ゾンビ世界で拠点を作って女の子ゾンビとイチャイチャするお話 作:フレキシブルコーギー
「早速、みんなに地下を案内してあげよう!」
巨大な地下空間の建設が完了し、カケルはすぐに自分の家族を呼ぶことにした。
ユイ、絡新婦、そして林にいる57体の女ゾンビたち。彼女たちに新しい拠点を見せてあげたい。そしてこれから収穫の際には、彼女たちの人手を借りることになるだろう。
カケルはまずユイと絡新婦を自室から連れ出した。
「……?」
「ギ……?」
二人は不思議そうな表情でカケルについてくる。
そして林のハーレム要塞へと向かい、全員に召集をかけた。
「……ぁ?」
「……ぅ?」
57体の女ゾンビたちが、次々とカケルの周りに集まってくる。
「みんな、今日は新しい場所を見せてあげる。ついてきてくれ」
カケルはそう言って、学校の地下室へと続く入り口へと歩き出した。
重厚な金属製の扉を開け階段を下りていく。
照明に照らされた清潔な階段を、カケルが先頭に立って降りていく。その後ろを、ユイ、絡新婦、そして57体の女ゾンビたちが、整然と続く。
階段を降り切ると、そこには巨大な地下空間が広がっていた。
「っ……!」
カケルが振り返るとユイも絡新婦も、そして女ゾンビたちも、皆一様に光景に目を見開いていた。
LED照明に照らされた緑豊かな野菜畑。トマトが赤く実り、レタスが青々と茂っている。
透明な水槽の中で魚たちが悠々と泳いでいる。その光景は水族館のようだ。
薄暗い部屋の中で無数のキノコが並んでいる。その香りが、地下空間全体に漂っている。
食料が整然と並べられた巨大な備蓄倉庫。これだけあれば、何年でも生き延びられる。
「……ぁ……!」
「……ぅ……!」
「ギ……!」
女ゾンビたちは、興奮した様子で、あちこちを見回している。
彼女たちは、食料を食べることはないが、それでも、この豊かな光景に、本能的に安心感を覚えているようだ。
まぁ彼女たちは俺のザーメンしか食べないけど……。
「俺たちの新しい設備だ」
カケルは全員を見渡しながら言った。
「もし敵に押されたとしても林から避難通路を通って、ここに逃げ込めば安全だ。最悪の場合は、ここから脱出ルートを使って、安全な場所まで逃げられる」
カケルは通路の入口を指差した。
「それと……」
カケルは地下農場を見渡しながら続けた。
「これから、この農場や養殖場の収穫を手伝ってほしい。野菜を収穫したり、魚を捕まえたり、倉庫に運んだり。みんなの力を貸してくれ」
「……ぁ!」
「……ぅ!」
女ゾンビたちは力強く頷いた。
彼女たちはカケルのために、喜んで働くだろう。
ユイはカケルの手を握り、嬉しそうに微笑んだ。
絡新婦もカケルの腕に自分の腕を絡ませ、満足そうに頷いた。
「よし、じゃあ、これからここを使っていこう!」
カケルの号令に、全員が歓声を上げた。
だが、その時。
「ん……?」
カケルの目が地下農場の一角に向けられた。
そこには見覚えのある小さな影があった。
キョンシーのような中華風の衣装。額に貼られたお札。小柄な身体。
あのキョンシー少女だ。
そして、彼女は――
もぐもぐもぐもぐ……!
地下農場に植えられたばかりの種を、両手で掴んで、無心に食べまくっていた。
「お、おい!それは種だから食べるもんじゃないぞ」
カケルが叫んだ。
次の瞬間、キョンシー少女はハッとした表情でカケルを振り返った。
そして種を口に頬張ったまま、水槽の方へと走り出した。
タタタタタタタタタッ!
「待て!ハムスターかお前は!」
カケルが追いかけるが、その速度は尋常ではない。
キョンシー少女は地下養殖場の水槽へと飛び込み小さな手で、魚の稚魚をバシャバシャと掴み取り、そのまま口に放り込んだ。
がぶがぶがぶがぶ……!
「ちょ、それ食べないで!」
カケルが水槽に手を伸ばすが、キョンシー少女は水中でスルリと躱した。
「……!」
ユイが、スピードブースターを起動させて追いかける。
だがキョンシー少女は、それすらも上回る速度で水槽から飛び出し、地下農場を駆け抜けていく。
「ギギッ!」
絡新婦が、糸を放って捕らえようとする。
シュルルルッ!
だがキョンシー少女は、その糸を華麗に躱し、天井、壁、床を縦横無尽に駆け回る。
「……ぁ!」
「……ぅ!」
女ゾンビたちも全員で包囲しようとするが、キョンシー少女は風のように包囲網をすり抜けていく。
タタタタタタタタタッ!
カケル、ユイ、絡新婦、そして57体の女ゾンビたち。
総勢60名が、たった一人の小さな少女を追いかけ回す、というコメディのような光景が地下空間で繰り広げられた。
──数十分後
「はぁ……はぁ……はぁ……」
カケルはその場に膝をついた。
ユイも絡新婦も、そして女ゾンビたちも、皆一様に、クタクタになって倒れ込んでいる。
「……」
そして気づいた時には、キョンシー少女の姿は、どこにも見当たらなかった。
いつの間にか消えていた。恐らく逃げてしまったのだろう。
「な、なんなんだ彼女は……」
カケルは脱力しながら呟いた。
彼女の正体は依然として謎のままだ。
だが、確実に言えることは――
彼女はカケルたちの中で、誰よりも速く、誰よりも捉えどころがない圧倒的な存在だということだった。
「……とりあえず、種と稚魚を補充しないとな」
カケルは、疲れ切った身体を引きずりながら、地下農場と地下養殖場の被害を確認し始めたのだった。
♢ ♢ ♢
【現在の状況】
現在地: 学校地下空間
お嫁さんゾンビ: ユイ・絡新婦(愛情度★★★★★【疲労困憊】)
ハーレム戦力: 総勢57体(全員疲労困憊)
謎のキョンシー少女: 種と稚魚を食べまくった後、消えた。正体不明。
被害: 地下農場の種と地下養殖場の稚魚が一部食べられた。
クラフトポイント: 2,650pt
時刻: 昼
物語の進展: 地下空間でキョンシー少女が種と稚魚を食べまくる事件が発生。総勢60名で追いかけるも、誰も捕まえられず。彼女の圧倒的な速さと謎に、カケルは困惑するばかりだった。
♢ ♢ ♢
翌日・グラウンド
キョンシー少女との追いかけっこで疲労困憊した翌日。
カケル、ユイ、絡新婦の三人は、再び武装を整え、学校の広大なグラウンドに立っていた。
「はぁ……昨日は散々だったな」
カケルはまだ少し気怠さが残る身体を伸ばしながら呟いた。
だが、その目にはすでに新たな目標への決意が宿っている。
「今日は探索の日だ」
もはや学校と林、そして地下の生産設備のおかげで食料や生活必需品には困らない。自給自足の体制は、ほぼ完成しつつある。
探索の必要性は以前よりもずっと低くなっていた。
だが、カケルには探索を続ける理由があった。
一つは周辺のゾンビを殲滅し、安全を確保すること。
拠点がどれだけ強固になっても、その周りに敵がうろついていては、本当の平和は訪れない。
一つは仲間を増やすこと。
ハーレムは強力だが、多ければ多いほど拠点の防衛力は上がる。
そして実践訓練。
平和な日常に慣れてしまっては、いざという時に戦えなくなる。常に戦場に身を置き、自分たちの力を磨き続ける必要がある。
「今日は工業地帯に行こう」
カケルは屋上から見えた、煙突が立ち並ぶエリアを思い浮かべながら言った。
「工業地帯は鉄やプラスチック、電子部品とか、色んな素材の宝庫のはずだ。だから、荷物持ちのゾンビを連れて行きたいけど……」
カケルは、少し考え込んだ。
「建物ばかりで見通しが悪いから、彼女たちを守り切れる自信がないな……。一旦、俺たち三人でゾンビを殲滅して、安全を確保してから、荷物の回収をしてもいいかもしれない」
それが、最も安全で効率的な方法だろう。
「よし、決まりだ。行くぞ、ユイ、絡新婦!」
「……!」
「ギ……!」
ユイと絡新婦は力強く頷いた。
ユイはツインダガーを抜き、絡新婦は蜘蛛の脚をカサリと鳴らす。
新たな戦場――工業地帯へと歩き出した。
彼らの前には、未知の素材と、新たな戦いが待っている。
♢ ♢ ♢
【現在の状況】
現在地: 学校グラウンド(工業地帯へ出発)
探索部隊: カケル、ユイ、絡新婦
クラフトポイント: 2,650pt
時刻: 朝
物語の進展: 自給自足体制が整いつつある中、さらなる安全確保、仲間集め、そして実践訓練のため、工業地帯の探索を開始。まずは三人で先行し、ゾンビを殲滅して安全を確保する作戦だ。
【装備まとめ】
カケル
戦闘用強化スーツ(防御力・身体能力強化)
ペインブリンガー(対ゾンビアサルトライフル・弾薬無限)
フェロモン増幅装置(範囲・効果2倍)
ユイ
エンジェルガード(強化アーマー)
エンジェルストライク(対中位種バット)
ツインダガー(双剣)
スピードブースター(移動速度・反応速度2倍)
クロスボウ(遠距離用)
絡新婦
外骨格強化アーマー(蜘蛛の下半身防御)
ベノムウェブ(毒糸強化薬)
糸刃生成装置(遠距離斬撃)
♢ ♢ ♢
工業地帯・探索開始
学校から歩くこと約30分。
カケル、ユイ、絡新婦の三人は目的地の工業地帯へと到着した。
錆び付いた工場、巨大な煙突、複雑に絡み合ったパイプライン。空は工場の煤で薄汚れ、空気は鉄と油の匂いがした。
「ゾンビが意外と多いな……」
カケルは建物の陰から様子を窺いながら呟いた。
工場の敷地内を作業服を着たゾンビたちが、目的もなく徘徊している。その数は商店街ほどではないが決して少なくはない。
「それにどんな敵が潜んでいるか分からない。俺のペインブリンガーは銃声でゾンビを集めてしまうから、まずは二人に戦闘を任せよう」
この見通しの悪い場所で、大群に囲まれるのは得策ではない。
静かに敵を排除していく必要がある。
「俺は指示をする。二人で静かにやれるか?」
カケルが小声で尋ねると、ユイと絡新婦は力強く頷いた。
「よし、行こう!」
カケルの合図とともに、二人の最強のお嫁さんが、音もなく動き出した。
まず動いたのはユイだった。
スピードブースターを起動させた彼女は影のように、ゾンビの群れへと接近する。
その手には、クロスボウが構えられていた。
放たれた矢が、一体のゾンビの眉間を正確に貫いた。
ゾンビは、声も上げずにその場に崩れ落ちる。
「……ぁ?」
近くのゾンビが異変に気づき、振り返る。
だが、その時には、ユイはすでに次のターゲットの背後に回り込んでいた。
ツインダガーを逆手に持ち、ゾンビの首をバターを切るかのように、音もなく切り裂いた。
ザシュッ!
「ギギ……!」
一方、絡新婦は巨大な工場の壁を駆け上がり、パイプラインの上に陣取っていた。
蜘蛛の下半身を器用に使い、高所から戦場全体を見下ろしている。
彼女は、口からベノムウェブで強化された毒糸を放った。
シュルルルッ……
その糸は複数のゾンビの足に絡みつき、その動きを完全に封じる。
身動きが取れなくなったゾンビたちに向かって、絡新婦は糸刃生成装置を起動させた。
硬化された糸の刃が、鞭のようにしなり、ゾンビたちの首を次々と刈り取っていく。
ユイが一体ずつ確実に仕留め、絡新婦が複数の敵を同時に無力化する。
カケルは後方から二人の動きを見守り、手信号で次のターゲットや警戒すべき場所を指示する。
「ユイ、右の建物の屋上に一体!」
「絡新婦、その先のコンテナ地帯に罠を張れ!」
カケルの的確な指示のもと、ユイと絡新婦は一つの生き物のように、連携してゾンビを狩っていく。
銃声一つなく、肉を切り裂く音と糸が空を切る音だけが、静かに響く。
工業地帯はカケルたちの手によって着実に支配下へと置かれていくのだった。
「よし、いい調子だ」
カケルは後方から二人の戦いぶりを見て、満足げに頷いた。
ユイと絡新婦の連携は完璧だ。音もなく、そして確実に、工業地帯に徘徊するゾンビの数を減らしていく。
「今日は荷物を回収しないが、どんなものがあるかだけ見ておこう。ゾンビを殲滅しながら、工場や物資を確認するぞ」
カケルの指示に従い、三人はさらに工業地帯の奥深くへと進んでいった。
三人は一つ一つの工場を慎重に調査していく。
建物の影、コンテナの裏、パイプラインの上――あらゆる場所にゾンビが潜んでいる可能性がある。油断はできない。
最初に足を踏み入れたのは巨大な溶鉱炉がそびえ立つ鉄鋼工場だった。
中は薄暗く、鉄の錆びた匂いが充満している。
「ギギ……」
作業服を着たゾンビが数体、ふらふらとこちらへ向かってくる。
ユイが放ったクロスボウの矢が、一体の頭を貫く。
絡新婦が放った糸の刃が、もう一体の首を刎ね飛ばす。
工場内には、大量の鉄鋼材、鉄パイプ、そして鉄くずが山積みになっていた。
これだけあれば、拠点のさらなる強化や、新しい武器の開発に役立つだろう。
次に、三人は、複雑なパイプラインが絡み合う化学工場へと侵入した。
刺激臭が鼻をつき、床には得体のしれない液体が溜まっている。
「……!」
突然、天井の配管の上から、研究員らしきゾンビが飛びかかってきた。
シュンッ! ザシュッ!
ユイがゾンビの首をエンジェルストライで跳ね飛ばした。
工場内の棚には、様々な薬品の入ったボトルが並んでいた。爆発物や毒物の原料になるものもあるかもしれない。慎重な取り扱いが必要だ。
最後に三人は比較的新しい建物の電子部品工場へと足を踏み入れた。
クリーンルームのような部屋には、精密機械が並び、床には小さな電子部品が散乱している。
ここでも数体のゾンビを静かに処理した後、内部を調査した。
コンピュータの基盤、半導体、コンデンサ、そして大量の銅線。
「……よし、あらかた片付いたな」
数時間にわたる調査の末、三人は工業地帯の主要なエリアをほぼ制圧した。
女ゾンビがほぼいなかったな……女ゾンビにも好みの場所があるのかもしれないな。
「だけど素材の宝庫だな、ここは」
カケルは満足げに頷いた。
鉄、プラスチック原料、電子部品、工具類、燃料、機械部品――クラフトに必要なありとあらゆる素材が、この場所には眠っている。
「よし、今日はここまでだ。明日にでも一度学校に戻って、荷物持ちを連れて……」
カケルが満足げにそう呟いた、その時だった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
「!?」
突如、足元から地響きのようなものが聞こえてきた。
それは次第に大きくなり、工業地帯全体を揺るがすほどの振動へと変わっていく。
ズリズリ、ズリズリ……
何か巨大で重いものを引きずるような、不気味な音が響き渡る。
「みんな、注意しろ──!」
カケルが叫んだ、その瞬間だった。
三人の目の前にあった、巨大な倉庫の家屋が、踏みつぶされた。
そして瓦礫の奥から――芋虫のような、悍ましい腐った化け物が、ゆっくりと姿を現した。
「なっ……!?」
カケルは息を呑んだ。
化け物は、家屋を踏み潰すほどの大きさだった。いや、それ以上だ。芋虫のような、節くれだった身体は、どこまでも長く、その全長は計り知れない。
どこにこんな巨大な奴が隠れていたんだ……!?
この工業地帯の地下にでも、潜んでいたというのか。
そしてカケルが最も戦慄したのは、先端部分だった。
そこには老人のような顔がついていた。
皺だらけの皮膚、虚ろな目、そして、だらしなく開かれた口。その巨大な老人の顔が、芋虫の身体の先端で、カケルたちを遥か高みから無感動に見下ろしていた。
「……鑑定!」
カケルは圧倒的な存在感を前に震える声で鑑定能力を発動させた。
上位種ではない。だが、そのプレッシャーはこれまでに遭遇したどんな中位種とも比較にならない。
【中位種ゾンビのステータス】
名前: 不明
称号: 貪り食う大蛆
派閥: 腐肉帝国派
累計殺害人数: 869人
概要: 中位種ゾンビ。汚染された土壌で大量の死体を喰らい続けた蛆虫と死体が融合し、異常な突然変異を遂げた存在。知性はほぼ失われているが、巨体から繰り出される物理的な破壊力は凄まじい。腐肉帝国派閥に属し、ただひたすらに「食らう」ことだけを目的として行動する。
特殊能力
腐食液噴射: 先端の顔の口から、金属すら溶かす強力な酸性の腐食液を噴射する。着弾した地点は、数秒で腐り落ちる。
圧殺: その巨体で、あらゆるものを踏み潰し、粉砕する。家屋や戦車すら、一撃で鉄くずに変える。
硬質外皮: 長年の捕食と変異の過程で形成された外皮は、並大抵の攻撃では傷一つ付かない。
再生:再生能力を持ち、傷を治す。脳も再生する。
弱点
顔面: 先端にある老人の顔。脳と神経が集中している。
関節部: 巨大な身体の節と節の間は、外皮が比較的柔らかい。
火炎: 有機質で構成された身体は、高熱に弱い。
あれが中位種……だと?これまでの敵とは、次元が違う……!
「ゲヒ……ゲヒヒヒッヒヒィーッ!!!!」
貪り食う大蛆が咆哮を上げた。
その声は空気を震わせ、周囲の建物のガラスを粉々に砕く。
カケル、ユイ、絡新婦は、身構えた。
こいつは一筋縄ではいかない──。