18歳の誕生日に僕は魔王になりました!魔王継承者クルト と囚われの七罪の姫騎士 作:みなぽん
ドラゴニア王家直属『尋問竿師』セリカ・ヴィラント、降伏し捕虜となった彼女が魔王クルトに呼び出されていた。ヴァレリア を快楽尋問した憎むべき女、黒い前髪に革のボンテージ、一見すると美しい女だが目には深い狂気の色がみてとれる。。
「魔王クルト様、お召しによって参上しました。尋問竿師セリカ・ヴィラントです。」
「君が僕のヴァレリア姉を尋問した人だね。ヴァレリアを拷問したの?」魔王の背後の黒いオーラがざわついている。返答次第では首が飛ぶ展開だ。
「魔王様もご存じでしょうが、我々は尋問竿師、自白に追い込む"痛み"以外の手段を心得ております」彼女は胸を張って答えた。
「うん、権力者、相手でも媚びない。その心、たいしたものだねセリカ。そんな君に頼みがあるんだ左将のファラ・イクラプスを尋問して欲しい。ライラはすっかり僕に協力的になって全てを話してくれるんだけどね。ライラの親友の彼女は頑ななんだ。もちろんただとは言わないよ。君にはこれから僕の国で色欲のロゼッタの部下として尋問竿師になったもらおうと思っているんだ。」
「喜んで!私を部下にお選びいただけるなんてこれ以上の栄誉はありません」
「じゃあ早速始めてもらおうかな」
「了解いたしました。私の得意技で、ファラ・イクラプスから情報を引き出しましょう。あの副将の高貴で知的な仮面を入れやりたいと前から思っていたんですよ。」
セリカの声が震えた。それは興奮なのか、期待なのか、あるいは純粋な狂気の響きだった。
「期待してるよ」
「ありがとう、魔王クルト様。必ずや成果を上げてご覧に入れます……!」
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尋問室には、沈黙が流れていた。
ファラ・イクラプスは魔王国の女囚用に作られた拘束具で吊るされていた。両手両足を革製の枷で吊られ、腰のあたりだけがわずかに揺れる。
顔は伏せられ、長い青髪がそれを隠している。
ファラはライラの親友、身分の低い騎士伯の生まれだがライラの引き立てによってドラゴニアの高等教育も受けさせてもらい魔導師として目覚めた過去を持つ。「あの魔王が私のライラを洗脳しているようだけども、私は魔王国なんかに屈しない!私がライラを守ってみせる」と抵抗する彼女。
尋問室には冷たい石の壁と金属の拘束具しかない。吊られたファラは顔を伏せたまま微動だにしない。
「ねぇねぇファラ様、顔を上げてくれないと話せないじゃない」
セリカが革手袋を嵌めた指でファラの顎を引っ張り上げる。銀の長髪が乱れ、青白い頬に汗が伝う。
「…この裏切り者め…私は何も喋らない。ライラを返せ」
「ふーん。いいの?あの雷姫様はもうクルト様に魂まで捧げたわよ?」
「嘘を言うな。ライラは決して折れない!」
ファラの瞳に怒りが灯る。セリカはそれを見て陶酔するように微笑んだ。
「そう思うなら尚更素敵じゃない。あなたが“雷姫の誇り”と一緒に堕ちてくれるってことなんだから」
セリカはまず黒い鞭を手に取った。
「ファラ様は知的そうだから“痛み”から入ろうかしら?少し痛めつけるとセックスの気持ちよさが倍以上になるのよ。」
ヒュンッ!
風切り音と共に鞭がファラの背中を裂く。制服が破れ、赤い筋が白い肌に浮かぶ。
「っ……!」
「ふふっ。可愛い悲鳴。でも本当に聞かせてほしいのは──」
ヒュン!ヒュン!ヒュン!
「あひぃっ!」
連続で十撃。ファラの背は血に濡れ、吊り紐が震える。
「まだ足りないみたいね。じゃあ傷口に媚薬をたっぷり塗ってあげる
「ふざけるな……!」
セリカは透明な液体をたっぷり塗りつけた。
「くっ……ああッ!!」
痛みと共に異様な熱がファラの肌を焼く。鞭跡がジンジンと疼き、次第に下半身へと疼きが伝播する。
「痛いのに気持ちいいでしょう?これが快楽尋問の始まり。次の段階ではもっと深く染み込むわ」
セリカは拘束具を調整し、ファラの胴体だけ自由に動かせるようにした。そしてテーブルの上に魔導書を開く。
「ほらファラ様。あなたは、優秀な同士だからわかるでしょう。“高魔力個体における禁断領域へのアクセス法”、つまり魔力の強い女の子ほど淫乱になりやすいって話
「それはこれ禁書、なぜそれを……!」
「クルト様が貸してくださったのよ。このお城のアリス様の書庫にはあらゆる魔道書があるわ。面白い内容よね。特に第四章の“禁忌領域への接続理論の魔力制御中枢を外的に破壊するって理性崩壊ってことでしょう?」
ファラの顔色が変わる。
「教えてあげる。あなたが守ろうとしているライラ様も、もう自分の制御中枢を魔王様に支配されてるの。今日もここに来るとき見たけど、王の間で自分から尻を突き出して魔王様のおちんちんで喘いでいたわ❤️雷姫は肉奴隷のように従順になったのよ」
「ライラが……嘘だ……」
「本当よ。だからあなたにも同じ体験をしてもらいましょうか?」
セリカはミレーヌに与えられた黒水晶の杖を取り出した。先端から放たれる暗紫色の波動がファラの頭蓋を揺らす。
「やめ……っ!」
抵抗しようと魔力を練ろうとするが、さっきの鞭打ちで魔力回路が乱れている。水晶の波動が頭の中に侵入し──
『……ライラを助けなければ……でも……熱い……』
思考と快感が入り混じり、理性がぼやける。気づけばファラは無意識に腰を揺らしていた。
「素晴らしい!知性の塊みたいなあなたが欲望に負けた瞬間だわ」
セリカは拘束を解き、代わりにファラの両手首を床につなぎ留める。そしてファラの顔の前にしゃがみ込んだ。
「さて。どんな言葉で私を罵ってくれるのかしら?“娼婦”?“下劣な拷問官”?それとも“悪魔”?」
ファラは荒い息をしながら睨みつける。
「お前など……」
言いかけた瞬間、セリカが指でファラの顎を撫でる。
「あふううっ❤️」
「言ってみなさい。“いやらしいファラを犯して欲しいです”って。そうすれば今すぐ楽にしてあげる」
「誰が……っ!」
「ふぅん。じゃあ仕方ないわね」
セリカは振り返り、扉の向こうに声をかけた。
「みなさん。入ってきて」
重い靴音が響き、十数人の屈強な兵士たちが入ってくる。彼らは皆下衣を緩め、勃起した陰茎を晒していた。
「ご招待ありがとう、セリカ殿」
一人が代表して礼をする。彼らは“竿師団”と呼ばれる専門集団。肉体的にも精神的にも女性を屈服させる訓練を受けたエリート兵だ。
「お待ちかねのファラ様よ。雷姫様の親友だけあって美しいでしょう?」
兵士たちが笑う。ファラは膝を震わせながら後退る。
「来るな……!やめろ……!」
セリカが兵士に耳打ちした後、兵士たちは一斉に襲いかかった。
「イヤッ!触るなっ!離せ!」
抵抗も虚しく仰向けに抑え込まれる。制服の裾が引き裂かれ、純白の下着があらわになる。
「さぁファラ様。これから何百もの『男性』に愛される運命ですよ?」
セリカが鞭でファラの頬を打つ。
「お前のせいだ……!セリカ……!この怪物……!」
「褒め言葉として受け取るわ」
最初の男がファラの腰を掴む。下着を引き下ろし、濡れそぼった秘部に硬く屹立したものを押し当てる。
「いやぁあああッ!!」
ズブリッ!
容赦なく肉棒が押し込まれる。既に媚薬と魔導で敏感になった膣内が快感に震える。
「ん……っ!!あぁっ……!」
「おいおい声が甘くなってるぜ?雷姫の副官がコレか?」
別の男が背後からファラの臀部を撫でる。彼女は必死に足を閉じようとするが──
ズプッ!
「ひっ……!」
三つ目の肉棒が尻穴に侵入する。二穴挿入だ。
「やめて……お願い……!」
涙ながらに懇願する声に兵士たちは口笛を吹く。
「可愛いなァ。じゃあ許してやるよ。ただし──」
ズン!ズン!ズン!ズン!
前後の肉棒が激しく打ち付けられる。
「あっ!ああっ!いやああッ!!」
ファラの思考が快楽の霧に包まれる。ライラを想えば想うほど心が壊れていく。
「ほらファラ様!“犯してください”って言ってごらん?」
セリカが囁く。ファラは唇を噛みしめ首を振る。
「やっぱり誇りあるドラゴニアの将軍ね。でもね──」
「俺たち竿師団はそういうのが一番興奮するんだよなぁ?」
男たちが一斉に抽送を速める。パンッ!パンッ!パンッ!という淫靡な打擲音が室内に響く。
「ひぎぃっ!やめてっ!くるしい……苦しいのに……気持ちいいっ……!」
ついにファラの理性が崩壊した。目から光が消え、虚ろな表情で喘ぎ始める。
「イグゥ……イグゥゥゥゥ……!!」
背中を弓なりに反らせ絶頂する。同時に前方の男が膣内に放出し、後方の男も腸内に精を放つ。
「まだ終わらないわよ」
セリカは笑った。兵士たちは入れ替わり立ち代わりファラを犯し続ける。一晩かけて合計二十人に輪姦されたファラは朝を迎える頃には──
「……お願いです……もっと……もっと犯してください……」
と自ら股を開くようになっていた。
翌日。尋問室でファラは四つん這いで床に這い、涎を垂らしていた。周囲には精子の溜まった小さな樽と割れた水差し。
「ファラ様。素敵な姿ね」
セリカが拍手する。ファラは虚ろな目で見上げた
「私…もうどうでもいい……もっと……犯して、精液びゅーって もっと……」
「ふふ。ようこそ。我々の仲間へ」
セリカが手を差し伸べると、ファラは無言でその指をしゃぶり始めた。かつての知性と気品は影も形もない。ただ欲望を求める獣と成り果てた姿だった。
「クルト様にはこう報告しておくわ。“ファラ・イクラプスは完全に服従しました”って」
セリカは背を向け退出する。
残された兵士たちが再びファラの拘束を解く準備を始めた。新たな輪姦が始まる予感に、彼女の瞳に再び昏い悦びの光が宿った。ー
右将:ゼルン・スパークホーク陥落
同じ頃、 雷迅の槍使い。強襲突撃のエース。ゴルドサンダー家の家臣は色欲のロゼッタのもとにいた。
色欲(ラスト)ロゼッタ・ラ=フィーネ
真紅の髪、媚薬のような香りを纏う神速の軽騎士。吸血姫の純血に近く、誘惑・魅了を得意とする。
魅惑双細剣《ヴェナム&カーマ》の使い手だ。
雷迅の槍使い・ゼルン・スパークホークはドラゴニア連邦の英雄であった。ゴルドサンダー家の家臣として幾多の戦場を駆け抜け、その名は敵国にすら恐れられていた。女好きでもない彼は戦いに生きる者。それが──今や吸血姫の餌食となっていた。
「んっ……あぁ……ロゼッタ……さま……」
豪華な寝台に横たわる彼の巨体は汗と精液で濡れていた。褐色の肌が月光を浴びて鈍く光り、鍛え上げられた胸板が荒い息遣いで上下する。筋骨隆々とした四肢が虚しくシーツを握りしめている。
「もう……終わり? 硬派の槍使いがこれっぽっちで萎れるなんて情けないわね」
真紅の髪を妖艶にかき上げながらロゼッタが嘲笑する。彼女の白い裸身は汗の一滴すら美しい。鋭い犬歯が月明かりに浮かび上がる。
「う……うるさい……」
ゼルンは必死に起き上がろうとするが力が入らない。戦場では無敵の男も、今はただの消耗品だ。
「ふふ……ほら見て? ゼルンのモノはまだまだこんなに元気なのに……」
ロゼッタが手を伸ばすと、彼の陰茎がびくりと反応する。
「やめろ……」
制止の言葉とは裏腹にゼルンの腰が浮き上がった。ロゼッタはそれを嘲りながら優しく手で包み込む。
「すごい硬度……まるで鋼の槍ね。さすがは雷迅の槍使い」
彼女の指が根元から先端へ滑るように愛撫する。血管が浮き上がり、鈴口から透明な雫が滴った。
「くぅっ……!」
ゼルンは歯を食いしばり耐えようとするが、ロゼッタの指技は巧みに彼の弱い部分を捉えていた。カリ首を撫でられ、裏筋をなぞられると腰が小刻みに震える。
「どうしたの? 言ってみなさい、“もっとしてください”って」
「誰が……!」
反抗するゼルンの口を塞ぐようにロゼッタが覆いかぶさる。柔らかな乳房が胸板に押し付けられ、その感触だけで彼の肉棒はさらに硬さを増した。
「あら? 口では拒んでも身体は正直ね」
ロゼッタは蠱惑的な笑みを浮かべながら腰を浮かせた。潤んだ花弁が彼の肉棒の先端に触れる。
「ちょ……まて……!」
ゼルンが焦って叫ぶが遅い。ロゼッタは一気に腰を落とした。
「あぁっ!」
灼熱の鉄杭が蜜洞に飲み込まれる感触にゼルンは背中を弓なりに反らせる。ロゼッタの中は溶けそうなほど熱く、襞の一つ一つが蠢きながら絡みついてきた。
「どぉ? 私の膣内(なか)、気持ちいいでしょう?」
「くそ……こんなことで俺は……」
強がる言葉も快感に飲まれて途切れる。ロゼッタがゆっくりと腰を使い始めると、すぐに彼の理性は崩れ始めた。
「んっ……はぁっ……うぐぅっ!」
今まで抑えていた欲望が解放される。ゼルンは野獣のような叫びを上げながらロゼッタの腰を掴んだ。
「ほら、これが欲しかったんでしょ?」
ロゼッタは妖艶に笑いながらさらに激しく動き出す。
そのたびに彼女の内部がきつく締まり、ゼルンの肉棒を搾り上げる。
「もう……ダメだ……出るっ!」
限界が近づきゼルンが呻くと、ロゼッタは突然動きを止めた。
「え……?」
困惑する彼を見下ろしながらロゼッタは意地悪く笑う。
「あらあら? 今出してしまったらおしまいよ? もっと楽しみましょうよ」
焦らされたゼルンの肉棒は出口を求めてビクビクと脈打つ。ロゼッタはそれを愉しむようにゆっくりと腰を揺らし始めた。
「ひどい……さっきまであんなに……」
絶望的な表情を浮かべるゼルン。ロゼッタはその顔を見て満足げに微笑む。
「だってあなた、さっきまで“お前なんかに”とか言ってたじゃない? 少し反省してもらわないとね」
寸止め状態が続く中、ゼルンの精神は限界に達していた。もうプライドも意地もどうでも良い。ただ射精したいという欲望だけが彼を支配する。
「ロゼッタ様……お願いします……もう限界です……」
ついに屈服の言葉が口をついた。その瞬間ロゼッタの表情が嗜虐的な悦びに歪む。
「ふふっ! ようやく素直になったわね」
次の瞬間猛烈なピストン運動が始まった。上半身を倒してゼルンの胸板にしがみつきながら激しく腰を打ち付ける。
「あぁっ! ロゼッタ様! 気持ちいいです!」
ゼルンの叫び声が部屋中に響き渡る。ロゼッタの中は灼熱の坩堝となり彼の肉棒を焼き尽くすかのように締め上げる。
「出ちゃいます! 出てしまいます!」
ゼルンが泣きそうな声で訴えるとロゼッタはさらに動きを加速させた。
「いいわよ……全部出して!」
許可を得た瞬間ゼルンの腰が大きく跳ね上がり大量の精液が解き放たれた。それは勢いよくロゼッタの最奥を叩きつける。
「あぁっ! 熱い! ゼルンの精液が私の子宮で暴れてる!」
ロゼッタも同時に絶頂を迎え膣内が激しく収縮する。その刺激に耐えきれずゼルンはさらに二度三度と精を放った。
ようやく収まった時には二人とも汗だくで息も絶え絶えだった。
しかし──
「ふふ……まだまだ終わりじゃないわよ?」
ロゼッタが妖しく笑う。ゼルンの肉棒は未だに衰える気配を見せていなかったのだ。
「そ……そんな……もう無理です……」
ゼルンが怯えたように懇願するがロゼッタは聞く耳を持たない。今度は彼の上に跨ると再び腰を沈めた。
「ひっ! まだ大きくなって……!」
驚愕するゼルンに対しロゼッタは得意げに微笑む。
「さすが硬派の槍使いね。こんなに丈夫ならいつまでも楽しめるわ」
その後ゼルンは何度も何度も絶頂に追いやられた。体力と精力の限界を超えてなおロゼッタは彼を責め続けた。
「あぁ……ロゼッタ様……もう許してください……」
涙ながらに哀願するゼルンだが彼の肉棒は一向に萎えない。まるで催淫効果でもあるかのように常に臨戦態勢なのだ。
「ふふ……すごいわ。まさかここまで持つなんて」
ロゼッタも感嘆の声を上げながら彼の上で妖艶に踊り続ける。
汗と愛液と精液が混ざり合い凄まじい匂いが立ち込める中二人の狂宴は続いていった。
「あぁっ!また出ます!」
何度目かも分からない射精にゼルンが悲鳴を上げる。もはや快感ではなく苦痛に近い感覚だ。それでも彼の肉棒は忠実に反応し続けていた。
「いい子ね。ほら、もっと出して」
ロゼッタが優しく囁くと不思議とまた力が湧いてくる。彼女の掌の中でゼルンの肉棒は再び硬化していった。
結局この日一日中二人の情事が続いた。夕暮れ時になってようやくロゼッタが満足した頃にはゼルンは完全に衰弱していた。
「はぁ……はぁ…ロゼッタ様❤️…もうダメです……」
虚ろな目で呟くゼルンに対しロゼッタは満足げに微笑む。
「ふふ……今日はこれくらいにしておいてあげるわ」
その言葉を聞いてゼルンは安堵のため息をついた。しかしその直後──
「ぜルン、今日からあなたは私の騎士よ。次回が楽しみね?」「はいマイ フェア レディ❤️」
ロゼッタは満足そうに微笑みながらゼルンの萎えた肉棒を優しく撫でていた。
潜入行 ― ドラゴニア連邦・煌龍城
白金に輝く巨大な門――煌龍城。
ドラゴニア連邦の中心、帝を守る七重の結界が光をたゆたわせ、その奥には“天より生まれし皇”シェンロンが玉座に座す。
クルト一行は、その厳重すぎる警戒の前に立っていた。
前に立つのは、長身の美丈夫 元・黄竜軍副官ゼルン。今は真魔王国から命辛く逃げ延びたという設定だ。後ろで控えるクルトは、
黒髪を短くまとめ、粗末な灰色の外套をまとった若い小姓の姿。
普段の魔王の気配は完全に消し去り、つぶらな瞳で「保護された少年」を演じている。
そして左には、鎧を身にまとった女騎士に扮したロゼッタ ラ=フィーネ
その後ろには彼女の部下として振る舞うセリカが控えていた。
普段は色気と殺意を放つロゼッタが、今日は**“忠誠と気品の騎士”**を演じていることが、何より滑稽で美しい。そして竿師のカーミラはいつものキャラ通りマイペースだ。
最後尾には、もう一人の元黄竜軍副官ファラ。軍人の所作と傷だらけの鎧が、潜入一行の信憑性を底上げしていた。
◆皇帝謁見の間
龍の彫刻が天井を走り、歩くたび黄金の床が光を払う長い謁見の間。
その奥で――
黒髪黒眼の男、シェンロン皇帝が静かに玉座に座していた。
その眼は、噂どおり「すべてを見透かす帝王の眼」なのだろうか?
一行は、わずかに喉を鳴らす。
まずゼルンが膝をつき、低頭した。
「……陛下。黄竜軍所属、副官ゼルン 真魔王国の侵攻作戦を果たせず無念ながら撤退、部下のほとんどを失い……辛うじてここへ参りました。無様に敗れドラゴニア連邦の威信を傷つけた罪は万死に値します。どうか国民の前でこの私を処刑してください。責めを追うためだけにここに戻ってきました。」
敗れてなお男らしい言葉に貴族たちが感嘆のため息を漏らす。皇帝は静かに目を閉じる。
「忠道大義である。余は勇者を罰するような真似はしない。語れ。何があった」
ゼルンは、息を吸って――
偽りの悲劇を語り始めた。
「真魔王国の戦力は、我らの予想を遥かに上回るものでした。魔王クルトは我らの30倍の兵力を持って待ち伏せをしており我ら黄竜軍を分断し、雷姫様をも翻弄したのです。ドラゴンの数も我々より多く、魔王は身丈6メートル、大きな角を生やして炎を吐いておりました。そして7人の姫騎士は夜にやると、悪魔に変じて我々の陣地を襲いました。そして井戸にも食べ物にも全て毒が盛られ、魔王国の国民たちは洗脳されて、小さな子供たちまで我々に攻めかかってきました。地獄というものがあるなら、まさにあの国でしょう。」
(おいおい……僕らそんな恐ろしいことしてないんだけど)
クルトはうつむき、心の中でツッコミながらも、小姓として震えてみせる。
ゼルンは続ける。
「奴は、雷竜を毒で殺し……その隙に軍糧を焼き払い、雷姫ライラ将軍の軍勢を壊滅寸前に追い込みました。そしてライラ様はシェンロン皇帝万歳と叫び、圧倒的な軍勢に向かって突撃。しかし、卑劣なクルトはライラ様を捉えて、軍勢の見ている前で凌辱したのでございます。そして彼らはわが国の女性兵士を全て凌辱しました。人間とは思えない連中でございます。」皇帝の眉がわずかに動く。
{お願い話を盛りすぎるのやめて!】
クルトは再び心中で叫ぶ。ただし表情は「怯えた少年」のまま。
ファラが一歩前へ。その声音は凛とした声だった。
「陛下……私が見た限り、魔王クルトは……もはや“怪物”でございます。人の心を喰らい、同族を操り、
兵を玩具のように弄ぶ――そんな存在です。恥ずかしながら、私の体をご覧ください。奴らに捉えられて慰み者されたときに打たれた鞭の傷が残っています。」彼女は自らの背中を見せたセリカがつけた。傷跡が今でも残っている。王宮の者たちが怒りに拳を握る。
(ん? それセリカがつけたやつ!僕にそんな趣味ないぞ!?)
心の中で再びツッコミ、肩がピクッと震える。
ロゼッタがすぐに小声で支える。
「(クルト、演技!演技!l耐えて)」
(だ、だよね……!)
皇帝の眼差しが、ふとクルトへ向いた。
「そこの少年。そなたも真魔王国からの逃亡者なのだな?」
クルトは胸に手を当て、震える声を作る。
「……はい……陛下。私は……魔王クルトの城に囚われていました。彼は……とても残酷で……ぼ、僕の村の人たちは皆殺しにされました。そして僕は男の子なのに兵士たちのおもちゃにされていたんです。今回、ぜルン様が情けをかけていただき、一緒に逃がしてくださったのです。」
声を詰まらせる。
皇帝の臣下たちがどよめきを上げた。
ゼルンがすかさず付け加える。
「この少年は魔王クルトの圧政から逃げてきた者です。どうか保護を……!」
ロゼッタも演技に乗る。
「陛下、この子は卑劣で凶悪で薄汚い魔王クルトの被害者。どうかお情けを!」
(いや僕が魔王なんだけど……!)だが今は黙る。
◆帝の裁き
長い沈黙。
広間にすべての視線が集まる。
そして――
シェンロン皇帝は、ゆっくりと立ち上がった。
「……よく逃げ延びた。お前たちの勇気と忠義、しかと見届けた」
一行の胸が熱くなる。
(演技だけど)
「黄竜軍の者たちよ。そして、そこの少年……ドラゴニア連邦は、お前たちを保護する」
そして皇帝は静かに最後の言葉を告げた。
「“魔王クルト”は放置できぬ脅威である。連邦は必ず、奴の野望を打ち砕く。期待して待っているが良い!このものたちには褒美を取らせよ。」
(あ〜〜〜……完全に信じてる……!)
潜入は――成功した。