ゾンビ世界で拠点を作って女の子ゾンビとイチャイチャするお話 作:フレキシブルコーギー
カケルは、ユイを抱きしめたまま、脳裏のクラフトメニューにアクセスした。
「今は……何が作れるんだろう?」
630pt。かなりの量だ。これだけあれば、色々なものが作れるはずだ。
そして――もしかしたら、メニューも更新されているかもしれない。
視界の端に、透明なウィンドウが浮かび上がった。
【クラフトメニュー - 更新版】
防衛設備
簡易タレット(自動迎撃): 150pt
監視カメラシステム: 80pt【導入済み】
強化バリケード(玄関・窓): 60pt×必要箇所
警報システム: 40pt
★重装タレット(対上位種用): 300pt【NEW】
爆発紳士のような上位種ゾンビにも対抗可能な強力なタレット。火力が大幅に向上。
★防護シールド発生装置: 400pt【NEW】
拠点全体を透明なシールドで覆う。通常のゾンビは完全に防ぎ、上位種の攻撃も一定時間耐えられる。
生活設備
野菜栽培機(自動): 120pt
浄水装置: 100pt
改良型ベッド(ダブルサイズ): 70pt
簡易シャワー室: 90pt【導入済み】
★高級ベッド(キングサイズ・快適性最大): 150pt【NEW】
極上の寝心地。体力回復速度が大幅に上昇。ユイとの夜が、さらに快適に。
★調理設備(電熱式): 120pt【NEW】
温かい料理が作れる。冷蔵庫も付属。
武器・装備
改良型バット(釘付き): 50pt【導入済み】
クロスボウ+矢セット: 80pt
防護服(軽量): 60pt
戦術ナイフ: 40pt
★対ゾンビライフル: 200pt【NEW】
遠距離から通常ゾンビを一撃で倒せる銃。弾薬は無限。
★特殊弾薬(対上位種): 150pt【NEW】
上位種ゾンビにもダメージを与えられる特殊弾。クロスボウやライフルに装填可能。
拠点強化
倉庫拡張: 100pt
発電機: 150pt
★要塞化改造: 500pt【NEW】
現在の拠点を要塞に改造。壁が鋼鉄製になり、窓は防弾ガラスに。屋上には見張り台が設置される。防衛力が劇的に向上。
★地下シェルター増設: 400pt【NEW】
地下に緊急避難用のシェルターを増設。食料・水の備蓄スペース付き。最悪の事態にも対応可能。
特殊設備
★娘ゾンビ育成室: 250pt【NEW】
ユイが妊娠した場合、産まれた娘ゾンビを育てるための部屋。教育機能付き。
★ゾンビ鑑定強化: 300pt【NEW】
鑑定能力が強化され、上位種ゾンビの詳細情報や弱点も表示されるようになる。
★ポイント増幅装置: 600pt【NEW】
ユイとのセックスや、新しいお嫁さんゾンビとの行為で得られるポイントが2倍になる。
発電機: 150ポイント
家全体に電力を供給。照明や家電が使用可能に。
「……すごいな」
カケルは、目を見開いた。
メニューが、大幅に更新されている。
上位種ゾンビの存在を認識したことで、それに対抗するための装備や設備が解放されたのだろう。
「重装タレット、防護シールド、対ゾンビライフル……」
どれも魅力的だ。特に重装タレットと防護シールドがあれば、爆発紳士のような上位種が襲ってきても対抗できるかもしれない。
だが、カケルの目が釘付けになったのは――
「要塞化改造……500pt」
現在の拠点を、要塞に改造する。
壁が鋼鉄製になり、窓は防弾ガラスに。屋上には見張り台。それは、カケルがずっと求めていたものだった。
「この拠点は、空き家を使ってるだけだからな……」
木造の壁、普通のガラス窓、簡易的なバリケード。それでは、本当の意味での安全は得られない。上位種ゾンビや、敵対的な人間の生存者が襲ってきたら、簡単に突破されてしまうだろう。
「要塞にすれば……ユイも、そして産まれてくる子供も安全に暮らせる……。ってマジで妊娠すんのか?いや、でもクラフトメニューに出てきたんだからそういうこと……なのかな?」
カケルは、決断しかけた。
だが、ふと考え直した。
「でも、630ptしかない。要塞化に500pt使ったら、残りは130ptだけだ……」
他にも欲しいものがある。
重装タレット、対ゾンビライフル、特殊弾薬、娘ゾンビ育成室――全て必要だ。
いや、娘ゾンビ育成室は必要かは分からないが……というか娘限定なの?
「……悩むな」
カケルは、メニューを見つめながら考え込んだ。
「……そもそも、この場所は拠点として安全なのか?」
郊外の一軒家。
周囲は住宅街で、空き家がぽつぽつとある。見通しはいいが……防衛に向いているとは思えない。
「街に近いから、物資は手に入れやすい……」
コンビニ、ドラッグストア、衣料品店。全て徒歩圏内にある。探索には便利だ。
だが――
「……なんとなく、不安が残るな」
そして、今日の出来事が、カケルの不安をさらに大きくした。
爆発紳士。
指を鳴らすだけで数百体のゾンビを殺す、圧倒的な力を持った上位種ゾンビ。
彼のような存在が、この世界には他にもいるのだろう。いや、もしかしたら――どこにでもいるのかもしれない。
「今まで俺が隠れてたから、見なかっただけなんだろう……」
カケルは、背筋に冷たいものを感じた。
爆発紳士は、たまたま見逃してくれた。だが、次はどうなるか分からない。もし、あの存在がこの拠点に襲ってきたら――木造の壁など、一瞬で吹き飛ばされるだろう。
「拠点を、移すべきかもしれない」
カケルは、そう考え始めた。
もっと安全な立地。
だが、利便性も欲しい。物資を集めやすく、探索もしやすい場所。
「どこがあるだろうか……?」
カケルは、記憶を辿った。この街で、安全で利便性の高い場所
カケルの脳裏に、いくつかの候補地が浮かんだ。
警察署、ショッピングモール、学校(廃校)、病院、山中の別荘、地下鉄駅(廃駅)……。
「どこがいいだろうか」
カケルは、考え込んだ。
警察署は頑丈だが、ゾンビが多い。ショッピングモールは物資が豊富だが、爆発紳士がいた場所だ。
学校は広いが、物資が少ない。病院は医薬品があるが、危険だ。山中の別荘は安全だが、孤立する。地下鉄駅は隠れやすいが、閉所だ。
そして、現在地を強化するという選択肢もある。
「悩むな」
カケルは、ユイの寝顔を見つめた。
彼女の安全を守りたい。産まれてくる娘の安全も守りたい。……いや、本当に産まれてくるのか?なんで自然にそんな思考になっているんだ。
とにかく最善の選択をしなければならない。
そして──
「学校だ」
カケルは、結論を出した。
学校なら、広い敷地がある。フェンスで囲まれており、防衛もしやすい。
体育館や教室が多く、拡張性も高い。プールもあり、水も確保できる。
「将来のことを考えれば、学校が一番だ」
カケルは、隣で眠っているユイの肩を優しく揺らした。
「ユイ、起きてくれ」
ユイの瞼が、ゆっくりと開いた。
虚ろな瞳が、カケルを捉える。
「学校に移動しよう」
カケルがそう言うと、ユイは首を傾げた。
「?」
言葉の意味は分からないだろう。だが、カケルの真剣な表情を見て、何か大切なことだと理解したようだ。ユイは、小さく頷いた。
「ありがとう。じゃあ、準備をしよう」
カケルは立ち上がり、服を着始めた。
ユイも、脱いでいたパーカーとスウェットパンツを拾い上げ、身につけ始める。
全裸だった二人が、再び服を纏っていく。
「物資を纏めて……それから、学校へ向かう」
カケルは、バックパックに手に入れた物資を詰め込み始めた。
缶詰、水、医薬品、衛生用品――全て重要だ。持てるだけ持っていく。
「だけど、その前に……」
カケルは、再びクラフトメニューにアクセスした。
「道中を安全にするために、武器を作ろう」
カケルは、迷わず選択した。
『対ゾンビライフル – 200pt』
『特殊弾薬(対上位種)– 150pt』
『クロスボウ+矢セット – 80pt』
合計430pt。
『クラフト実行』
ヴォン……
低い振動音とともに、世界が書き換えられた。
カケルの目の前に、三つの武器が現れた。
まず、対ゾンビライフル。
黒い金属製のボディ。スコープ付き。だが、普通のライフルとは明らかに違う。銃身には、謎の青い光が走っている。まるで、エネルギー兵器のような雰囲気。重量は軽く、カケルでも片手で扱える。
「すげえ……」
カケルは、それを手に取った。
握りやすいグリップ。滑らかなトリガー。スコープを覗くと、視界がクリアに拡大される。これなら、遠距離からでも確実にゾンビを狙撃できる。
次に、特殊弾薬。
金属製のケースの中に、一発だけ入っていた。
弾丸は、通常の弾薬よりも大きく、先端が赤く光っている。まるで、爆発するかのような威圧感。これが、上位種ゾンビにも効く弾薬なのだろう。
「一発で150pt……コスパ最悪だな」
カケルは、その弾薬を慎重にライフルに装填した。
てっきり、もっと大量に手に入ると思っていたが――一発だけだった。それだけ貴重でそれだけ強力なのだろう。
「まあ、いざという時のための切り札だ」
そして、クロスボウ。
木製と金属製の複合素材。軽量で扱いやすい。矢は、ケースに20本入っている。静音性に優れており、ゾンビに気づかれずに倒すことができる。そして、矢は回収可能だ。
「これは、ユイに持たせよう」
カケルは、クロスボウをユイに渡した。
ユイはそれを受け取り、じっと見つめた。そして試しに構えてみる。軽量なので彼女の細い腕でも十分に扱えそうだ。
「バットも持ってけよ。両方使い分けるんだ」
ユイは、改良型バットを肩に担ぎ、クロスボウを腰に下げた。
かなりの武装だ。これなら、道中でゾンビに襲われても対処できるだろう。
「よし……準備完了だ」
カケルは、ライフルを肩に担ぎ、バックパックを背負った。
残りのポイントは、200pt。学校に着いてから、拠点の強化に使おう。
「行くぞ、ユイ」
ユイは、小さく頷いた。
二人は、玄関へと向かった。バリケードを開け、外の世界へと足を踏み出す。
目的地は――廃校となった学校。距離は約4km。徒歩で1時間ほどだろう。
「無事に着けるといいな」
カケルは、監視カメラで周囲を確認した。
幸い、拠点の周辺にゾンビの姿はない。今がチャンスだ。
「出発だ」
二人は、郊外の一軒家を後にし、学校へと向かって歩き始めた。
道中、静寂が支配していた。
住宅街を抜け、大通りへと出る。放置された車、散乱したゴミ、血痕の残る道路。終末世界の光景が、どこまでも続いている。
カケルはライフルを構え周囲を警戒しながら進んだ。
ユイもクロスボウを構え背後を守っている。
やがて、遠くに学校の建物が見えてきた。
「……あれだ」
二階建ての校舎。広いグラウンド。フェンスで囲まれた敷地。
だが――
カケルは、違和感を覚えた。
「なんだ、あれは……?」
学校の正門前に何かが立っていた。