「荒清くん、少しいいかしら?」
来た。やはり来た。恐れていた事態が。さりげなくベッドで眠ったふりをしていた僕のもとへ、彼女がやってきた。うたた寝をしていた僕は、寝たふりをしたまま薄目を開けて、すぐ横に立っている長い黒髪をなびかせ、美しくも鋭い瞳をしていた彼女の脚を見た。シミ1つない、まるで白魚のように細くて綺麗な脚だった。彼女の名前は堀北鈴音。僕の所属する一年Ⅾクラスのクラスメイトだ。
「えっと、何か用かな?」
僕はゆっくりと起き上がって、堀北さんに聞こうと思ったがやめた。だってそんな怖い目で睨まれても困るんだけど。ただならぬ気配というかプレッシャーみたいなものを感じて、僕はベッドから立ち上がると堀北さんは僕に覆いかぶさり、そのまま僕の唇を奪った。
「……ッ!?」
僕の唇に、柔らかい感触が伝わる。そして堀北さんの匂いなのか、とても良い香りがする。これが女の子の匂いってやつなのか?
「んっ……」
まさかこんな場所で、こんなことをしてくるとは思わなかった僕は完全に戸惑ってしまった。そしていつの間にか僕の後頭部に手を回し、逃がさないようにホールドしている堀北さんは、強引に舌をねじ込んできた。
「っ!?」
ねっとりと絡みついてくる舌は、僕の口の中を余すことなく這いずり回る。歯の裏や舌の裏などを舐めまわされ、僕はゾクリと寒気のようなものを感じてしまう。そして堀北さんの手はゆっくりと僕の股間へと伸びていく。
「ぷはっ……!」
さすがにこれ以上はダメだと思い、強引に堀北さんを引きはがした。お互いの口に糸が引いた。
「っ……な、何をするんだよ!?」
「あら? 女性からキスをしてもらえるなんて男冥利に尽きるんじゃないかしら?」
しれっとそんなことを言ってくる。いきなりキスしてくるだけでもありえないのに、その上僕のあれを触ってくるなんて何を考えているんだ。
「堀北さん、自分が何やったか分かってるの?」
「あら? 女の子にキスされて喜ばない男なんていないわよ」
いや、確かにそうかもしれないけど。でも普通いきなりあんなことされたら引くだろ。
「もしかして嫌だったのかしら?」
「そ……それは……、嫌というか……びっくりしたよ……」
「じゃあもう一度試してみましょうか」
「え……?」
するとまた僕の頭を両手で掴み、強引にキスをしてきた。しかも今度はさっきよりも激しく舌を入れてきた。貪るように僕の口の中を舌で舐め回す。
「……っ!んぐ……んうぅ……!」
僕は抵抗しようとするも、頭をがっちり固定されているため逃げることが出来ない。さっきよりも濃厚なキスに僕は頭がボーっとしてきた。そして僕の股間は徐々に熱を帯びていく。堀北さんはそれをズボンの上から触ってきた。
「ふふふ、勃っちゃったかしら?」
「……っ!」
僕は恥ずかしくなって顔をそらした。堀北さんは僕の反応を楽しんでいるかのように、時折強く握ってくる。
「ねえ……、このままここでしてもいいのよ?」
そう言って堀北さんは僕の手を取り、自分の胸へと誘導した。服越しだがその柔らかさが伝わってきた。
「ちょ、ちょっと待ってよ……!」
「私じゃ……嫌なのかしら」
僕が抵抗したからだろうか、堀北さんは少し悲し気な顔を浮かべた。そんな顔をされると罪悪感を感じてしまう。僕は何も言えず黙り込んでしまった。
「私の胸……触ってもいいのよ?」
「……っ!」
そう言って堀北さんは制服のリボンに手をかけた。ゆっくりとほどき、シャツの第2ボタンまで外すと白いブラジャーが顔を覗かせた。そしてまたゆっくりと1つずつボタンを外す。
「ほ……本当に……?」
「ええ……」
もうわけがわからなくなってきた。堀北さんはどうして僕にこんなことを……? 僕は生唾を飲み込んだ後、吸い込まれるようにその胸に手を伸ばした。白くて柔らかいその胸を鷲掴みにする。ブラ越しだが、それでも柔らかさが十分に伝わってきた。
「……んっ」
堀北さんから甘い声が漏れた。僕はもっと聞きたいという衝動に刈られ、今度は両手で堀北さんの胸を揉みしだいた。
「あっ……ん……」
やっぱり甘い声が聞こえた。僕は夢中になって堀北さんの胸を愛撫した。その間も堀北さんはずっと僕の股間を触っていた。ズボンの上から優しく撫でられ、時に強く握られるその行為に、僕の興奮度は最高潮に達していた。
「ふふふ……すごいわね」
堀北さんの視線は僕の下半身に向けられていた。ズボンの中で窮屈そうにしているそれを指先でなぞり上げるように触ると、ビクッと反応してしまう。そしてまた直接形を確認するかのようにゆっくりと上下に手を動かした。思わず声が出そうになるのを我慢する。
「堀北さん、ほ……本当にこれ以上はマズイよ……」
僕がそう言うと堀北さんは少し不満そうな顔をしたが、それでも手を止めてくれた。
「わ、分かったわ……、この続きをするにはまた今度ということね?」
「つ、続き……?」
どうやら堀北さんは僕を逃がす気が無いようだ。こんなことが続いたら僕の身が持たないんだけど……。まったく、どうしてこうなったんだ。