璃の四人と側室の双葉・結菜の二人、それに功績の大きい剣丞隊の愛妾を合わせた十五人との挙式となった。
「わんわん!久遠さまも結菜さまもお綺麗ですー」
「剣丞は緊張してるなー!剣丞隊の奴らはいーよなー、ボクもあっちがよかったかも」
「まぁまぁ和奏ちん、状況が落ち着いたら美濃でもやるんじゃない?」
今回そこに含まれなかった愛妾たちも次の機会は、という思いで見守っている。
そうして連合や都の人々に祝われながら、つつがなく式典は終了した。
式が終われば宴が夜遅くまで続き、剣丞は今頃誰を抱いているのかとか、どんな体位が良かっただとか、今日だけで何回出すんだ、などという下世話な話がされたとかされなかったとか。
このころは京の復興もある程度の目途が立ち、物資の運搬と休養をかねて交代で本拠地に戻るようになっていた。滝川衆はちょうど式の二日後から美濃へ戻り、しばし休みを取る計画である。
この帰途において雛と男は一度も交わることをしなかった。気持ちが冷めたというわけではなく、美濃で休みを過ごすための準備である。
美濃に帰りつき一通りの仕事を片付けたころ、二人の昂ぶりはかつてないものとなっていた。
屋敷から出ずとも十日は過ごせる用意をし、小姓らにしばらくの暇を与えた翌日。
雛は白無垢を纏い、三つの盃を前にして男と並んで座っていた。
「ふふーん、どう、似合う―?」
「はい、大変お似合いで、感無量にございます」
「ありがとー、思ったより照れるねー」
火照った顔をパタパタと扇ぐ。
「本当に、お美しく」
「大変だったよー、化粧も着付けも一人だしねー」
「誠にありがたく、ご苦労をおかけいたしました」
「褒めてくれるなら、頑張った甲斐はあったかなー」
雛がふにゃっと笑う。
それは清流に咲く一輪の花のように美しく見えた。
男が緊張した面持ちで切り出す。
「た、滝川雛一益殿」
「ひゃっ、あっ、はい」
「某と、
「あっ、えっ、えとっ、あのっ」
男が小さい木箱を差し出す。
その中には装飾の施された銀の指輪が収められていた。
雛は驚いてあたふたしている。
「その、海の向こうの、身分の高い方の間では、指輪を贈ると聞きまして、その、この日のために、準備を、しておりました」
雛は驚いた顔で固まったまま動かない。
「さすがに、金や、貴石は、あの、難しかったのですが、なんとか、銀で、装飾も少し」
あまりの動きのなさに男も焦っていると、雛がゆっくりと話し始める。
「あの、あのね」
「雛ね、こんな気持ちは初めてなんだけど」
「いいのかな」
「……だって、遊びだったんだよ」
「もともと、面白いかなって流されただけだし」
「好きとかじゃなく、気持ちよかっただけで」
「悪いことするのどきどきするー、とか」
「見下されるのきもちいいー、とか」
「潰されながら逝くのさいこー、とか」
「いっしょに抱き合って寝るのも気持ちよかったけど」
「それは雛だけで、やっぱり身体だけかなーって」
「この結婚ごっこも」
「やったら興奮しそうだなーってだけで準備して」
「そんな、いたずら気分だったし」
「いいの?」
「体逞しいなぁとか、いい匂いするなぁとか」
「おちんちんすごいとか、乱暴なとこもかっこいーとか」
「そんなんばっかりだよ?」
「それなのに、ねえ」
「こんなに幸せを感じていいのかな?」
「本当に、こんな雛でいいの」
泣きながら、笑顔で、雛は男を見つめる。
「いいんだ」
「俺は雛だからいいんだ」
「いたずらをするときの楽しそうな笑顔も」
「抱き合ったときの穏やかな姿も」
「戦場での凛々しい戦いも」
「首を絞めた時の無様な喘ぎも」
「不貞に興奮するそのどうしようもなさも」
「全部、全部が好きなんだ」
「これからもっと楽しいことをしよう」
「もっと気持ちいことをしてもいい」
「たとえ俺のことが好きでなく遊びだとしても」
「俺は雛を愛する」
「だから、どうか、幸せになってくれ」
男は雛をじっと見つめかえす。
雛は深く呼吸した後、そっと左手を差し出した。
「これから、ずっと、雛といてくれる?」
「あぁ、死ぬまでも、死してからも、一人にはしない」
薬指に指輪がはめられる。
「雛も、貴方を、愛しています」
二人の影が重なり、長く口付けが交わされた。
「三献の儀もやっとかないとねー」
雛が小盃に三回に分け酒を注ぐ。
「はい、どうぞー」
男は一度、二度と口をつけ、三度目で飲み干す。
「うむ、良い酒だ」
小盃を雛に差し出し、同じように三回に分け酒を注ぐ。
「そうだよー、奮発したからねー」
雛も一度、二度、三度目で盃を飲み干した。
「んっ、おいし、なんか一気に飲むともったいないなー」
雛はそのまま酒を注いで、自らの口に含む。
そして男に三度口付けた。
ちゅっ、ちゅるっ、ずにゅっ
始めはそっと優しく、次は感触を確かめるように、最後の口付けは深く、息が苦しくなるまで続く。
「ぷはっ、自分でたくさん飲んじゃったよー♪」
「こちらもお返しだ」
男も自分で酒を
「んんー❤」
笑顔でごきげんである。
「こんなの人前の式だったらできないよねー」
「その時は見せつけてやればい、きっと面白いぞ」
「もー、そんなこと言われたら、やってみたくなるよー♪」
次は中盃を満たしながら口を吸う。
舌を絡め、貪るように擦りつけ、歯を一つ一つ磨くようになぞり、舌を互いに挿し込み合う。
「今日はとびっきり優しくしようね♪」
「すぐに激しいのを欲しがるだろう?」
「それは明日からー、今日は新婚さん気分で甘々ー」
最後の大盃も三度飲み干し、そのまま雛を抱き上げ寝室に入る。
雛は降ろされるとすぐ、男の服を脱がしにかかった。
「今日の格好も似合ってたよ」
「借りものだから丈がな」
「おっきいはねー、かっこいいなんだよ旦那様ー」
男の
最後まで脱がすと、そこには男の逞しさがそそり立っている。
「それでは旦那様、妻としてご奉仕をいたします」
白無垢で三つ指をつき深く礼をする姿には男としてそそるものがある。
雛は益々猛った肉棒にそっと手を添え、その先端に柔らかく口をつけた。
「ちゅっ❤じゅるっ❤ぐぽっ❤ぐぽっ❤ぐぽっ❤にゅるんっ❤じゅっ❤れー❤れろっ❤」
口内全体を使ってかりまでを咥えこみ、舌で円を描くように溝をこそぐ。
小さな口の端から時折見える舌の赤さは煽情的で、少しざらっとした感触が昂揚を生む。
男は雛の頭を愛おし気に撫でると、嬉しそうに目を細め、喉奥まで一物を迎え入れた。
「お゛っ❤おお゛❤んん゛❤……じゅぼっ❤じゅぼっ❤じゅぼっ❤じゅぼっ❤」
口内に収まる限界まで押し込んだ後、唇を
整った顔を不細工に歪ませながら、肉竿に染み込んだ雄の出汁を吸い上げる。
「ぐぽっ❤ぐぽっ❤ぐぽっ❤じゅるっ❤」
玉袋をほぐすように、両手でしっかりと揉みこむ。
金玉はずっしりと大きく重く、ぐつぐつと煮えるように熱い。
普通の男なら強すぎる刺激も、精嚢すら規格外の男にとっては丁度良い。
「ずっと、溜めてある。今日は全部
「……❤」
都を発った日から蓄え続けた子種の量を想像して股が濡れる。
我慢していたのは雛もである。
どろどろに蕩けた雌が今か今かと雄を待ち望んでいる。
竿を引き抜き、雛を押し倒した。
帯を緩めるもすべてを脱がさず、胸と秘部を露出させる。
白い着物に乳房と鼠径部がよく映え、桜色の乳首と湿り気をおびた女陰が淫靡に主張する。
男はその美しさに呼吸を忘れしばし見とれる。
雛は待ちきれず足をひろげ腰を浮かし、そっと手をさし伸ばした。
「はしたないけど、もう我慢できないから、愛してほしいなー」
「……あぁ、まかせろ」
亀頭が膣口を押しひろげ挿入っていく。
「あっ❤ふあっ❤あっ❤んあっ❤うそっ❤いくっ❤いっちゃう❤ごめんなさい❤あんっ❤おっきいっ❤いくっ❤いくっ❤いっちゃう❤いきゅぅぅうっっ❤あっ❤あっ……❤あっ……❤」
それだけで雛は腰をくねらせて絶頂した。
足を踏ん張って男根を奥に誘い込むように尻を振る。
雛は思わず男の頭を引き寄せ、その口にむしゃぶりついた。
「んんっ❤ちゅっ❤むちゅ❤んっ❤んあっ❤れろっ❤ちゅるっ❤れぇろっ❤じゅるっ❤んはっ❤ぷはっ❤はぁ❤」
快楽の波をしがみついて耐え、できる限り愛を注ぐように男をついばむ。
「すきっ❤すきっ❤ごめんなさいっ❤ひとりで❤いっちゃいましした❤ごめんなしゃい❤」
「かまわない、このまま数えきれないほどいかせてやる」
「うんっ❤うんっ❤ありがとうございましゅ❤このまま愛してください❤」
男は雛を抱きすくめ、頭を撫でながら竿をすすめる。
膣の中を味わうように、弱いところを攻めるように、ひだをえぐっていく。
雛の意識は幾度も飛びそうになっていた。
「あっ❤すごいっ❤しあわせっ❤しあわせになるっ❤しあわせになっちゃうぅ❤いくっ❤あっ❤いってるのっ❤すきっ❤すきっ❤いくっ❤いっちゃうっ❤」
「あぁ、いけっ、いってしまえっ」
「はいっ❤いきゅっ❤またいきましゅ❤おっきぃのいきましゅ❤おくっ❤いいのっ❤いきましゅ❤いきゅ❤んんー❤うにゃぁあぁっ❤」
許可をもらった雛は奥を数度突かれ深く気をやる。
両手足は大好きとばかりに男に絡みつき、背中に爪を立てた。
男は雛の
「ひゃっ❤あっ❤んっ❤んんっ❤あーっ❤あーっ❤もどれないっ❤もどれなくなっちゃう❤あ゛っ❤あ゛っ❤……❤……❤」
「あっ……❤あっ……❤だしてっ……❤だしてくだしゃい……❤……❤しぬ……❤しんじゃいましゅ❤おねがいしましゅ……❤」
「うひっ❤あ゛っ❤あ゛っ❤むりっ❤もうむりっ❤あいしてましゅっ❤すきっ❤すきっ❤すきでしゅっ❤だいしゅきっ❤あひゃっ❤しゅきぃ❤しゅきぃぃ❤」
「ふにゃぁぁああぁ❤おくきたぁ❤ああぁ❤あっ❤あっ……❤ふにゃぁ❤こしっ❤ぬけちゃったぁ❤えへぇ❤ぎゅぅ❤ありがとぅ❤だいすきだよー❤」
男が三回出すまでに雛は何十回といかされ、今はゆったりと対面でつながっていた。
「雛のおまんこー、おかしくなっちゃったー」
「どうした」
「ずーっと、ぽかぽかしてるのー。あたまも、ふわふわー」
「いやか?」
「いやじゃないよー、すっごいしあわせー」
「ならいいだろう」
「うん、そうだよー。雛はあまえんぼうだったみたいー」
そうか、と頭を撫でる。
「きもちいー。おまんこもぎゅーってしあわせー、ちゅー」
ちゅっ、ちゅっ
ついばむように口づけ、胸板に頬をよせる。
「ぎゅー♪このままくっついてよー」
「もうしなくてもいいのか?」
「ううん、このままー、だしたくなったらだしてー」
「激しくなるぞ?」
「いいよー、雛はーお嫁さんだから―、旦那様がきもちーのが大切、あっ、あっ❤」
男は幸せを噛みしめながら腰を揺すり、雛は心から受け入れる。
二人はつながったまま抱き合い、時に激しく、時には穏やかに睦みあい、夜を明かしたのだった。