ゾンビ世界で拠点を作って女の子ゾンビとイチャイチャするお話 作:フレキシブルコーギー
翌朝・屋上庭園
朝日が昇り新しい一日が始まった。
カケルは学校の屋上に作られた庭園に立ち、眼下に広がる自分の支配領域を見渡していた。
「……」
鉄壁のシャッター壁に囲まれた学校本館。
その外側には防護柵と簡易タレットで武装された林のハーレム要塞。
そして遠くには昨日制圧したばかりの商店街が見える。
「この学校も、だいぶ拠点としてサマになってきたな」
カケルは満足げに呟いた。
ユイ、絡新婦という強力な二人のお嫁さん。57体の忠実なハーレム軍団。そして充実した設備と大量の物資。
終末世界において、これほど恵まれた環境はないだろう。
だが――
「油断はできない。もっと強化しておくべきか」
カケルの脳裏に昨日戦った中位種「腐肉食らいの狼」の姿がよぎる。
今の防衛力ではまだ不安が残る。
「学校の防衛力を、さらに強化しよう」
カケルはクラフトメニューを開いた。
【学校の防衛力を強化するクラフトメニュー】
物理防御強化
★通常タレット追加×10: 1000Pt
大軍相手に有効な弾幕を張ることが出来る。中位種・上位種にはあまり効果がない。
★重装タレット追加×3: 600pt【NEW】
学校の東西北にさらに追加配置。火力の底上げ。
★対空タレット×2: 800pt【NEW】
飛行型ゾンビへの対策。空からの襲撃に備える。
★全ての窓をシャッターで覆う: 1500pt
ようやく全部の窓を覆える。これで明かりも漏れないし、籠城戦も強くなる。
★防護壁強化: 500pt【NEW】
既存のシャッター壁をさらに強化。耐久力が2倍になる。
★地雷原設置: 400pt【NEW】
学校周囲に自動識別式の地雷を配置。侵入者を自動で排除。
★電撃フェンス: 350pt【NEW】
侵入者に電気ショックを与え、動きを止める。
探知・監視システム
★監視カメラ増設×10: 300pt【NEW】
死角を完全になくす。24時間完璧な監視体制。
★レーダーシステム: 600pt【NEW】
半径1km以内の敵を自動で探知。早期警戒が可能に。
★赤外線センサー網: 400pt【NEW】
夜間でも完璧な探知能力。暗闇での奇襲を防ぐ。
★ドローン監視システム: 500pt【NEW】
自動巡回する偵察ドローン×5。広範囲を常時監視。
特殊防衛装置
★EMP発生装置: 700pt【NEW】
電子機器を無効化(味方の装備は影響なし)。特殊なゾンビに有効。
★毒ガス散布システム: 600pt【NEW】
ゾンビにのみ有効な毒ガスを散布。人間には無害。
★音波兵器: 550pt【NEW】
敵の動きを鈍らせる超音波を発生。大群への対策。
★火炎放射タレット×4: 800pt(200pt×4)【NEW】
四方向に配置。接近戦に特化した防衛装置。
緊急対応
★緊急シェルター拡張: 450pt【NEW】
より多くの人員を収容可能に。最終防衛ラインの強化。
★緊急脱出ルート: 350pt【NEW】
地下トンネルで安全地帯へ脱出可能。万が一の保険。
★自動修復システム: 800pt【NEW】
破損した設備を自動で修復。持久戦に有利。
★バックアップ電源: 300pt【NEW】
停電時も全設備が稼働。エネルギー切れの心配なし。
「これだけの選択肢があれば……どう強化するか、慎重に選ばないとな」
カケルはリストを見ながら、何を優先すべきか考え始めた。
現在のクラフトポイントは7,550pt。全てを一度に導入することはできないが、重要なものから順に強化していけば、学校は難攻不落の要塞へと変貌するだろう。
「まずは、火力と防御の基本を固めよう」
カケルはリストの中から三つのアイテムを選択した。
★通常タレット追加×10: 1,000pt
★重装タレット追加×3: 600pt
★全ての窓をシャッターで覆う: 1,500pt
「クラフト実行!」
ヴォォォォォンッ!
学校全体が、光に包まれた。
通常タレット追加×10
学校の校舎の屋上、壁、そして門の周辺に新たに10基の通常タレットが設置された。
これらは重装タレットほどの破壊力はないが、連射速度が高く大群のゾンビに対して圧倒的な弾幕を張ることができる。
中位種や上位種には効果が薄いが、低位種の波状攻撃には絶大な威力を発揮するだろう。
カシャン、カシャン、カシャン……
タレットが次々と配置され、自動で稼働を始める。銃口が学校の外周を警戒するように、ゆっくりと旋回している。
重装タレット追加×3
次に新たに重装タレットが追加された。
大口径の砲弾を発射するこのタレットは、中位種に対しても十分なダメージを与えられる学校の主力兵器だ。
ズシン、ズシン、ズシン……
重厚な装甲と威圧感のある砲身が、カケルの拠点の防衛力を格段に引き上げた。
全ての窓をシャッターで覆う
最後に、これまで一部しか覆われていなかった学校の全ての窓に、頑丈な金属製のシャッターが取り付けられた。
一つ、また一つと、窓がシャッターで覆われていく。
これで夜間でも明かりが外に漏れることはない。敵に居場所を悟られる心配もなくなった。そして籠城戦になったとしても、窓という脆弱な侵入経路が完全に封鎖されたことで、防衛力は飛躍的に向上した。
【残りポイント: 4,450pt】
「よし、これで基本的な防衛は完璧だ」
カケルは満足げに頷いた。
そしてふと疑問に思った。
「……しかし、前に見た時と値段が違うことがよくあるな。もしかして時価なんだろうか?」
カケルはクラフトメニューの仕様について、改めて考えた。
確かに同じアイテムでも、時と場合によって価格が変動しているような気がする。
需要と供給あるいは拠点の規模や状況によって、コストが変わるのかもしれない。
「まあ、気にしても仕方ない。使えるものを使うだけだ」
カケルはそう結論づけた。
「他にも色々と欲しいものはあるが……次はこれだ」
カケルは、さらに三つのアイテムを選択した。
★監視カメラ増設×10: 300pt
★音波兵器: 550pt
★自動修復システム: 800pt
「クラフト実行!」
ヴォォォォォンッ!
再び学校全体が光に包まれた。
監視カメラ増設×10
まず学校の敷地内に、新たに10台の高性能監視カメラが設置された。
屋上、グラウンドの四隅、林の入口、校舎の裏側――これまで死角だった場所に、次々とカメラが配置されていく。
カメラが起動し、360度回転しながら周囲を映し出す。
その映像は、全て教室のメインモニターにリアルタイムで表示される。これで、学校とその周辺は24時間完璧な監視体制下に置かれた。もはや、どんな敵も気づかれずに接近することは不可能だろう。
音波兵器
次に学校の屋上の中央に、巨大なスピーカーのような装置が出現した。
これが音波兵器だ。
ブゥゥゥゥン……
試験的に起動すると人間には聞こえない超音波が発生し、空気が震える。
この超音波はゾンビの平衡感覚を狂わせ、その動きを著しく鈍らせる効果がある。大群で押し寄せてきた場合でも、この音波兵器で足止めし、その間にタレットで殲滅することができるだろう。
味方のゾンビも巻き込むのが難点だが……指向性を調整すれば巻き込まずに済むだろう。
自動修復システム
最後に学校の地下室に小型の工作機械とドローンが配備された。
これが自動修復システムだ。
このシステムは学校内の全ての設備――タレット、シャッター、監視カメラ、電源など――を常時監視しており、破損や故障を検知すると自動で修理ドローンが出動し修復作業を開始する。
小型ドローンが地下室から飛び出し、校舎の周囲を巡回し始める。これで持久戦に圧倒的に有利になる。
【残りポイント: 2,800pt】
「よし、これで情報戦と持久戦にも対応できる」
カケルは満足げに頷いた。
監視体制の完璧化、大群への対策、そして設備の自動修復。これで学校は単なる物理的な要塞ではなく、長期的な戦略に基づいた城塞へと進化した。
「さて、一度学校の防備を整理するか」
カケルは屋上から自分の支配領域を見下ろしながら、現在の防衛体制を頭の中で整理し始めた。
第一防衛線(林の外周)
学校の周囲に広がる林まで、防衛網は広がっている。
まず、林を囲んでいる3メートルの頑丈な金属製の防護柵がある。この柵に近づいた敵は警報システムによって即座に感知されカケルに通知される。
簡易タレットも設置されており、ここで数を減らすこともできる。
そして林には57体の武装した女ゾンビ軍団が配備されている。彼女たちは近接武器しか持っていないが、防護柵越しに攻撃できるし、訓練の甲斐もあって、普通の低位種ゾンビならタイマンで余裕で勝てる。
それに身体強化薬を摂取すれば、一時的に1.5倍の強さになる。
林の外周部は通常タレットや重装タレットの射程外だが、少し押されれば通常タレット、重装タレット、そして音波兵器の射程内に入る。
第二防衛線(林内部~学校前)
女ゾンビたちが押され始めたら学校のタレット・重装タレットの援護射撃や音波兵器の援護を受けながら戦う。音波兵器が敵の動きを鈍らせ、その間にタレットが掃射する。
物量で押されても、ここで大半の敵は殲滅できるはずだ。
第三防衛線(学校本体)
それでも押された場合は、女ゾンビたちは避難通路を使って学校へと退避。
今度は学校の塀に守られながら、タレットの総掃射で敵を撃退する。防護シールドも展開すればさらに防御力は上がる。
最終防衛線(緊急脱出)
それでも――それでも突破されたら……。
「……」
カケルの表情が、わずかに曇った。
そこまでの事態を想定したくはないが、備えあれば憂いなしだ。
万が一の際の最後の切り札。
緊急脱出ルート。
まだ作っていない。だが、いざという時にクラフトで瞬時に作成し、全員で逃げられるようにしておこう。
「緊急脱出ルートを作る!」
カケルは、決断した。
【クラフト実行】
★緊急脱出ルート: 350pt
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ……
学校の地下深くで、大規模な掘削作業が始まった。
自動で動く掘削機が、岩盤を削り、トンネルを作っていく。そのトンネルは、学校の地下室から始まり、地下深くを数キロメートルにわたって延び、最終的には市街地の外れ、安全な丘の上へと通じている。
トンネルの内部には、照明、換気システム、そして緊急用の物資が備蓄された小部屋まで完備されている。
これで、万が一学校が陥落したとしても、全員が安全に脱出できる。
【残りポイント: 2,450pt】
「よし、これで完璧だ」
カケルは深呼吸をした。
四重の防衛線。
どんな敵が来ようとも……。生き延びれるようにしなければ。
「……」
カケルは屋上庭園の柵に手を置き、眼下に広がる光景を静かに見つめていた。
林では57体の女ゾンビたちが、思い思いの時間を過ごしている。
訓練場で汗を流す者、娯楽施設でゲームや読書を楽しむ者(知能が低くてあまり満喫できていないようだが……)、食事スペースでカケルのザーメンをゆっくりと味わう者、そして隠れ家のベッドで穏やかに昼寝をする者。
彼女たちの表情には、もはや飢えや恐怖の色はない。
満たされた幸福と主人であるカケルへの深い愛情だけがそこにはあった。
そして学校の中では、ユイと絡新婦が平穏を謳歌している。
ユイは教室のソファで本を読みながら、時折カケルの帰りを待つように窓の外を見つめている。絡新婦は天井のハンモックでゆっくりと揺れながら、料理の本を眺めている。次にカケルのために何を作ろうか、考えているのだろう。
「彼女たちの住処を守らなきゃな……」
カケルは、強く拳を握りしめた。
この終末世界においてカケルが築き上げた小さな楽園。
ユイ、絡新婦、そして57体の女ゾンビたち。
彼女たちはカケルにとって、もはや家族だった。
この場所をこの平和を、絶対に守り抜く。
どんな敵が来ようとも、どんな脅威が迫ろうとも、カケルは決して諦めない。
カケルは朝日に照らされた学校を見つめ、心の中で静かに誓った