志穂の心臓がカメラの起動音に合わせて跳ねる。
緊張と興奮が一気に胸を締め付けた。
それでもなんとか平静を保ちながら、カメラを見つめる。–––正確には、その僅か下を。
「お名前は?」
「……鹿島志穂です」
「年齢は?」
「……4×歳です」
「職業は何を?」
「会社員です」
「ご家族は?」
「結婚していて、夫と子供が三人います」
この質問の何の意味があるのか志穂にはわからない。だけど何故か、一つ答える度に緊張が高まっていくのが心臓の鼓動に反映される。
「おっぱい大きいですね。何カップあるんですか?」
「…………Gです」
急に恥ずかしい質問をされて、赤面して答える。
直人の視線が志穂の体を舐め回すように見た。
特に重点的に胸の辺りを。次にスカートの裾辺りを。太腿の間と奥を蹂躙する。
「経験人数は?」
「夫だけです」
志穂は夫しか知らない。そして、今日……夫以外の男に抱かれる。その事実を再認識して、胸と下腹部が次第に熱を帯びていく。
「それじゃあ最後にひとつだけ。志穂さんは今日は何をしにここへ来たんですか?」
一番答え難い質問が胸に刺さる。
緊張は最大まで昂まり、体の奥から熱が溢れる。
膝の上の手をぎゅっと握った。
声が震えて、瞳が潤む。
「……持て余したこの体を、娘の夫に慰めてもらうために来ました」
あまりに恥ずかしい告白をさせられて、志穂の頰は羞恥に染まる。そんな義母とも呼べる彼女の痴態に興奮した直人は、カメラの前からそっと移動してベッドに乗った。
ギィ。と、小さくベッドのスプリングが音を鳴らす。
その音に志穂が身構えるように胸元でぎゅっと左手を握り、御守り代わりのブレスレットの金具が小さく音を鳴らした。しかし、残念ながら贈ってくれた相手には男除けの効果はなかったようだ。
「ま、待って……これ外すから……」
ガーネットのブレスレットを大事なものだと言わんばかりに丁寧に外して、ベッド傍にあったテーブルにハンカチを敷いてその上に安置する。
不安そうに身動ぐ志穂を今度こそ、娘の夫が捕まえる。お互いに見つめ合い、直人の方からそっと義母の唇に自らの唇を押し付ける。
「んっ」
柔らかく軽い口付けは僅か数秒のもの。だが、それは娘への罪悪感を思い出させるには十分だった。
娘の夫とキスをして、それ以上のことをしようとしている。一度きり、一夜限りと限定したものの完全に吹っ切るにはあと一手足りない。
そんな志穂の受け身の様子を見て、直人はもう一度唇を押し付けた。
「んっ……あ……ちゅ……っ……ちゅる……」
唇を吸い、リップを塗るかのように舌を志穂の唇をなぞる。すると僅かに唇が開き、その中へ半ば強引に舌を割り込ませた。
舌が絡み合うと志穂の反応が劇的に変わる。最初はおそるおそる絡めていた舌を、次第に応じるように動かし始めた。お互いの口の中を唾液が満たして、絡め合う度に交換が進む。
「はぁ……ふ……ん……ちゅっ……りゅ…っ」
それはあまりにも長い口付けで、息継ぎをしようとする度に直人の舌が邪魔してくる。一拍にも満たない息継ぎを繰り返して、やがて酸素が足りないのか意識が朦朧としてきた。その感覚すら志穂には愛おしいものになっていて、最後の方は交換した唾液の味以外何もわからなくなっていた。
「んっ、はぁ……はぁ……はぁ……っ」
十分以上の長いキスを終えて、ようやく志穂は解放された。
途中で押し倒されていて、ベッドの上にいつ倒れたのかもわからない。
目の前にはシャツを脱いで上半身裸になった娘の夫の姿が。穿いていたズボンも脱いで下着姿になっている。
直人はそのまま志穂の上に覆い被さって、また彼女と深く繋がるキスを繰り返す。
(あぁ……夫としたキスが、塗り替えられてく……)
はっきり言って夫としたキスより、娘の夫としたキスの方が数倍も気持ちよかった。直人の舌技に酔いしれながら、最初ぎこちなかったキスが嘘かのようにキスを求める。
そんな微細な義母の変化を感じ取り、抱き締める腕をそっと下に動かす。腰から下へ、女性的な柔らかな曲線を持つヒップを撫で回した。
「んんっ……!」
尻の谷間に指を入れると、下着が食い込んだのかビクンと志穂の体が震えた。
「そんなとこ触っちゃダメよ……」
「そういえばお尻でのプレイは控えるようにって旦那さんの要望でしたね」
夫には妻の尻に触るという習慣がないのか、志穂は随分と敏感に反応した。お尻でのプレイは人を選ぶ。彼女のパートナーもそっち側の人間だったようでアナルプレイはいらないと言われた。つまり、志穂のお尻は未開発、未開通ということだ。
「それじゃあ、素直にこっちを楽しませてもらいますね」
ベッドに寝そべっている志穂を抱き起こす。
人妻のまだ奪われていないお宝は後回しにして、今度は服の上から別の秘宝を鷲掴みにする。
「あ……っ、もう、直人君ったら……」
しっかりと包装された乳房を下から持ち上げるようにして触ると、ずっしりとした重みが直人の手に伝わる。柔らかさは下着によって半減されているが、昔から憧れていた人妻の巨乳に触れるとあって興奮は最高潮に達していた。
「うっわ、すっご……」
娘の愛理と比べて、母親の志穂の胸のサイズはワンカップ上。その大きさは触ることでしっかりと比較できた。願わくば直接揉み比べてみたいが、今はその時でないのが直人には残念で仕方がない。
「娘に比べたらそんなことないわよ。……垂れてるし」
「そうですかね。昔から志穂さんのおっぱい揉みたいって同級生が多いですけど。他の父兄だってそういうことばかり考えてたんじゃないですか?今俺が揉んでるって知ったら羨ましがるだろうなぁ」
「も、もう……変なこと言わないでよ」
「まぁ、今は俺だけのものですけど」
服の上から弄っていた手をトップスの裾から侵入させ、志穂の服を脱がせる。すると黒レースのブラジャーに包まれた果実が姿を現した。
ぶるん。–––そんな暴力的な音だったように思う。それくらいの重量のおっぱいが服に引っ掛かって揺れた。
「うわっ、でっか……」
「あ、あんまり見られると恥ずかしいんだけど……」
思わず釘付けになってしまう直人の視線の先で、志穂は自らの胸を隠すように抱く。人妻のそういう反応はむしろ彼にとっては興奮剤以外のなにものでもない。
直人は無防備に晒された義母の背中に手を伸ばす。そのままブラジャーを弄ってあることに気づいた。
「えっとね……これ、フロントホックなの」
志穂の告白に、直人の興奮は高まる。
こんな大きな胸のフロントホックを外したらどうなるのか、想像が容易だったからだ。
「外しますよ」
一声掛けてから、直人はフロントホックに手を伸ばす。指を掛けて数秒弄ぶと、その構造を瞬時に理解して手慣れた所作でパチッとホックを外してみせる。
ぶるん。
ブラジャーに支えられていた志穂のGカップが、ようやく直人の前で全容を露わした。
シミもシワもない絹のような肌。巨乳でありながら半球型で、乳輪は桜色でほどよい大きさだ。その先にある乳首はぷっくりと固く勃起しており、キスだけで随分と興奮しているのがわかった。
「……えっと、がっかりしたかしら?」
「ちょっと触ってみなきゃわからないですね」
言うが早いか直人は晒された乳房に手を伸ばす。下から支えるように持ち上げると柔らかいマシュマロのように胸が弾み、指が埋没しつつも適度に跳ね返してくる。弾力もしっかりと残っていた。
そのまま乳房を弄びながら、今度は乳輪をそっと撫で回す。先端には触れないように細心の注意を払いながら、何度もすりすりと乳輪を回すように愛撫を繰り返した。
「んっ、あぁ……っ」
「おまけに感度も良好っと。一人でシたりするんですか?」
「……週に、四回くらい」
「自分で開発しちゃったんですね。旦那さんは触らないんですか?」
「都達が生まれてから、あの人、あんまり触ろうとしないからっ、ん!」
「それは勿体無い」
質問をしながらずっと乳輪を弄ばれて、焦ったいのか身を捩らせる。志穂は堪らず弄ぶ直人の手を掴んだ。
「……もっと、ちゃんと、触れて」
可愛くおねだりされてはこちらも我慢ができない。
直人は乳輪を弄ぶのをやめて、ピンと爪先で志穂の期待に膨らんだ乳首を弾いた。
「あっ……♡」
思わず零れた甘い声が、静かな室内に響く。
そんな淫靡な声を聞いてしまったら、直人の方も我慢ができなかった。
「それじゃあお望み通り、執拗に責めてあげますね」
「あっ……や……!」
ぷっくりと膨らんだ志穂の乳首を摘み上げ、僅かに強く引っ張る。
それだけで志穂の反応は激的に変化した。びくんと体を震わせて、仰け反るように腰をくねらせた。
そのまま直人は乳首を捏ねくり回す。親指と人差し指の腹で擦り合わせるように、指で摩擦を繰り返した。
「あっ、あ、やだ、これ……自分でするより気持ちぃっ」
「ほら、こっち向いて」
口を半開きにして涎を垂らす志穂の唇を強引に塞ぐ。
「んん〜〜〜っ!」
すると志穂は、今までで一番大きく肩を跳ねさせた。
濃厚なキスと、乳首同時の三点責め。
快楽の奔流に抗えなかった志穂は、軽くイってしまったらしい。
半分蕩けた表情で、舌先から銀の橋を垂らしている。
「やだ……私、おっぱいだけで……」
「そうみたいですね」
淫らに乱れる人妻の姿を見て、直人の欲望もむくむくと顔を出してくる。既にトランクスの中はテントを張り怒張している。今すぐここから出せと訴えている。
だけどまだ釈放には早い。今しばらく待ってもらおう。
「でも、休んでる暇はありませんよ」
志穂の腕に引っ掛かったブラジャーを外して、そっとスカートの中に手を入れる。
パンツとストッキングの上から触れた秘所は、布地を貫通してぬるりと濡れた感触を返した。そのまま秘裂に沿って何度も線をなぞると、さらに濃密な淫水が溢れてくる。
やがて小さなぷっくりとした感触が指の腹に当たり、そこを重点的に捏ねくり回した。
「あっ、やっ、そこ…や…っ」
下着の上から陰核の場所を特定されて、優しく人差し指の腹で何度も円を描くようにグリグリと弄ばれれば、下着は筋に沿ってシミを作っていく。
黒レースだから視覚的にはほぼ見えないが、触ればどんな風に下着が濡れているか指先で感じ取ることができた。
(このままストッキング破って挿れたいなぁ)
人妻のあまりの破廉恥さに欲望が暴走しかけるが既のところで堪える。カメラに残すならもっとしっかりとした映像を残したいと思ったから。
「志穂さん、下脱いで」
「……ええ、わかったわ」
直人の命令に従って、志穂はスカートのホックを外す。ベッドの上でするりとスカートを脱ぎ捨て、同様にストッキングも破かないように脱いでいく。
「……あ」
パンツ一枚になった志穂は、指先に引っ掛けてゆっくりと下ろす。その際に股布に糸を引く透明な粘液がパンツに付着していたのを見て、彼女は頰を赤らめて恥ずかしそうにしていた。
ベッドに腰を下ろしたまま最後まで脱いだ彼女は、やがて足首を通してパンツを脱ぎ捨てると、内股座りをしたまま秘部と胸を隠すように手で覆った。
「脚を開いてよく見せてください」
二度目の命令に志穂は逆らえずゆっくりと脚を開く。膝を立ててM字開脚の形に座り直すと、その手で隠していた秘所を晒け出した。
「〜〜〜っ」
羞恥に頰を染めつつ志穂は顔を逸らす。
そんな人妻の姿を見て、直人は怯えさせないように彼女にそっと近寄った。
「触りますよ」
「……(コクン)」
微かに頷き、志穂は身を委ねる。
直人は素直で純情な乙女のように振る舞う人妻の姿を見て、興奮に胸を高鳴らせた。
興奮と緊張に震える右手を、志穂の秘裂へと当てる。
淫水を滴らせる陰唇はじっとりと濡れていた。透明な粘液が擦るたびに指先へ絡みつき、彼女の花弁は熱と柔らかさを返してくれる。
「んんっ、あ、や、そんな入口ばっかり触っちゃ……ひゃん!」
ずぷっ。秘唇の先で、膣口を愛撫していた中指が第一関節を埋没させる。
突如侵入してきた感触に膣襞が蠢き、ぬるぬると歓迎するように指先に吸い付き始めた。
「な、中に直人君の指が、入って……んっぅ」
上体を右手で支えながら、左手で慌てて口を押さえて喘ぎ声を必死に我慢する志穂は、腰奥からくる快感に何度も膝を小刻みに揺らす。
その間にも第二関節まで膣内に侵入を果たしており、その指が手探りに壁を伝っていく。迷路では右手をつけていればいずれ出口に辿り着くという法則があるが、蜜で濡れる襞を掻き分けてまさに正解を探り当てた。
「んんんっ!?!?!?」
第二関節を曲げた先に、何やら他と少しだけ違う膣襞がある。他と比べて膣襞が密集しているような、少しだけ感触が違う場所だ。どうやらここが志穂のGスポットらしい。
(愛理と対して変わらない場所にあるなぁ。母娘だからか)
そのままゆっくりと指の腹でGスポットを撫で回す。
すると膣奥からより濃密な粘液が溢れ出し、指先に絡みついて肉襞と合わさって音を立て始めた。
ぬちゅ、ぬりゅ、ちゅぷ……。いやらしい音が志穂の膣内からして、愛撫の淫靡な音だけが室内に響く。
「んん〜〜〜っ」
それに被さるように志穂のくぐもった嬌声が、手で抑えられた口からする。
「我慢しなくていいんですよ。気持ちいいなら気持ちいいって言って」
「そ、そんなこと……!」
口元を抑えていた志穂の左手を強引に剥がす。それと同時に彼女の股座を弄っていた右手の、手持ち無沙汰に空いていた親指で小陰唇を器用に弄りその下から陰核を探り当てた。
「あぁ、やっ、そんな、同時になんて……!」
親指の腹で陰核を刺激して、中指の腹でGスポットを愛撫する。
中指に伝うように愛液が滴り落ちるのを感じながら、直人は優しい刺激を送り続けた。
「あっ、や、いっ…………!」
一際大きい波が志穂を襲う。だが、絶頂に至る寸前で直人は指を抜いた。
「……あ、え、なんで……?」
今イケそうだったのに。気持ちよかったのに。それなのにイかせてくれない。焦らされて微妙な余韻を残された下腹部の熱が、燻るように志穂の子宮で燃え続けていた。
その気持ちを隠しもない志穂の瞳が寸止めした張本人に向けられる。強請り、懇願するような潤んだ瞳は直人の嗜虐心を刺激するには十分だった。
「志穂さんの気持ち良さそうな顔を見てるとつい意地悪したくなって」
「そんな、酷いわ……もうすぐイけそうだったのに」
「これだけ濡れてるなら十分でしょ。それに志穂さんを見てるとこちらも我慢できなくて」
見せつけた指先は志穂の愛液でべっとりと濡れている。その事実に志穂は頰を染めた。
直人はトランクスを脱ぎ捨て、限界まで反り勃つ陰茎をその面前に晒す。
「っ!?」
初めて夫以外の男根を見て志穂の目が見開かれる。
太さも、長さも、夫の逸物とは違う。大きすぎるそれに視線は釘付けになった。
自分でも気づかぬうちに男根に手を伸ばすと、そのままゆっくりと陰茎を優しく撫でるように触り、手で包み込むように掴んだ。
「……こ、こんなのが本当に入るのかしら?」
「子供三人産んでるなら余裕ですよ」
「で、でも、産んだのだって昔のことよ?」
「大丈夫です。優しくしますから」
不安と期待で綯交ぜになった心は、僅差で期待が勝つ。そうして緩んだ志穂の心の隙をついて、直人は強引に彼女の膝を開いて体を割り入れた。
自らの男根を掴み、志穂の淫靡に濡れた秘唇にあてがう。膣奥から溢れ出る愛液を、陰唇に合わせて上下に擦り亀頭に塗りつけていく。
「な、なんでそんな、焦らすようなことばっかり……っ」
志穂の媚肉は亀頭を擦り付ける度、ピクピクと震えている。亀頭が膣口を掠めて遠ざかるたびに、迎え入れようと無意識に腰が動いている。
「いえ、そういえば志穂さんの口からちゃんとどうして欲しいか聞いてないなと思って。ほら、性的合意って必要だと思うんですよ。志穂さんは旦那さんに言われてこんなことしてるじゃないですか。本当はしたくないんじゃないかなって」
「そ、それは……」
確かに夫の要望があって他の男性に身を捧げる。なんて、選択をしたのは間違いじゃない。だけどそれは、既に直人には見透かされていた。
「……なんて、本当に嫌だったら志穂さんが断ればいい話ですよね?」
「っ……直人君の意地悪」
今も膣口と尿道を往来して亀頭が擦り付けられる微弱的快感に酔いしれながら、志穂は懇願するような瞳を意地悪な男に向ける。
「志穂さんはどうして欲しいですか?」
再度問い掛けられた質問に志穂は素直になる。
指先を自らの秘唇にあてがい、指を開くのに合わせて粘液に塗れた蕾が花弁を開いた。
その先には、蜜に濡れて膣襞が蠢いている。
どこまでもいやらしく、淫蕩に男を誘う準備ができていた。
「……ちょうだい。直人君のおちんちん。私の寂しい穴をぐちゃぐちゃに掻き回してほしいの」
精一杯淫らに誘ったつもりなのか、志穂の顔は今までで一番赤い。耳まで真っ赤に染まっており、本当に精一杯誘っていることが感じられる。
「それじゃあ遠慮なく」
ずぷっ。ぬるぅ……ズンッ。
膣口は狭いにも関わらず、亀頭が入ると一気に男根を呑み込んだ。そのまま直人が腰を思いっきり突き入れると、何やらコツンと硬い感触が亀頭に当たった感触がする。
「あ、はいって–––あんっ♡」
その膣奥に亀頭が触れた瞬間、志穂の体をかつてない快楽の奔流が襲った。子宮口を亀頭にノックされたのは初めての感覚だったのだ。
初めて感じる圧迫感と思わぬ快楽に思考が一瞬飛ぶ。ただ肉体はしっかりと与えられた快楽を堪能していた。亀頭に子宮口が吸い付き、膣襞が竿を締め付けるように蠢き、根元までしっかりと包み込む。
自らを侵略する肉棒のあまりの大きさに腹の中に異物感を感じたが、その苦しさが志穂の中では一種の快楽へと変換されていた。
「あ、やっ、しきゅーが、なんでぇ?」
「挿れただけで軽くイったみたいですね」
軽イキしたのか呂律が回っていない志穂の姿を見て、直人の中で沸々と欲望が湧いて出る。
(このまま返すのは惜しいな……)
あまりにも愛らしい人妻の姿に、普段の悪い癖が鎌首を跨げた。愛情が深くなるとつい入れ込んでしまうその癖が。彼の中のスイッチを入れる。
おまけに挿入しただけで、志穂の膣に射精しそうになった。予想以上の名器に旦那が早漏と言われるのも納得だった。
「志穂」
快楽に身を震わせる志穂を抱きしめて、囁くように名前を呼ぶ。愛する者を呼ぶように、優しく、繊細に。
「〜〜〜っ!」
ただそれは志穂にとって酷い悪手だった。
普段『志穂さん』と呼ばれることで、娘の夫として未だ無意識に接していた最後の境界線が崩れ落ちる。
それは一種の暗示だったのだ。『志穂さん』と呼ばれることで娘の夫として認識していたが、『志穂』と呼び捨てにされることでその束縛から解放される。
もう二度と、志穂は直人を娘の夫として見ることはできない。一人の男として意識してしまう。
「ほら、口開けて。ちゅーしよう」
「んむっ!?……ん、ふぅ……ちゅる……れりゅっ」
思考の整理もできないまま唇を奪われた志穂は、求められるがままに応じてしまう。今は目の前の異性との逢瀬を楽しむことしかもう頭になかった。カメラの存在なんて最初のキスで忘れている。
恋人がするような正常位で抱き合いながら深いキスをする。ただそれだけではなく、直人は密着した子宮口に亀頭を押し付けるようにグリグリと腰を動かして、プレスをかけた。
「ん、んぅぅ〜〜〜ッ!?」
ポルチオを刺激されて志穂の体の奥底から快感が駆け上がる。盛大にビクンと体を震わせて、やがて子宮がくぱくぱと動き亀頭にキスを始めた。膣襞も収縮を繰り返して陰茎から性液を搾り取ろうとする。どうやら絶頂したようだ。
「あ、やっ……なに、これ……?」
「ポルチオですよ。思った通り、志穂も弱いなぁ」
離れた唇からは唾液でできた銀の糸が宙を彷徨う。やがて切れたそれは志穂の唇を汚し、それを無意識かぺろりと舌が舐めとった。
上は離れたが、下は繋がったまま。お互いに抱き合いながらしばらくその時を楽しむ。
「……直人君、どうして動かないの?」
もっとポルチオを突いてとばかりに潤んだ瞳を向ける志穂に、直人は微笑んだまま噂と実証で得た事実を伝える。
「挿入してからすぐじゃなくて、慣らしてからの方が気持ちよくなるそうなんで」
その言葉には「旦那のチンポの形なんて忘れさせて俺の形を覚えさせてやる」という意思が込められているのを、志穂は本能で理解した。このまま私は直人君のものになると。体で理解させられる。
現に夫との性交渉でイけなかった体は容易く絶頂に導かれていた。こんなことを一晩中続ければ、心を奪われるのも時間の問題だ。既にもっと気持ちよくして欲しいという欲が湧いている。もう、逃れられない。
膣は淫らに蠢いたまま。だが、志穂にも余裕が出てきたのか上気した顔でうっとりと目前にある直人の顔を見つめた。
「……もう大丈夫だから。動いて」
志穂の懇願に応えてゆっくりと腰を動かして抽送を始める。
「ん、あっ、はぁぁ……これすごい気もちぃ……」
直人が腰を引くと雁首が膣襞を引っ掛けて刺激して、押し込もうとすれば亀頭が膣壁を押し広げる。楕円形に広がったおっぱいはその度にゆさゆさと柔らかく揺れた。
断続的に押し寄せる快感の波に、志穂はたまらず虜になってしまう。ベッドのシーツを握り締め、彼女は何度も身を震わせた。
「旦那さんにされるのとどっちが気持ちいいですか?」
繰り返されるスローピストンの最中、NTRの定番とも言える台詞が直人の口から漏れ出た。志穂の中には未だ夫への愛情があり、当然その質問には答えられない。
「……言えないわ。そんなこと」
「それもう答え言ってるようなものですよ。俺は志穂の口から直接聞きたいんだけど」
強情に口を割らない志穂に、直人の嗜虐心が擽られる。
腰を掴んでいた左手を、そっと彼女の下腹部–––ちょうど肉棒が挿入されている辺りに置いてゆっくりと押す。
圧迫感が増した膣内では、膣襞がより雁首に擦れる。その微細な変化は志穂の体も襲った。
「あっ……!」
ただでさえ肉棒の形が、大きさが、長さがわかるピストン運動だったのに。外側からの圧力でその形を余計に膣が感じ取ってしまう。おまけに快感は増して、志穂の体内をゾクゾクと駆け上がり嬌声が一段と淫らになる。
「素直に言わないとやめるぞ。で、どっちとセックスする方が気持ちいいって?」
「…………な、直人君」
直人にはしっかりと聞こえていたが、カメラの収音機能には不安が残るくらいの囁くような声音だった。
「すみませんが聞こえませんでした」
「直人君!直人君とする方が気持ちいいわ……!」
恥も外聞も取り繕うこともなく、叫ぶような告白に直人は満足げに笑みを浮かべる。
「うぅ……直人君の意地悪」
天井を仰ぎ見たままの志穂は、羞恥に染まる顔を交差した腕で隠す。その下ではゆさゆさとおっぱいが揺れて謎の背徳感を生み出していた。
「顔を隠すの禁止。ちゃんとこっち見て」
その腕を引き剥がして、恋人繋ぎに絡めて頭の横に押さえつけるときゅっと膣の締め付けが増した。
「ちゃんと素直に答えた志穂にちゃんとご褒美あげないとな」
ゆっくりとした抽送が段々と早くなる。パンパンと腰が勢いよく打ちつけられるたびに、膣内から志穂の愛液が溢れ出てきた。いわゆる本気汁というやつだろう。子種を受け入れる準備が整いつつあった。
「あっ、あ、あ、あんっ、は、あ、あぁ……!」
次第に喘ぎ声を抑えられなくなり、志穂は何度も甘く喘ぐ。
「志穂」
「あ、はぁ、あん、あ、あ–––」
「そういえばゴムつけてないんだけど」
ついうっかりつけ忘れたと申告する直人だが、その腰使いはさらに激しさを増すばかり。尿道の奥から迫り上がる熱い体液がもうすぐそこまで迫っている。やめる気がないこと明白だ。
もう何度目かわからない寸止めと直人の意地悪に、志穂は快楽に溺れた頭で必死に自制心を突き動かす。
「ダメ、生は赤ちゃんできちゃうから……!」
そう言って、志穂は脚を直人の腰に回して拘束する。もう寸止めは嫌だと上目遣いに訴えながら。
「一応、アフターピルも用意してるけど、志穂はどっちがいい?気持ちいい方と、気持ちよくない方」
「そ、そんなの……!」
「やっぱりよくないし一度抜こうか」
志穂の体は子宮に熱い精子を注がれることを望んでいる。
甘く蕩けるような時間の中で、志穂は思考を放棄してただ本能のままに叫んでいた。
「……ダメ。抜かないで。このまま直人君の精子お腹いっぱいちょうだい!」
最後の一突きとばかりに直人は深く腰を打ちつける。子宮口を亀頭が強く叩き、その瞬間、大きく膣が収縮した。
「あ、イクッ–––!!」
志穂が絶頂に至るのに合わせて、びゅるびゅると子宮に熱い子種が注がれる。子宮を満たした精子は膣奥から溢れ出し、膣襞に染み込むように隙間を埋めていく。
「うおっ、やば」
最後の一滴まで搾る膣襞の蠢きが心地いい。射精の余韻が残る陰茎を引き留めたが、直人は名残惜しくも志穂の膣から陰茎を引き抜く。
ぬぽっ。……どろぉ。
すると遅れて、膣口から白濁色の液体が溢れ出してきた。
だらしなく大股を開いた志穂の秘部は汚れ、自らの愛液と精子が混じった液体を垂れ流している。
さっきまで男根を咥えていた秘唇は、挿入の痕跡を残して開いたまま。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
志穂は絶頂の余韻に浸っていた。天井を仰ぎながら、膣の痙攣と中から溢れ出る精子の熱さを体で感じる。
「……うそっ……」
そのままちらりと直人に視線を向けると、既に復活した肉棒が反り勃っているのが見えた。
「さっき出したばかりよね……?」
もうビンビンになっている男根を見て、志穂は嬉しくなってしまう。自分がそこまで彼を興奮させたことが彼女の女性としての自信を取り戻させた。
「直人君」
「どうした?」
「……もう一回しない?」
二回目のお誘いを自らして、志穂は四つん這いになってお尻を向ける。ふりふりとお尻を振り淫らに振る舞った。
秘部からは白濁色と透明の混じり合った液体がぽたぽたと落ちて、シーツを濡らした。
「挿れるぞ」
たまらず直人は再び男根を志穂の秘唇にあてがい、膣口に蓋をするように挿入した。
「あっ……イったばかりだから、敏感になってる……!」
再び膣内を押し広げられ、志穂の膣は肉棒を咥え込んだ。さっき注いだ精子が押し戻され、栓をするように子宮に閉じ込められる。
「動くぞ」
「うん、来て直人君」
四つん這いになった志穂の腰をがっつりと掴み、直人は抽送を再び開始する。バックで挿入された男根は溢れ出る体液を押し除けて、彼女の体を蹂躙する。
「あんっ、さっきと全然違うとこ当たるっ。これ好き。それにさっきより深く挿入って–––」
パンパンパンパン。尻に腰を打ちつける卑猥な音がベッドルームに響く。
それに合わせて注いだ性液が掻き混ぜられて泡立ち、志穂の膣で卑猥な音を立てているのが重なっていた。
重力に従って垂れたおっぱいは、背後から突くたびに大きく揺れる。そのいやらしさは直人の男根をより硬くした。
「あ、やだ、もうイっちゃ–––」
志穂の腰がびくんっと大きく震えた。膣は痙攣してぼたぼたと愛液を垂れ流す。志穂は体を支えられなくなって、上半身からベッドに倒れ込もうとしたが直人がそれを許さなかった。
「何一人だけ気持ちよくなってるんだよ」
繋がったままの志穂の腰に腕を回し、そのまま膝の上に誘導すると、膝裏に手を回してぐいっと持ち上げた。
「やっ、こんな格好、恥ずかしい–––!」
背面座位の状態で大きく脚を開いたままの志穂は、結合部が丸見えになってしまう。隠すように彼女は掌で覆い隠したが、繋がったままの秘部からは断続的に快感が送られていた。
抵抗しようにも太腿を両手で掴まれており、閉じるなどの動作ができない。そのまま直人は彼女を抱き上げて、カメラの前に移動する。
「ね、高い。これ落ちたら……っ、あ……」
ようやくカメラの存在を思い出した志穂は、今までの痴態を思い出し赤面する。
「ダメ、こんなところ映さないでっ」
背面駅弁の体勢のまま、志穂は結合部を隠す。
「見せてあげようぜ。旦那さんに、志穂の本当の姿を」
耳朶に直人の囁く声が吹き掛けられ、志穂はピクンと小さく耳を動かす。
「やだっ、あ–––」
僅かな隙を見せた瞬間、膣奥をズンッと重い衝撃が貫く。
たったそれだけで、イったばかりの志穂の体は容易く快感を受け入れてしまう。
「あ、あ、あ、あんっ、や、なんで、やなのにこんな……」
容赦なくGスポットとポルチオを責められて、結合部からはポタポタと愛液が滴り落ち、度々見える肉茎を濡らす。
「また、イク……っ!」
何度目かの絶頂。志穂の体を快感が襲う。
「ねぇ、まって、私今イって–––」
「ごめん。もうすぐイけそうだから、このまま使わせて」
それでも直人の激しい抽送は止まらず、痙攣を続ける志穂の膣は蹂躙されていく。
「射精すぞ」
「あ、また、イクッ!」
子宮口に最後の一突きを叩きつけて、今日二度目の射精を送り込む。熱い子種が再び子宮内に注がれて、最初に注がれた精子を追い出すように勢いよく流れ込む。
十秒くらい続いた射精が終わり、直人はようやく彼女の秘部から男根を抜いた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
宙吊りのまま淫蕩に堕ちた表情を見せる志穂の秘部から、ぼたぼたと白濁色の液体が零れ落ちる。
「志穂」
「……んぅ」
度重なる絶頂の余韻に浸ったまま、志穂は甘えるようにキスに応じる。そこには貞淑な妻の姿も、聡明な母親の姿もなく、ただ女に堕とされた姿があるだけだった。
次回の予定はもう一個だけ投稿する予定ではありますがその先の予定はありません。
だって鹿島父が見る予定の動画の内容だけでも書いておきたいじゃないですか……。