18歳の誕生日に僕は魔王になりました!魔王継承者クルト と囚われの七罪の姫騎士 作:みなぽん
潜入行 ― ドラゴニア連邦・煌龍城
白金に輝く巨大な門――煌龍城。
ドラゴニア連邦の中心、帝を守る七重の結界が光をたゆたわせ、その奥には“天より生まれし皇”シェンロンが玉座に座す。
クルト一行は、その厳重すぎる警戒の前に立っていた。
前に立つのは、長身の美丈夫 元・黄竜軍副官ゼルン。今は真魔王国から命辛く逃げ延びたという設定だ。後ろで控えるクルトは、
黒髪を短くまとめ、粗末な灰色の外套をまとった若い小姓の姿。
普段の魔王の気配は完全に消し去り、つぶらな瞳で「保護された少年」を演じている。
そして左には、鎧を身にまとった女騎士に扮したロゼッタ ラ=フィーネ
その後ろには彼女の部下として振る舞うセリカが控えていた。
普段は色気と殺意を放つロゼッタが、今日は**“忠誠と気品の騎士”**を演じていることが、何より滑稽で美しい。そして竿師のセリカはいつものキャラ通りマイペースだ。
最後尾には、もう一人の元黄竜軍副官ファラ。軍人の所作と傷だらけの鎧が、潜入一行の信憑性を底上げしていた。
。
◆皇帝謁見の間
龍の彫刻が天井を走り、歩くたび黄金の床が光を払う長い謁見の間。
その奥で――
黒髪黒眼の男、シェンロン皇帝が静かに玉座に座していた。
その眼は、噂どおり「すべてを見透かす帝王の眼」なのだろうか?
一行は、わずかに喉を鳴らす。
まずゼルンが膝をつき、低頭した。
「……陛下。黄竜軍所属、副官ゼルン 真魔王国の侵攻作戦を果たせず無念ながら撤退、部下のほとんどを失い……辛うじてここへ参りました。無様に敗れドラゴニア連邦の威信を傷つけた罪は万死に値します。どうか国民の前でこの私を処刑してください。責めを追うためだけにここに戻ってきました。」
敗れてなお男らしい言葉に貴族たちが感嘆のため息を漏らす。皇帝は静かに目を閉じる。
「忠道大義である。余は勇者を罰するような真似はしない。語れ。何があった」
ゼルンは、息を吸って――
偽りの悲劇を語り始めた。
「真魔王国の戦力は、我らの予想を遥かに上回るものでした。魔王クルトは我らの30倍の兵力を持って待ち伏せをしており我ら黄竜軍を分断し、雷姫様をも翻弄したのです。ドラゴンの数も我々より多く、魔王は身丈6メートル、大きな角を生やして炎を吐いておりました。そして7人の姫騎士は夜にやると、悪魔に変じて我々の陣地を襲いました。そして井戸にも食べ物にも全て毒が盛られ、魔王国の国民たちは洗脳されて、小さな子供たちまで我々に攻めかかってきました。地獄というものがあるなら、まさにあの国でしょう。」
(おいおい……僕らそんな恐ろしいことしてないんだけど)
クルトはうつむき、心の中でツッコミながらも、小姓として震えてみせる。
ゼルンは続ける。
「奴は、雷竜を毒で殺し……その隙に軍糧を焼き払い、雷姫ライラ将軍の軍勢を壊滅寸前に追い込みました。そしてライラ様はシェンロン皇帝万歳と叫び、圧倒的な軍勢に向かって突撃。しかし、卑劣なクルトはライラ様を捉えて、軍勢の見ている前で凌辱したのでございます。そして彼らはわが国の女性兵士を全て凌辱しました。人間とは思えない連中でございます。」皇帝の眉がわずかに動く。
{お願い話を盛りすぎるのやめて!】
クルトは再び心中で叫ぶ。ただし表情は「怯えた少年」のまま。
ファラが一歩前へ。
その声音は凛とした声だった。
「陛下……私が見た限り、魔王クルトは……もはや“怪物”でございます。人の心を喰らい、同族を操り、
兵を玩具のように弄ぶ――そんな存在です。恥ずかしながら、私の体をご覧ください。奴らに捉えられて慰み者されたときに打たれた鞭の傷が残っています。」彼女は自らの背中を見せたセリカがつけた。傷跡が今でも残っている。王宮の者たちが怒りに拳を握る。
(ん? それセリカがつけたやつ!僕にそんな趣味ないぞ!?)
心の中で再びツッコミ、肩がピクッと震える。
ロゼッタがすぐに小声で支える。
「(クルト、演技!演技!l耐えて)」
(だ、だよね……!)
皇帝の眼差しが、ふとクルトへ向いた。
「そこの少年。そなたも真魔王国からの逃亡者なのだな?」
クルトは胸に手を当て、震える声を作る。
「……はい……陛下。私は……魔王クルトの城に囚われていました。彼は……とても残酷で……ぼ、僕の村の人たちは皆殺しにされました。そして僕は男の子なのに兵士たちのおもちゃにされていたんです。今回、ぜルン様が情けをかけていただき、一緒に逃がしてくださったのです。」
声を詰まらせる。
皇帝の臣下たちがどよめきを上げた。
ゼルンがすかさず付け加える。
「この少年は魔王クルトの圧政から逃げてきた者です。どうか保護を……!」
ロゼッタも演技に乗る。
「陛下、この子は卑劣で凶悪で薄汚い魔王クルトの被害者。どうかお情けを!」
(いや僕が魔王なんだけど……!)だが今は黙る。
◆帝の裁き
長い沈黙。
広間にすべての視線が集まる。
そして――
シェンロン皇帝は、ゆっくりと立ち上がった。
「……よく逃げ延びた。お前たちの勇気と忠義、しかと見届けた」
一行の胸が熱くなる。
(演技だけど)
「黄竜軍の者たちよ。そして、そこの少年……ドラゴニア連邦は、お前たちを保護する」
そして皇帝は静かに最後の言葉を告げた。
「“魔王クルト”は放置できぬ脅威である。連邦は必ず、奴の野望を打ち砕く。期待して待っているが良い!このものたちには褒美を取らせよ。」
(あ〜〜〜……完全に信じてる……!)
潜入は――成功した。
その後、クルト達は雷姫ライラの弟、カイン ゴルドサンダーと接触を図った。
彼はドラゴニアの民主化運動の活動家であった。折しも、彼は、貧しい市民や学生たちとともに竜安門広場で抗議運動をしている最中だった!民主化を訴える市民達。
竜安門広場 ― 白竜軍、来る
ドラゴニア連邦の都〈煌都〉の中心、竜安門広場。
七色の結界塔が並ぶ政治の象徴、その石畳には――数千の市民と学生たちが座り込み、声を上げていた。
「ドラゴニアに自由を!」
「皇帝専政の終わりを!」
「皇帝は民の声を聞け!」
カイン・ゴルドサンダーは壇上に立ち、拳を掲げていた。
金髪に雷の血を引く若者、雷姫ライラの弟。
「竜は民を守るためにある! 権力のためじゃない!
ドラゴニアは今、皇帝と官僚貴族に絡め取られている!
連邦を……国を取り戻すのは、俺たちだ!!」
群衆がどっと沸いた。
クルトたちは人混みの端で、ローブを深くかぶりながら様子を見ていた。
ロゼッタが小声で囁く。
「……活気のある若者ですね。正義感に強さ、ライラ殿とよく似ている。」
セリカ「(ライラさんの弟……綺麗な顔してるけど、めちゃくちゃ勇気ある)」
ファラは眉をひそめた。
「皇帝は……この手の動きを一番嫌うはず」
ゼルンの顔は蒼白い。
「カイン様……逃げてください……こんな場所で演説なんて……!」
その瞬間だった。
――ゴォォォォォォォォォン!!
竜安門の巨大な扉が開いた。
地響きのような音とともに、帝都の治安を守る白銀の軍団が姿を現した。
白銀の鎧。
光を弾く純白の盾。
冷たい聖光をまとった長槍。
最前列には――
巨躯の騎士バルドル・ホワイトハート。
背丈は三メートル近くある。
その眼は優しく、しかし決して折れない鋼の意志を宿していた。
「竜安門広場に集う者たちに告ぐ。
これより皇帝陛下の名において、非常警備令を発令する。
直ちに解散せよ。
さもなくば――白竜軍は職務を遂行する」
カインが叫ぶ。
「バルドル将軍! あなたまで……! 民は平和的に――」
「平和かどうかは、我が決めることではない。皇帝陛下が決めることだ」
優しくも絶対の声。
兵士たちは胸の前に盾を構える。
聖光障壁が展開され、白い光の壁が軍列の前に走った。
後方では治癒師ヘルミナが静かに祈りを唱え、
左翼ではログナードが巨大な氷盾を発生させていた。
――完全武装。
――市民のデモに対するとは思えない、戦場の態勢。
クルトは息を呑む。
(……本気だ。これは“鎮圧”じゃなくて、“殲滅”だ)
市民のひとりが震えながら叫んだ。
「俺たちは武器なんか……!」
パァンッ!!
乾いた音が響いた。
白竜兵の放った“拘束弾”が男を弾き飛ばし、
男は地面を転がり、血を滲ませて倒れた。
悲鳴が起きる。
「や、やめろ!」「怪我人が出てる!」
「何もしてないんだぞ!」
バルドルが再び叫ぶ。
「再度、命ずる。解散せよ」
カインが食い下がる。
「バルドル将軍、見てくれ!この困窮した民の姿を!皇帝は民の声を聞くべきだ!!
あなたはドラゴニアの盾だろう! どうして――」
その瞬間、白竜軍が動いた。
大地が震え、白銀の軍列が一斉に進む。
聖光障壁が前に押し出され、
座り込んでいた市民たちが次々と弾き飛ばされていく。
──ズドォォォン!!
石畳に叩きつけられ、骨が折れる音がする。
少女が泣き、学生が悲鳴をあげる。
血が地面に飛び散る。
ヘルミナの治癒魔法の光が、市民にではなく“兵士の防護”に向けて投じられる。
ログナードの氷盾が退路を塞ぐように巨大化する。
完全なる封じ込めだ。
カインがバルドルに突進した。
「ふざけるな!! 俺はドラゴニアの未来を――!」
バルドルの盾が一閃した。
「将の力も持たぬ貴族の小倅が、身の程をわきまえるが良い」
カインの身体が弾かれ、地面に叩きつけられる。
「カイン様!」
ロゼッタとセリカが思わず叫びかけた瞬間、
クルトが二人の手を掴んで制した。
「動かないで! 今助けに入れば、僕らが“怪しまれる”!」
歯を食いしばり、クルトは震える。
(……これがドラゴニアの“正義”?
こんなもの、正義でも国家でもない……!)
◇ 竜安門の悲劇
兵士が市民の腕をねじ上げる。
学生たちが逃げ惑い、氷盾にぶつかって倒れる。
母親が泣き叫び、子どもを抱いて庇った瞬間――
白竜の障壁が押し潰し、二人とも石畳に転がった。
広場は悲鳴と血に満ちていた。
カインは立ち上がろうとしながら、苦悶の中で叫んだ。
「こんな国……間違ってる……!
俺は……ライラ姉さんを……連邦を……取り戻す……!!」
バルドルは無言で、重々しく一歩近づく。
火焔のような夕日が沈みかける竜安門広場。
学生たちと市民たちが掲げる布旗には、震える文字で〈自由〉の二文字。
だがその前に――
白銀の軍勢、白竜軍が広場を包囲していた。
「広場を封鎖せよ。抵抗する者は――排除だ」
軍団長バルドル・ホワイトハートの一声とともに、
聖光障壁が轟音とともに展開、押し寄せる。
学生たちが悲鳴を上げる。
盾を持たぬ若者が、光の壁に弾き飛ばされて路上に倒れた。
「やめろっ!やめてくれ!」
カイン・ゴルドサンダーは声を枯らして叫んだ。
姉ライラとは違って“竜の力”を持たない彼は、ただ人を守るために身体を張るしかない。
だが――
白竜軍の槍が、次の瞬間、彼の胸を突き刺さんと迫る。
「……ああ、僕はここで死ぬのか――」
そのとき。
紅蓮の閃光が落ちた。
◆ 赤髪の魔将、乱入
地面を砕いて舞い降りたのは、燃えるような赤髪の女。
鎧を弾き飛ばすしなやかな脚線。両手にはレイピア。
ドレスが破れ、内側に隠された魔紋が露わになる。
「……っロ、ロゼッタさん!?」
カインの声に、彼女はゆっくり振り向き、艶やかな笑みを浮かべた。
「悪いけど、“清楚な騎士ごっこ”はここまでよ」
その瞳から、偽りの光が消える。
代わりに――世界を蕩かす魔性の輝きが溢れ出した。
「私は色欲の大罪、ロゼッタ・ラ=フィーネ。
美しい若者が死ぬなんて、趣味じゃないの」
次の瞬間――
彼女の身体から、甘美で凶悪な妖気が爆ぜた。
白竜軍の兵士たちが顔を赤らめ、膝をつき、武器を落とす。
「……な、何だ……この媚毒の波動は……!?」
「身体が……硬直……!」
ロゼッタは紅い髪を翻し、艶然と笑いながら踏み込む。
「色欲無双劇 ― 百を魅し、千を砕く」
一歩。それだけで、十人の白竜兵が宙を舞う。
二歩。ロゼッタのレイピアの刺突が、光壁ごと兵列を砕く。
三歩。彼女から放たれる“魅惑の魔煙”が兵士の理性を焼き切る。
「この淫売吸血鬼がぁ!」襲いかかる巨大な重装兵
「邪魔。どきなさい?」
片手で兵士の首甲を摘まみ、巨体を軽々と放り投げた。
赤い嵐だった。
白竜軍の重装騎兵すら、彼女が触れただけで武装が溶けるように砕ける。
「カイン、立てる? あんたは市民を連れて逃げなさい。後は私が受け持つから」
「で、でも、あなたは!」
「心配してくれるの? 嬉しいけど、急いで、あなたのお姉さんのライラも生きているわ。明日の決起のために今は逃げなさい。」
ロゼッタはウィンクすると、背後で迫る兵士の群れに向き直った。
カインは唇を噛み――撤退の号令を上げる。
「皆、走れ! ロゼッタ殿が時間を稼いでくれている!」
◆ 白竜軍・三将、出陣
ロゼッタが兵士百名を蹴散らした頃――
白竜軍の最強三名が前に立ちはだかった。
● 軍団長 バルドル・ホワイトハート
● 右将 ヘルミナ・スノウフォール
● 左将 ログナード・アイスベア
「赤髪の魔将よ。ここから先へは行かせない」
バルドルの声が広場に轟く。はい
「……あーあ。やっぱり来たわね。
こういう“真面目な男”って、女を手荒に扱うから嫌いなのよ」
ロゼッタは笑って構える。
だが――
三将が同時に力を解放した瞬間、地面が凍り、空気が聖光で満ちた。
「くっ……!? この圧……!」
ヘルミナの治癒光がバルドルの身体能力を底上げし、
ログナードの氷盾がロゼッタの動きを封じる。
いくら色欲の魔将といえど――一対三のトップ指揮官クラスは重い。
「動きが鈍ったな、魔将よ!」
バルドルの盾打がロゼッタの腹部を捉え、巨体が地面に激突する。
なおも三方向から同時に畳みかかる必殺の連撃。
「……っ、ちょ、これは……キツい……!」
血を吐きながらも、ロゼッタは笑った。
「でも……悪くないわね……こういう乱暴な男たちに押さえつけられるのも……♡」
「黙れ!」
三将の光柱がロゼッタを大地へと縫い止める。
紅い髪が土に散り、魔煙が霧散する。
ロゼッタ・ラ=フィーネ――鎮圧。
だが、その目はまだ死んではいなかった。
かすかに細められた瞳が、カインの逃げる方角を見つめる。はい。
(……ちゃんと……逃げなさいよ、カイン…クルトなら必ず後を何とかしてくれる…)
白竜軍による“竜安門鎮圧”から数時間後。
ロゼッタ・ラ=フィーネは、七重の封魔鎖《セブンス・バインド》によって拘束され、
皇龍殿の最深部へと運ばれていた。
赤髪は乱れ、頬には血が流れている。
だが瞳はまだ燃えていた。
魔将の誇りは、どれほど打ちのめされても折れない。
白竜軍三将の護衛に囲まれ、重い扉が開く――
皇帝シェンロンの謁見室。
広間の天井には、五条の龍が刻まれ、壁一面に古代竜語が光っている。
玉座の上、白い髪をなびかせた男が静かに座っていた。
皇帝シェンロン
彼の眼は、澄み切った闇。感情というものを拒絶したかのような、静謐な死の輝き。
バルドルが恭しく膝をつく。
「陛下。暴動の中心人物であるカイン・ゴルドサンダーを逃がしました。その際、魔将ロゼッタが介入。ここに拘束し、連行いたしました」
「ご苦労だった。下がれ」
三将が退くと、広間には皇帝とロゼッタだけが残った。
「……これが“色欲”の魔将か、臣民どもの反逆集会お前が先導していたのか?」
声は低く、しかし雷のような反響を伴って響いた。
まさか、わずか数刻前に謁見していた清楚な女騎士と同一人物であるとは、誰もが気づかなかった。
封魔鎖に縛られたロゼッタは、息を荒らしながらも笑った。
「こんな豪華な牢屋で尋問?ずいぶん手厚いわね、ドラゴニア皇帝さん」
「……黙れ」
その一言だけで、空気が凍りついた。
ロゼッタは一瞬、肺が潰れるような圧を感じて息を詰まらせる。
(これが……皇帝の“威”……!?7つの大罪の将である私ですら、身体が震える……)
だが、耐えて笑みを戻した。
「で? 私に何を聞きたいの?」
シェンロンは玉座から降りることもなく、ただ淡々と言葉を紡ぐ。
「魔将よ。お前は何故、我らの都で暴動を助長した?魔王クルトの謀か?」
「助長?勘違いしないで。私はただ――可愛い男の子を助けただけ♡」
「ふざけるな」
床石がひび割れた。皇帝の声だけで。
だがロゼッタは怯まない。血まみれの唇で笑い返した。
「あなたにとって暴動は、そんなに都合が悪い?民が声を上げるのがそんなに怖い?
……ねぇ、皇帝陛下――本当は震えてるんじゃない?」
その瞬間。
玉座の間に“皇竜”の圧が降りた。
影が巨大化し、龍の咆哮の幻音が響き渡る。
ロゼッタの身体は鎖ごと床に叩きつけられ、肺の空気がすべて抜けた
「……がっ……は……ッ!」
シェンロンの声が、凍りついた空間に落ちる。
「震えているのはお前たちだ。将も、兵も、そして我が民でさえも。我が力の前に、すべてはひれ伏す。
それがこの国の秩序だ。」
ロゼッタは苦痛で身体を痙攣させながらも――その瞳だけは、皇帝を睨み返していた。
「へぇ……さすが“竜の王”。でも……」
血を吐きながらも、彼女は笑った。
「あなたは……クルトに勝てないわよ」
皇帝が初めて、僅かに眉を動かした。
「……何故だ」
「あなたには魅力がないからよ!力しか信じていない。あなたに心から服従するものなんてないわ。
クルトの前にあなたは負けるのよ」
一瞬の静寂。
そして――皇帝の眼が、冷酷極まる光を帯びた。
「面白い。では証明してもらおう、色欲のロゼッタよ」
シェンロンは手を振った。
封魔鎖がさらに締まり、ロゼッタは悲鳴を堪えて歯を食いしばる。
「これより、お前の身体に聞いてやろう、その言葉に偽りがないかどうかをな「
「……っ……く……!」
皇帝の支配 - DNAレベルの凌辱
皇帝シェンロンは封魔鎖の締め付けをさらに強めた。ロゼッタの華奢な体が鎖に食い込み、骨が軋む音が響く。だが彼女の瞳は依然として挑戦的な光を宿していた。
「っ……ぐぅっ! この程度の鎖で私を屈服できると思うの?」
血の味が口内で広がる中、彼女は嘲るように笑みを浮かべた。
「屈服させる必要はない。お前の肉体が真実を話す」
シェンロンが無造作に手を翳すと、封魔鎖が蠢き始めた。
それは蛇のように動き、ロゼッタの衣服を裂き始める。繊細なレースが引き裂かれ、豊満な乳房があらわになった。
「なっ……!? ふざけた真似を……!」
羞恥よりも憤怒が先に立つ。しかしシェンロンは微動だにせず、その鋭い眼差しで彼女を見据え続けた。
「力で敵わないなら、女を屈服させる方法は一つ。快楽に溺れさせるのみ」
その言葉と共にシェンロンが近づいてくる。彼の纏う支配者のオーラが肌を粟立たせた。
「冗談でしょ……? あんたみたいな堅物に私が堕ちるわけないじゃない」
口では強がりながらも、本能が警告を発している。
彼の視線だけで体温が上がり、秘部が疼き始めていた。
シェンロンの手が伸びる。
指先が鎖骨から胸へと滑り込んだ瞬間、電流のような衝撃が全身を駆け巡った。
「ひっ……!」
思わず漏れた悲鳴を飲み込む。彼の触れる箇所から熱が湧き上がり、感覚が異常に敏感になっている。
「色欲の魔将にしては驚くほど初心な反応だな」
皮肉めいた声が耳元で囁かれる。シェンロンの指が乳首を弾いた。
「あ゛っ……!」
ビクンと跳ね上がる腰。快感が稲妻となって背筋を貫いた。
「これが支配の力だ。お前の肉体は既に屈服の準備を始めている」
指がもう一方の胸へ移り、掌全体で揉みしだく。柔らかな膨らみが形を変えながらも確かな感触を残していく。
ロゼッタの息遣いが荒くなる中、シェンロンの手が腹を撫で下ろし、太腿へと忍び込んだ。封魔鎖が股を開かせようと蠢き始める。
「やめっ……許さないわ!」
必死に太腿に力を込めるが鎖は容赦なく股関節を拡げていく。下着越しに感じるシェンロンの視線が焼け付くように熱い。
「こんなことで私が……」
言い終わらぬうちに彼の指がクロッチ部分に到達した。布越しに秘裂を探る動きに身体が反応してしまう。
「濡れている」
淡々とした宣告。
その事実が屈辱となって胸を締め付ける。
「違うっ……これは生理反応よ! 私の意思じゃない!」
必死の弁解も虚しく、シェンロンは躊躇なく下着を引き裂いた。露わになった陰部から愛液が糸を引いているのが見える。
「嘘を吐くな。お前の身体は喜んでいる」
指が直接割れ目に触れた瞬間──
「ああああっ!!」
火花が散るような快感が脳裏を灼いた。シェンロンの中指が浅く差し込まれただけで腰が跳ね上がる。鎖がギシリと鳴った。
「これが欲しかったのだろう?」
グチュリと音を立てて抽送が始まる。彼の指が膣壁を探りながら最も敏感なポイントを探り当てた。
「あっ! そこっ! やめ……っ!」
言いながらも内壁が吸い付くように収縮するのが分かる。シェンロンは微かに笑みを浮かべた。
指を引き抜くと同時にシェンロンが跪く。何をしようとしているのか察したロゼッタの顔から血の気が引いた。
「まさか……冗談でしょう!? 帝王が……そんな下賤な真似をするなんて!」
必死の抵抗も鎖に阻まれる。シェンロンの唇が割れ目のすぐ上で開かれた。
「ああああっ!!」
温かい舌が陰核を舐め上げた瞬間、これまでに感じたことのない快感が全身を貫いた。指とは比べ物にならない密度の刺激が脊髄を溶かしていく。
「ふぁっ……あぁん! だめっ……そこぉっ!」
言葉とは裏腹に腰が揺れ出す。シェンロンの舌技は巧みに弱点を執拗に狙い続けた。
「いい加減認めたらどうだ? お前の身体は『もっと』と叫んでいる」
ジュルリと蜜を啜る音が広間に響く。ロゼッタの視界が白く染まった。
「だめ……イク……っ!」
絶頂への階段を駆け上がる身体。
だがシェンロンは突然動きを止めた。
「え……?」
失望にも似た感情が胸を掠める。涙で歪んだ視界に皇帝の顔が映った。
「これか?」
固く勃起した陰茎が眼前に突きつけられる。
血管が浮き出たそれは既に先走りで濡れ光っていた。
「これが欲しいのだろう? 欲しければ……」
彼の言葉が脳裏で木霊する。
『私への服従を誓うのだ!』
「……っ!」
最後の理性が警告を発する。
しかし肉体は完全に屈服の準備を整えていた。膣口からは新たな愛液が滴り落ちている。
「欲しい……です」
微かな声。
それを聞いたシェンロンの瞳が満足気に細められた。
「何が必要か分かるな?」
命令に抗えず、ロゼッタは自ら膝を立てて足を開いた。濡れそぼった秘裂を晒しながら懇願する。
「シェンロン皇帝陛下、下さい……その逞しいモノを……私の中に……」
唇が震える。プライドも忠誠も快楽の前に雲散霧消した瞬間だった。
シェンロンが腰を沈める。亀頭が入口に触れた瞬間、ロゼッタの胎が歓喜に震えた。
「あぁ……おっきぃ……っ!」
ズプン──一気に根元まで挿入される。子宮口に叩きつけられた衝撃で意識が遠のく。
「あ゛ぁぁぁぁっ!!」
獣のような喘ぎが喉を迸る。シェンロンのピストンが規則正しく始まり、子宮を叩きつけていった。
「こ、これが……クルトでは絶対味わえない……っ!」
かつての主君を侮辱する言葉が無意識に零れる。快楽が思考を塗り替えていく。
「認めるか? 私こそが支配者だと」
低い声が耳朶を打ちながら膣内を蹂躙する。ロゼッタは涙を流しながら首肯した。
「認めます! シェンロン陛下こそ……私が仕えるべき御方です!」
その告白と共に体内の枷が外れた。シェンロンの精液が胎内に注ぎ込まれる。
「ひゃっ…イク❤️イク❤️…あぁあああっ!!」
熱い奔流を受け止めながらロゼッタも絶頂を迎えた。子宮が精液を貪るように収縮する。
「私の胤を覚えよ。肉体に刻まれた支配は永遠だ」
射精を終えた陰茎が引き抜かれる。ドロリと精液が膣口から溢れ出した。
数時間後、皇帝の玉座の前に跪くロゼッタの姿があった。
かつての魔将は裸身に王家の紋章入りの首輪を嵌めている。
「陛下……寵愛に感謝致します」
彼女の瞳には以前の反抗的な光は一切なく、盲目的な崇拝だけが宿っていた。
「クルトへの忠誠はどうした?」
試すような質問にも微笑みを崩さない。
「あれは過去の迷いです。今の私が仕えるべきは唯一人──シェンロン陛下」
そう言ってロゼッタは唇を寄せた。昨夜まで憎悪すら抱いていた男性器に舌を這わせていく。
「私を満たしてください。この胎に……貴方の痕跡を永久に刻んでいただきたいのです」
恍惚とした表情で奉仕を続ける元色欲の魔将。
玉座には満足気に笑む帝王の姿だけがあった。
魔将ロゼッタ・ラ=フィーネは皇帝シェンロンの"忠犬"へと生まれ変わったのだった。
皇帝シェンロンは跪くロゼッタを見下ろしながら玉座で悠然と腕を組んだ。謁見の間は先ごろの熱狂が嘘のように静まり返っている。
「その従順さが本物ならば試してやろう」
シェンロンが命じると側近が水晶箱を恭しく運んできた。蓋を開けると中に封じられていたのは魔王クルトからの親書だった。
「これを読んでみろ」
羊皮紙に記された筆致は確かに見慣れたクルトのもの。内容は丁重な講和条約の勧誘とロゼッタの解放を強く求めるものだった。
「魔王めはお前を諦めておらぬか」
ロゼッタは無言で親書に目を通し終えると破り捨てた。
「くだらない。クルトの時代は終わりました」
彼女の声には一片の情も残っていない。シェンロンは満足げに頷いた。
「よく言った。では証を見せよ」
「ドラゴニア皇帝直属 武装愛妾 影の薔薇第一席。それが貴様の新しい地位だ」
シェンロンが与えた任務は過酷なものだった。
「裏切り者のカインと魔王クルトを殺害し、その首を私のもとに持って来い!」
無慈悲な命令にもロゼッタは膝をつき、額を床に擦り付けた。
「ご命令承りました。必ずや魔王の首を持ち帰ります」
かつての恋人への叛逆。それは復讐の愉悦すら帯びていた。
赤竜軍・ヴァレンティナ将軍との接触
クルト達がカインを救出したのには訳がある。それはヴァレンティナ・レッドスクリームと接触をするためだった。
彼女はシェンロン皇帝に服従を誓っているように見えて心の奥では反逆の意思を隠し持っていた。
それは彼女が12歳のおり、ヴァレンティナの姉であるセレンディアが婚約者との結婚を1ヵ月後に控えているにもかかわらず、宮中晩餐会の帰りにシェンロンに夜伽を強要され結果として彼女が自殺した事件に起因する。ヴァレンティナは賢い女性であり、その恨みを気取られぬようにしていたのだ。反逆の狼煙を上げるチャンスが来るその日まで。
その事はアカデミーの同級生であったカインだけが知っている。そして彼はもう一つ、彼女の秘密を知っている。ヴァレンティナは重度のショタコンであり美少年に弱いのだ。
ドラゴニア連邦・赤竜軍本営「紅炎殿」 ―
紅蓮の旗がはためく。
壁面には巨大な赤竜のレリーフ、噴き上がる火炎のような柱。
赤竜軍の本営「紅炎殿」は、軍議の場でありながら、戦神の神殿さながらの迫力だった。
クルト、カイン、ゼルン、そしてファラの一行は、その重圧の中へ通される。
ヴァレンティナ・レッドスクリーム
玉座代わりの火竜骨の椅子に、
紅い鬣(たてがみ)のような長髪を揺らし、炎の女傑が座っていた。
顔は凛烈。瞳は燃えるような朱。炎帝の二つ名にふさわしい威容だ。
だが――彼女は怒っていた。
「竜安門事件の件、あのゲスのやりそうなことだ。我が姉、セレンディアへの仕打ち私は忘れていない」
静かだが、底に業火を宿した声。
庶民が虐殺されたあの事件は、彼女の正義に最も反する。
クルトは深呼吸し、前に進んだ。
「ヴァレンティナ将軍、あなたの炎は、人を守るための炎でしょう?」
クルトは膝をつき、額を床に落とす。
「ヴァレンティナ将軍。私は真魔王国の王、クルトです。私は誓ってこの国を征服するつもりはありません。
戦うことのない友好関係を結びたいのです。ドラコニアの中に“あなたのような良心”が残っていると信じていました。」
ヴァレンティナの眉が僅かに動く。
「戯言かもしれません。ですが――あの虐殺を止めようと声を上げた赤竜兵が、 “密かに処刑された”と、私は聞いています。」
ヴァレンティナの拳がギリ、と鳴った。
「……誰から聞いた?」
「カイン殿からです。この国の若いものは、民主化を求めていると聞いています。そして彼はこうも言いました。
『炎帝の炎は、民を温める炎。皇帝の焚刑の炎とは違う』と。」
ヴァレンティナの瞳に、明確な怒気と揺らぎが宿る。
クルトがヴァレンティナと話している頃、他のメンバーは右将と左将の籠絡をはかっていた。
ライラの親友で黄竜軍の左将ファラ →はロドルフ右将を堕としにかかる。
「ロドルフ、あなた、まだ私のこと……忘れていないのでしょう?」
右将ロドルフの隣にファラが忍び寄っていた。巨躯の大剣使いロドルフは、ファラを見るなり息を呑む。
「ファ、ファラ殿……!」豪傑の頬が赤い
「久しぶりね、ロドルフ。あなた、まだ……私に憧れてくれてるのかしら?それとも私のことなんて忘れてしまったし。」
彼の顔が真っ赤になる。
「そ、そんな……!我が憧れの君を忘れるものか…!」
「ありがとう、私もそんなまっすぐなあなたを愛しているわ❤️」
ファラはロドルフの耳元に唇を寄せた。
「あなたの力は“正義のため”にこそ、最も輝くはずよ?私の主君、ライラ将軍はクルト王と同盟をむすんだわ」
ロドルフは刀を震わせた。
「……皇帝のやり方には、正直、俺も腹に据えかねている……!」
ファラは微笑んだ。
「だったら、赤竜の猛火で――腐った竜宮を焼いてしまいましょう?あなたが勇気を持ってくれるなら私はあなたのものになってもいいのよ❤️」
ロドルフは完全に落ちた。
イルマ・フレアホーンは、内気で真っ直ぐな炎術師だ。
そこに金髪の美少年カインが現れた瞬間、顔が真っ赤になる。
「ひ、ひえっ……!? か、カインさま!? な、なんでここに!?」
貴族でありながら、学生運動を指導する。彼は、若者たちの憧れのまとだ。
カインはにっこり微笑む。
「イルマさんの魔術、ぼく……ほんとうに憧れてたんです。」
「え!? ええええええ!?(声裏返る)」
「赤竜軍の火線管理……あれは芸術ですよ。
イルマさんほどの精度を出せる人は、他にいません。」
イルマは耳まで真っ赤。
「そ、そこまで言われたら……う、嬉しいですけど……!」
カインはそっと彼女の手を取る。
「あなたの“正しい火”を、ぼくたちにも貸してください。
ぼく……あなたの力を信じてる。」軽く寄せながら手を握る女ったらし。
イルマはーーふにゃり、と膝から崩れた。
「……協力……します……しますぅ……♡」
ちょろい火炎術師は完全に落ちた。
そして赤竜軍本営「紅炎殿」はその日、同盟を誓い合った者たちが、精神的にも肉体的にも結びつく場になった。
紅炎殿の奥にある執務室にて。クルトは緊張しながらソファに腰掛けていた。目の前にはヴァレンティナ将軍が立っている。彼女の朱色の瞳が爛々と輝き、クルトの肩を抱き寄せる。
「君の提案は面白い。だが……本当に魔王などというものが存在するのかしら?」
ヴァレンティナは疑わしげに目を細めたが、その手はクルトの柔らかな髪を撫でていた。
(今だ……!)
カインと練習した通り、クルトは潤んだ瞳でヴァレンティナを見上げた。
「……信じてほしい。僕には守るべきものがたくさんあるんだ」
わざと声を震わせ、儚げな微笑みを浮かべる。
「僕の国と国民を……見捨てるわけにはいかないんだ」
ヴァレンティナの喉仏が上下した。
(かっ……かわいい!!!)
内心で悶絶しているとは微塵も悟られまい。彼女は冷静さを保つために咳払いをした。
「……まあいいでしょう。ただし条件がある」
執務室に鍵が掛けられる。
そして彼女は制服のベルトに手をかけた。
「まずは……貴様の“魔力”が本物かどうか確かめる必要がある」
床に座ったヴァレンティナはクルトを優しく寝台へ導いた。
「どうすればいいのかわからないなら教えてあげる。さあ……ここへ来るのよ」
仰向けになったヴァレンティナは長い脚を広げ、彼の小さな手を己の花園へと導いた。
クルトは意を決して彼女の下腹部に顔を埋める。
最初は恐る恐る、徐々に大胆に舌を使い始めた。
「……んっ……ふ…いい子ね……上手よ……」
ヴァレンティナは喉を鳴らした。若く繊細な指先が自分の最も柔らかい部分を這い回る感覚に身を委ねる。
「そのまま……もっと深く……そうそう……♡」
クルトがヴァレンティナの蕾に舌を這わせると、彼女は背筋を逸らせた。
「あぁん!そこよ……もっと強く舐めて!」
指示されるままに吸い付き、肉襞を擦る度にヴァレンティナの膣が濡れそぼっていく。
「次はコレを入れる番ね」
クルトの薄桃色の亀頭を彼女は愛おしげに口に含み、唾液で十分に湿らせた。
「ほら見て。私のここだってこんなに濡れてるわ」
自ら両手で秘裂を開き、鮮やかなピンク色を見せつける。
「さあ来て?ヴァレンティナお姉ちゃんが優しく導いてあげるから」
促されるままクルトは体を重ねた。
濡れ光る花弁が侵入してくる少年を包み込む。
「ふぁ……あったかい……」
初めて体験する大人の肉壺に身を震わせるクルト。
「ゆっくり……そう……動かしてみなさい」
ヴァレンティナの熟練した腰使いが幼いペニスを翻弄する。
上下左右と自在に蠕動する膣襞。まるで万華鏡のように変化する快感。
「あっ……なんか……変…気持ちよすぎて……!」
クルトの悲鳴じみた声にヴァレンティナは妖艶に微笑んだ。
「出していいのよ?好きなだけ膣内に出しなさい。それが契約の証だから」
クルトは耐えきれずヴァレンティナの胎内に大量の白濁を放出した。
しかし射精しても萎えることはない。魔王特有の体質ゆえだった。
「まだ大きいままじゃない」
ヴァレンティナは嬉しそうに彼の腰を押さえ込む。
「全部搾り取ってあげる。私が飽きるまで何度でも注ぎ込むのよ?」
その宣言通りに二度目三度目とクルトは彼女の子宮に欲望を注ぎ込んだ。
「これで私たちは共犯者」
結合したままヴァレンティナは囁いた。
「カインがもう一度大規模な学生集会をやって、首都防衛の白竜軍を引きつけるわ。黒竜軍と青竜軍は真王国の国境にいるから不在よ。あなたから合図があれば私の兵は帝都西門に集結させる。そして我々は城塞内部へ侵入するわ、あなたのほうは城を内側から撹乱してくれるのよね。」
「うん……ヴァレンティナ姉、約束する」
「いい子……」
ヴァレンティナは汗ばんだ黒髪を撫でながら深く口づけた。
「ところで……もう一回戦くらい付き合ってくれる?」
彼女の言葉にクルトは苦笑しながらも健気に頷いた。
淫魔の王子の夜はまだまだ続く――。
赤竜軍本営「紅炎殿」――その一角にあるロドルフ将軍の私室は、戦略地図や武具の置かれた剛健な空間だったが、今は柔らかな灯火と香草茶の香りで満ちていた。
「ふふ……そんなに緊張しなくていいのよ?」
ファラがベッドサイドに腰掛けながら、穏やかに微笑む。普段の黄竜軍の副司令官としての威厳はどこへやら、優しい姉のような雰囲気を醸し出している。
一方、ロドルフは岩のように大きな体を正座させ、鋼鉄の盾でも破れそうな巨漢とは思えぬほどガチガチに固まっていた。
顔は真っ赤で、汗が額を伝う。
「し、しかし……! ファラ殿を前にして……落ち着くなど……無理だ!」
彼の声は興奮と畏敬で裏返っていた。ファラは小さくため息をつきつつも、その初々しさが可愛くて仕方ないといった風情で微笑む。
「……昔みたいに呼んでくれていいのよ? ‘お姉ちゃん’って」
その言葉にロドルフの顔がさらに燃え上がった。
「なっ……!? そ、それは子供の時のことであってだな!? 今さらそんな呼び方など……!」
「昔はそう呼んでくれたのに……少し寂しいな」
ファラがそっと彼の分厚い二の腕に触れる。
それだけでロドルフはびくりと震えた。
「う、ううっ……ファラ……お、お姉ちゃん……」
絞り出すような声に、ファラはくすりと笑って彼の大きな手を両手で包んだ。
「ほらね? それでいいのよ。大丈夫。怖がらなくていいの」
ファラはゆっくりと彼の胸板に指を這わせた。ロドルフの息がさらに荒くなる。
「……ねえ、ロドルフ。大きくなったわね」
彼女は感慨深げに呟きながら、逞しい胸板に頬を寄せた。25歳を超えても未だ童貞――という事実は、彼の剛毅な姿と裏腹にあまりにも純粋な事情だった。
「そ、そうだな……だが……肝心なところが成長してないかもしれん」
ロドルフはふと不安げに俯く。そんな彼を見て、ファラは優しく額を寄せた。
「大丈夫よ。ロドルフの全て……ちゃんと愛してあげるから」
その言葉にロドルフの体はさらに熱を帯びる。ファラは慎重に彼の軍服の留め具を外し始めた。
「力抜いてて? ほら……」
戦場ではどんな敵にも怯まない筋肉の塊が、今はファラの一挙手一投足にびくびくと震えていた。
「うわっ!? や、柔らかすぎる……!」
ようやく服を脱ぎ終わった二人は裸で向かい合う。
ファラの成熟した肢体の温もりと柔らかさに、ロドルフは興奮で目眩がしそうだった。
「……ふふ。ずっとこうしたかったのよ?」
ファラがそっと彼の胸板に唇を押し当てる。ロドルフは呻き声を抑えるので精一杯だった。
「お姉ちゃん……お願いだ……! 俺も触りたい……!」
声が上擦る。ファラは微笑みながら頷いた。
「ゆっくりね? 力を入れすぎちゃダメよ?」
ロドルフはおそるおそる彼女の乳房に手を伸ばす。豊かな果実のような感触に彼の手が震えた。
「これが……本当に……お姉ちゃんの……?」
「うん……そうよ」
ファラがそっと彼の手を取り、更なる深い部分へと誘う。
「ロドルフ……ここが感じる場所だから……優しく……ね?」
ロドルフは真剣な眼差しで頷き、夢中で指を動かし始める。
拙いながらも一生懸命な愛撫にファラの吐息が熱を帯びていった。
「はぁ……ロドルフ……上手よ……そう……もっと……」
次第に二人の距離は狭まり、やがてファラがそっと彼の楔に手を添えた。
「凄い……こんなに硬くなってる……」
その感触にロドルフはさらに興奮を募らせる。
「お姉ちゃん……入れていいか?」
「ええ……来て……」
ファラが自ら脚を開き、彼を迎え入れる体勢になる。ロドルフは恐る恐る腰を進め――その瞬間、二人の間に新しい生命が芽吹くような衝撃が走った。
「うわっ……!? 熱い! 柔らかい! なんか……すごく……!」
ロドルフの巨体がファラの中で律動を始める。
初体験とは思えない本能的な動きに彼自身も驚きつつも止められない。
「あぁっ……すごいわ! ロドルフ! その調子!」
ファラは嬌声を上げながらも優しく彼を導いた。汗と熱で二人の体がひとつに溶けていく。
「ファラっ……! もう……限界だ! 出る……!」
「いいわ……全部受け止めてあげる……!」
ロドルフは抑えきれずにファラの胎内に欲望を注ぎ込んだ。初めての絶頂に彼は暫し放心状態となる。
「はぁ……はぁ……お姉ちゃん……こんなに気持ちよかったなんて……」
「ふふ……でもね? 一度じゃ終わらないって感じよ?」
ファラは悪戯っぽく微笑むと再び彼の楔を優しく握りしめた。すぐにロドルフのそれは力を取り戻し始める。
「うわ……なんだこれ……全然収まらない……!」
「ふふ……そしたら第二ラウンド行きましょうか? 今度は私が動いてあげる」
ファラは上に乗ると巧みに腰をくねらせ始めた。ロドルフは再び彼女の奥深くへと沈み込んでいく。
「お姉ちゃん……凄い! 中がうねってる!」
「感じる……? 私がどれだけ貴方を想っていたか……」
二人の呼吸がどんどん激しくなる中、ついにファラも絶頂を迎えた。
「あぁっ……! 一緒に……イキましょう?」
「ああ! ファラ! 愛してる!」
互いに抱き合いながら二度目の絶頂に達する二人。
繋がったまま汗ばんだ肌を重ね合わせる。
「はぁ……こんなに気持ちいいのは初めてだ……」
「私もよ……ロドルフ」
ファラは慈しむように彼の髪を撫でた。
「これからはずっと一緒よ? ロドルフ」
「……うん」
逞しい腕でぎゅっと彼女を抱きしめるロドルフ。初めての恋と性交を同時に経験した25歳の初々しい筋肉大将軍は幸せに満ち溢れていた。
「ファラ……」
ロドルフはファラの細い腰を抱き寄せたまま、力強い腕を緩めることができなかった。彼の胸板からは激しい鼓動が伝わってくる。
「今日はここまでにしましょう?」
ファラが優しく諭すように囁くが、ロドルフの手は無意識に彼女の豊かな臀部をまさぐり続けていた。
「いや……まだ足りないんだ……」
ロドルフの声は焦燥と渇望に満ちていた。さっきまでの初々しさは影を潜め、純粋な欲求だけが彼を突き動かしていた。ファラは母のように優しく微笑むと、自らの美しい尻を将軍の前に差し出したのであった。
イルマ・フレアホーンは寝室の扉が閉まる音にびくりと肩を震わせた。カーテン越しの夕陽が床を金色に染めている。窓辺に佇むカインのシルエットは、絵画のように優美だった。
「イルマさん」
振り返った彼の笑顔が柔らかな光に包まれている。いつもの学び舎の廊下で見る憧れの横顔ではなく、今は自分だけに向いている。
「あの……カイン様……私…」
言葉を探すように俯いたイルマの指が震えている。軍服の襟を無意識にぎゅっと掴んでしまう。
「大丈夫」カインの手がそっと彼女の手に重なった。「焦らなくていいんだよ」
その温もりだけで体温が跳ね上がる気がした。庶民出身の自分が貴族である彼の手に触れられているという現実が、まだ信じられない。
「イルマさんはいつも頑張ってるね」
カインがベッドの端に腰を下ろし、ポンポンと隣を示す。促されるまま歩み寄ると、ふわりと甘い香水の匂いが鼻腔をくすぐった。
彼の使う高価な香油だと気づき、また胸が鳴る。
「えっと……私…あの……こういうこと全然慣れていなくて……」
声が上擦る。少女漫画の主人公のように理想の告白シーンを想像していたわけではない。けれど実際にその瞬間になると、自分がどれほど無防備なのか思い知らされる。
「僕も同じだよ」カインは嘘のようにさらりと言った。「イルマさんと一緒にいてくれないと、僕も緊張しちゃうかも」
そんな優しい嘘に背中を押され、イルマは彼の隣に腰を下ろした。触れ合う膝が熱を持つ。
「僕の瞳を見て」
促されて見上げたカインの碧眼は深く澄んでいた。銀髪が光に透けている。この人の瞳に映る自分は綺麗だろうかと不意に考えてしまう。
「うん……綺麗だよ」
読心術でも使ったかのようにカインが微笑む。「君の魔法と同じだ。小さくても強い光を放つ。僕が一番好きな色だ」
その一言で涙腺が決壊しそうになり慌てて目を拭う。
イルマは袖で滲んだ視界をこすると、そっと彼の胸に額を預けた。
「……好きです」
声が震えた。
「うん、僕もだよ」
カインの腕が背中に回る。その力強さに安心したイルマは全身の緊張を解いた。軍服のボタンを一つずつ外していく彼の指が器用で美しい。
「手……繋いでくれませんか?」
イルマが言うとすぐに彼の指が絡んだ。恋人繋ぎというにはまだぎこちないが、それでも充分だった。
下着一枚になって向き合うと急に恥ずかしさが襲ってきた。
「やっぱり私……貧相で……」
自分で自分の腕を抱くようにして隠すイルマに、カインは静かに首を振った。
「イルマさんは自分のことを知らないね」
彼が立ち上がり、室内の灯りを落とす。薄闇の中でイルマの姿はより可憐に映えた。肩にかかる癖毛が波打ち、小柄な体が頼りなげに揺れている。
「恥ずかしいことは何も無いよ」
カインがベッドに片膝をつき、唇を重ねてきた。
初めての接吻は熱く、ほのかにバニラの香りがする。
「ん……」
イルマの息が短く乱れる。舌先が触れ合い、水音が二人の間で小さく響いた。初めて味わう快感に戸惑いながらも離れたくないと思ってしまう。
「可愛い」
唇を離したカインが囁き、イルマをそっと押し倒した。シーツの冷たさと彼の体温が同時に肌に触れる。
「怖くない?」
「……怖いです」
素直に答えると彼は額に口づけた。
「じゃあこうしよう」
カインは上体を起こし、イルマの腰に跨がった状態で自らのズボンを下ろす。初めて見る男の性器にイルマは固まった。
「ひゃっ!?」
「ごめんね。ちょっとびっくりしたよね」
慌てて股間を覆う彼の手を取ってみると意外に柔らかい。
「でも……カイン様の……可愛いですね?」
思ったままを口にしてしまったことに気づき青ざめるイルマだが、カインは「ありがと」と笑って耳元に唇を寄せた。
「これから大きくしてもらうんだからね」
低音が耳朶を擽り、ゾクリと背筋が震えた。指が彼女の下腹部をなぞり、茂みを分け入る。
「ひぅっ!」
思わず上げた声を手で押さえるイルマに「我慢しないで」と囁かれる。カインの指が花弁をそっと押し開き、ぬかるみを掻き混ぜはじめた。
「あ……あぁ……」
濡れた音と自分の声が混ざり合う。羞恥と悦びがないまぜになり頭がクラクラする。
カインのものは、まるでさっきとは別物のようにたくましく勃起していた。
「痛かったら言ってね」
カインが自身を宛てがう。先端が蜜口に触れるとイルマは反射的に膝を閉じようとしたが、彼の手に阻まれた。
「力抜いて」
ゆっくりと彼が入ってくる。破瓜の痛みが鋭い針のように刺さり、イルマは堪らず彼の肩を掴んだ。
「痛っ……」
「ごめん……けどもうちょっとだよ」
言葉とは裏腹に彼の動きは優しく慈しみに満ちていた。数秒の苦痛の後、鈍い痛みが少し薄れると同時にじんわりした疼きが生まれてくる。
「入った……?」
「うん。全部イルマさんのなかだよ」
カインが額の汗を拭いながら微笑む。自分の内で脈打つものを感じ取り、イルマはなぜか涙が出そうになった。
「嬉しい……です」
初めてを捧げた幸福が胸いっぱいに広がる。
この人と繋がれたという単純な事実だけで満たされていた。
「動いていい?」
頷くと彼の律動が始まった。最初はぎこちなく、やがてリズムを刻むように。イルマの喘ぎ声も次第に高まっていく。
「あっ……カイン……様っ……!」
「イルマ……愛してる」
その言葉で完全に理性が飛んだ。腰を打ちつけられるたび快感の波が押し寄せ、頭の中で火花が弾ける。
「ダメっ……何か……来ちゃう……!」
「いいよ。僕も……もう……」
一際深く穿たれた瞬間、二人は同時に果てた。イルマの胎内に熱いものが流れ込み、その余韻に痙攣する膣壁を彼の形が満たしている。
「はぁ……はぁ……」
カインが額を合わせると、汗ばんだ前髪が互いの鼻先で絡まった。そのままもう一度口づけを交わす。
「私の初めて……大切にしてくれてありがとうございます」
イルマが言うとカインは照れたように笑った。
「これからはずっと大切にするよ」
その言葉だけで幸せで胸がいっぱいになる。庶民のイルマが掴んだ奇跡の瞬間だった。
翌朝、窓辺の小鳥のさえずりで目を覚ますと、すでに身支度を整えたカインが枕元に腰かけていた。夜明け前の薄紫の空を背景に、彼の横顔は彫像のように整っている。
「おはよう。よく眠れた?」
「はい……カイン様のおかげで……」
昨夜のことを思い出しぷしゅっと赤面するイルマに彼はベッドに戻ってきて布団に潜り込んできた。
ロゼッタの暗躍
♡」
「ドラゴニア皇帝直属 武装愛妾 影の薔薇第一席。ロゼッタ、親愛なるシェンロン陛下より命じられた使命を果たすわ」彼女が動き出した。頭の良い彼女はまっすぐクルトのもとに向かう無茶はしない。彼女は誰よりも魔法の力を知っている。最低もう1人七つの大罪をクルト暗殺に巻き込まなければと考えている。そこで彼女はわざとクルト達の耳に入るように噂を流した。ロゼッタがシェンロン皇帝の離宮に監禁されて性的な調教を受けている。目下のところ警備は手薄である。
「甘ちゃんのクルトなら誰か救援の手を差し向けてくる。そして来るとすれば隠密任務でこの国に来ている強欲のミレーヌね」クルト達と時を同じくしてミレーヌもドワーフたちの行商人に混ざってこの国に潜入している。ドワーフの霜雪商会の娘という偽装だ。しかしして、その実態はカイン達学生に決起するための武器を与えることだった。
ミレーヌは夜陰に紛れて離宮の北側から侵入した。警備兵は少なく、庭園の蔦を利用して窓枠に辿り着く。
「このあたりにロゼッタが囚われていると……」
小声で呟きながら壁沿いに進むと、薄い月光に照らされた石造りの牢獄棟が見える。扉は堅固な錠前で封じられていた。
「これなら……【分解】」
ミレーヌの指先から淡い青い光が漏れる。鍵穴部分の金属分子が音もなく分解され、カチリと錠が外れた。
「やはりここね……」
牢屋の内部は薄暗く、蝋燭の灯りがかすかに揺らめいている。複数の独房が並ぶ中で一番奥の鉄格子の前にロゼッタが立っていた。
「ロゼッタ!」
ミレーヌが声をかけると、振り返ったロゼッタの表情には疲労と……奇妙な艶が浮かんでいた。
「遅かったわね……ミレーヌ」
その声色はかつての姫騎士時代の凜とした響きとは異なり、どこか媚びるように甘く変貌していた。そして彼女が纏うのはセクシーな薄衣のみ。露わになった白い太腿が目に飛び込む。
「どうしたの……その恰好……!?」
言葉を失うミレーヌに対し、ロゼッタは妖艶に微笑んだ。
「シェンロン陛下のご寵愛を受けて……ね?」
言いながら鉄格子に歩み寄るロゼッタの背後に気配を感じたときには遅かった。ガチャリと背後の扉が閉まる音。振り返れば鎧甲冑の兵士たちが銃口を向けていた。
「罠だったの!?」
ミレーヌの詠唱は間に合わない。
兵士の一人が麻痺魔術を放ち、緑色の霧が彼女を包みこんだ。
「っ……くぅ……」
抗う間もなく意識が遠のいていく。最後に見えたのはロゼッタの勝ち誇った微笑みだった。
「よくやった。褒美を与えよう」
シェンロンの声が地下室に響く。蝋燭の炎が揺らめく円卓の上で拘束されたミレーヌの裸体が晒されていた。清潔だった白いドレスは引き裂かれ、純白の肌があられもなく露呈している。
「あぁ……あんなに強かった彼女が……」ミレーヌは目の前の光景に驚いた
ロゼッタが口許を歪め、シェンロンの隣に侍る。そしてうれしそうに皇帝の一物をしゃぶっていた。
「助けに来てくれてありがとねーミレーヌ姉、お礼にシェンロン陛下のお相手をさせてあげるわ❤️とっても気持ちよくてクルトの事なんて忘れちゃうわよ」
鎖で磔にされたミレーヌの四肢を冷たい金属が押さえつける。両腕を頭上で固定され、膝も左右に割られていた。強制開脚の格好で晒された秘所にローションを垂らすロゼッタの手つきは明らかに嗜虐的だった。
「いや……やめて……!」
自由にならない体を捩るミレーヌの抗議は届かない。シェンロンがロゼッタから瓶を受け取り、褐色の液体を一滴ずつ彼女の淫唇に垂らしはじめる。
「これは特殊な催淫剤だ。体内に浸透すれば、どんな淑女も娼婦以下になる」
言葉通り、粘膜に触れた瞬間から灼けるような疼きが湧き上がった。呼吸が浅くなり、ミレーヌの腹部が無意識に震える。
「はぁ……っ…こんな……卑劣な……!」
睨む翡翠の瞳も涙で潤んでいる。シェンロンが嗤いながら自らの硬直したものを露わにした。屈強な体躯の雄芯がミレーヌの眼前に突きつけられる。
「さあ。歓迎してもらおうか」
強引に口腔を抉じ開けられ、肉槍が喉奥まで押し込まれる。咽せ返るような臭いと質量に吐き気を覚えながらも催淫剤の作用で体は蕩けはじめていた。
「ん゛っ……ぐぅ……!」
涙を流しながら従属の奉仕を強いられる姿をロゼッタが嘲笑う。
「ほら見なさい。魔王の騎士だった者が陛下の御前で這いつくばってるわ」
嘲罵に反応しようと唇を動かせば舌が亀頭を擦ってしまう。その刺激にシェンロンが低く唸り、喉の奥へ熱い迸りをぶちまけた。
「っ……ぉぇ……」
胃に落ちる大量の汚辱。鼻腔を抜ける精臭に頭がクラクラする。それでもなお、催淫剤の疼きは治まらない。下腹部は切なく痙攣し続けている。
「そろそろ欲しいか?」
シェンロンが鎖を引き寄せてミレーヌの体を回転させた。背後から尻たぶを鷲掴みにし、双丘の谷間に熱杭を挟み込む。
「い……や…やめてぇ……!」
拒絶の叫びも虚しく、一気に最奥まで貫かれた。肉ひだが引き裂かれそうになる痛みと同時に背筋を駆け上がる電流のような快感。両極の嵐に理性が軋む。
「あ゛っ……あ゛あ゛っ……!」
汗で濡れた純白の肌をシェンロンの掌が蹂躙する。
引き締まった臀部を揉みしだきながら抽送を繰り返され、ミレーヌの膝が砕け落ちた。それでも鎖が彼女を吊り上げて逃げることは叶わない。
「クルト…許して……っ…!」
無意識に口をついた名にシェンロンの動きが加速する。
「クルトか?お前は魔王のことを愛しているのだな。」
パチンと尻たぶを叩かれながら奥を抉られる。痛みと快感の境界線が曖昧になり、意識が霞みはじめる。
「あぁ……らめぇ……これ以上されたら……わたし……!」
叫びと共に背筋が仰け反り、絶頂が奔る。膣内が脈動し、シェンロンの怒張を締め付けた。その締め付けに呼応して熱い精液が子宮を満たしていく。
「はぁ……はぁ……あ…あ……」
鎖が緩み、床に崩れ落ちる。体内から溢れる白濁液をロゼッタが笑いながら指ですくい取り、「ほら見なさい」と差し出した。
「あなたの魂はもう陛下のものですよ?」
焦点の定まらない翡翠の瞳が虚空を見つめている。その奥で確かに何かが砕け散る音がした。
「赤き淫欲のロゼッタ、そしてお前はさしずめ白き清純のミレーヌと言ったところか?お前も今日から我が武装愛妾となるのだ!お前の誓いを我が前に示せ」
床に伏したミレーヌの背中で、蝋燭の炎が揺らめいた。内股から零れる白濁液が大理石に沁みていく。
「どうやらまだ理解していないようだな」
シェンロンの指が彼女の顎を掴み上げる。翡翠の瞳に虚ろな光が宿っている。
「お前の矜持も忠誠も粉々に砕いてやる」
鎖の拘束が解かれた。代わりに柔らかな革の手枷が嵌められる。抵抗する力もなく立ち上がったミレーヌをロゼッタが嘲笑した。
「ほらご覧なさい。あなたも私のようになるのよ」
シェンロンが黒檀の玉座に腰掛ける。その足元へ跪かされたミレーヌの脳裏に命令が刻まれる。
「我がモノに跪いて挨拶しろ」
「……嫌です」
掠れた声が虚しく響く。だが催淫剤は血管を灼くように疼き、理性を蝕んでいく。
「あぁ……もう……我慢できない……」
震える手が勝手に動いた。まるで操り人形のように膝を折り、シェンロンの膨張した怒張へ顔を近づける。
「申し訳ありません……魔王様ではなく……陛下に……傅くべきでした……」
舌先が亀頭に触れた瞬間、全身に快楽の電流が走る。
「んっ……ああぁ……これ……すごいぃ……」
喉奥まで自ら飲み込みながらミレーヌは悶えた。涙と涎で顔がぐちゃぐちゃになっている。
「そうだ……もっと舌を使え」
シェンロンの足が彼女の乳房を踏み躙る。痛みさえ快感へ変換されてしまう。
「んぶっ……はい……ご主人様ぁ……」
唾液を絡ませながら必死に奉仕する姿はもはや騎士ではない。ただの痴女だ。
「さあミレーヌ。お前の本当の姿を晒せ」シェンロンが再び彼女を貫く。
たくましい一物は子宮の奥まで貫通し、彼女の心をも射抜いていく。
ミレーヌの腰が跳ねた。
「やめ……てぇ……おかしくなるぅ……!」
「まだ序の口だ」
シェンロンが腰を振りながら、バイブレーターで菊門を攻める
「ひゃあああっ!?そんなとこまでぇ……!」
「どこもかしこも感じやすいな。さすがはクルトの元騎士だ」
三点同時責めにミレーヌの腰が踊る。
背中に冷たい汗が伝い、秘裂からは絶え間なく愛液が滴った。
「ああっ……ダメェ……イっちゃう……イくぅ……!」
意識が白む絶頂の中、シェンロンがバイブレーターを押し込む。
「ひぐぅ!?」
連続絶頂で筋肉が痙攣する。だが休む間もなくシェンロンの激しいピストンが始まっていた。
「堕ちた女はいい音色を奏でるな」
抽送のたびに淫靡な水音が響き渡る。ミレーヌの体は完全に支配されていた。
「陛下……シェンロン陛下……あなたのモノになります……だからもう許してくださいぃ……!」
屈服の言葉が自然と溢れる。白い肌は汗と涙と精液で汚れているが、ミレーヌは恍惚の表情を浮かべていた。