(完結済)元冒険者の俺、入り婿先の義理の娘に逆レイプされてしまう 作:埴輪庭
◆
俺はもう二度と過ちは犯すまいと誓っていた。
昨夜も悶々としてよく眠れなかった。寝返りを打つたびにトリシャの白い肌が瞼の裏にちらつき、あの甘い声が耳の奥で反響するのだ。
隣室ではエレオノーラが眠っているはずだ。ここ最近、彼女は余り寝起きがよくない。何かあったのだろうか? だが聞いても何も答えてはこれないだろう。俺たち二人の間には目に見えない何かが横たわっている。氷よりも冷たく、剣よりも鋭い何かが。
いつからこうなったのか。
いや、最初からこうだったのかもしれない。
朝の身支度を済ませて、食事の間に向かうとエレオノーラはすでに起きてテーブルに着いていた。会話はない。お互いにおはようを言わなくなってもうどれだけ経つのだろうか。
気まずいかと問われれば、もはやそうでもなかった。十年もこの調子であればさすがに慣れる。
「失礼します。本日のご予定を確認いたしますが」
リュシアンの声が割り込む。
正直に言えば、俺はこの執事がやや苦手だった。出来すぎているのだ。仕事は完璧で、容姿も整っている。貴族の血筋かと思うほど洗練された物腰だ。だがその碧い目が俺に向けられる時、どこかひんやりとした何かが混じっているのを感じ取れるくらいには、俺の冒険者としての勘はまだ錆びついてはいない。
予定を確認するふりをしながら、リュシアンの視線がわずかにエレオノーラを掠める。エレオノーラもまた、極限まで抑制された仕草でそれに応えたように見えたが、確信はない。
(考えすぎか)
朝食を終えた俺は、書斎に引きこもった。やるべきことはいくらでもある。領地の税収報告、商会からの請願、隣領との境界問題。伯爵として処理しなければならない書類の山は毎日のように積み上がる。
しかし、羊皮紙の文字がまるで頭に入ってこなかった。
脳裏に浮かぶのはトリシャの姿だ。
恍惚と目を潤ませ、俺の名を呼ぶ声。白い肌に浮かぶ紅潮。細い腰が弧を描くように揺れる光景。
(やめろ。考えるな)
俺は頭を振った。
あれは過ちだ。義理の娘に手を出すなど、人として許されることではない。一時の気の迷いだったのだ。もう二度と繰り返さない。
そう自分に言い聞かせる。何度も、何度も。
だが昼を過ぎた頃には、俺の足は勝手に離れの館へ向かっていた。まだ仕事もあるってのに。
(俺は何をしているんだ)
頭の中で警鐘が鳴り響いている。にもかかわらず足は止まらない。離れの館に近づくにつれ、胸の奥で何かがざわつき始める。
そして結局俺は──。
◆
鬱蒼とした生垣を抜け、古びた石段を登り、見慣れた木製のドアの前に立つ。手には何もない。今日は差し入れの菓子すら持ってきていなかった。来る口実すら用意していない。
それでも、ノックをする手を止めることができなかった。
コン、コン。
「どうぞ」
トリシャの声だ。
やわらかく、穏やかで、それでいてどこか蠱惑的な響きを孕んだ声。扉越しでも俺の全身の毛穴が粟立つのがわかった。
ドアを開ける。
談話室にはトリシャが一人で本を読んでいた。今日のセバスチャンは館にいるようだが、姿は見えない。おそらく台所にでもいるのだろう。
「お父様! まあ、嬉しい。いらしてくださったのですね」
トリシャは本を閉じて立ち上がった。白いワンピースの裾がふわりと揺れる。館の中は暖炉の熱で暖められ、彼女の頬はほんのりと上気していた。
その姿を見た瞬間、俺の脳裏を前夜の光景が駆け巡った。
「ああ……その、元気にしているか?」
「ええ、とても。お父様が来てくださるだけで、わたくしは元気になれますから」
トリシャは微笑んだ。無邪気な、だが確実に毒を含んだ笑みだ。
「お茶を淹れますわね。セバスチャンは少し前から買い出しに出ておりまして」
いない。
二人きりだ。
(まずい。帰れ。今すぐ帰れ)
理性が叫んでいた。しかし口から出たのは別の言葉だった。
「ああ、いただこう」
ソファに腰を下ろす。心臓が異様な速さで脈打っているのを感じる。冒険者時代、巨大な魔物を前にした時でさえ、こんなに心拍が乱れることはなかった。
トリシャが紅茶を運んできた。カップを差し出す彼女の指先が、俺の手に触れた。
柔らかく、熱い感触。
一瞬の接触で、頭の中が霞がかったように朦朧とする。
「お父様、顔色が優れませんわ。昨夜は眠れなかったのですか?」
至近距離で問いかけてくるトリシャの顔は心底心配しているように見えた。だが彼女の碧い瞳の奥に、小さな火が灯っているのを俺は見逃さなかった。
「ああ……少し、な」
「まあ。でしたら、ここでゆっくりなさってくださいまし。わたくしの膝をお貸ししますわ」
「いや、それは」
断ろうとした。断るべきだった。
だがトリシャはすでに俺の隣に座り、自分の腿をぽんぽんと叩いて見せている。質素なワンピースの上からでも太腿の丸みがわかる柔らかな膨らみに、視線が吸い寄せられる。
「遠慮なさらないでくださいまし。わたくしはお父様にお優しくしていただいた恩をお返ししたいだけですもの」
抗えなかった。
俺は観念してトリシャの膝に頭を預けた。
温かい。そして甘い匂いがする。石鹸とも花ともつかない芳香が鼻腔を満たした。
トリシャの指が、俺の髪をそっと梳き始めた。
「お父様の髪、少し伸びましたわね」
「……ああ。切る暇がなくてな」
「わたくしが切って差し上げましょうか」
「馬鹿を言え」
穏やかなやり取り。父と娘の、ごく普通の会話のはずだった。
しかし、トリシャの膝の上で目を閉じていると、彼女の体温が異様に熱く感じられた。太腿の肉が俺の後頭部を柔らかく包み込み、じわじわと体温を伝えてくる。頭蓋骨の内側が、じんわりと溶けていくような錯覚。
髪を撫でる指先が、少しずつ変化していった。
梳くように動いていた指が、耳の縁をそっとなぞる。
「……トリシャ」
「はい?」
「手が、下がっている」
「あら、そうですか? 気づきませんでしたわ」
嘘だ。
しかし指は止まらない。耳の裏から首筋へ、薄い産毛の上を滑るように降りていく。
背筋が粟立つ。
まずい。体が反応している。
「お父様。わたくし、この前のことをずっと考えておりましたの」
トリシャの声が甘く変わった。囁くような音量。頭上から降り注ぐ声が、耳の内側に直接流し込まれるような距離感だった。
「あの夜のことは忘れろ。あれは過ちだったんだ」
「過ちですって? お父様がわたくしを抱いてくださったことが?」
純粋に傷ついた声色だった。しかしその裏に計算があると疑いたくなるほど、絶妙なタイミングで涙声が混じっている。
起き上がろうとした。
しかしトリシャの手が俺の胸元を押さえた。
「わたくしにとって、あれは過ちなんかではありません。お父様に愛されたあの夜が、わたくしの人生で最も幸福な時間でしたのに」
視線が絡む。
彼女の碧い瞳が潤み、蝋燭の残光を受けて宝石のように煌いている。頬がほんのり紅潮し、薄く開かれた唇からは熱っぽい呼気が漏れていた。
脳の奥で何かがぱちんと弾けた。
(ああ、くそ。駄目だ)
次の瞬間にはトリシャの唇が俺の唇を塞いでいた。いや、俺から顔を近づけたのかもしれない。もうどちらからともわからなかった。
舌と舌が絡む。甘い唾液が口内に流れ込み、思考がどろりと溶けてゆく。
「んっ……お父様……」
トリシャの手が俺のシャツのボタンに忍び込んだ。細い指が胸板を滑り、鎖骨をなぞり、首筋に絡みつく。
理性が消えていくのがわかった。朝から積み上げてきた「もう二度と」という決意が、砂の城のように崩れ落ちていく。
俺はトリシャの腰を掴んで引き寄せた。
◆
ソファはぎしりと軋んだ。
俺はトリシャの上に覆いかぶさっていた。いつの間にか彼女のワンピースは肩から滑り落ち、白い鎖骨と胸の上半分が露わになっている。陽光が窓から差し込み、その肌を柔らかく照らしていた。
昼だ。真昼間だ。
明るいうちから義理の娘と情事に耽るなどあってはならない──そう理解はしている。もちろん暗くなってもそんな事はあってはいけないのだが。
分かってはいるのだ──にもかかわらず、俺の手は止まらなかった。
「お父様……服を脱がせてくださいまし」
トリシャが上目遣いで囁く。紅潮した頬にかかった金髪をかきあげる仕草が、腹の底から欲望を引きずり出す。
俺はワンピースを引き下ろした。布地が彼女の肌を滑り落ちる感触が指先を通じて脳に届く。胸元を覆っていた薄い肌着も一緒に剥ぎ取ると、ふるんと揺れた乳房が目の前に現れた。日の光の中で見るそれは、蝋燭の下で見た時よりもなお白く、乳首だけが桜色に尖っている。
まだ若い。だが十分に成熟した果実だ。傾けたら零れ落ちそうな弾力と重量感が、目で見るだけでわかる。
俺は片方の乳房に口をつけた。
舌先で乳首を転がすと、すぐにそれは固く尖った。トリシャの身体がびくりと跳ねる。
「あっ……お父様……っ」
声が甘い。前回よりも抑制が薄い。
もう片方の乳房を掌で包むように揉む。指の間から白い肉がむにゅりとはみ出し、それを握り込むと弾力のある抵抗が返ってくる。乳首を人差し指と中指で挟み、くりくりと捻ると、トリシャの腰がくの字に折れた。
「んんっ……そこ、弱いんです……っ」
覚えている。前回も同じ反応だった。乳首を弄られるとトリシャは腰の力が抜けるのだ。
俺は乳首を吸いながら、もう片方の手をトリシャの太腿に這わせた。ワンピースは腰のあたりで丸まっていて、その下には何もなかった。
「今日は下着を穿いていないのか」
「……だって、お父様がいらっしゃると思いましたから」
確信犯だ。
この娘は最初から今日の展開を予測していた。セバスチャンが不在のタイミング。着替えやすい軽装。下着なし。すべてが仕組まれている。
だが、その事実を認識しても俺の手は止まらなかった。止める気がないのだ。もう。
指先がトリシャの秘部に触れた。
濡れていた。すでに十分すぎるほど。指を当てただけで透明な蜜が糸を引き、ぬるりとした熱い感触が指の腹を濡らす。
「ああ……お父様……っ」
トリシャが腰を浮かせた。自分から指に押し付けるように。
中指を割れ目に沿わせて滑らせる。濡れたひだの感触が指先に伝わるたびに、トリシャの喘ぎが変化していく。
「はぁっ……そこ……くりくりしないでくださいまし……っ」
クリトリスに触れた。小さな突起が指の下で充血して膨らんでいるのがわかる。それを軽く弾くと、トリシャの全身がぶるっと震えた。
「嘘を言うな。こんなに硬くしているくせに」
「う……嘘じゃなくて……感じすぎて……っ」
かわいいことを言う。
俺は指を秘裂に沿って上下に動かしながら、時折クリトリスを圧迫する動作を繰り返した。くちゅ、くちゅ、と卑猥な水音が昼間の静かな室内に響く。窓の外では小鳥がさえずっている。その日常的な音と、ソファの上で繰り広げられている行為のあまりの落差に、むしろ興奮が増していく。
トリシャのおまんこはどんどん濡れていった。俺の指が動くたびに、透明な分泌液がとろりと溢れ、ソファのクッションにまで染みを作っている。
指を一本、入り口に差し込んだ。
「んあっ!」
膣壁がきゅっと指を締め付ける。中は外よりもさらに熱く、蠕動するように指を飲み込んでいく。
「き、気持ちいいです……お父様の指……っ」
前回の行為で処女膜は破れているから、痛みはないのだろう。トリシャは快楽を純粋に受け止めていた。二本目の指を挿入すると、膣壁がくにゅりと形を変えて受け入れる。
指を曲げて、上壁のざらつきを探った。見つけた。わずかに質感の異なるその場所を押し上げると、トリシャが裏返った声を出した。
「ひゃあっ! そ、そこ……なにか、変な感じがっ……!」
腰が跳ねる。そこを中心に圧迫し、こすり上げる。親指でクリトリスを同時に刺激する。
「あっ、あっ、あっ……お父様、待って、それ、おかしくなりますっ……」
トリシャの太腿が開いたり閉じたりする。逃げようとしているのか迎え入れようとしているのか、本人にもわからないのだろう。つま先がぴんと伸び、カーペットの上で指をぎゅっと丸めている。
俺は指の動きをさらに速めた。ぐちゅぐちゅと淫靡な音が室内に充満する。
「お父様っ……だめっ……もう……っ」
トリシャの目に涙が滲んだ。快楽の涙だ。碧い瞳が焦点を失い、口が半開きになって涎が唇の端から伝い始めている。
絶頂が近い。
俺は指を引き抜いた。
「えっ……」
トリシャが虚を突かれた顔をする。
「な、なんで止めるんですの……?」
「こっちが限界なんだよ」
俺はズボンのバックルを外した。もう限界だった。モノは痛いほどに勃起しきっていて、先端からは透明な汁がだらだらと垂れている。
トリシャの目が俺の股間に釘付けになった。
「お父様の……大きい……」
俺はトリシャの両脚を広げ、腰を割り込ませた。
充血して赤く腫れたおまんこが目の前にある。分泌液で光り、小さな入り口が微かにひくついている。ここに挿入する。義理の娘のこの場所に、二度目の挿入をする。
「入れるぞ」
「はい……お父様……お願いいたします」
亀頭を膣口に宛がった。ぬるりとした熱。先端が分泌液に滑り、入り口を軽く圧迫すると、トリシャの身体がわずかに強張った。
押し込む。
にゅるり、と亀頭が膣口を押し広げ、内部に滑り込んでいく。膣壁が俺のモノをぴったりと包み込み、うねるように締め付けてくる。前回よりも明らかに濡れていて、進入はなめらかだった。それでも中は信じられないほど狭く、きつい。
「あぁっ……入って、きます……お父様が、わたくしの中に……っ」
トリシャが両腕を俺の首に回した。
俺はゆっくりと腰を沈め、根元まで埋め込んだ。恥骨と恥骨がぴたりと密着し、これ以上奥には行けないという感触。子宮口に亀頭がこつんと当たった。
「ん……ぅ……」
トリシャが苦しげに息を吐く。しかし痛みは一瞬だったらしく、すぐに表情が蕩け始めた。
「お父様……動いてくださいまし」
俺は腰を引き、そして沈める。ゆっくりと。
ずちゅ、と膣が鳴った。
「はぁっ……」
窓の外に目をやった。午後の陽光が生垣の緑を鮮やかに照らしている。庭師が遠くで生垣を刈り込んでいた。ここからは見えないだろうが、この館で何が行われているかなど知るよしもないだろう。
腰を動かした。ピストンの速度を少しずつ上げていく。
ぱちゅ、ぱちゅ、と肉が打ち合う音。
「あっ、あっ、お父様、気持ちいい……もっと……」
トリシャの腰が俺の動きに合わせて揺れ始めた。最初はぎこちなかったそれが、じきに滑らかなうねりに変わる。彼女の膣が、俺のモノの形を覚え始めているのだ。
俺は片手で彼女の乳房を鷲掴みにした。柔らかい肉が指の間から溢れる。同時に腰を深く打ち込むと、トリシャが甲高い声を上げた。
「ひあっ! 奥……奥に当たって……!」
子宮口だ。亀頭の先端がそこを突くたびに、トリシャは反射的に膣を締め上げてくる。その収縮が竿全体を万力のように絞り、快楽が脳天を貫く。
「くっ……すごい締め付けだ……」
「だって……お父様のが、おっきくて……わたくしのおまんこ、ぱんぱんで……っ」
口の中に涎が溜まりすぎたのか、言葉がとろけて不明瞭になっている。「おまんこ」という卑語が令嬢の口から零れ落ちることへの背徳感が、俺の欲をさらに焚きつけた。
ピストンの速度を上げた。
ぐちゅぐちゅぐちゅ、と結合部から淫猥な水音が噴き出す。分泌液と先走り液が混ざり合って白く泡立ち、トリシャの太腿の付け根を伝い落ちていく。
「あっ、あっ、あっ、あっ……! お父様ぁっ……すごいっ、壊れちゃいますっ……♡」
トリシャの瞳がとろんと潤み、焦点が合わなくなっている。口は半開きで舌がちらりと覗き、頬は紅潮を通り越して真っ赤だ。金髪がソファの上に乱れ広がり、汗でこめかみに貼り付いている。
その姿が、俺の中の獣をさらに解き放った。
腰の動きが激しさを増し、ソファ全体がぎしぎしと悲鳴を上げる。トリシャの乳房が激しく上下に揺れ、その度にぷるんという音すら聞こえそうな弾力で跳ねている。
「イきそう……お父様、わたくし、もう……っ」
「俺も、だ……」
竿がびくびくと脈打ち始めている。射精の前兆だ。腹の奥から熱い塊がせり上がってくる。
外に出すべきだ。前回は中に出してしまった。あれは最悪だった。孕ませでもしたら取り返しがつかない。
(今度こそ、外に……)
そう思った瞬間、トリシャの両脚が俺の腰に巻きついた。
「中にっ……中に出してくださいましっ……お父様のを全部、わたくしの中にっ……♡」
膣壁が痙攣するように収縮し、俺のモノを根元から搾り上げる。子宮口が亀頭の先端に吸い付くように押し当てられ、まるで精液を吸い上げようとしているかのような圧迫感。
「くっ……馬鹿、離せ……!」
引き抜こうとした。しかしトリシャの脚の力は凄まじく、腰が一ミリも動かない。それどころか彼女自身が腰を突き上げるように動いて、結合部をさらに深く押し込んでくる。
「いやぁっ♡ イくっ♡ イきますっ♡♡」
トリシャが絶頂を迎えた。
全身をびくびくと痙攣させながら、膣壁が尋常ではない強さで締め上げてくる。波のように押し寄せる収縮が、俺のモノを奥へ奥へと飲み込んでいく。
限界を超えた。
「くそっ……ッ!」
どくっ、どくっ、どくっ。
精液が噴き出した。トリシャの膣の最も深い場所へ、子宮口を叩くようにして射精が止まらない。竿が脈打つたびに白い熱が注ぎ込まれ、中が精液で一杯になっていく感覚が亀頭を通じて伝わってくる。
「ああっ……お父様の……熱い……いっぱい出てますわ……♡」
トリシャが恍惚と笑った。涙と涎で顔を濡らしながら、至福の表情を浮かべている。
射精が終わり、俺はトリシャの上に崩れ落ちた。荒い呼吸が重なり合う。汗ばんだ肌と肌が密着し、じわりと冷えていく体液の感触が意識を現実に引き戻す。
結合部からどろりと白い液体が溢れ出し、ソファのクッションに垂れた。つながったままの性器から精液が逆流していくのがわかる。
外に出すつもりだったのに。
また中に出してしまった。
(……何をやっているんだ、俺は)
罪悪感が津波のように押し寄せてくる。
だがその波は、前回より明らかに弱い。
◆
トリシャは俺の胸に頬を寄せ、満足げに目を閉じていた。俺のモノはまだ彼女の中に埋まったままだ。萎えきっていないのが自分でも信じられない。
「お父様。もう一度、しませんか」
「……馬鹿を言え」
口ではそう言った。
しかし身体は正直だった。トリシャの膣の中で、俺の分身がむくりと頭をもたげ始めている。つい先ほど射精したばかりだというのに。
トリシャがそれを膣壁で感じ取ったらしく、瞳を輝かせた。
「あら。お身体は素直ですのね」
その言葉を合図に、トリシャは体勢を入れ替えた。俺のモノを繋げたまま、器用に身体を回して俺の上に跨る。精液と分泌液が混ざり合ったぬめりが結合部からぐちゅりと音を立てた。
「今度はわたくしが動きますわ」
トリシャが腰を持ち上げ、ゆっくりと沈めた。
ずちゅっ。
先ほどの精液がまだ膣の中に残っている。それが潤滑油になって、二回目のピストンはさらに滑らかだった。竿の全面がぬるぬるとした温かい液で包まれ、摩擦のない快楽が竿を伝って脊髄に突き刺さる。
「はぁっ……お父様のおモノ……また大きくなって……っ」
トリシャは腰を上下に動かし始めた。最初からテンポが速い。前回の経験で要領を掴んだのか、騎乗位での腰の使い方が格段に上手くなっている。ぐりん、ぐりんと骨盤を円を描くようにこねる動きがまた加わり、モノが膣の中であらゆる方向に擦れ上げられる。
「くっ……」
歯を食いしばった。気持ちいい。馬鹿みたいに気持ちいい。こんなに快感を覚える自分が、恐ろしい。
トリシャの腰の動きはさらに激しくなった。ぱんぱんぱんと腰と腰がぶつかる音。彼女の乳房がそのリズムに合わせて何の遠慮もなく弾み、俺はそれに手を伸ばして鷲掴んだ。
「あんっ♡ お父様、乳首いじらないで……感じすぎちゃいますからっ……♡」
構うものか。
両手で乳房を揉みしだきながら、乳首を親指の腹でこりこり転がす。同時に下から腰を突き上げた。
「ひゃああっ♡♡ そんなっ、お父様も動いたら……イっちゃう、すぐイっちゃいますぅ♡♡」
もう、トリシャの口調は令嬢のそれではなくなっていた。敬語は崩れ、声は裏返り、品位とか教養とかいったものは全部投げ捨てて快楽に溺れている。それが途方もなく淫靡で、俺の興奮をさらに煽った。
壁に掛けられた時計の文字盤が視界の隅に映った。午後二時を少し過ぎている。まだ日は高い。
「イくっ♡ イくイくイくっ♡♡ お父様、一緒にイってぇっ♡♡♡」
トリシャが腰を叩きつけるように沈め、そのまま動きを止めた。膣壁が凄まじい圧力で収縮し、万力のように搾り上げてくる。
もう持たなかった。
「あ゛あ゛っ♡♡♡」
びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ。
二回目の射精が始まった。一回目と変わらないほどの量が、ドクドクと脈打ちながらトリシャの膣内に吐き出されていく。こんなに出るのか。自分の身体が信じられなかった。
「あぁ……お父様の……たくさん……♡ わたくしの中、精液でいっぱいですわ……♡」
トリシャが崩れるように倒れ込んできた。互いの荒い呼吸だけが静かな部屋を満たす。
結合部からどろりと大量の白濁液が溢れ出し、俺の太腿を伝って流れていく。
窓から差し込む午後の光が、交わったままの二人の身体を照らしていた。
ほんの一時間前までの決意は何だったのか。
もう二度と過ちは犯さないと、確かに誓ったはずなのに。
「お父様。大好きですわ」
「……ああ」
俺はぼんやりと天井を見つめながら、一つだけ不可解なことを考えていた。
(俺はこんなに好色だったか?)
冒険者時代だって女遊びをしなかったわけではない。だがこれほどまでに理性を失い、二度も続けて精を出し、しかもまだ萎えていないなどということは記憶にない。若い頃でさえこんなことはなかった。
まるで何かに操られているかのように、身体が欲望に忠実に動く。トリシャの傍にいると、思考が鈍り、判断力が溶け、ただ彼女を抱きたいという衝動だけが残る。
おかしい。
明らかにおかしいのだが、今の俺にはそれを突き詰めて考える気力が残っていなかった。
トリシャの温かい身体を抱きしめたまま、俺はゆるゆると目を閉じる。
甘い香りが鼻腔を包んでいた。