※この作品はR-18です。

ゾンビ世界で拠点を作って女の子ゾンビとイチャイチャするお話   作:フレキシブルコーギー

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59話

翌日、カケルとユイ、絡新婦、死鳥女の四人は武装してグラウンドに立っていた。

学校周辺のゾンビたちは粗方片付け、かなり安全になったはずだ。

 

「次はどこへ行こうか」

 

カケルはそう呟きながら全員の武装をおさらいした。

 

 

 

★ カケル

 

主武器: グラビティランチャー

備考: 中位種を拘束・圧潰でき、上位種にも有効な大型兵器。

副武器: ペインブリンガー

備考: 以前の主武器。弾薬無限再生のアサルトライフル。

防具: タイタンスーツMk-II

備考: 戦闘用強化スーツの最上位版。身体能力が3倍に向上し、中位種の攻撃を軽減(中)。

特殊装備: フェロモン増幅装置

備考: 女ゾンビへのフェロモン効果と範囲が2倍になり、中位種への影響力も上昇する可能性がある。

 

★ ユイ

 

主武器: エンジェルストライク改

備考: エンジェルストライクの強化版。麻痺効果が「石化効果」に進化。

副武器1: ツインダガー

副武器2: クロスボウ

防具: エンジェルガード・極

備考: エンジェルガードの最上位版。中位種の攻撃を軽減(大)、自動回復機能付き。

特殊装備1: スピードブースター

備考: 移動速度・反応速度が2倍になる。

特殊装備2: セラフィムウィング

備考: 背中に装着する光の翼。短距離飛行が可能になり、回避性能が劇的に向上。

 

★ 絡新婦

 

武器/能力1: デスウェブシステム

備考: 糸刃生成装置の最上位版。上位種の外皮も切断可能。

武器/能力2: ベノムウェブ(毒糸強化薬)

備考: 糸に強力な麻痺毒を付与する。中位種・上位種にも有効。

防具: 外骨格強化アーマー

備考: 蜘蛛の下半身を防御する黒色の重厚な装甲。

特殊装備: リジェネレーションコア

備考: 体内に埋め込む再生コア。致命傷も自動で修復する。

服装: 白いシャツとスカート

備考: 人間の上半身に着用。

 

★ 哀歌の死鳥女

 

武器/能力: シンフォニアエッジ

備考: 音波を刃化させ、歌声と同期して風の刃の威力を倍増させる。

防具: フェザーアーマー改

備考: 翼に装着する特殊防具。防御力を上げ、飛行時の負担を軽減する。

特殊装備1: ハーモニーコア

備考: 喉に埋め込む再生・強化コア。歌声の威力を2倍にし、喉の疲労を無くす。

特殊装備2: ヴォイスアンプリファイ

備考: 音波攻撃の範囲と威力を向上させる。

 

 

 

カケルは全員の装備を確認し、頷いた。

これだけの戦力があれば、どこへ行っても、そう簡単には負けないだろう。

上位種相手には不安が残るが……。

 

「とりあえず、探索範囲を広げないとな」

 

学校の周囲に広がる四つのエリア──住宅街、商店街、工業地帯、公園と川は制圧した。

次に向かうべきはその先だ。

 

カケルは頭の中に町の地図を思い浮かべた。

 

【次の探索候補エリア】

 

① 市役所・警察署エリア

概要: 町の中心部に位置する行政機関が集まるエリア。パンデミック発生時、多くの人々が避難し、激しい戦闘が繰り広げられた場所でもある。

予想される敵: 警官や職員のゾンビ、多数の一般ゾンビ、そして、強力な中位種ゾンビが潜んでいる可能性がある。

予想される報酬: 武器、弾薬、通信機器、そして、町の情報。

 

② 大規模商業施設エリア

概要: 巨大なショッピングモールやデパートが立ち並ぶエリア。食料、衣料品、そして、様々な物資が眠っている。

予想される敵: 大量の一般ゾンビ、そ物資を守るように縄張りを形成している中位種ゾンビがいるかもしれない。

予想される報酬: 大量の食料、衣料品、そして、クラフトの材料となる様々なアイテム。

 

③ 病院・研究所エリア

概要: 大規模な総合病院と、いくつかの研究所が存在するエリア。パンデミックの原因や、治療薬の手がかりが残されている可能性がある。

予想される敵: 患者や職員のゾンビ、そして実験体と思われる異形のゾンビが潜んでいる危険性がある。

予想される報酬: 医薬品、医療機器、そして、パンデミックの謎を解くための重要な情報。

 

④ 駅・線路エリア

概要: 町の玄関口である駅と、そこから伸びる線路。他の町へと繋がる道であり、新たな出会いや、新たな脅威が待ち受けている。

予想される敵: 旅行者や駅員のゾンビ、そして線路を縄張りとする特殊なゾンビがいるかもしれない。

予想される報酬: 新たな探索エリアへの道、そして未知のアイテム。

 

「どこへ行くべきか」

 

カケルは四つのエリアを見比べ考え込んだ。

 

どのエリアも危険だが……探索をして安全を確保したい。物資はおまけだ。

ユイ、絡新婦、そして死鳥女はカケルの決断を待っている。

 

「……」

 

カケルは決断を下した。

 

 

 

♢   ♢   ♢

【現在の状況】

現在地: 学校グラウンド

参加者: カケル、ユイ、絡新婦、哀歌の死鳥女

クラフトポイント: 26,400pt

時刻: 朝

物語の進展: カケルたちは、学校周辺のエリアを制圧し、次の探索候補地を検討している。市役所・警察署、大規模商業施設、病院・研究所、駅・線路の四つのエリアの中から、どこへ向かうべきか、決断を迫られている。

♢   ♢   ♢

 

 

 

「よし、行こう」

 

カケルは決断を下した。

 

「市役所・警察署エリアだ」

 

ユイ、絡新婦、そして死鳥女はカケルの言葉に、強く頷いた。

四人はまず公園へと向かった。公園の先に市役所エリアがあるからだ。

そこは以前死鳥女と出会った場所だ。

 

公園にはゾンビの死体がまだいくつか転がっていた。

風に吹かれ乾いた血の匂いが鼻をつく。

 

だが、それ以外は長閑な公園だった。

鳥のさえずりが聞こえ、木々が揺れている。

パンデミックなど何もなかったかのように。

 

「……」

 

カケルは死体の山を見つめた。

ここは死鳥女が獲物を積み上げていた場所だ。

 

カケルは隣に立つ死鳥女の顔を見つめた。

彼女は静かに死体の山を見つめている。

 

「行こう」

 

──その時だった。

 

「!?」

 

ゾクリと背筋が冷たくなる。

 

──これは。

 

──この感覚は!

 

間違える訳がない、上位種の気配!!

 

カケルたちは、その方向を一斉に振り向いた。

 

そこには。

公園のベンチには。

 

先程まで誰も座っていなかったはずの場所に、一体の人影があった。

 

「……ばか、な」

 

圧を感じてからほんの数秒しか経っていない。

なのになぜ、初めからそこにいたかのように姿を現しているんだ。

 

それはシルクハットを被った、男のゾンビだった。

黒いタキシード、白い手袋、そして優雅なステッキ。

その姿は古き良き時代の紳士を思わせる。

 

だが、その顔は腐り落ち一部は骨が剥き出しになっている。

虚ろな眼窩には不気味な赤い光が、宿っていた。

 

──爆発紳士!!

 

腐り王女派の幹部の一人。

その名の通り、発を操る危険な上位種ゾンビだ。

 

カケルは息を呑んだ。

まさかここでこいつに遭遇するなんて!

 

「ぅ……ぁ」

 

カケルは動けなかった。

爆発紳士の圧倒的な気配に全身が硬直している。

カケルの脳裏に、初めて爆発紳士と出会った時の記憶が鮮明に蘇った。

 

あれは今とは全く違う絶望的な状況だった。

カケルとユイ、たった二人だけ。装備も貧弱で普通のゾンビを一体倒すのにも、命懸けだった。

 

そんな時に突然現れた爆発紳士。

圧倒的な存在感と一瞬で周囲を吹き飛ばす爆発の力。

カケルはただ立ち尽くすことしかできなかった。死の恐怖が全身を支配していた。

 

もしあの時、ユイが必死に守ってくれなければ、カケルは今ここにいなかっただろう。

 

「……っ」

 

カケルの足が知らず後ろへと下がった。

あの時の恐怖が再びカケルを支配しようとしていた。

 

だが、その時。

 

ぎゅっ……

 

ユイの手がカケルの手を強く握りしめた。

 

カケルが、ハッと顔を上げるとユイは手を離し、カケルの前に立ちはだかっていた。

セラフィムウィングが光を放ち、エンジェルストライク改が爆発紳士へと突きつけられている。

 

「──」

 

ユイは何も言わなかった。

だがその背中が全てを語っていた。

 

私があなたを守ると。

 

カケルは息を呑んだ。

あの時と同じだ。あの時と同じように、彼女は俺を守ろうとしている。

 

そして次の瞬間、絡新婦がカケルの右側に立ちはだかった。

デスウェブシステムから黒く鋭い糸の刃が、展開される。

瞳は冷静で鋭く、爆発紳士を睨みつけている。

 

死鳥女がカケルの左側に立ちはだかった。

翼を大きく広げハーモニーコアが淡く光り歌の準備が整っている。

その瞳はカケルを守るという強い意志で満ちていた。

 

三人はカケルを守るように爆発紳士の前に立ちはだかっている。

 

「……」

 

カケルは三人の背中を見つめた。

心の中、何かが燃え上がるのを感じた。

 

もう違う。

 

あの時とは違う。

今はこんなにも強い仲間がいる。

こんなにも俺を守ってくれる、愛する女たちがいる。

 

だが、それだけではない。

俺は守られるだけの存在ではない。

 

──強くなったんだ。

──彼女たちを守らなければならない。

 

カケルはグラビティランチャーを構えた。

その瞳に恐怖はもうない。

 

爆発紳士はそんなカケルを見て瞳を光らせた。

 

「──鑑定!」

 

カケルの声が、公園に響き渡った。

 

その瞬間、カケルの頭の中に爆発紳士の詳細情報が雪崩のように流れ込んできた。

上位鑑定が発動したのだ。

 

【上位種ゾンビのステータス】

基本情報

名前: セルゲイナス

称号: 爆発紳士

派閥: 腐り王女派

階級: 幹部(王女の守役)

生前の職業: 元貴族・軍人

 

戦闘能力

攻撃力: SS

防御力: A

速度: B

知能: S+

特殊能力: SS

 

累計殺害人数: 2,792人

 

配下上位種数: 5体

配下中位種数: 481体

配下下位種数: 28,830体

 

概要

上位種ゾンビ。腐り王女派の幹部であり、王女の後見人にして守役。腐り王女派閥において、王女に次ぐ絶大な影響力を持つ。王女を世界の盟主にするために行動しており、王女に仇なす者は誰であろうと容赦しない。冷静沈着で戦略的思考に長け、紳士的な振る舞いの裏に冷酷な殺意を秘めている。愛とは何か、ということをゾンビになってからもずっと探し求めている。

 

特殊能力

爆発生成: 自在に爆発を生み出す。爆発の規模・範囲・威力を自在に調整可能。

遠隔起爆: 触れたものに爆発を仕込み、任意のタイミングで起爆できる。

爆破領域: 周囲一定範囲に爆発のトラップを設置する。侵入者を自動的に爆破する。

爆炎の盾: 身体を爆炎で覆い、接近戦を無効化する。

紳士の礼儀: 戦闘開始時、必ず一礼をする。この動作中は攻撃しない。

最終奥義『破滅のワルツ』: 周囲一帯を吹き飛ばす超大規模爆発。使用後、一時的に弱体化する。

 

弱点

水・液体: 爆発能力を阻害する。濡れると爆発の威力が大幅に低下する。

近接戦闘: 爆発能力に依存しており、純粋な格闘戦には不向き。

紳士の矜持: 戦闘中、紳士的な振る舞いを崩さない。そのため、奇襲や不意打ちを軽蔑し、正面からの戦いを好む。

王女への忠誠: 腐り王女の命令には絶対服従。王女が危機に陥れば、自らの身を犠牲にしてでも守ろうとする。

 

性格・行動原理

冷静沈着で紳士的。だが、王女に対する忠誠心は狂信的。王女を侮辱する者には、容赦ない制裁を加える。戦闘は「舞踏」と捉えており、優雅に、そして確実に敵を殲滅する。

 

現在の目的

腐り王女派閥の勢力拡大。脳吸い夫人派、躯王ドルトウェン派の積極的排除。仇敵・オルオーンの抹殺。この街に存在する原初のコアの奪取。

 

 

「──これが、上位鑑定……!」

 

カケルは、頭の中に流れ込んできた情報に、息を呑んだ。

今まで朧げにしか分からなかった上位種の情報が、こんなにも詳細に分かるようになった。

だが、その情報はカケルに絶望を突きつけるものだった。

 

「こいつは上位種の中でも上澄みなのかもしれない……」

 

カケルは呟いた。

配下の上位種が5体もいる。

中位種は481体、下位種は28,830体。

そして何より恐ろしいのは……特殊能力。

爆発を自在に操り周囲一帯を吹き飛ばす力。

 

──勝てるのか?

 

だが、戦ねばならない!

 

爆発紳士──セルゲイナスは優雅に立ち上がった。

そしてカケルたちに向かって深く一礼した。

 

シルクハットを胸に当てステッキを地面に突き立てる。

口元が歪んだ笑みを浮かべた。

 

「……!」

 

カケルはその笑みを見て、確信した。

 

それは鑑定で見た紳士の礼儀。

こいつはやる気だ!

 

カケルたちは身構えた。

グラビティランチャーを構え、エンジェルストライク改を握りしめ糸刃を展開し歌の準備を整える。

 

「……」

 

だがセルゲイナスは攻撃してこなかった。

代わりに白い手袋をはめた指を、ある方向へと指し示した。

 

「……?」

 

カケルは警戒しながらその方向を見た。

それは、学校の方角だった。

 

「なんだ……?」

 

カケルが疑問に思った、その瞬間だった。

 

ドォンッ!!!!

 

轟音が空気を震わせた。

学校の方角から巨大な爆発が起こったのだ。

黒煙が空へと立ち上る。

 

「なっ……!?」

 

そして、次の瞬間――

 

「アォォォォォォォンッ!!!!」

 

狼の遠吠えが学校の方角から響き渡った。

 

「──」

 

カケルの脳内に強制的に林の監視カメラの映像が映る。

そこには林に雪崩れ込まんとする、大量の狼ゾンビたちの姿が映っていた。

 

「狼ゾンビ……!?な、なんで……!?」

 

どうする……!?

カケルは心の中で叫んだ。

 

今すぐにでも学校へ戻りたい。

だが、目の前のセルゲイナスに背を向けるわけにはいかない。

上位種相手に背を向ければ一瞬で殺される。

 

その時だった。

 

「さぁ、■■する。■の■■な■所が襲わ■■■るぞ。──何■、動■■■■■ね?」

「──!?」

 

 

♢   ♢   ♢

現在地: 公園

参加者: カケル、ユイ、絡新婦、哀歌の死鳥女

クラフトポイント: 26,400pt

敵: セルゲイナス(爆発紳士・上位種・腐り王女派幹部)

緊急事態: 学校が襲撃されている!

時刻: 朝

物語の進展: 爆発紳士セルゲイナスはカケルたちに一礼した後、学校の方角を指さした。その瞬間、学校から爆発音と狼の遠吠えが響き渡った。学校が襲撃されている。カケルは学校に戻るか、ここでセルゲイナスと戦うか選択を迫られている。

♢   ♢   ♢

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