時系列:後日談
ネタバレ:本編終了程度
あらすじ
丸山商店を訪れた浩太は「オナホを買いたい」と言うのだが……?
「なあ先輩、一つ仕入れて欲しいものがあるんだが」
丸山商店のレジに座る丸山先輩を前に、俺はそう切り出した。
切り出された本人は本から――それ隠して置いてあるエロ本じゃねえか、せめてブックカバーでもつけてくれ――目を上げると、やや興味深そうな顔をした。
「ん? 後輩がそういうこと言うのは珍しいじゃん。なになに、何仕入れて欲しいのさ」
「ああ……それはな、……オナホだ」
「はいはいオナホ……、んん?」
変なもの食ったのか? みたいな顔をした丸山先輩が首をかしげる。いや、別にそんな変なこと言ってないだろ。
「だからオナホールだよ。男性が自慰するときに使う大人のおもちゃだってことくらい、先輩は知ってるだろ?」
「いやそりゃ知ってるわ陰キャ舐めんな! 違う、そうじゃなくてなんでオナホなんて欲しいんだよ! 後輩別に使う穴に困ってないだろ!」
「いやそれがな。最近いよいよ勃起が治まらないんだ。毎晩朝まで誰かを抱きつぶすなんてできないだろ?」
最近の俺のちんこの勃起はひどいもので、意図的に出し切ってズボンの中に押し込まないとすぐビンビンになる。嫁の面倒をまとめて見ている時は助かるんだが、それ以外の時は正直困る。まさか村の中をフルチンで移動するわけにもいかないからな。
……最近の「神子様」に対する扱いを考えるとそれくらいなら普通に見逃されそうな気もするが。
「それ私相手にはやってるよなぁ!? 他の子にもやってるんだろこの陽キャ!」
「そんなわけないだろ。そういうことして許されるのは丸山先輩以外は休日前だけだぞ」
「ぐぅっ、まるで人を朝起きれないダメ人間みたいに」
「事実だろ。そう思われたくないなら朝の支度くらいちゃんとしてから店番してくれ」
「ううぅ……、仕方ないだろぉ、朝は苦手なんだよぉ!」
いや、朝一で必要なものがある人が困るだろうが。せめて通勤時間帯くらいは頑張ってくれよ。
「まあ丸山先輩が怠惰な寝坊助だって話は別にいいんだよ。それで、オナホ仕入れるのはできるのか?」
「できるわけないだろ! 私がお前用のオナホ仕入れたなんて誰かに知られたら、翌日私は冬に折檻されるわ!」
……んん? 丸山先輩が冬先輩に折檻される……?
「……冬先輩が? いや、流石にそこまでしないだろ」
「なんであれだけ夫婦ですみたいな顔しておいてそこ信じてないの!? 冬なら後輩の精液をオナニーで捨てるなんてとんでもないって言うからな!? 便利な双子とかお嬢とか冬妹とかいるじゃん!」
「いや流石にそこまでは言わないだろ……? あと双子とかやえのとか雪をそう雑に扱うわけないだろ」
これでも俺は俺の嫁が万が一にも壊れないように気を遣っているのだ。ただでさえ元からいい体格に、神子としての力を乗せたら人なんて簡単に壊せちまうからなぁ……。
「それくらい雑に求められた方が喜ぶんじゃないの?」
「いや、まぁ……否定はできないが」
少なくともやえのや雪は喜ぶだろうな。
「そら、だからオナホの仕入れはしないの! わかったら帰れ!」
「いやいやそこを何とか……。霊力のせいででかくなっちまって手淫が大変なんだよ」
「後輩のオナニー方法なんて聞きたくないんだが!?」
ぎゃあぎゃあと抵抗する丸山先輩。だけど耳塞いでるように見せながら全然塞ごうとしていないのはバレバレだぞ?
「いやそれは嘘だろ。別に俺も進んで言いたいわけじゃないぞ」
「ほんとかあ……? はあ……本当はこれ言いたくなかったんだけどなあ……」
「うん? 先輩がどもりがちなのはいつものことだろ。ほらほら言ってみろよ」
「うるさい! 陽キャの相手するのでいっぱいいっぱいなんだよ! ……はぁ。これ、他の人に言うなよ?」
「ああ、まあそのあたりはきっちりするよ」
「まあ……それならいいけど。……堂島先輩がね、圧かけてくるんだよね」
……は?
「堂島先輩って……君恵さんが?」
いや、確かに『そこらのティッシュに浩太くんの精子を捨てるなんてもったいないことはやめてください』とか言われたことはあるけど。
「倉持は知らないかもしれないけど、あの先輩めちゃくちゃ怖いんだよ……! 私らが二年の時なんてな……」
「あー、なんか昔何かあったとか言ってたなあ……」
「ぐぬぬ。……私みたいな陰キャは冬みたいなコミュ障よりも、ああいうタイプの方が苦手なんだよぉ……」
「あぁ……まあ先輩だとまともに会話するの大変そうだよな」
「そうそう。大体あっちの方が正しいし。その堂島先輩が『浩太くんがおもちゃとはいえ別の穴に入れるのを見るなんて、そんなこと許せると思います?』って脅すんだぞ!?」
「そうかあ……君恵さんそう思ってくれてるのか……」
「あっれぇ……!? なんか後輩と距離を感じるぅ……」
コントみたいなやり取りは……まあそろそろいいか。
「そう言われたら仕方ないな。……丸山先輩」
「お、おう。じゃあそういうことで」
「何言ってるんだ? オナホになってくれるんだろ?」
「ヒュッ」
この後めちゃくちゃ性欲処理した。
「ところで浩太くん、商店でオナホを買おうとしたらしいですね」
「んっ!? い、いや。アレだよ。ほら、近藤先生の誕生日が近いだろ? そのお祝いに」
「いえ、近藤先生の誕生日なら二か月前ですよ?」
「えっ」
「……浩太くんにはお仕置きが必要みたいですね」
「……お手柔らかに頼むよ、君恵さん」
この後めちゃくちゃイチャイチャした。
何ならオナホ買いに行くところから君恵さんとのプレイだと思います。