※この作品はR-18です。

伊那穂村奇譚集   作:るっぴぃ

4 / 4
ジャンル:ギャグ寄り妄想
時系列:町編の先(『やえのづくし』終了時点の見込み)
ネタバレ:『やえのづくし』終了程度

本話あらすじ
ある日町に出かけた浩太は、帰り際にとある人物を押し付けられてしまう。帰宅後君恵と相談し、子育ての練習をしようとするが……?


浩太と君恵の初めての子育て

「浩太くん?」

「ハイ……」

 

 君恵さんが俺を見下ろしていた。

 玄関先での出来事だ。服が汚れるのも構わずに、俺は土間で正座を敢行していた。君恵さんも怒っているというよりは困惑しているといった様子だが、それはそれとしてこの場にいるもう一人に対してはほんのり威嚇するような態度を見せている気がする。

 そう、もう一人。

 倉持家――旧久城邸――は基本的には俺と君恵さんの二人しか暮らしていないから、ここに来るのは俺が連れ込んだ客だけだ。君恵さんは流石にこの家にお客さんを招くようなことはほとんどない。一度か二度、”町”からやってきた璃涼や佐奈を連れてきたことがあったくらいだろうか。ちなみにその夜は乱交になった。

 つまり今日の客人は俺が連れてきたわけだが、まあ、その、なんだ。その風体に大変問題があったわけだ。村でこういうファッションをしている人はほとんど見かけないからな。

 その客人は白を基調にピンクがあしらわれた脱ぎ着しやすい服を着て、椅子に横たわっている。胸元にはよだれかけが、口元にはおしゃぶりが装備され、「あー!」と判別しがたい謎の声を上げながら手に持ったガラガラを一心不乱に振り回している。

 

 ベビーカーに乗った水越風(二人目の彼女)がそこにいた。

 

「ごめん、君恵さん……。”町”で拾わされて」

「あぁ……、”町”からずっとこうなんですね……」

 

 二人そろって遠い目をして風を見つめる。

 構ってくれたのが嬉しいのか風はキャッキャと喜んでガラガラを振り回した。こいつ本当に俺と同年代だよな……?

 一抹の不安を抱えつつ、君恵さんにこれまでにあったことを説明する。と言ってもまあ、用事で”町”に出かけたら、帰る時には車に積まれてたってだけなんだが。交番に届けようかとも思ったんだが風が死ぬほど悲しそうな目で見つめてくるのでこうして持って帰ってきてしまった。下手人は……、祭梨(恩師)と丸山先輩、それに白か糸理ってところだろう。

 

「それで浩太くん、この子はどうするんですか?」

「ああ、それなんだけどな。魂に聞いてもらったんだが、”町”から迎えが三日後くらいに来るらしいんだ。それまでは折角だから君恵さんと『初めての子育て』をしてみたいと思うんだけど」

「まあ、それは素晴らしいですね」

「あー?」

 

「え、あれずっと赤子役させられるの?」という事実に気づいたらしい風が冷や汗を垂らしているが、お前が始めたことだからな。ちなみに中学の頃既にドロドロにした過去があるので、俺はそれなりに自信がある。どちらかというと君恵さんに子育ての勉強をしてもらうのが一番の目的かな。

 ああそれと、これは言っておかないといけないんだった。

 

「そうそう、眞理さんから『落ち着いたら雫落としをしておいてくださいね』って言われてるんだ。君恵さんに任せてもいいかな?」

「あら、ご自身で手折られるのではないのですか?」

「流石にそんな騙し討ちみたいなことはしないよ。これでも元カノだしな」

 

 くすくす笑いながらの君恵さんに、俺も笑って返す。不穏なものを感じた風が顔を引きつらせて身じろぎするが、特注のベビーカーは転落防止のことも考慮されているのか脱出することはできなかった。

 君恵さんは「しょうがないですね」と言いながらベビーカーから風を抱き起すと、蛇に睨まれたように動けない彼女を風呂場に連れて行った。

 風の名誉のために詳細は割愛するが、終わった後の彼女の顔は真っ赤になってたいそう可愛らしかった。

 

 

 

 

 

 

 

「ひとまず準備は済ませましたけど、この後は……。あら、お荷物ですか?」

「ああ、丸山先輩に用意してもらった」

 

 風呂場から風を抱えて帰ってきた君恵さんに返事をしながら、俺がやっているのはベビー用品の仕分け作業だ。哺乳瓶やおむつのような定番の品から、ベビーベッドやベッドメリー・モビールのような大型のものまで。

 風もおしゃぶりや涎掛けなど身に着けるタイプのものは用意していたようだが、本格的に育児ロールプレイをするなら流石に品目が足りない。なので丸山先輩に慰謝料代わりに用意してもらったというわけだ。

 ベビーベッドを組み立て切って、そこに風を寝かせる。赤子向けのサイズで作られているので高校生の風が寝るには小さすぎるが、ロールプレイする上では転がれれば問題ないだろう。手足が飛び出してて寝がえりを打つこともできそうにないが、むしろちょうどいいかもしれない。

 

「ずいぶん本格的にやるんですね?」

「孕月の儀を本格的に行う前にはどこかしらでやっておきたかったからな。村の人たちに助けてもらえるとは思うけど、人数が人数だし」

 

 何せ未だ届かないとはいえ嫁が三桁到達が見えてきたのだ。流石に俺一人が全部どうにかできる規模を大きく超えている。出産に興味のない女もいるだろうが、大半はそうではないと考えると事前準備をしておくに越したことはない。

 何より、俺の嫁には経産婦がフィオナしかいない。他に育児の経験がありそうなのも命や金、魂くらいのものだろう。根本的に周りに経験値が不足しているのだ。

 加えて一人年齢の高いフィオナや、村の運営をする上で大きな役割を担う一族の中でも銀木や八重垣なんかは信頼できる親族が多くないのもある。もちろん俺もそうなんだが。

 風の性癖はだいぶアレだが、俺と君恵さんで相手をしながら不足した経験値を稼ぐのにはちょうどいい。あまり多人数にこそできないが、こういった経験をした嫁が一人でもいれば大きく違うだろう。

 

「では頑張りませんと。折角ですし、まずはお乳をあげるところからやりましょうか」

「そうだな。それじゃあ頼むよ、君恵さん」

 

 ズボンを下ろし、そそり勃ったチンコを取り出すと、君恵さんはペロリと唇を舐めながらにじり寄ってきた。手慣れた通りに玉を揉みほぐし、竿全体に丁寧に奉仕してくれる。

 ベッドからこちらを見ていた風が「あぅ!? あ、あー!?」と騒いでいる気がするが、そういえば陽白の秘薬の話はまだしていなかっただろうか。最近は村の中では常識になってきて、説明することもなくなってきたから驚かれるのも久々だ。

 俺の気持ちいいところを全部知り尽くした君恵さんのフェラにあっという間に精液が登ってきたことを感じ、頭を抱えて知らせてやる。君恵さんは我が意を得たりとスパートをかけてくるので、フィニッシュまではあっという間だ。赤子を放っておかないためにやや事務的ではあるが早めに行為を終える。

 

「ほら、風ちゃん。ごはんですよ」

「あぅ!? あー、あぅー!???」

 

 君恵さんは乳房を取り出して風に差し向ける。風は焦ったように少し暴れたが、ベビーベッドにうまくハマって動けない間に口に乳首を突っ込まれたら大人しくなった。というか安心したように乳を吸っているようだった。三日間お前の主食だからな、それ(母乳)。

 しかしこうしてやってみるだけで考えなければならないことが出てきた。実際に出産後、こうして秘薬の効果を発揮しなければならないケースがどれくらいになるか、は考えておかないとだめだろう。

 陽白の秘薬は飲精から三時間、月海の秘薬は服用から二十四時間の間効果を発揮する秘薬だ。月海の方が対応力はあるが、母体への影響はどうしても大きいものがある。陽白はその点負荷が小さいが、対応力が低いうえに子供が多い場合三時間おきに俺があちこちの家を回る必要がある――なんてことになりかねない。

 自然に母乳が出るのであればそれが一番いいのだが、冬先輩があれだけ熱心に改良を繰り返す姿を見るに現代の伊那穂村では難しい可能性も高い。そのあたりの知識は冬先輩の方が詳しいだろうし、今度聞いておくことにしよう。秘薬の効果の調整をするなら命にも手伝ってもらう必要があるだろうし。

 

 そんな考え事をしながら、俺は君恵さんの母乳に夢中になっている風の下衣を脱がしておむつを装着する。永久脱毛を施したつるつるのまんこに大人用のおむつを装備させるのは、何とも言えない背徳感があるな。

 服装を元に戻したら、今度は君恵さんの逆側の乳房に搾乳器をつけて母乳を絞っておく。君恵さんは俺に飲んでもらえなくて不満そうだが、風が帰ったらその分しっぽり愉しんでもらう方向で許してもらおう。

 目で語り合っているとおっぱいから口を離した風が不満そうにガラガラを振ったが、赤子らしく言葉を喋らないことだけは尊敬するよ、本当……。

 

 

 

 

 

 

 

 その後も三日間、俺と君恵さんは風の世話を続けた。食事や入浴、排泄の世話といった日常的に必要なことから、商店での買い物や薬局での問診といった外出まで。田舎だけあってベビーカーを押して歩くのも一苦労だというのは骨身にしみてよく理解できたりもした。

 二日目の夜には君恵さんと風で3Pもした。君恵さんが思ったより役に入り込んでいたせいか、風を二人がかりでじっくり責め立てるのは大変興奮したし、母乳代わりに俺の精液を与えるプレイもなかなかだったな。

 そして今、風は丸山先輩が運転するバンの後部座席に乗せられて帰っていった。最後までおしゃぶりと涎掛けは離さなかったが、ひょっとしてアイツ外でもあの格好で通しているんだろうか……?

 

「終わっちゃいましたね」

 

 君恵さんがぽつりと言った。倉持の家は俺と君恵さんの二人暮らしだ。最近の俺は外泊も多いし、そもそも日中は学校で家にいないことも多い。風のいなくなった家で、少し寂しく感じているのかもしれない。

 

「大丈夫、すぐ賑やかにするよ」

「……はい」

 

 遠ざかっていくバンを見ながら、俺と君恵さんはずっと手を振っていた。

 

 

 

 




原作『やえのづくし3』でその一端が語られた水越風を主軸にして話を書きたい……! と思ってしまったのが運の尽き。だいぶ酷い話が出来上がってしまいました。大丈夫だろうか……。

風と君恵との3Pも最初は書こうかなーと思っていたんですが、全部書こうとすると異様に長くなるのが目に見えていたためあえなくカット。というか流石に会話サンプルが足りなさ過ぎてちょっと厳しかったというのもある。

一方で浩太くん子育て苦労するだろうなーという要素は結構考えた末の結果だったりします。
高校卒業したら年間十人とかそれ以上のペースで産ませていかないと厳しくない? とか。
そもそも子育ての経験がありそうな人がめちゃくちゃ少なくない? とか。
事実上三枝・銀木・八重垣・堂島は親族に頼るのが難しく、そもそも掛川・山田・穂村くらいしか両親が完全に揃ってる家が出てきてない気がするので、出産ラッシュ始まった直後の浩太くんはめちゃくちゃ忙しいと思うんですよね。原作でそこまで行くかは……知りませんが……。

そんなわけで君恵さんと子育て練習する浩太くんの話でした。
子供乗せて車運転するようになったらすごい神経質な運転しそうだよね浩太くん……。
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