18歳の誕生日に僕は魔王になりました!魔王継承者クルト と囚われの七罪の姫騎士 作:みなぽん
登場人物
クルト ドラグニル
父親の魔王ベルターを太陽の勇者エステバンと八葉の勇者に討ち取られ、落城する城から七つの大罪の助けを得て脱出。しばらく記憶を封印し、ロベルタに世話されていた。18歳の折に魔王の力を継承し、記憶を取り戻す。そして彼は勇者たちにとらわれた7つの大罪の姫騎士たちと母マリーダを奪還していく。
(第一部参照)そして、勝利を収め7つの大罪の姫達とともに新しい真王国を作る。
強欲(グリード) ミレーヌ=グラナート 種族 雪族
純白の髪の清楚系魔法騎士。雪族 一見すると清楚で優しい常識人だが宝具の研究者で道具の収集に関しては強欲になる。アウレリアとクルトを取り合うライバル。
• 武器:絶刀雪月花
• 性格 魔具フェチ、クルト好き、清楚で優しいお姉さん
• クルトとの関係:クルトの持つ魔王権能そのものを“世界最高の宝物”として執着。
「クルト様の愛も体も魔力も全部……ぜんぶ私のものにしたい……♡」
色欲(ラスト)ロゼッタ・ラ=フィーネ
真紅の髪、媚薬のような香りを纏う神速の軽騎士。
吸血姫の純血に近く、誘惑・魅了を得意とする。
• 武器:魅惑双細剣《ヴェナム&カーマ》
• 性格:ちょっとポンコツ
• クルトとの関係:幼少期のクルトに初恋しており、“クルトは自分の物”と宣言している。
「クルトは私のものなんだからね。私の王子様♡」
憤怒(ラース) ヴァレリア・エルフェンリート
フェンリルの血を宿す黒髪の女魔狼騎士。グラマラスボディの母性の塊。普段はおっとりしているが感情の爆発で強くなる。セックスも、野生の本能に目覚めるとすごくエッチになってしまう。
• 武器:ツヴァイヘンダー
• 性格:母性と憤怒
• クルトとの関係:いつもクルトを守ることばかり考えている
「クルトちゃん、何があっても私が守るからね。この間は守れなくてごめんね。」
メイド長 ロベルタ・ラ=ファム。
ピンク色の髪のシフォンケーキのようなかわいい女の子。
彼女は冥奴と呼ばれる忍者と夜のお相手を兼ねたお庭番のような存在
武器 キッチンにあるものを何でも武器に使う。
性格 心優しくクルトに献身する。
「クルト坊ちゃん、私の全てを持ってあなたにお仕えいたします。」
堕天使の都 イリス・セラ
アグラヴェイン鉄鎚国との同盟を果たしたクルトは北方探索を続ける。
「アグラヴェイン鉄鎚国の隣国は堕天した天使たちの棲むイリス・セラ領と勇者信仰の聖地、アルグレン教の聖女修道士団のアルグレン修道領です。アルグレン修道領は魔王軍とは相入れない存在ですからイリス・セラ領と同盟を結ぶのが良いでしょう。」
ミレーヌはそういうとキャラバンの入れ替えを提案した。
「イリス・セラは堕天使の国ですから色々と風紀が紊乱しています。お子ちゃまのベアトリーチェや真面目なエルヴィナには厳しいですね。
転移スクロールで色欲のロゼッタと憤怒のヴァレリアを呼びましょう。彼女達ならなんとかなるでしょう」
ここでキャラバンは強欲のミレーヌとメイドのロベルタにロゼッタとヴァレリアを加えて再編されたのだった。
―イリス・セラ領。
北方の雲海を割って姿を現したその国は、まず音と香りで旅人を迎えた。
甘く、時に刺激的な香が風に混じり、遠くでは弦楽と打楽が溶け合うように鳴っている。秩序だった行進曲ではない。即興と衝動が交錯する、心拍に近い音楽だ。
石畳の街路は白と黒の大理石が絡み合うように敷かれ、建物は高く、どこか羽根を思わせる曲線を描いている。窓辺には羽根飾りやヴェールが揺れ、昼であっても夜の名残を抱いたような艶やかさがあった。
この地を治める堕天使たちは、契約よりも感情を、血統よりも欲望を尊ぶ。
婚姻は存在するが、束縛ではない。愛は宣言するものではなく、交わるもの。今日の伴侶が明日も隣にいる保証はないが、だからこそ嘘は嫌われる。
「愛しているなら、そう言えばいい。欲しているなら、隠さないで」
それがイリス・セラの倫理だった。
街角の広場では、翼を持つ者も持たぬ者も、性別も種族も曖昧なまま、自然に語り合い、触れ合い、別れていく。嫉妬は罪ではないが、暴力は忌避される。感情は燃やすもの、他者を焼くものではない――そう教えられて育つのだ。
クルトはキャラバンの先頭で、その空気を静かに受け止めていた。
魔王の威圧も、王としての威儀も、この国では意味を持たない。必要なのは誠実さだ。彼の内にある覚悟を、堕天使たちは嗅ぎ取るだろう。
ロゼッタは、まるで里帰りでもしたかのように肩の力を抜いていた。
「ここ、息がしやすいでしょ?」
真紅の髪が風に揺れ、周囲の視線を自然に集める。誘惑は武器であり、挨拶でもある。彼女はそれを誇りとして隠さない。
ヴァレリアはというと、少し戸惑いながらも、街の人々の率直さに救われているようだった。
欲望を隠さず、しかし強要しない文化。感情の爆発を恐れず、それを受け止める土壌。
「……悪くない国ね」
母性の奥にある野生が、ここでは否定されない。それは彼女にとって、安らぎでもあった。
ミレーヌは早くも市場に目を奪われていた。
魔具、媚薬、契約書、翼の装具――欲望を形にした品々が、露店に溢れている。
「文化レベルが高い……欲望を技術に昇華しているわ」
その瞳は研究者の熱を帯びていた。
ロベルタは一歩下がり、全体を見渡している。
冥奴として培った警戒心は、この奔放な国でも鈍らない。自由は甘いが、油断は禁物。
それでも、彼女はここが嘘の少ない土地であることを感じ取っていた。
夜になると、街はさらに色づく。
光る羽根、宙に浮かぶ燭台、屋上で開かれる即席の舞踏会。
愛は一夜で終わることもあれば、生涯続くこともある。どちらも等しく尊い。
イリス・セラ領――
ここは堕落の国ではない。
欲望に正直であることを、勇気と呼ぶ国なのだ。
そしてクルトは、この地が同盟相手としてだけでなく、
新しい真王国が抱える“自由”の在り方を映す鏡になることを、まだ静かに悟り始めたところだった。
夜のイリス・セラは、昼とは別の顔を持つ。
雲のように薄い光が天井高く漂い、舞踏宮殿《ルミナス・フォール》では、堕天使の王族自らが主催する舞踏会が開かれていた。
白と黒の翼を持つ貴族たちが、音楽に合わせてゆるやかに舞う中、クルトたち一行は否応なく視線を集めていた。
七つの大罪の気配は、この国では「異物」ではなく、「希少な香り」として受け止められる。
やがて、王族が姿を現す。
まず現れたのはイリス・セラ王子 ケイン イリス
銀紫の髪、片翼だけが黒く染まった若き堕天使。
彼の視線は、入場した瞬間からただ一人――ロゼッタを追っていた。
「……なんて、甘美な存在だ」
王子は一曲目の演奏が終わるや否や、迷いなくロゼッタの前に膝をついた。
堕天使の流儀では、それは求愛の第一歩。
「あなたの香りは、この国の夜よりも魅力的だ。名を教えてくれる?」
ロゼッタは一瞬きょとんとし、それからいつもの調子で笑った。
「ロゼッタよ。……でもね、私、もう“王子様”がいるの」
そう言って、ちらりとクルトを見る。
その無邪気で一途な宣言に、王子の胸は――完全に射抜かれた。
「奪う恋もまた、堕天使の美徳だ」
そう囁く王子の目は、本気だった。
一方、豪奢な円卓ではイリス・セラ王 アクバロー イリス
がヴァレリアと杯を交わしていた。
黒曜の翼を持つ壮年の王は、戦士としての気配を隠していない。
「獣の血を持ちながら、その眼差し……母のようだな」
「ふふ、よく言われます」
ヴァレリアは穏やかに微笑み、酒を一口含む。
語られるのは戦の話、守る者の覚悟、失った命への悔恨。
次第に王の声は低く、真剣さを帯びていった。
奔放で、包み込むような母性。
それはこの享楽の国において、むしろ稀少な強さだった。
「……もし余が、そなたを守れる立場になれるなら」
王は杯を掲げ、心からの敬意を示した。
その瞳に宿るのは、明らかな恋慕だった。
そして――
玉座の間の奥、天蓋に包まれた席に座すイリス・セラ女王 エカテリーナ イリス
純白の翼と、夜色のドレス。
彼女の視線は最初から、クルトに注がれていた。
「まあ……なんて愛らしいのかしら」
魔王であり、王でありながら、どこか不器用で、真っ直ぐな少年。
彼女は玉座を降り、ためらいなくクルトの前に立つ。
「ねえ、あなた。名前は?」
「クルト……クルト・ドラグニルです」
少し緊張したその返答に、女王は頬を染めた。
手を取り、指先に口づけを落とす――堕天使の女王としてではなく、一人の女性として。
「可愛い……反則よ、その素直さ」
周囲がざわめく。
女王が誰かに一目惚れするなど、何十年ぶりか。
ミレーヌは微笑みながらも、内心で強く歯噛みした。
ロベルタは一歩影に立ち、主の身に起こる“外交以上の嵐”を静かに見守る。
舞踏会は続く。
恋が芽生え、欲望が絡まり、しかし争いはない。
――それこそが、イリス・セラ。
この夜、
ロゼッタはケイン王子に、
ヴァレリアはアクバロー王に、
そしてクルトはエカテリーナ女王に――
それぞれの形で“選ばれた”。
ロゼッタ・ラ=フィーネとケイン王子
ロゼッタは、ケイン王子の私室へと案内された。そこは舞踏会の喧騒が嘘のように静まり返り、柔らかな光が満ちている。
部屋の中央には大きな寝台があり、天蓋からは繊細な刺繍が施された紗が垂れ下がっていた。
「ここなら誰にも邪魔されない。君と二人きりになりたかったんだ」
ケイン王子はそう言うと、ロゼッタの手を取り、優しく寝台へと導いた。ロゼッタは戸惑いながらも、彼のエスコートに抗うことができなかった。その瞳には、クルトのことがちらつく。
「ケイン王子……私は……」
「ロゼッタ。僕は君の気持ちを知っている。クルト王子への想いが強いこともね」
ケイン王子はロゼッタの腰に手を回し、耳元で囁いた。
「だが、それがどうした? 深い愛があるからこそ、このような背徳的な状況が、より一層甘美なものになるのではないか? 君のその美しい瞳の中に秘められた罪悪感さえも、僕にとっては極上のスパイスなんだ」
その言葉は、ロゼッタの心の隙間に滑り込んできた。クルトへの忠誠心と罪悪感。それらが混ざり合った複雑な感情を、ケイン王子は肯定し、むしろ高揚させようとしているのだ。
「そ、そんなこと……!」
「嘘をつかなくてもいい。君の身体は正直だよ」
ケイン王子はそう言うと、ロゼッタの首筋に唇を這わせた。彼の息遣いが熱く、ロゼッタの肌を粟立たせる。抵抗しようとするも、ケイン王子の腕は意外に力強く、彼女の動きを封じ込めてしまう。
「やめて……! クルトが……」
「クルト王子の名前を口にするほど、君の瞳は潤んでいく。本当に面白いね」
ケイン王子はロゼッタのドレスの裾をたくし上げ、柔らかな太腿に指を這わせた。彼の指先は驚くほど繊細で、触れられた箇所からじんわりとした熱が広がっていく。
「君の肌は絹のように滑らかだ。さぞかしクルト王子も夢中になっているんだろうね。だが、僕の手技は特別だよ」
ケイン王子はロゼッタの足元に跪くと、彼女の靴を丁寧に脱がせた。そして、爪先に恭しく口づける。その行為はどこか淫靡で、ロゼッタの背筋にゾクリとしたものが走った。
「イリス・セラの民はね、愛の伝道師とも言われているんだ。人の心を掴む言葉と、快楽を引き出す術に長けている。特に、僕の一族はその才能が際立っているとされている」
ケイン王子はそう言いながら、ロゼッタのドレスを少しずつ剥ぎ取っていく。一枚一枚衣服が取り払われる度に、ロゼッタの白い肌が露わになっていった。
羞恥心と期待感がないまぜになり、彼女の心臓は激しく鼓動する。
「あぁ……だめ……こんなこと……」
「ほら、もうここは濡れ始めているじゃないか」
ケイン王子はロゼッタの最も敏感な部分に触れた。彼の指先は驚くほど的確で、ロゼッタの感じるポイントをすぐに見つけ出した。
「ひゃあ……ん…!」
思わず漏れた嬌声に、ロゼッタは赤面する。ケイン王子は満足そうに微笑むと、さらに激しく攻め立てた。
「どうだい? クルト王子との愛撫とは比べ物にならないくらい気持ちいいだろう?」
「そ、そんなことない……! クルトの方が……んぅ……!」
必死に否定しようとするロゼッタだったが、身体は正直に反応してしまう。ケイン王子の巧みな指使いによって、ロゼッタの身体はどんどん昂ぶっていく。
「無駄だよ。君の身体は既に僕を求めている。ほら、もっと脚を開いてごらん」
ケイン王子はロゼッタの両脚を大きく開かせると、彼女の中心に顔を埋めた。
温かい吐息と舌先が敏感な蕾を舐め上げる度に、ロゼッタの身体はビクビクと震えた。
「あぁ……! もう……だめぇ……!」
あまりの快感に耐えきれず、ロゼッタは絶頂に達した。身体が弓なりにしなり、甘い蜜が溢れ出す。ケイン王子はそれを全て舐め取ると、満足そうに微笑んだ。
「素晴らしい。では、次は僕自身を感じさせてもらおうか」
ケイン王子はそう言うと、自身の衣服を脱ぎ捨てた。現れた雄々しい逸物に、ロゼッタは思わず息を呑む。それはクルトのものよりも遥かに大きく、脈打ちながら天を仰いでいた。
「こ、これ……大きすぎる……」
「心配することはない。すぐに慣れるさ」
ケイン王子はロゼッタの腰を抱え上げると、ゆっくりと挿入し始めた。巨大な肉棒が狭い膣内を押し広げていく感覚に、ロゼッタは痛みと快感がないまぜになった表情を浮かべる。
「んぐ……あぁ……!」
「ほら、もう全部入ったよ。どうだい? 僕のモノは」
ケイン王子はそう言うと、ゆっくりと抽送を開始した。
その一突き一突きが重く、ロゼッタの最奥まで届く。子宮口を抉られるような感覚に、ロゼッタは意識が飛びそうになった。
「あぁ……! すごい……こんなの初めて……!」
「僕のモノで感じてくれているんだね。嬉しいよ」
ケイン王子は嬉しそうに笑うと、さらに激しくピストン運動を繰り返した。パンパンという肉同士がぶつかり合う音と、ジュブジュブという卑猥な水音が室内に響き渡る。
「あん……! もう……ダメ……イっちゃう……!」
「いいよ。好きなだけイキなさい。僕ももう限界だ」
ケイン王子は最後の力を振り絞るように腰を打ち付けると、熱い飛沫をロゼッタの胎内に解き放った。大量の精液が子宮を満たしていく感覚に、ロゼッタは恍惚とした表情を浮かべる。
「あぁ……クルトごめん……おちんぽに負けちゃった……❤️」
クルトへの申し訳なさと、背徳的な快楽に浸りながら、ロゼッタはケイン王子の腕の中で眠りについたのだった。
ヴァレリア・エルフェンリートとアクバロー王
ヴァレリアはアクバロー王に連れられ、城内の奥深くにある王の寝室へと通された。広々とした部屋には柔らかな灯りが揺れ、上質なベルベットのソファや絹の掛布が張られた豪奢な寝台が置かれている。アクバロー王の存在そのものが部屋の空気を支配していた。
「緊張しているようだな」
王は低い声で囁きながらヴァレリアの腰に手を回した。その手は大きく温かく、まるで大地そのもののような安定感があった。普段であればすぐに距離を取るヴァレリアだったが、王の掌から伝わってくる安心感に思わず身体を預けてしまいそうになる。
「少し……その、こういう状況には慣れていないので」
「良い。全て委ねろ」
王はそう言うと、ヴァレリアの頬を優しく撫でた。その指先はゴツゴツとしていたが、驚くほど繊細なタッチだった。そのまま王はゆっくりと顔を近づけ、ヴァレリアの唇にキスを落とした。深くも浅くもない、慈しむような口付けだった。
「んっ……」
「嫌か?」
「いえ……ただ……」
「ただ?」
ヴァレリアは言葉を探した。普段であれば自分から攻め込むスタイルなのに、今は受身になっていることへの違和感。
だが同時に、この圧倒的な包容感が心地よいのも事実だった。
「王様は……とても大きいんですね」
「そうか? 娘たちからは『オヤジ臭い』と言われるがな」
王はそう言って低く笑った。その笑顔に、ヴァレリアの中の何かが解けていくのを感じた。
「……似ています」
「誰に?」
「私の父に」
その言葉が出た瞬間、ヴァレリア自身が驚いた。亡くなった父親のことなど、最近はほとんど思い出さなくなっていたのに。
「そうか」
王は何も詮索せず、ただヴァレリアの頭を撫でた。その掌が心地よくて、ヴァレリアは思わず目を閉じてしまった。
「ここから先は……」
「全て任せろ。私を信じるんだ」
王の言葉には有無を言わせぬ力があった。ヴァレリアは小さく頷くと、王に促されるまま寝台へと導かれた。
服を脱がされていく間も、王の手つきは変わらず優しかった。筋肉質なヴァレリアの身体を愛でるように触れ、時には親が子供にするように背中を撫でてくれた。
「綺麗だ」
「そ、そんなことありません!」
照れて抗議するヴァレリアだったが、王は小さく笑うだけだった。
「謙遜するな。お前の身体は戦ってきた証だ。誇るべきものだ」
その言葉に、ヴァレリアの胸が熱くなった。今まで誰も褒めてくれなかった身体。傷跡も含めて全てを認められた気がした。
「さて……」
王は自身の衣服を脱ぎ捨てた。鍛え上げられた肉体は年齢を感じさせず、何より下半身の雄々しさにヴァレリアは思わず息を呑んだ。
「準備はできているか?」
「あの……その……」
「心配するな。私はじっくり時間をかける派だ」
王はそう言うと、ヴァレリアの全身を丁寧に愛撫し始めた。特に乳房への愛撫は念入りで、乳首を転がしながら谷間に舌を這わせていく。普段は攻める側のヴァレリアだったが、王のテクニックには敵わない。
「あぁ……そんな……」
「感じているな。良いぞ」
王はさらに執拗に責め立てた。ヴァレリアの喘ぎ声が少しずつ大きくなっていく。
「はぁ……ん…クルト……」
思わず恋人の名前を呟いた瞬間、王の動きが止まった。
「どうした?」
「いえ……なんでもないです」
慌てて誤魔化すヴァレリアだったが、王は全てを見透かしたように微笑んだ。
「気にするな。私はな、他の男のことを考えながら抱かれる方が燃えるんだ」
「え?」
「嫉妬という感情は人間らしさだ。それでなお求められることの方が興奮する」
王の言葉に、ヴァレリアは困惑した表情を見せた。
「おかしいと思いませんか?」
「なぜだ? 私はお前の全てを受け入れる。過去も今も、そして未来も」
王の言葉は力強く、優しく、そして大胆だった。ヴァレリアの中で何かが弾けた。
「お願いします……私を……」
王は何も言わずに頷くと、ゆっくりとヴァレリアの中へと侵入してきた。その質量と熱量に思わず呻き声が漏れる。
「痛いか?」
「少し……でも大丈夫です」
王は慎重に腰を使い始めた。最初は緩やかに、そして徐々に速度を上げていく。そのリズムはまるで波のようで、ヴァレリアの身体に馴染んでいった。
「あっ……あっ……!」
「良いぞ。その声を聞かせてくれ」
王の言葉に励まされるように、ヴァレリアは今まで抑え込んでいた欲望を解き放った。獣人の本能が疼き始め、無意識のうちに尻尾が王の腰に巻き付く。
「素晴らしい……これが本当のお前か」
王は満足そうに微笑むと、さらに激しく腰を打ち付けた。二人の肌がぶつかる音と湿った水音が部屋中に響き渡る。
「もっと……もっとください!」
「望むならばいくらでも」
王はヴァレリアの脚を肩に乗せると、更に深い角度で貫いた。その瞬間、ヴァレリアの中で何かが決壊した。
「あぁぁぁぁ!!」
絶頂に達したヴァレリアは全身を痙攣させた。しかし王は止まらない。むしろここからが本番と言わんばかりに激しさを増していく。
「まだだ。まだ満足していないだろう?」
「はい……もっと……もっと犯してください!」
ヴァレリアは完全に理性を失っていた。普段の冷静沈着な彼女は消え去り、ただ快楽を求める雌となっていた。
「素晴らしい。それでこそ我が愛の対象となるべき女だ」
王はそう言うと、更に激しく突き上げた。結合部からは泡立った愛液が溢れ出し、シーツを濡らしていく。
「出して……中に……いっぱい……!」
「望み通りに」
王の動きが一層激しくなり、ついに限界に達した。熱い迸りがヴァレリアの胎内に解き放たれ、その熱さと量に彼女は再び絶頂を迎えた。
「あぁ……クルト……ごめんなさい……でも……気持ち良くて……❤️」
ヴァレリアは虚ろな目でそう呟いた。クルトへの後ろめたさと背徳的な悦びが入り混じった感情の中で、彼女はアクバロー王の逞しい胸板に顔を埋めたのだった。
行為後も王はヴァレリアを離さなかった。むしろ労わるように髪を撫でたり頬にキスを落としたりと慈愛に満ちた態度を崩さない。その父性に包まれながら、ヴァレリアは次第に懐いていった。
「王様……」
「アクバローと呼べ」
「アクバロー……もう一度……」
ヴァレリアの要求に王は微笑みながら応じた。彼らの情交は朝まで続いたと言う。
クルトとエカテリーナ女王
城壁に設えられた展望台からは、イリス・セラの霧氷の都市が一望できる。
天の川のように流れ落ちる雲海の向こうに浮かぶ灯火と夜景。そして王宮の尖塔は天に向かってそびえ、夜半の星と競うように輝いていた。
この見晴らしの良さを利用して、イリス・セラの女王エカテリーナ・イリスはしばしば客人を招くという。とりわけ“心を通わせたい相手”に対しては、この空間を使うらしい。
“天の席(ヘブンズ・チェア)”──堕天使の王族にのみ許された特別な観覧席。
そこに今宵、クルトは招待されていた。
「素敵な夜ね。あなたと一緒に見るこの景色、夢みたい」
背後から抱きつかれた。まるで恋人同士の戯れのような軽さで、けれどその力はわずかに強い。女王の翼が背中越しに触れ、微かに震えていることに気づく。
「……僕は、ただの客人ですよ。女王陛下」
「堅苦しいわ。エカテリーナって呼んで」
「それは……」
言葉に詰まる。女王の声は甘く、柔らかく、それでいて確かな熱を帯びていた。これまで多くの美女から好意を向けられてきたクルトだが、今回ばかりは少しだけ緊張していた。
(魔王の娘たちとは違う。大人の女……しかも一国の頂点だ)
その圧倒的な存在感。振る舞いには女王としての誇りと品格がありながら、いま目の前にいる女性は少女のようにも見える。アンバランスな魅力だ。
「ねぇクルト……本当に可愛いわ。その顔も、声も……全部私のものにしたい」
耳元で囁かれ、くすぐったさに思わず身を竦ませる。エカテリーナの吐息が耳朶を掠め、熱い。
「女王陛下……少し離れませんか」
「だーめ♪」
エカテリーナはさらに腕を回し、クルトを強く抱きしめた。柔らかな胸が背中に押しつけられ、女王の香りが鼻腔を満たす。堕天使の肌は人間よりも体温が高く、吸い込まれそうな感触を備えていた。
「だって離れたら逃げるでしょ? あなたは賢いから」
「……」
図星だった。このままいけば“大人の階段”を登らされる可能性は高い。
いや、すでに半分以上足をかけているようなものだ。
「ねぇクルト。私ね、ずっと待ってたの。こういう時が来るのを」
「待ってた……?」
「あなたみたいな子に出会う日を。政略じゃなく、本気で恋をする相手を」
女王はそう言うと、クルトの手を取った。滑らかな指先が重なり、優しく握り締める。
「イリス・セラの女王として生まれて十数年……私はずっと“国のために生きる”って決められてきたわ。だけどね」
エカテリーナはクルトの顔を覗き込み、ふわりと微笑んだ。
「あなたを見てると……私も普通の女の子に戻りたくなるの」
(……!)
その笑顔に、クルトは思わず言葉を失った。女王という立場でありながら、エカテリーナの瞳には切ないほどの儚さが宿っていた。
「……」
「ねえクルト。今夜は私に付き合ってくれる?」
「それは……」
「返事はいらないわ。だってもう決まってるもの」
エカテリーナはそう言うと、クルトの手を引いて歩き出した。夜の帳を背に、女王の長い髪が風になびく。
「行こ? 堕天使の館へ」
「堕天使の館……?」
「私たち堕天使が最後に行き着く場所よ。かつて天界にいた頃の記憶を刻んだ特別な部屋。そこでしか味わえない“時間”があるの」
エカテリーナは妖しく微笑みながら言った。
「でも安心して。怖いことは何もしないわ。ただ……お互いの秘密をひとつだけ交換するだけ」
(秘密……?)
「ええ。たとえば……あなたがいま一番誰を愛してるかとか」
「!」
クルトの眉がぴくりと動いた。エカテリーナはそれに気づきながらも、優雅に歩みを進める。
「もちろん言いたくなければ言わなくていいの。代わりに私の秘密を一つ教えるわ。私があなたをどれだけ好きかっていうこと」
「……」
「ふふっ。悩んでる顔も可愛い♪」
エカテリーナは楽しそうに笑うと、再びクルトの腕を強く引いた。堕天使の館まではあと少し───。
天蓋に吊るされた金色の羽衣が風に揺れている。
淡く輝く結晶のランプが石造りの部屋を柔らかく照らし出し、天上画には堕天前の熾天使たちの姿が描かれていた。床一面には極小の水晶が敷き詰められ、一歩ごとに優しい音色を奏でる。
ここがイリス・セラ王家に伝わる“堕天使の館”。かつて神の怒りに触れて天界を追われた堕天使たちが、懐古と祈りを捧げるために建てられた神秘の殿堂だった。
「ここでしか味わえない“時間”って言ったわよね?」
エカテリーナはそう言いながらクルトの前に立つと、自身の両翼をゆっくりと広げた。闇を孕んだ漆黒の羽根が空間を覆い尽くし、周囲の時間が僅かに歪む感覚がする。
「……これは」
「時空魔法の一端よ。堕天使だけが使える禁術の一種。この部屋に入った瞬間から外界の時間はほとんど停止する。外の世界で数秒でも、私たちは一年以上の時を過ごせるわ」
(まさか……それほどの力が!?)
クルトは驚愕した。魔術学院でも時空操作は禁忌とされている高等技術。それを易々と扱うエカテリーナの力は尋常ではない。
「もちろん副作用もあるけどね。使えば使うほど寿命が縮むの」
「……それを使ってまで何を?」
「ふふっ……決まってるじゃない。あなたを独占するために」
エカテリーナはクルトの頬に手を添えると、妖しい笑みを浮かべた。
「外界で一分。この部屋では半年。それでも足りないくらい好きになってしまったのよ……あなたを」
「エカテリーナ……」
「ねぇクルト。本当に私を選んでくれない? 国も立場も投げ捨てて……私と一緒に堕ちてくれる?」
甘く蕩けるような声色。女王としての威厳など微塵も感じられない。そこにいるのはただ一人の恋する乙女だった。
「僕は……」
「答えないで。まだ言わなくていいの」
クルトの言葉を遮るように、エカテリーナは柔らかな唇で彼の口を塞いだ。女王のキスは熱く、しっとりと湿っていた。その舌先がクルトの歯列を優しくなぞり、唾液を交換していく。
(な……なんだ……?)
通常のキスとは明らかに違う。甘くて濃厚で、舌が触れ合うたびに脳裏に火花が散るような感覚に襲われる。クルトは驚きに目を見開きながらも、徐々に身を任せていく。
「ふふっ……驚いた? これは堕天使の秘術よ。互いの魔力を交換することで……」
エカテリーナの指がクルトの服の襟元を解き始める。
一つずつボタンを外す動作が妙に焦らされているようで、クルトの呼吸は荒くなっていった。
「感じるでしょ? 普通のセックスとは全然違うの」
エカテリーナの瞳が妖しく光る。彼女の黒曜石のような瞳には、すでに獲物を捕らえた狩人の冷酷さと、愛しい恋人を見つめる乙女の温もりが同居していた。
「クルト……可愛いわ。もう我慢できないわね」
エカテリーナはそう言うと、一気にクルトのズボンを引き下げた。すでに硬くなっていたものが勢いよく跳ね上がり、先端からは透明な液体が滲んでいる。
「あら……もうこんなに……」
エカテリーナは妖艶な笑みを浮かべながら、ゆっくりと唇を近づけていく。「堕天使の唾液には媚薬効果があるのよ。一度味わったら……もう忘れられないわ」
舌先が触れた瞬間、クルトの身体に電流が走った。予想以上の快感に、思わず声を上げそうになるのを必死で堪える。
「んっ……」
「我慢しなくていいのよ。全部聞かせて?」
エカテリーナは丹念に舐め上げながら、時折強く吸い上げてくる。
その緩急をつけた責めに、クルトは早々に限界を迎えそうになっていた。
「ダメ……です……出ちゃいます……」
「出して? 私の中に……全部」
その言葉と共に、エカテリーナは大きく口を開けて全てを飲み込んだ。喉の奥で絞られるような刺激に耐えきれず、クルトは熱い迸りを彼女の口内に放ってしまう。
「んっ……たくさん出たわね。美味しいわ……」
エカテリーナは余韻を楽しむようにゆっくりと飲み干すと、うっとりとした表情で言った。
「さあ……今度は私の番よ」
エカテリーナはドレスを脱ぎ捨てると、豊満な乳房と白磁のような肌が露わになった。その肢体は完璧な曲線を描き、まさに芸術品のようだった。
「見て……あなたのせいでこんなになってしまったのよ」
彼女の秘部からは既に蜜が滴り落ちている。エカテリーナは自らその部分を開いて見せつけると、ゆっくりとクルトの上に跨った。
「挿れるわよ……」
エカテリーナの内部は想像以上に熱く、柔らかく、それでいて強烈な締め付けがあった。
挿入した瞬間から全身に鳥肌が立ち、意識が飛びそうになる。
「あぁっ……!」
「凄い……こんなに奥まで……」
エカテリーナは激しく腰を上下させ始めた。その動きに合わせて巨乳が揺れ動き、クルトの視界を惑わせる。
「んんっ! そこ……いい! もっと……激しく!」
クルトのほうからも積極的に腰を突き上げ始める。二人の結合部からは水音が響き、互いの汗と体液が混ざり合っていく。
「クルト……好き! 大好きよ!」
「エカテリーナ……!」
「お願い……私のものになって! このまま一緒に堕ちましょう?」
エカテリーナの瞳には涙が浮かんでいた。快楽に溺れながらも、その奥底には深い寂しさと孤独が見え隠れする。
「ずっと一人だったの……女王として……誰にも本当の自分を見せられなかった……」
「エカテリーナ……」
「あなただけよ……こんな風に心を開けるのは……だから……」
エカテリーナの言葉に胸を打たれたクルトは、彼女を強く抱き寄せた。もはや理性などどうでもよくなっていた。
今はただこの愛しい女性と一つになりたい一心だった。
「分かりました……僕はあなたのものです」
「ホントに?!」
エカテリーナの顔が明るく輝く。その笑顔はまるで天使のようだった。
「嬉しい……ありがとうクルト……」
エカテリーナは感謝のキスを雨のように降らせながら、さらに激しく腰を振り始めた。その動きに合わせてクルトも全力で応える。
「あぁっ! もうダメ……イクッ!」
エカテリーナが絶頂に達した瞬間、クルトもまた彼女の体内に全てを解き放った。二人の身体が痙攣し、互いの愛液と精液が混ざり合う。
「クルト……これからはずっと一緒よ」
「はい……」
「私たちの新しい王国を作るの……幸せでいっぱいの国を」
エカテリーナは微笑みながらクルトの頬に触れた。その指先には確かな愛情と支配欲が混在していた。
「さあ……もっと愛し合いましょう? 時間はまだまだたくさんあるのだから」
堕天使の館の中で、二人の淫らな宴は延々と続いていった。
外の世界ではわずか数秒しか経っていないというのに、中では幾日も幾晩も過ぎ去っていく。
クルトはもはやエカテリーナなしでは生きられない身体になったかに見えた。
時空が歪んだ空間で繰り広げられる情事は、すでに数週間の長きにわたっていた。エカテリーナの計算では、外の世界ではまだ数分しか経過していないはずだった。その優位性を確信していた女王は、今まさに自分が予期せぬ窮地に陥っていることに気づき始めていた。
「あぁ……もう……やめて……」
息も絶え絶えに懇願するエカテリーナの声は震えていた。先ほどまでの妖艶な女王の面影はなく、ただ一人の女として快楽に悶える姿があった。
「やめませんよ」
クルトの声は落ち着いていた。まるで別人のように。彼の指先がエカテリーナの最も敏感な部分を捉え、容赦なく刺激を続ける。
「これは……あなたのせいでしょう?」
「あぁっ! もう……ダメェッ!」
エカテリーナの背中が弓なりに反り返る。何度目かの絶頂を迎えながらも、クルトの攻めは止まらない。
「僕が何も知らない子供だとでも思っていましたか?」
クルトは涼しげな表情で言った。先ほどまでの快楽に溺れていた少年の面影は消え、冷静沈着な覇者の風格を漂わせている。
「あなたみたいな可愛い坊やが私を服従させることができるとでも?」
エカテリーナは震える声で言い放った。瞳には女王としての矜持が残っていた。
「そう来なくちゃ❤️エカテリーナをメスに堕としてあげます。女王でもなんでもない、自由で可愛い女にね」
クルトは微笑むと、エカテリーナの上に覆いかぶさった。彼の動きは先ほどまでとは違い、明らかに計算されており、そして残酷なほど正確だった。
「あなたの弱点……わかりましたよ」
「な……に…?」
エカテリーナの表情が凍りつく。
クルトの指が彼女の最奥を探り当て、そこを執拗に刺激し始めたのだ。
「あぁっ! そ、そこは……!」
「ここが弱いんですよね? 先ほどまでの反応で把握しました」
クルトの冷静な分析に、エカテリーナは恐怖すら覚えた。この少年は単なる快楽に溺れていたのではない。すべてを見抜き、学習していたのだ。
「やめて……お願い……」
「やめませんよ。あなたが僕を追い詰めたように」
クルトの責めは容赦なかった。エカテリーナの弱点を徹底的に攻め立て、彼女のプライドと尊厳を粉々にしていく。
「あぁ……クルト…ゆ゛る゛してぇ゛ッッ♡♡゛ そこ、ずぼずぼってッ♡♡゛ だめ、 だめ゛ッッ!!♡♡゛ だ、 ぉお~~~~~~ッッ♡♡゛、♡…私の負けよ……」
「エカテリーナ❤️もっと乱れて!中だしをおねだりするんです。プライドを捨てて!」
「あぁ……クルト……! 中に出して! お願い! 妊娠してもいいから!」
ついにエカテリーナの口から屈服の言葉が漏れた。女王としての誇りは砕け散り、彼女はただ一人の女としての本能に身を委ねていた。
「いいでしょう」
クルトは満足げに微笑むと、一気に挿入した。激しい抽送が始まり、エカテリーナの体はもはや自分の意思とは関係なく反応してしまう。
「あぁっ! クルト! 気持ちいい! もっと! もっと突いて!たしゅけて、、とぶ、ッ❤️とんじゃ、うう❤️犯されて、イくッ♡ イく、 イ ――――…………
おちんぽ!っふぅ❤️んおっ❤️んっんふぅぅ❤️クルトのおちんぽほしいっっ❤️」
「エカテリーナ❤️」ドビュッドビュッドビュッ!
エカテリーナの心からの服従の叫びとともに、クルトは彼女の体内に全てを解き放った。二人の絶頂が重なり合い、堕天使の館全体が震えるような感覚が広がった。
「素敵でしたよ、エカテリーナ」
クルトは優しく彼女の額にキスをした。その眼差しにはもはや少年のものではなく、支配者としての威厳が宿っていた。
エピローグ
朝日が王宮の庭園を黄金色に染める頃、三つの寝室の扉がほぼ同時に開いた。
最初に現れたのはロゼッタとケイン王子。ロゼッタはまだ少し疲れた様子で頬を赤らめながらも、ケイン王子の腕に寄り添っている。
「ロゼッタ嬢、昨夜は素晴らしかったよ。特にクルト王子への罪悪感を口にしながら身を委ねる君の姿は……」
「も、もうやめてください!」ロゼッタは慌てて王子の口を塞ごうとするが、その仕草さえも愛らしい。
ちょうどその時、隣室の扉が開き、ヴァレリアとアクバロー王が現れた。ヴァレリアは完全にアクバロー王に頭を撫でられながら歩いており、まるで大型犬が飼い主に甘えるような様子だ。
「父上……じゃなくて陛下!!」ヴァレリアが元気よく挨拶する。
アクバロー王は深く頷き、「ヴァレリアよ、昨日は随分と可愛らしかったぞ」と優しく微笑む。
そのさらに隣の部屋からは、クルトとエカテリーナ女王が堂々と腕を組んで出てきた。
エカテリーナは上機嫌で、クルトの髪を弄りながら「私の可愛いクルトちゃん♡」と囁いている。
3組のカップルが廊下で鉢合わせし、一瞬沈黙が流れる。
「……あれ?クルト様?」ロゼッタが恐る恐る声をかける。
「ロゼッタ、。おはよう、そちらの方は……?」クルトもどぎまぎする。
「クルトちゃん、違うの、これは、その」慌てるヴァレリア
「皆さん、仲良く出来て良かったわ!」
エカテリーナ女王が両手を広げて仲裁に入る。
「さぁ!この様子だとみんな仲良くなったわよね❤️今日は魔王国と私達の同盟調印式ですからね」
彼女の花のような笑顔に、誰もが微笑んだ。そして、両国は新しい関係と進んでいったのだった。