ゾンビ世界で拠点を作って女の子ゾンビとイチャイチャするお話 作:フレキシブルコーギー
「ぐるるるるぅ!!!!」
狼ゾンビの群れは無限に湧き続けていた。
倒しても倒しても、次から次へと新しい狼が戦場に現れる。
だがカケルたちは怯まなかった。
カケルが戦場の中心に立ち、グラビティランチャーを構える。
「吹き飛べッ!!!!」
紫色の重力弾が狼ゾンビの群れに撃ち込まれる。
着弾するたびに重力爆発が起こり、狼ゾンビたちをまとめて圧潰させていく。
「ぅぁぁぁぁ!!!」
そしてユイが重力爆発を避けながら、目にも止まらぬ速さで戦場を駆け抜ける。
セラフィムウィングで短距離飛行を繰り返しながら、エンジェルストライク改で狼ゾンビを確実に石化させていく。
更に絡新婦が戦場全体に、デスウェブシステムを張り巡らせる。
「ギギ……」
シュババババッ!!!!
見えない糸の刃が狼ゾンビたちを次々と切り刻んでいく。
ベノムウェブが狼ゾンビたちの動きを封じ、ユイの攻撃をサポートする。
死鳥女が空から戦場全体を見下ろし、美しい歌声を響かせる。
「ララララァァァァァァァァァァ!!!!」
歌声は音波兵器と共鳴し、狼ゾンビたちの動きをさらに鈍らせていく。
風の刃が空から狼ゾンビたちを、次々と切り裂いていく。
カケル、ユイ、絡新婦、そして死鳥女。
四人の圧倒的な力が完璧な連携で、狼ゾンビたちを押し返していく。
女ゾンビたちもその姿を見て、勇気を取り戻していた。
四人の英雄の背中を追い、必死に狼ゾンビたちと戦う。
学校からの支援銃撃、砲撃は依然として続いていた。
ダダダダダッ!ドドドドドンッ!
タレットから放たれた銃弾と砲弾が狼ゾンビの群れを次々と駆逐していく。
だが、その数は多すぎた。
「くそっ……!キリがない……!」
カケルはグラビティランチャーを撃ちながら悪態をついた。
このままでは、ジリ貧だ。
(何か他に手は……!)
カケルは戦闘を続けながらクラフトメニューを開いた。
防衛戦に役立つアイテムを探すためだ。
【防衛戦用クラフトメニュー】
防御設備
自走式タレット(複数機) - 80,00pt
自走式で敵を自動で攻撃するタレット。
プラズマキャノン(設置型)- 20,000pt
校舎に設置する超強力なプラズマキャノン。広範囲の敵を蒸発させる。
支援兵器
戦術支援ドローン(複数機)- 8,000pt
上空から敵の位置を正確に把握し、自動で攻撃を行う小型のドローン部隊。小規模爆撃も可能。
自動迎撃システム - 12,000pt
飛来する攻撃を、自動で迎撃するシステム。ミサイルや砲弾にも対応可能。
ナノマシン散布装置 - 18,000pt
味方の傷を自動で治療し、身体能力を向上させる、ナノマシンを散布する。
「……!」
カケルはクラフトメニューを見ながら息を呑んだ。
どれも強力なアイテムばかりだ。
だが、その分消費するポイントも大きい。
(どうする……?どれを作るべきだ……?)
カケルは戦況を見ながら思考を巡らせた。
「プラズマキャノンは消費が大きすぎる……」
今後のことを考えれば20000ptはあまりにも大きい。
ここはより効率的なアイテムを選ぶべきだ。
「戦術支援ドローンにしよう!」
カケルは、クラフトメニューから、戦術支援ドローン(複数機)- 8,000ptを選択した。
【戦術支援ドローン(複数機)を作成しました。-8,000pt】
【現在のクラフトポイント:18,400pt】
その瞬間、学校の屋上から無数の小型ドローンが展開された。
ウィィィィィィンッ!!!!
ドローンたちは黒い機体で四枚のプロペラを持ち、下部には小型の機銃とミサイルランチャーが装備されている。
その数はおおよそ20機ほど。
ドローンたちは上空から戦場全体を見渡し、狼ゾンビの位置を正確に把握した。
そして、次の瞬間──
ダダダダダッ!ビュンッ!ドゴォンッ!
ドローンたちが一斉に、狼ゾンビたちへと攻撃を開始した。
「ガルルルルッ!?」
機銃から放たれた銃弾が狼ゾンビたちの身体を蜂の巣にしていく。
ミサイルが着弾し、小規模な爆発を起こし狼ゾンビたちを次々と吹き飛ばしていく。
ドローンたちの攻撃は正確で迅速だった。
AIによって制御されているため狙いは正確無比で、味方を巻き込むこともない。
「よし!これで押し切れる!」
カケルはドローンたちの活躍を見て安堵の息をついた。
戦況は徐々にカケルたちに有利になっていく。
だが、その安堵は長くは続かなかった。
ドローンたちが下位種の狼ゾンビを効率的に駆逐していく。
その一方で中位種の狼ゾンビたちが、次々と姿を現し始めた。
「中位種の数が増えてる……!?」
最初はまばらだった中位種の姿も今では目に見えるだけで、十体以上もいる。
その一体一体が、通常の狼ゾンビとは比べ物にならない速度と力を持つ強敵だ。
「ウォォォォォォン!!!!」
タレットの銃撃も砲撃も、中位種の素早い動きの前では効果が薄い。
音波兵器の鈍化効果も限定的だ。
「くそっ……!」
カケルは舌打ちした。
あいつらは俺たちの攻撃以外では効果が薄い。
ならばやることは、一つだ。
「中位種を優先的に殺していくぞ!」
カケルの声が戦場に響き渡った。
ユイ、絡新婦、死鳥女の三人は力強く頷いた。
「お前たちの相手は……俺たちだ!」
カケルはグラビティランチャーを肩に担ぎ、三体の中位種を同時に相手にしていた。
中位種狼ゾンビの巨体は戦車のようで、どの一体も通常の武器では傷一つ付けられない。
だがカケルにはグラビティランチャーがあった。
「来いッ!!!!」
カケルが叫ぶと同時に三体の中位種がカケルに向かって、一斉に飛びかかってきた。
腐臭のする牙がカケルの首筋を狙っている。
「……!」
だがカケルは動じなかった。
タイタンスーツMk-IIによって、身体能力は三倍に向上している。
反応速度も力も速度も、全てが通常の人間を遥かに凌駕している。
カケルはグラビティランチャーを三体の中心に向けて発射した。
重力弾が空中で炸裂し三体の中位種を同時に引き寄せる──
「ぐるぉっ!?」
三体の中位種が互いにぶつかり合い、絡み合った。
その隙をカケルは見逃さなかった。
二発目の重力弾が三体に直撃し重力爆発を起こす。
三体の身体が圧潰され骨が砕け、肉が潰れ血飛沫が舞い散る。
だが、カケルの周りには、まだ新たな中位種が次々と姿を現していた。
「キリがない……!?」
ユイはセラフィムウィングを背中に展開し、天使のように戦場を飛び回っていた。
誰もその姿を捉えることができない。
「がるるるるぅ……!!」
そんなユイの前に五体の中位種が立ちはだかっていた。
一体一体がユイを赤い瞳で睨みつけている。
だがユイは恐れなかった。
瞳には冷静な闘志だけが宿っている。
「ぁぅぅぅ!!」
ユイが一瞬で一体の中位種の懐に飛び込む。
中位種が反応する前に、エンジェルストライク改が頭を吹き飛ばした。
身体が一瞬で石化していく──。
ユイは石化した身体を蹴り飛ばし、次の中位種へと向かっていく。
二体目、三体目、四体目。
ユイは舞踏のように中位種たちを次々と石化させていく。
だが五体目の中位種はユイの動きを完全に読んでいた。
巨大な前足がユイを叩き潰そうとする。
だがユイはセラフィムウィングで空中に跳躍し、攻撃を回避した。
そして空中から、ツインダガーを中位種の頭部に投げつけた。
「ぐるぉぉぉぉ!?」
ダガーが中位種の頭部に突き刺さり、身体がぐらりと傾く。
その隙にユイはエンジェルストライク改でとどめを刺した。
「ギィィィーーー!!!」
絡新婦は戦場全体にデスウェブシステムを、縦横無尽に張り巡らせていた。
糸は蜘蛛の巣のように複雑に絡み合い、中位種たちを完全に捕らえていく。
絡新婦の前には四体の中位種が、糸に絡め取られていた。
その身体は糸によってがんじがらめにされ、動くことすらできない。
絡新婦は冷静に、四体に近づいていく。
そしてベノムウェブによって麻痺毒を注入していく。
「がぁっ……!?」
中位種たちの身体が徐々に硬直していく。
その瞳には恐怖の色が浮かんでいる。
絡新婦は四体を糸の刃で、同時に切り裂いた。
四体の身体が一瞬で、切り刻まれ地面に崩れ落ちる。
絡新婦の背後には新たな中位種が忍び寄っていた。
だが、絡新婦は気づいていた。
「ギィ!!」
絡新婦は振り向きざまに糸の刃を中位種の首に巻き付けた。
そして糸を一気に引き絞った。
ズバッ!
中位種の首が一瞬で切断され、地面に転がり落ちた。
「ララララァー!!!」
死鳥女は空から戦場全体を見渡していた。
死鳥女の歌声によって中位種たちの動きは鈍くなっていた。
平衡感覚は麻痺している。死鳥女はその隙を見逃さなかった。
シンフォニアエッジと同期した風の刃が、中位種たちを次々と切り裂いていく……。
風の刃は見えない刀のように中位種たちの身体を切り刻んでいく。
死鳥女はさらに歌声を強めた。
「ララララァァァァァァァァァァ!!!!」
キィィィィィィンッ!!!!
音波は爆弾のように中位種たちの脳を揺さぶる。
中位種たちが苦痛の声を上げ、地面に倒れていく。
そして女ゾンビたちも奮起していた。
下位種の狼ゾンビたちを相手に一歩も引かず、タレットやドローンの援護を受けて奮戦している。
タレットとドローンが狼ゾンビたちを次々と駆逐していく。
女ゾンビたちは援護を受けながら、金属棍棒やコンバットナイフで狼ゾンビたちを撃退していく。
看護師ゾンビがコンバットナイフで狼ゾンビの首を切り裂く。
婦警ゾンビが金属棍棒で狼ゾンビの頭を叩き潰す。
主婦ゾンビが弓矢で狼ゾンビを射抜く。
女ゾンビたちはカケルたちの姿を見て、勇気を得ていた。
そしてその勇気が、彼女たちを戦わせていた。
戦場は混沌と化していた。
だがその混沌の中で、カケルたちは確実に中位種たちを殲滅していく。
♢ ♢ ♢
【現在の状況】
現在地: 学校前
参加者: カケル、ユイ、絡新婦、死鳥女、林の女ゾンビたち
クラフトポイント: 18,400pt
敵: 狼ゾンビの大群、中位種の狼ゾンビ(複数体)
戦況: 激しい消耗戦が続いている。四人が中位種を、女ゾンビたちが下位種を相手に奮戦!
時刻: 昼
物語の進展: カケル、ユイ、絡新婦、死鳥女の四人がそれぞれの戦場で壮絶な戦いを繰り広げている。女ゾンビたちもタレットとドローンの援護を受けながら下位種たちと戦っている。激しい消耗戦が続いていく。
♢ ♢ ♢
激戦の最中カケルの脳裏に、一つの疑問が浮かんでいた。
グラビティランチャーを撃ちながら中位種の狼ゾンビを次々と圧潰させながらも、その疑問はカケルの心から離れなかった。
(狼の中にもメスはいるはずだ……)
カケルのフェロモンは女ゾンビたちを完全に魅了してきた。
それは下位種であろうと中位種であろうと関係なかった。
フェロモン増幅装置によって効果と範囲はさらに強化されている。
だというのに、なぜ狼ゾンビたちには全く効果がないのか。
──種族が違うから?
──動物には効かないから?
その可能性もある。
だが、カケルの心には別のもっと嫌な予感が、徐々に形を成し始めていた。
(もしかして、狼たちは……)
カケルの思考が一つの結論に辿り着こうとしていた。
(俺のフェロモン以上の支配を受けているんじゃないか……?)
それは上位の者に対する絶対的な服従。
カケルのフェロモンすらも凌駕する圧倒的な支配力。
もし、そうだとすれば――
この狼たちを操る真の敵が……
「……」
カケルの背筋に冷たいものが走った。
その時だった。
「■■■■ォォォ■■■■ォォォン!!!!」
悍ましい咆哮が戦場全体を揺るがした。
その咆哮はこれまでの狼ゾンビたちのものとは全く異なっていた。
地獄の底から響いてくるような、恐ろしい声だった。
空気が震える。
地面が震える。
カケルの全身が本能的に危険を感じ取った。
戦場にいた全員──カケル、ユイ、絡新婦、死鳥女、そして女ゾンビたち全員が一斉に脅威を感じ取り、同じ方向へと視線を向ける。
「!!」
林の奥、狼ゾンビたちが溢れてくる、その先。
そこに一つの巨大な影が、ゆっくりと姿を現した。
「■■■ゥ■■ゥゥ■……」
それは狼だった。
だが通常の狼ではない。中位種の狼ゾンビすらも子供のように見えるほどの、巨大な存在だった。
神話に登場する魔獣のような圧倒的な巨体だった。
黒い毛皮は所々が剥げ落ち、腐った肉が露出し腐敗した肉からは蛆虫が這い出しぼたぼたと地面に落ちていた。
頭部は半分が腐り落ち、左側の眼窩には眼球がなく虚ろな穴だけが残っている。
腐臭が風に乗って、戦場全体に漂ってくる──
「あれは……!!」
巨大な狼は地響きを立てながら、カケルたちに向かって歩いてきた。
一歩歩くたびに地面が揺れる。
足跡に黒い血が溜まっていく。
あれは──この悍ましい感覚は──
上位種──!