18歳の誕生日に僕は魔王になりました!魔王継承者クルト と囚われの七罪の姫騎士 作:みなぽん
」
南の風が香辛料の香りを運び、喧騒が陽炎のように街に揺れていた。
貿易都市サカルオーツ――異国の商人と冒険者でにぎわう市場を、クルト一行が歩く。
「クルト、こっち!」
傲慢のアウレリアが手を引く。金の髪が陽を反射して眩しい。
彼女が立ち寄ったのは武具屋。壁には剣がずらりと並ぶ。
「この剣、“雷鳴の刃”……重心がやや後ろ。あなたにぴったりですわ」
そう言って彼女はクルトの手をとり、柄を握らせる。
その距離――わずか十センチ。心臓が跳ねた。
「……ありがとう、アウレリア姉」
「ふふ、似合ってる。まるで私が選んだ運命の剣みたいね」
「今日はどう二人っきりで剣の稽古なんてしてみない?ついでに夜の稽古も 」
――そこへ元気な声。
「おーい!クルト兄、見て見て!トンマの焼き串だよー!」
暴食のベアトリーチェが両手に肉串を持ち、屋台から走ってくる。
「ベア、それ全部食べる気か?」
「だって美味しいんだもん!クルト兄もあーん♡」
差し出された肉を断り切れず、クルトはかぶりつく。
「クルト兄ワイルド ベアにもあんな風にかぶりついて欲しい 」
頬を染めたベアが、嬉しそうにお尻を振っていた。
そこへ涼やかな清楚な声
「クルト、魔道具屋めぐり、お姉ちゃんと行く約束ですよね」
一方、強欲のミレーヌは魔道具屋の前で目を輝かせていた。
「クルト、見て!この魔導ランプ、魔力効率が旧式の倍よ!ほら、ここにルーン刻印が―、古代の技法と最新技法がリエゾンして効果をアップしてるのね」説明が止まらない。
「……うん、うん、なるほど」
「ちょっと、お姉ちゃんの話、聞いてる?!」
ぷんすか怒る彼女の頬もまた、可愛いのだった。
そこへのんびりした声。
「クルトぉ、今起きたよ。温泉行こう。」
夕暮れが街を金色に染める頃、クルトはアリスと日帰り温泉施設へ。
湯気が立ちこめる湯船で、アリスは肩まで浸かりながら、眠たげに微笑んだ。
「ねぇ、クルト。こうしてると、まるで昔みたい……」
「……昔?」
「あなたが小さかったころ。私の部屋で勉強みたいなことしてたでしょう? あの頃から可愛かったのよ」
湯気の向こうで、彼女の微笑が淡く溶けていく。
クルトは胸が締めつけられるような懐かしさを感じた。
そして風呂上がりのミルクを仲良く並んで飲んでいると、バザールで山のような荷物を抱えて歩いているロベルタが遠くに見えた。
「アリス姉、ちょっと手伝ってくるね。」
その頃、ロベルタは市場の端で買い物袋を抱えていた。小さな身体でたくさんの荷物、彼女は本当に働き者だ。
「まったく……皆さま、楽しみすぎですわね」
そう言いながらも、唇は緩んでいた。
そんな彼女の元へクルトが駆けてくる。
「ロベルタ、手伝うよ」
「……ふふ、ありがとう。クルト坊ちゃんがいると、なんでもはかどりますわ」
夜。街の広場で一行は再集合。
満月の下、みんな笑っていた。
アウレリアが剣を掲げ、ベアが肉串を振り回し、ミレーヌが魔導ランプを点け、アリスが微笑み、ロベルタが帳簿を閉じる。
その中心で、クルトはふと気づく。
――自分は今、ほんとうに幸福のただ中にいるのだと。
夜のサカルオーツは、昼間とはまるで違う顔を見せていた。
街灯の魔導ランプが金色に揺れ、酒場からは歌声と笑い声。香辛料の香りにまじって、潮の風が頬を撫でる。
宿の食堂では、クルト一行が今日の戦利品を並べていた。
アウレリアはクルトに買ってもらった髪飾りを指で弄びながら、わざとらしくため息をつく。
「……ねぇ、クルト これ、似合ってる?」
「もちろん。すごく似合ってる、まるでお姫様みたいだよアウレリア姉」
「ふふ、あなたがそう言うなら信じるわ」
そう言って、アウレリアはクルトの肩に寄りかかる。
その瞬間――「むっ!」とベアトリーチェが立ち上がった。
「ずるい! アウレリアばっかりクルトにくっついて!」
「別にいいでしょ? 剣を見立てたお礼なんだから」
「だったらボクも! クルト、はい、これ!」
ベアはどこからか取り出した焼き菓子をクルトの口に押し込む。
「ど、どれ、甘っ……!」
「ふふん、今回の僕のお勧め恋するナッツクッキーだもん!」
「名前がもう、あざとすぎますわね」アウレリアが口に運ぶ
「ベア!これ媚薬入りのクッキーだよ!」
クルトが呆れたように紅茶をすする。
しかし、その目もまたどこか楽しそうだった。
「まったく……あなたたち、子どもみたい。――ねぇ、クルト、私の魔導ランプ、後で部屋で一緒に見てみない?」
「え? あ、うん、いいけど」
さらりと手を取るミレーヌ。
クルトが頷いた瞬間――アウレリアとベアの顔が同時に引きつった。
「……へぇ、ふたりきりで?」
「それ、ずるくない?!」
「ふ、ふたりきりじゃない! あくまで研究の……!」
慌てるミレーヌの横で、アリスがワインの杯をくるくる回していた。
彼女だけは大人の余裕そのもの。
「まったく。みんな、落ち着きなよぉ、クルトは私が小さい頃から面倒を見てるんだから、どっちみち“アリスの勝ち”よ」どや顔で言うアリス。
その一言で、場の空気がさらに凍る。
「姉っていうより、だらしない引きこもりでは?」
「だ、だらしなくないもん!」
「はいはい、お姉ちゃん」
そんなやり取りの横で、ロベルタが静かに果物を切り分けていた。
「皆さま、少し落ち着いてくださいませ。……クルト様、食後のデザートはいかがなさいますか?」
「えっ、あ、ありがとうロベルタ……」
にこりと微笑む彼女の一言が、唯一の清涼剤のように響いた。
だが――そのとき、アウレリアがふとつぶやいた。
「……結局、クルトは誰の部屋に行くのかしらね?」
全員の視線が、クルトに集まる。
息を飲む音。
アリスがにやりと笑い、ミレーヌが顔を真っ赤にし、ベアが机をバンバン叩く。
クルトは額に汗をにじませながら、天井を見上げた。
「……明日も朝早いし、みんなそれぞれの部屋、ってことで……」
沈黙。
そして次の瞬間――
「「「「それが一番平和ね!!」」」」「クルト様不可侵条約、破ったら殺すわよ」
笑い声が宿の夜に響いた。
その夜、六人の仲間たちはそれぞれの部屋へ帰った。
サカルオーツの宿の一室。
にぎやかな仲間たちが眠りについたあと、クルトだけが、静かに天井を見つめていた。
月光が窓から差し込み、ベッドの上に銀色の線を描く。
胸の奥で、どうしても消えない痛みがあった。
それは懐かしさと、悔しさが混じったような感情。
「……ヴァレリア」
思わず、その名が唇から零れた。
憤怒(ラース) ヴァレリア・エルフェンリート
フェンリルの血を宿す黒髪の女魔狼騎士。グラマラスボディの母性の塊。
彼女は公務で忙しい母のマリーダに代わりいつもクルトを守ることばかり考えている
彼女のことを忘れたことは、一度もない。
あの黒く艶めく髪。
狼のように鋭く、それでいて優しい瞳。
何よりも――いつも自分のことを、まるで子どものように包み込んでくれた腕の温もり。
『クルトちゃん、何があっても私が守るからね』
あの言葉が、今も耳に残っている。
戦火の中、血に塗れながらも笑っていた彼女の顔が、頭から離れない。
彼女は自分が盾になってクルトが逃げる時間を稼いだのだ
その笑顔の直後――あの炎の勇者 ジェイド クリムゾンに
打ちのめされた。炎の鎖に縛られ、剣を奪われ、滅多斬りにされてそれでも振り返って「大丈夫」と笑っていた。その最後の笑顔が、焼きついている。
「……俺が、弱かったから」
握りしめた拳が震える。
守ると誓ったのに。
彼女に守られてばかりだった。
そんなとき――昼間見かけたあのポスターが、脳裏をよぎる。
剣闘士大会の告知。
“血塗れの狼姫”ヴァル=エルフェン。名前は少し変わっているが。
そこに描かれた姿は、まぎれもなく彼女に似ていた。
「……ヴァレリア、まだ、生きてるのか」
小さく息を吐いた。
眠気など、とっくに吹き飛んでいる。
優しかった彼女の笑顔。
そして、怒りと悲しみを背負いながらも戦い続けた彼女の背中。
その姿を、もう一度――この目で見たい。
月光の中で、クルトは静かに決意した。
「待っててくれ、ヴァレリア。次は、僕が……守る」
その瞳に、炎が宿った。
穏やかで優しい夜が、一瞬にして戦の気配を孕む。
――そして、運命は再び、彼らを引き寄せようとしていた。
「血塗れの狼姫(ラース・ヴァレリア) ― 剣闘士大会の檻」
サカルオーツ剣闘士大会 ― 観戦闘技場
砂塵が舞い、熱狂と歓声が空を震わせていた。
円形闘技場の真ん中で、鉄格子がゆっくりと上がる。
鎧を打ち鳴らす音、血の匂い、狂乱の観客。
貿易都市サカルオーツは今、戦と見世物の熱に呑まれていた。
「続いて登場するのは――炎の勇者直属、地獄の戦乙女!
“血塗れの狼姫”ヴァル=エルフェン!」
アナウンスが響いた瞬間、会場がどよめいた。
鋼鉄の檻の奥から、ひとりの女戦士が現れる。
長い黒髪を後ろで束ね、銀の鎧を身にまとったその姿は――
まるで“戦場に咲く黒薔薇”のようだった。
しかしその瞳には、かつての温もりはなかった。
ただ、戦うために燃える“怒り”だけが宿っていた。
観客席の上段、フードを被ったクルトが拳を握る。
「……やっぱり、ヴァレリア……!」
隣のアウレリアが低く呟く。
「……まさか、こんな姿にされてるなんて」
ベアトリーチェは怒りをあらわにして立ち上がった。
「許せない! こんなの、奴隷じゃん!」
ミレーヌが彼女の腕を掴み、制する。
「落ち着きなさい、ベア。今は動くと危険よ。炎の勇者の私兵が見張ってるわ」
ヴァレリアの首には、魔力の鎖が巻かれていた。
刻印が光を放ち、彼女の動きを制御している。
「隷属の呪印……っ」
アリス=ノワールが目を細めた。
「……あれは炎属性の精神支配式。強制戦闘タイプ……ひどい」
ロベルタが低く呟く。
「炎の勇者許せない」
「僕達の手で倒せばいい」
クルトの声は静かだった。
けれどその言葉の奥に、燃えるような怒りが宿っている。
――砂煙の中、ヴァレリアがゆっくりとツヴァイヘンダーを構えた。
その姿勢、その息遣い、その一挙手一投足。
かつて何度もクルトを庇い、背中で守ってくれた戦士の面影が蘇る。
(ヴァレリア……)
(僕が、迎えに行く。今度こそ――ヴァル姉を救う)
その瞬間、炎の勇者陣営の貴賓席から声が響く。
「ヴァルの対戦者を出せ!」
扉が開き、数十名の剣士たちが現れる。
一対一〇。
“見世物”のような不利な戦い。
闘技場ではよくあるストーリー仕立てのリアルファイトだ
だが、ヴァレリアは一歩も退かない。
両手でツヴァイヘンダーを握り――
「ガアァァァァァァァッ!!」
狼の咆哮が闘技場を震わせた。
「行けッ! 始めろォォ!」角笛の音が鳴り響く。
対するは十人の剣闘士――重装歩兵、双剣士、槍兵、斧使い、そして魔術師までも混じっている。
誰もが一流。だが彼らの顔には、恐怖があった。
――相手が、“血塗れの狼姫”だからだ。
ヴァレリアは足元の砂を踏みしめ、低く唸るように息を吐く。
刃を抜く音。
瞬間、風が爆ぜた。
「グゥアッ!?」
最前列の剣士の喉が裂け、鮮血が弧を描いた。
跳躍、斬撃、獣の反射。
まるで舞うように、彼女は十人を相手に乱戦を繰り広げる。
そのたび、観客席がどよめいた。血しぶきが砂を染め、歓声が上がる。
砂塵が爆ぜ、十人の剣士が一瞬で吹き飛ぶ。
彼女は圧倒的な強さで、またたくまに10人を倒していた
観客席から悲鳴と歓声が混じった。
血が舞い、炎が揺れる。
“血塗れの狼姫”の異名にふさわしい圧倒的な力。
だが――クルトだけは、泣きそうな目でそれを見ていた。
(ヴァレリア……その瞳、もう、笑ってない……)
闘技場に、鉄の扉が軋む音が響いた。
「スポンサーの希望により、追加五名の挑戦者を投入する!凶暴な獣人の姫を討ち取るのは!八葉の勇者炎のジェイドクリムゾン!とその仲間たち!」
再び開かれる鉄門。
今度は、武装した五人の強化剣士が姿を現す。
全員が鎧を纏い、魔導の武器を構えている。
炎・雷・毒・氷・風――五属性の闘技士。
司会者の声に、群衆がどっと湧いた。
「炎の勇者の制裁!?」「あのケモノ女をもっと痛めつけて見せろ!」
「戦え!殺せ!炎の勇者!」「生意気な獣人女にわからせろ!」
野蛮な歓声が、地鳴りのように広がる。
そして、圧倒的な不公平な戦いが、見せしめのように始まった。
5人がかりで取り囲んで、彼女を打ちのめす、ヒートアップする観客!
砂塵の中、ヴァレリアはひとり、膝をついていた。
鎧は傷だらけ、銀の胸当ては裂け、血と汗が肌を濡らしている。
それでも、彼女は立ち上がった。
片手でツヴァイヘンダーを引きずりながら――
「……クルトちゃん……見ててね……」唇の端から血が伝う。
洗脳された頭の中で彼女がクルトを守る戦い幻想の繰りひろげている。だから、必死に戦うのだ。彼女が倒れればクルトが殺されてしまう。
その声には、かすかな母のような優しさが残っていた。
司会者が叫ぶ。
「叙事詩、オデルセンヘイムに出てくる獣人姫の最期を、今宵この地で再現していただく!
今宵のテーマは――『獣姫の蹂躙』!!!」
観客が立ち上がり、杯を掲げる。「炎の勇者 万歳!」
血を求める叫びが、空に渦巻く。「神に逆らった獣姫に正義の制裁を!」
「……なにが、“獣姫の蹂躙”よ……」アウレリアの瞳が赤く光る。
怒りが、胸の奥で静かに燃え始めた。
「ヴァルを見世物にするなんて……!」ミレーヌは目を背けた。
しかし、幻想の中でクルトを守るために戦っている。彼女は必死に抵抗を続けている。
ツヴァイヘンダーが唸りを上げ、地を叩く。
その一撃で、砂が爆ぜた。
――雷の剣士が飛び込む。
ヴァレリアは避けずに受けた。
胸当てが砕け、血が舞う。
しかし次の瞬間、逆手でツヴァイヘンダーを振り上げ、
雷剣士の首を叩き落とす。
「一人!」
水の戦士の水刃が彼女の腹を裂く
「ガァアアアア」
彼女は咆哮とともに、二人目を斬り飛ばす。
それでも立つ。
その姿は、まさしく――怒りの化身。
観客席では、クルトが歯を食いしばって見ていた。
アウレリアが震える声で言う。
「もう、限界よ……!」
アリスが唇を噛む。
「止めないと……死ぬわ!」
だがクルトは動けなかった。
(彼女は……まだ、戦ってる、あの時の誓いを、今も……)
しかし、そこまでだった炎の勇者ジェイドの炎の魔導槍がヴァルを突き抜けた!
観客の熱狂の中、闘技場の中心で、ヴァレリアは倒れる。口が大きく開かれ血が滴る。
「……クルトちゃん……守るって……言った、から……」
「獣人の姫ももうおしまいだな。それじゃあそろそろ観客をお待ちかねのショーと行くか」ジェイドと仲間たちがニヤリ笑う
闘技場は血と歓声で沸騰していた。
「お待たせしました観客の皆様!炎の勇者御一行による『獣姫解体ショー』の時間です!」
司会者がマイクを叩き割るような大声で宣言する。
ジェイドと四人の取り巻きが倒れたヴァレリアを取り囲んだ。五本の槍先が血を滴らせている。
「ほう……これが噂の『血塗れの狼姫』か」
ジェイドが銀の毛皮に覆われた背中に足を乗せる。
「思ったより……美味そうだな?」
嘲笑が降り注ぐ。
ヴァレリアはかろうじて呼吸を保っていた。鎖骨まで裂けた鎧の隙間から豊満な乳房が覗き、黒褐色の乳首が震えている。耳先まで真っ赤になった唇が「クルト……ちゃん……」と微かに動いた。
「おいおい姫様がまだ意識あるぞ!」「獣人は丈夫だからな、このくらいじゃ死なないよ」
取り巻きの一人が黒髪を掴む。「お客様!こいつの裸をどうぞ!」
観客席から地鳴りのような歓声。
「まず一発……」
ジェイドが剣を捨て腰布を解く。鎧を着たまま跪いたヴァレリアの後頭部を強引に引き寄せた。
「ご奉仕の時間だぜ?狼さん」
鼻腔を突く獣臭に顔をしかめながらも、ヴァレリアは抵抗しなかった──いや、できなかった。隷属の鎖が彼女の意志を縛っている。
「……ぅっ……くっ……!」
苦悶の呻きと共に口内を犯される。涎が顎を伝い地面に落ちる。
「へへっ……いいねその表情!完全に犬だ!」
別の男が彼女の背後に回り込み、尻尾の付け根をわざと刺激するように指で押さえつけた。
「……んんっ!」
彼女の口から喘ぎが漏れる。
「おぉっと!感じちゃった?」
ジェイドが嗤う。「獣人らしいな!理性なんて最初からなかったわけだ!」
「見ろよ。こいつパンツの中ぐちょぐちょに濡れてるぜ。」
観客席ではワイングラスが割れる音。嘲笑と拍手の嵐。
「さて本番だ」
ジェイドが彼女の腰を鷲掴みにした。ズブリと肉の楔が沈む瞬間──
「……ア゛ッ!」
絶叫が闘技場を震わせた。しかし次の瞬間、彼女の肉体に異変が走る。
「……ぁ……?」
血ではなく透明な液が腿を伝い始めた。瞳孔が急速に開き、牙が剥き出しになる。
「……なに……これ……身体が……疼いて……っ!」
「来たぞ!獣人の本能解放だ!」
司会者が絶叫する。
ヴァレリアの尻尾が狂ったように波打つ。爪が土を削り、膣内で蠢く肉棒を無意識に締め付ける。
「……気持ち……悪い……のに……!やめ……て…なのにぃ……!」
「ほら見ろ!これが本性だ!」
ジェイドが荒々しく抽送を繰り返す。汗と蜜と血が混ざり合う淫靡な音色が空間を満たす。
「……や…めっ……ああっ!?」
彼女の喉から悦楽の声が溢れ始めた。拒絶していたはずの舌が自ら蠢き出す。涎で濡れた唇が薄く笑みを浮かべる。
「素晴らしい!お客様ご覧あれ!姫が牙を剥いております!」
あまりに悪趣味で残酷な展開に観客席の前列で少女が嘔吐する音がしたが、大多数は興奮の坩堝に没入していた。
「射精するぞ!」
ジェイドの咆哮と共に白濁が弾ける。ヴァレリアの腹部が波打ち──
「……ぁ…熱い……中…いっぱいに……!」
虚ろな瞳で己の腹を撫でる。頬を伝う涙と唾液が混ざり合い、地に落ちた。
「まだまだ終わりませんぞ!」
別の男が前に出る。三人目、四人目と列を作るように次々と跨っていく。
「……もう……たくさん……壊れ……」
しかし彼女の身体は止まらない。舌なめずりをしながら次なる獲物を迎えるように唇を開いた。
「……もっと……ちょうだい……お前たちの……おちんちん全部…… 」
「自分からおねだりしやがったぜ。ケモノはどうしようもねぇなぁ。」
「口とおまんこで同時に受け止めろよ!オラァ!」
三度目の挿入が始まる。ヴァレリアの四肢は既に麻痺しかけていたが、脊髄反射のように腰だけがビクビクと震えていた。
「おい見ろよ、まだ締めてきてやがる」
「欲しがりの獣娘がぁっ」
取り巻きの一人が彼女の顎を掴み強引に上向かせた。喉の奥まで貫かれた衝撃に生理的な涙がこぼれる。
「ハハッ良い表情だ!ほらお客様!見ろよ!もっと寄れ!」
ヴァレリアの頬が血色を取り戻すどころか蒼白に変わっていく。それでも身体は本能に従って蠕動を続ける。
「……ぁ…ゃ……っ……!」
意味を成さない喘ぎが虚空に溶ける。太腿には幾筋もの白濁が滴り落ちていた。
「もっとだ!まだまだ遊んでやる!」
四人目が割って入る。乱暴に肩を押さえつけられ仰向けに転がされると同時に新たな肉槍が深く沈む。
「……ごめん……なさい……クルト……ちゃん……私…こんな……」
誰にも届かない懺悔が喉奥で砕ける。視界が暗転しかけた刹那──
「次は輪姦の刑だ!お客さんの中でやりたいやつ、金貨3枚持って来い!」
司会者の号令一下更なる人波が押し寄せる。観客席の歓声が頂点に達していた。
「……だめ……もう……だめ……許して……」
「ハハハハッ!最高の見世物だな!」
ジェイドが高笑いを響かせる。その背後でヴァレリアの瞳から一粒の雫が流れ落ちた。
「……助けて……誰か……」
たくさんの男たちが、股間を勃起させて、彼女を取り囲んで。次々と挿入し、容赦なき達成した口の中にも、顔にも、尻の穴にも、男たちの容赦ない凌辱がなされた。
消え入るような囁きも群衆の嬌声に掻き消される。
銀狼の誇りは今や見る影もなく蹂躙されていたのであった。
そして、闘技場の真ん中に白濁にまみれた彼女がぐったりと横たわっていた。
⭐️反撃
闘技場の夜は長い。
喝采と熱狂が過ぎ去り、観客が帰途についた後、そこに残るのは鉄と血の匂いだけだった。
瓦礫のように投げ出されたヴァレリアの体。その首には、まだ紅蓮の鎖が巻きついている。
「……このまま放っておけない」
クルトが低く呟いた。
闘技場の外、薄暗い路地に身を潜めながら、仲間たちは次々に頷く。
アウレリアが顔を覆うヴェールを持ち上げた。
「舞姫の衣装、こんなの……正直、屈辱ね。でも、やるしかない」
ミレーヌが苦笑する。
「少し露出多すぎない? まあ、兵士たちの気を逸らすにはちょうどいいかもね」
アウレリアとミレーヌは踊り子として潜入する。
クリムゾン兵たちが夜の慰問を楽しむ広間。
そこで、彼女たちは優雅に舞い、兵士たちの視線と欲望を奪った。
熱気が広がる中、ロベルタ、アリス、そしてクルトたちは裏手の牢獄へと忍び込む。
「……ここだ」
クルトが足を止めた。
鉄格子の中、ヴァレリアが鎖に繋がれ、ぐったりとうずくまっていた。
金属の鎖に刻まれた赤いルーンが、じわりと光を放つ。
「ひどい……」
アリスが杖を握る。
「解除、始めるわ。これは……炎の精神支配式、三重構成……!」
青い魔法陣が彼女の足元に広がり、牢を包む光がわずかに揺れた。
「……お願い、戻ってきて、ヴァル……」
光が爆ぜた。
ヴァレリアの体を覆う呪印が、ひとつ、またひとつと剥がれ落ちていく。
そして彼女のまぶたが、ゆっくりと開かれた。
「……クルト……ちゃん?」
「ヴァル姉!」
クルトが駆け寄り、その体を抱きしめた。
彼女はまだ震えていた。冷たく、弱々しい声。だが、瞳の奥には確かな光が戻っていた。
「また、守れなかった……ごめんね……」
「違う! 今度は、僕が守る番だよ」
クルトの声に、ヴァレリアは微かに笑う。
「ほんと……強くなったね、クルトちゃん」
アリスが息を整える。
「呪印、完全に解除。もう操られることはないわ」
ロベルタがキッチンナイフを構えた。
「騒ぎになる前に離脱を――」
だが、彼女の言葉を遮るように、警報の鐘が鳴り響いた。
「侵入者だ! 牢が破られている!」
「くっ……もう見つかったの!?」
次の瞬間、瓦礫を突き破って炎の勇者ジェイドが姿を現した。
「やはり来たか、小さな魔王。お前が彼女を連れ出すと思っていた」
燃え盛る槍を構えるジェイド。その背後には炎の騎士団。
「ヴァル姉、下がって!」
「……いいえ、今度は一緒に戦うわ」
ヴァレリアは立ち上がり、ツヴァイヘンダーを握りしめる。
その刃先から、紅ではなく蒼の光が迸った。
「もう怒りに飲まれない。クルトちゃんのために、誇りのために――」
「我が魂を鎖より解き放て、《フェンリル・リベリオン》!」
轟音が響く。
青白い狼の幻影が彼女の背に顕現し、咆哮が夜空を貫いた。
ジェイドの放つ炎を喰らい尽くすように、蒼の奔流が広がる。
「ば、馬鹿な……炎が……凍るだと!?」
ヴァレリアは前へ。
「これは、あなたたちが弄んだ命の怒り――そして、私の赦し」
ツヴァイヘンダーが閃き、ジェイドの炎槍が砕け散った。
そして返す刀で彼女はジェイドの首を刎ねた!
クルトが叫ぶ。
「みんな! 今だ、奴隷たちを解放して!」
ロベルタとベアトリーチェが牢を開け、鎖を断ち切る。
剣闘士たちは次々と立ち上がった。その瞳に再び、戦士の光が宿る。
「立て! この屈辱に、今こそ終止符を!」
ヴァレリアが叫ぶと、剣闘士奴隷が一斉に声を上げた。
「うおおおおおお!!!」
炎の勇者陣営は混乱に包まれた。逃げ惑う声。
燃える闘技場の中、クルトと仲間たちは脱出路へ走り出す。
そして、夜風の中、ヴァレリアが振り返った。
「クルトちゃん。もう、泣かないんだね」
「うん……僕は、もう弱くない、これからは僕がヴァレリアを守るよ」
闘技場の炎の中、二人の影が重なった。
血と涙の夜は、終わりを告げようとしていた。
ヴァレリアとクルト
宿の簡素な木造の部屋で蝋燭の光だけがゆらゆらと揺れている。
埃っぽいベッドの上で、ヴァレリアがクルトをそっと抱き寄せた。
汗ばんだ肌の匂いが鼻をくすぐる。
「……大丈夫?クルトちゃん。震えてるわ」
「ヴァレリア、君にずっと会いたかったんだ」
言葉とは裏腹にクルトの手は自然と彼女の腰に回り、熱を帯びていく。
「ずっと待ってたのよ。あなたが迎えに来るのを」
ヴァレリアの指がクルトの頬を撫でる。その手つきには確かに母親のような優しさがあった。
服を一枚一枚脱ぎ捨てる音が部屋に響く。
ベッドに倒れ込んだヴァレリアの大きな胸がふわりと揺れた。
「恥ずかしい?私なんかで……あんな酷い目に遭った私で……」
「ヴァレリアがいいんだ!」クルトが強く抱き締める。「あの時助けられなくてごめん。僕がもっと強かったら……」
「もう謝らないで」
ヴァレリアが微笑みながら彼の頭を胸に押し当てる。
柔らかい感触と鼓動が心地よい。「今日から私が守るんだよね?クルトちゃんはもう立派なお兄ちゃんだもの」
ゆっくりと彼女の指がクルトの背を撫でる。
まるで幼い頃のおねしょを慰めるような慈愛に満ちた手つき。
「焦らなくていいのよ。好きなように甘えて」
「でも……」
「私はあなたの全てを受け止めるわ。どんな姿でも」
言葉の代わりにクルトは唇を重ねた。
初めはおそるおそるだったのが、次第に夢中になる。
ヴァレリアの舌が優しく応えてくれるのが堪らなく嬉しい。
「んっ……クルトちゃんのキス……上手ね」
「ヴァレリアのおっぱい……吸いたい」
「ふふっ。赤ちゃんみたい」
柔らかな谷間に顔を埋めると甘い香りが全身を包む。
乳首を口に含むとヴァレリアが小さく喘いだ。
「あ……ん…そんなに強く吸っちゃ……だめ……」
叱りながらも頭を撫でてくれる手は止まらない。
「もっと奥まで欲しい?」
コクンと頷くとヴァレリアがそっと腰を浮かせた。
秘所からは既に蜜が零れ始めている。
「私もずっと我慢してたの。クルトちゃんに触って欲しくて……」
クルトが震える指を差し入れると彼女が熱く絡みついてきた。
「あっ……やだ……もう濡れてるなんて……」
「綺麗だよヴァレリア」
耳元で囁くと彼女の身体がビクッと跳ねる。
「そんなこと言われたら……おかしくなりそう……」
潤んだ瞳で見つめられると我慢できなくなった。
硬く反り返ったものを入り口に当てがうとヴァレリアが柔らかく笑う。
「来て……クルトちゃん」
「中に……出していい?」
「ええ。いっぱい頂戴。あなたの熱いの……私の奥に全部……」
その言葉だけで射精しそうになる。
ゆっくりと腰を沈めると温かい粘膜がぎゅっと締め付けてきた。
「あっ……すごい……奥まで届いてる……!」
「動いてもいい?」
「ええ。あなたのお好きなようにして……」
言われるままに律動を始めると結合部からくちゅくちゅと音が鳴る。
「んっ……あぁっ……気持ちいい……クルトちゃん上手よ……」
ヴァレリアの腰が自然と動き始めた。
巨乳が揺れる度に官能的な景色が広がる。
「ヴァレリアのおっぱい揉みながらしてもいい?」
「いいわよ。好きなだけ触って」
両手で乳房を掴むと柔らかな肉が指の間から溢れる。
乳首を摘みながら激しく突き上げると彼女の声が一層高くなった。
「あぁっ!そこだめぇ……感じすぎて壊れちゃう……!」
「ヴァレリアの声……エッチだよ」
「だってぇ……久しぶりなの……クルトちゃんとのセックス……」
言いながら自分で秘芽を擦り始めた彼女を見て興奮が加速する。
「出そう……もう我慢できない……!」
「いいわよ……中に出して……全部注いで……」
最奥で脈打つように放出するとヴァレリアも同時に達したようだ。
痙攣する膣壁が搾り取るように収縮する。
「あぁぁっ……クルトちゃんの赤ちゃん汁……美味しい……」
恍惚とした表情で呟く彼女を強く抱き締めた。
「愛してる……ずっとヴァレリアのことだけ想ってた……」
「私もよ。あなただけを想い続けてきたわ」
汗ばんだ肌を密着させながら二度目の行為に移る。
今度は彼女が上になり騎乗位で搾り取られた。
「んっ……んっ……まだまだ足りないの?」
「ヴァレリアの全部が欲しいんだ」
「ふふっ。貪欲な坊やね」
三度目はバックから激しく突いた。
獣のような交わりの中で何度も「好き」と囁き合う。
気づけば明け方近くまで愛し合っていた。
「疲れちゃったね」
「うん……でも幸せだよ」
ヴァレリアの胸に顔を埋めて眠りにつく。
彼女の心臓の音を聞きながら思う。
(もう絶対離さない)
夜明け前の薄明かりの中で二人は固く結ばれていた。
サカルオーツの午後 ― 甘えんぼクルトと狼姫ヴァレリア ―
貿易都市サカルオーツ。
石畳の大通りには香辛料と焼き菓子の香りが漂い、港からは白い帆船が並ぶ。
その人混みの中、ひときわ目立つ二人の姿があった。
ひとりは黒髪に銀の耳飾りを揺らす女――“血塗れの狼姫”ヴァレリア。
フェンリルの血を引くその面影は、戦場で見たときとはまるで違っていた。
今日は鎧ではなく、淡い青のワンピース。肩にかかる髪が柔らかく風に揺れ、母のような優しさが溢れていた。
「ねぇ、クルトちゃん。今日はどこに行きたい?」
「うーん……ヴァレリアが行きたいところでいいよ」
「ふふ、それじゃあ――あのパン屋さん。焼きたてのハチミツパンがあるんだって」
そう言って彼女は、少年の手を取った。
大きな手と小さな手。包み込むように指を重ねるその仕草は、どこか懐かしく温かかった。
ヴァレリアが買ってきたパンを二人で分け合う。
「熱っ、でもうまい!」
「ほら、焦らないの。子どもの頃もそうだったね、あわてんぼさん」
彼女は笑いながら、クルトの口元についたパンくずを指でぬぐった。
その優しさに、彼の胸がじんわりと満たされていく
一方そのころ――
通りの向かいでは、なぜか石像の影に4人組が潜んでいた。(アリスは宿で引きこもり)
アウレリアは剣の柄をぎゅっと握りしめ、「なんなのあの甘やかしぶりは……」と呟く。
ベアトリーチェは頬をぷくっと膨らませながら、「いいなぁ~! 私もパンあーんしてもらいたい!」
ミレーヌはメモ帳を取り出して、「ふむ、狼族の母性はこういう表現をするのか……実に文化的……」と勝手に研究中。
ロベルタはため息をつき、「皆さん、もう少し静かに。見つかります」と言いながらも、目だけはきっちり二人を追っている。
ヴァレリアがクルトの頭をなで、クルトがくすぐったそうに笑うたび、4人の胸が一斉にズキンと鳴る。
(あの笑顔、私の前でも見せてくれたらいいのに……!)
(お姉さんキャラ、強すぎる!)
(……む、データ不足。愛情表現アルゴリズムに改良が必要)
(クルト様が……とても幸せそう……それなら、それでいい……)
それぞれの想いが交差する中、夕陽が傾きはじめた。
日が暮れる頃、ヴァレリアは丘の上の噴水広場にクルトを連れていった。
「クルトちゃん、見て。港の灯りがキラキラしてる」
「……うん、綺麗だね」
「ねえ、あの頃の約束、覚えてる?」
「“必ずまた会おう”って言ったあれ?」
「そう。こうして笑って会えた。もうそれだけで、私は幸せなんだよ」
ヴァレリアは微笑み、彼の肩をそっと抱き寄せた。
クルトはその温もりに、子どものころ母に抱かれた記憶が重なったようで――小さく、
「ありがとう、ヴァレリア……」と呟いた。
少し離れたところで、4人が泣きそうな顔で見守っていた。
アウレリア「……ずるい、あの包容力」
ベアトリーチェ「でも……なんか、見てると、心があったかくなるね」
ロベルタ「クルト様が笑っておられる……それで十分です」
ミレーヌ「記録完了。“母性は最強の武器”。覚えておこう」
彼女たちは顔を見合わせて、ふっと笑った。
サカルオーツの夜風が、6人と1人の未来をそっと撫でていった。
マリーダ ガブリエル(旧姓 ドラグニル)
エステバン ガブリエル、誰もが知る太陽の勇者。魔王ベルターを倒した英雄。金髪の偉丈夫であり、王侯貴族の娘たちがこぞって輿入れを望む存在であり、彼が求めれば、断る女性はいないと、誰もが噂する人物である。
その彼が魔王の妃であり、スプリガンのマリーダ ドラグニルを配偶者に向かえた事は、大陸を揺るがす大ニュースとなった。ましてやマリーダが妊娠していると知っては、世間は色めき立った。
そもそも彼女が魔王軍の関係者でありながら罪に問われずに保護されていることは異例中の異例であった。
エステバンは正妃となったマリーダを溺愛し側室は設けないと宣言する。
さらには身籠ったマリーダが無事に子供を産み落とすために魔法医師に治療を受けさせたり、優秀な産婆を集めたりといった体制を作っていく。「エステバン様……私はあなたの妾でも構いません…勇者としてのあなたの評判を下げてしまいます…」彼の真心に触れあれほど憎んでいた男が今では愛しいと感じてしまうマリーダであった。ー
「いいやダメだマリーダ!君こそが唯一の正妃なんだよ!」エステバンはマリーダを強く抱きしめる。
そして彼女のお腹を撫でる。「マリーダ……大丈夫かい?辛くないか?」「ええ……平気ですよエステバン様。でもこの子の父親である貴方の事が少し不安なのです。貴方は本当に私達親子を愛してくれますか?」
「もちろんだよ!もちろん!俺は君とお腹の子供を愛しているよ!」エステバンはマリーダの唇を奪う。彼女は甘い吐息を漏らす。「ん……チュパッ……あん❤お腹の赤ちゃんが驚いちゃう」マリーダは夫の昂りを読み取り、口で猛るエステバンの分身を愛撫を始める。
エステバンは彼女の乳房を揉みながら口に抽送を繰り返す。「ひゃうんっ!❤️おっぱいさわちゃやだぁ……」マリーダは身悶えながら喘ぐ。
「あなたお願い、私の口の中に出して!」「ああ、マリーダ!❤️気持ち良いよぉ!❤️」
エステバンは彼女の乳房を強く摘まむ。
「ああんっ!❤️だめぇ!❤️それ以上されたらシたくなっちゃうぅ!!」
「大丈夫だよ、マリーダ、挿入はしないよ。俺のものを内股で挟んで擦ってくれ」
エステバンは彼女の乳房にしゃぶりつく。
「ひゃうんっ!❤️おっぱい吸っちゃやだぁ……」マリーダは身悶えながら喘ぐ。「エステバン……」
マリーダは涙を流しながら言う。
「マリーダ……愛しているよ……」エステバンは彼女の耳元で囁く。
「私も愛しています……」
マリーダは涙を流しながら答える。エステバンは彼女の股の間に勃起した肉棒を差し込む。
クリトリスを擦る勃起した一物。
「ああんっ!❤️おっきい……」「ふふ……気持ち良いかい?」「はい……とっても……❤️」
エステバンは腰を振り始める。「ひゃうんっ!❤️擦れてるぅ!❤️」「ふふ…マリーダ…可愛いなぁ……」
彼は彼女の首筋に舌を這わせる。「ひゃうんっ!❤️エステバン……」
彼女は涙を流しながら訴える。
「愛してるよマリーダ……」エステバンは彼女の唇を奪う。そして腰を振る速度を速める。「ああんっ!❤️激しいぃ!❤️」「出るぞ……受け止めてくれ!」エステバンは彼女の股の間に射精した。
「ああんっ!❤️出てるぅ!❤️熱いのぉ……」
マリーダは絶頂を迎える。エステバンの精液が足の間にぶちまけられる。
マリーダは脱力しエステバンにもたれかかる。
「マリーダ!すまない!まさか我慢できなくなるとは」エステバンは狼狽えている。「いいんですよ、私も抱いて欲しかったの……❤️」「マリーダ……」「エステバン……」二人はキスをする。マリーダは妊娠中であっても、夫を満足させることができたと喜んだ。そして夫のためにも立派な子どもを産んであげようと決意するのだった。
マリーダ・ドラグニルの日記』より
祈りの果てに生まれるもの
私は、最愛の夫ベルターを――
あの“勇者”エステバンに殺された。
血の匂いがまだ残る玉座の間で、私は膝をついていた。
夫の手は、私の名を呼ぼうとしながら冷たくなっていく。
「マリーダ……クルトを……守れ……」
その言葉が最後だった。
人間たちは彼を“魔王”と呼んだ。
けれど、私は知っている。彼は誰よりも優しかった。
種族の違いを越えて、妖精である私を愛し、
傷ついた魔族たちに食を分け、
戦で倒れた人間の兵士にさえ墓を建てた。
それでも人間は、彼を討った。
“正義”の名のもとに。
魔王とは何か人間たちは問わない。
なぜ、歴史の中で幾度となく“魔王”が現れるのかを。
それは――虐げられた者たちの祈りが、
世界の片隅で積もり、形をとった“願いの結晶”だからだ。
燃やされた村の怨嗟、
奪われた命の慟哭、
子を抱いて死んだ母の嘆き。
それらが集まり、誰か一人の心に火を灯す。
その火が、憎しみと悲しみを焼きながら――
やがて“魔王”と呼ばれる存在を生み出す。
魔王とは、罪ではない。
世界が生んだ、報いの化身。
愛と呪い、、ベルターと私の出会いは、確かに略奪のようなものだった。
彼は敵国の妖精姫である私を捕え、城へ連れ帰った。
だが、すまなそうに鎖を外したのは彼自身だった。
「お前の歌声で、荒んだ世界を癒やしてくれ」と言ったあの瞳は、
いまも焼き付いて離れない。
クルトが生まれたとき、彼は泣いていた。
「この子こそ、人と魔の架け橋になる」
そう言って抱きしめていた――
その手が、あの日、勇者の剣に貫かれるまでは。
私は泣き叫び、
その瞬間、私は理解した。
理不尽に殺される理由
私の夫は魔王であり、私は魔王の妻なのだと、
息子よ、旅の空にある最愛の息子、クルトへ
クルト、あなたはあの日、まだ幼かった。
私の腕の中で震えながら、父の亡骸を見つめていたね。
あなたの瞳に宿る光は、父のもの。
その優しさと、怒りを、どうか忘れないで。
人間を憎むなとは言わない。
けれど、憎しみの果てに何が待つのかを、見極めなさい。
“魔王”とは、悲しみの名でもある。
だからこそ――次に現れる“魔王”は、
どうか世界を滅ぼすのではなく、
世界を癒やす者であってほしい。
あなたは勇者 エステバンを許さないだろう
家臣を救うために仇の女となった私をあなたは許さないだろう。
そして私は彼の子供を妊娠している。
今更ながら、女としての業の深さを思う。
憎むべき仇敵に孕まされて、私は彼を愛してしまっている。
お腹の中にいる子供をなんとしても守りたいと思う。
いつかクルトは、ここに来るだろう。
その時、私は彼のために子供のために命乞いをして
この身を差し出すだろう。
愚かとわかっていても、私はそうするしかないのだ
私はエステバンと共にあなたに討たれよう。