ゾンビ世界で拠点を作って女の子ゾンビとイチャイチャするお話 作:フレキシブルコーギー
翌日・朝
ユイと絡新婦との濃密な時間を過ごした翌日。
カケルは学校の中庭に設置された野菜栽培機を見に来ていた。
「おお……!」
カケルの目の前に広がっていたのは、青々とした新鮮な野菜たちだった。
トマト、レタス、キュウリ、ニンジン、そして大根。それらが野菜栽培機の中で、再び魔法のように豊かに実っている。
「豊作だ! これで新鮮な野菜が食べれる!」
カケルは嬉しそうに声を上げた。
終末世界において新鮮な野菜は贅沢品だ。缶詰やレトルト食品だけでは、栄養が偏る。この野菜栽培機があれば、健康的な食生活が送れる。
「しかし……こんなに役に立つなら、もっと野菜栽培機を作ればよかったな……」
カケルは少し後悔した。
まだクラフトポイントは10,450ptも残っている。野菜栽培機をもう数台増やせば、林のハーレム全員に野菜を配給することもできるだろう……。
あぁ、でもゾンビは野菜なんて食べないのか。
「ん……?」
その時、カケルは野菜栽培機の陰に小さな影を見つけた。
もぐもぐ……もぐもぐ……
何かを食べている音がする。
カケルが、そっと近づいて覗き込むと――
「あ……」
そこにはトマトを両手で抱えて、無心に齧っている小さなゾンビの姿があった。
キョンシーのような中華風の衣装。額に貼られたお札。そして小柄な身体。
林に住み着いている、あのキョンシー少女だ。
「もぐもぐ……もぐもぐ……」
彼女はカケルの存在に気づいていないのか、夢中でトマトを食べ続けている。
口元はトマトの果汁で赤く染まっている……。
「ゾンビが……野菜を食べてる!?」
カケルは驚愕した。
盗み食い云々は一旦置いといて――ゾンビが、人間の肉とカケルのザーメン以外を食べるだなんて、初めて見た。
ユイも絡新婦も、そして林の57体の女ゾンビたちも、誰一人として野菜や果物に興味を示したことはない。彼女たちにとっての食事は、カケルのザーメンだけだったはずだ。
絡新婦はカケルに料理を作ってくれたものの、自分は手を付けてなかった。ユイも食べようとはしなかった。
だというのに、何故……?
「……鑑定」
カケルは謎を解き明かそうと、鑑定能力を発動させた。
「!」
だが、その瞬間――
キョンシー少女はトマトを口に咥えたまま、ビクッと身体を震わせた。
そして、小さな瞳がギョッとカケルを見上げる。
次の瞬間。
タタタタタタタタタッ!
彼女は風のように信じられないスピードで駆け出した。
トマトを口に咥えたまま、中庭から林へと、一瞬で姿を消した。
「相変わらず逃げ足が速いな……!」
カケルは残像すら捉えられなかった。
鑑定もまた失敗に終わった。
「一体、何者なんだ……?」
カケルはキョンシー少女が消えた方向を見つめ、深い疑問を抱いた。
ザーメン以外を食べるゾンビ。鑑定を嫌がり、逃げる。そして中位種以上の俊敏さ。
彼女の正体は、いまだ謎のままだった。
「まぁ、彼女のことは一旦置いておいて……」
カケルは逃げ去ったキョンシー少女のことを頭の隅に追いやり、再び野菜栽培機に目を向けた。
「野菜や食料を作れる装置を、もっと作りたいな」
カケルはそう呟いた。
確かに現状では野菜を食べられるのは、カケル自身とキョンシー少女だけだ。
ユイも絡新婦も、林のハーレムも、誰も野菜には興味を示さない。
「でも……もしかしたら、みんなもそのうち野菜とか、美味しいものも食べれるようになるかもしれないしな」
カケルは希望を持っていた。
ユイや絡新婦は日に日に知能を取り戻している。ゾンビ化する前の記憶や感情も、少しずつ戻ってきているようだ。
なんかエッチの時にも言葉を喋っていたような気もしなくもない……気のせいかもしれないが。
もしかしたら味覚も戻るかもしれない。そうなれば、一緒に美味しい料理を食べることができる。
「地上でも地下でも生産できるといいんだけど」
カケルはクラフトメニューを開いた。
【生産系クラフトメニュー】
食料生産
★野菜栽培機×3追加: 900pt(300pt×3)【NEW】
トマト、レタス、キュウリなど多様な野菜を栽培。豊作を安定化。
★果樹園システム: 800pt【NEW】
リンゴ、ミカン、バナナなどの果物を自動栽培。ビタミン補給に最適。
★穀物生産機: 1,200pt【NEW】
米、小麦、トウモロコシなどの穀物を生産。炭水化物源を確保。
★キノコ栽培室: 600pt【NEW】
地下でも栽培可能。シイタケ、マイタケなど様々なキノコを生産。
★養鶏場: 1,000pt【NEW】
卵と鶏肉を安定供給。貴重なタンパク質源。
★養蜂場: 500pt【NEW】
蜂蜜を生産。受粉作業(ポリネーター)としても機能し、作物の収穫量を増やす。
水・飲料生産
★飲料製造機: 500pt【NEW】
ジュース、お茶、コーヒーなどを製造。生活の質が向上。
調味料・加工品
★調味料製造機: 400pt【NEW】
塩、砂糖、醤油、味噌などを製造。料理の幅が広がる。
★食品加工機: 600pt【NEW】
野菜や肉を缶詰や保存食に加工。長期保存が可能に。
★製パン機: 500pt【NEW】
パン、ケーキなどを焼ける。焼きたてのパンが食べられる。
地下生産施設
★地下農場システム: 2,000pt【NEW】
地下に大規模な農場を建設。LED照明で野菜を栽培。天候に左右されない。
★地下養殖場: 1,500pt【NEW】
地下で魚を養殖。新鮮な魚が食べられる。タンパク質源を確保。
★地下倉庫拡張: 800pt【NEW】
生産した食料を長期保管できる巨大な倉庫。
★栄養分析システム: 400pt【NEW】
食事の栄養バランスを自動でチェック。健康管理に最適。
「これだけあれば、完璧だな」
カケルはリストを見ながら、満足そうに頷いた。
現在のクラフトポイントは10,450pt。かなりの選択肢がある。
「学校の中庭やグラウンドには、かなりの土地の余裕があるな」
カケルは広々とした学校の敷地を見渡しながら呟いた。
確かに中庭とグラウンドを合わせれば、相当な面積がある。野菜栽培機や果樹園を設置するには十分すぎるスペースだ。
「まずは地上に造るぞ!」
カケルは決意を込めて宣言した。
★野菜栽培機×3追加: 900pt
★果樹園システム: 800pt
★穀物生産機: 1,200pt
「クラフト実行!」
ヴォォォォォンッ!
学校全体が光に包まれた。
野菜栽培機×3追加
まず、既存の野菜栽培機の横に、新たに3台の野菜栽培機が出現した。
ガシャン、ガシャン、ガシャン
それぞれが独立した温室のような構造をしており、中には自動灌水システム、LED照明、そして栄養補給装置が完備されている。
1台目にはトマト、ナス、ピーマンなどの果菜類。
2台目にはレタス、キャベツ、ホウレンソウなどの葉菜類。
3台目にはニンジン、大根、ジャガイモなどの根菜類。
それぞれが自動で栽培され、定期的に収穫可能となる。
「これで野菜の種類が一気に増えたな。」
カケルは満足そうに頷いた。
果樹園システム
次にグラウンドに、広大な果樹園が出現した。
ズズズズズズズズ……
地面から魔法のように、果樹が次々と生えてくる。
リンゴの木、ミカンの木、バナナの木、そして桃、梨、ブドウの木。
それらが整然と並び、美しい果樹園を形成した。
果樹の周りには自動散水装置と、果実の成長を促進する栄養補給システムが配置されている。
「すごい……こんなに立派な果樹園が」
カケルは圧倒された。
果樹が実るまでには時間がかかるが、一度実れば、定期的に新鮮な果物を収穫できる。ビタミン補給には最適だ。
穀物生産機
最後に中庭の奥に、巨大な穀物生産機が設置された。
ドドドドドドドド……
それは小さな工場のような外観をしていた。
中には米、小麦、トウモロコシを自動で栽培し、収穫し、そして精米・製粉する機能が全て内蔵されている。
原料となる種はシステム内で自動的に生成され、無限に供給される。そして、一定のサイクルで、完成した米や小麦粉が、出口から出てくる仕組みだ。
「これで主食も確保できた」
カケルは感動した。
米が食べられる。パンが焼ける。終末世界において、これほど贅沢なことはない。
【残りポイント: 7,550pt】
「よし、これで食料生産は万全だ!」
カケルは学校の敷地内に広がる、野菜栽培機、果樹園、そして穀物生産機を見渡しながら、満足そうに笑った。
これでカケルは、野菜、果物、そして穀物という、バランスの取れた食生活を送ることができる。
そしてもしユイや絡新婦、そして林のハーレムたちが、いつか人間の食事を楽しめるようになったとしても、十分に対応できる体制が整った。
学校はもはや単なる避難所ではない。
完全に自給自足が可能な、理想郷へと進化したのだった。
「次は地下だ!」
カケルは地上の生産設備を見渡した後、さらなる計画を実行に移すことにした。
地上は天候や襲撃の影響を受けやすい。だが、地下であれば、完全に安全で、安定した生産が可能だ。
★地下農場システム: 2,000pt
★地下養殖場: 1,500pt
★地下倉庫拡張: 800pt
★キノコ栽培室: 600pt
「クラフト実行!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
学校全体が激しく振動した。
地下深くで巨大な掘削作業が始まったのだ。
学校の地下、数十メートルの深さに、巨大な空間が掘り抜かれていく。
その広さは学校の敷地全体に匹敵するほどだ。
ズズズズズズズズ……
地下空間の壁は強化コンクリートで覆われ、崩落の危険性はゼロ。
天井には無数のLED照明が設置され、昼間のような明るさを保っている。
空調システムも完備されており、常に快適な温度と湿度が維持されている。
そして巨大な地下空間の中に、次々と設備が建設されていく。
地下農場システム
地下空間の中央に広大な農場が出現した。
LED照明による人工太陽の下で、野菜が栽培されている。トマト、レタス、キュウリ、ホウレンソウ――地上の野菜栽培機と同じものが、地下でも生産可能だ。
天候に左右されず、害虫の心配もなく、24時間365日、安定した生産が可能。
地下養殖場
地下空間の一角に巨大な水槽が並んでいる。
その中ではサケ、マス、ティラピアなどの淡水魚が、悠々と泳いでいる。
自動給餌システムと水質管理システムが完備されており、魚たちは健康に成長する。定期的に収穫すれば、新鮮な魚が食べられる。貴重なタンパク質源だ。
地下倉庫拡張
地下空間の奥には巨大な倉庫が広がっている。
その広さは体育館数個分はあろうかという規模だ。
温度・湿度が完璧に管理されており、食料を長期保管できる。
野菜、果物、穀物、魚――全ての食料を、ここに備蓄しておけば、何年でも生き延びられるだろう。
キノコ栽培室
地下空間の一角に薄暗い部屋が作られた。
その中には無数の棚が設置されており、そこでシイタケ、マイタケ、エリンギなどのキノコが栽培されている。
キノコは光を必要とせず、地下での栽培に最適だ。栄養価も高く、食卓を豊かにしてくれる。
避難通路と脱出ルート
そして巨大な地下空間には、二つの重要な通路が繋がっていた。
一つ目は林からの避難通路。
林のハーレム要塞から、地下トンネルを通って、この地下空間へと直結している。もし敵に押されたとしても女ゾンビたちは安全にここへ避難できる。
二つ目は学校からの脱出ルート。
学校の地下室から地下空間を経由し、さらに数キロ先の安全な丘の上へと繋がっている。最悪の事態になったとしても、ここから全員が脱出できる。
そして学校の中、地下室への入り口も新たに作られた。
重厚な金属製の扉が、地下へと続く階段を守っている。
「シェルターみたいだな」
カケルはその扉を見つめながら、呟いた。
もはやこの学校は、単なる拠点ではない。防衛設備、豊富な食料生産、そして緊急時の避難・脱出ルート。全てが揃った要塞シェルターだ。
【残りポイント: 2,650pt】
「……ふう」
カケルは地下空間を見渡しながら、満足げに頷いた。
もうどんな脅威が訪れようとも、この拠点を守り抜くことができるだろう。
♢ ♢ ♢
【現在の状況】
現在地: 学校地下空間(新設)
お嫁さんゾンビ: ユイ・絡新婦(現在は自室で休息中)
ハーレム戦力: 総勢57体 + 謎のキョンシー少女(防衛に参加してくれるかは不明)
生産設備:
【地上】野菜栽培機×4、果樹園システム、穀物生産機
【地下】地下農場システム、地下養殖場、キノコ栽培室、地下倉庫
避難・脱出設備:
林からの避難通路 → 地下空間
学校からの脱出ルート → 地下空間 → 安全地帯
クラフトポイント: 2,650pt
時刻: 朝
物語の進展: 学校の地下に巨大なシェルター空間を建設。食料生産、備蓄、避難、脱出が整った。
♢ ♢ ♢