ゾンビ世界で拠点を作って女の子ゾンビとイチャイチャするお話 作:フレキシブルコーギー
カケルは、朝の光で目を覚ました。
窓から差し込む灰色の光が、部屋を照らしている。また新しい一日が始まった。身体を動かすと、腕の中に柔らかい感触があった。
ユイだ。
彼女は、まだ眠っている。カケルの胸に顔を埋め、静かな寝息を立てていた。栗色の髪が朝の光に照らされてわずかに輝いている。
「……可愛いな」
カケルは、思わずそう呟いていた。
ゾンビのはずなのに。理性を失った存在のはずなのに。彼女は、今この瞬間、ただの可愛い少女にしか見えなかった。
「おはよう」
カケルがそっと声をかけると、ユイの瞼が開いた。
虚ろな瞳が、カケルを捉える。そして、彼女は小さく頷いた。
二人は、ベッドから起き上がった。
カケルは窓の外を眺める。今日も、灰色の空が広がっている。静かな住宅街には、時折ゾンビの呻き声が響いている。
「さて……今日は、何をするかな」
再び探索に出るか拠点を強化するか、ユイとゆっくり過ごすか。
♢ ♢ ♢
【現在の状況】
現在地: 拠点(郊外の一軒家)寝室
拠点: 郊外の一軒家
お嫁さんゾンビ: 0人
保有物資: 大幅に増加(医薬品多数、食料品多数、水多数、衛生用品多数)
同行者: セーラー服の少女ゾンビ・ユイ(愛情度★★★☆☆、武器:金属バット)
時刻: 朝
♢ ♢ ♢
カケルは、階段を降りてリビングへと向かった。
ユイも、無言で後をついてくる。朝の光が、窓から差し込んでいる。
「拠点を強化しよう。ユイもいるしな……」
カケルは呟いた。
今の拠点は、最低限の安全しか確保できていない。玄関のバリケードは本棚を積んだだけの簡易的なもの。窓にも何の対策もしていない。もっと強固な防御が必要だ。
そして、カケルには――もう一つの能力があった。
「……クラフト能力、か」
それは、この終末世界になってから授かった奇妙な力だった。
鑑定能力と同じく、いつ、どこで、誰から与えられたのかは分からない。
神なのか、悪魔なのか、それとも世界の歪みそのものがもたらしたのか。
だが、その力は確かに存在していた。
頭の中で念じれば、「ポイント」を消費して、バリケードや罠、簡易的な家具などを作り出すことができる。まるでゲームのクラフトシステムのように。
ただし、食料や水といった消耗品は作れない。そして、最大の問題は――
「ポイントの増やし方が、分からなかったんだよな……」
カケルは何度も試行錯誤した。
戦闘でゾンビを倒せば増えるのか? 物資を集めれば増えるのか? 時間経過で回復するのか? だが、どれも違った。ポイントは一向に増えず、むしろ減る一方だった。
最後に使ったのは、数日前。
拠点の周辺に、簡易的な罠を設置した時だ。その後、ポイントが残りわずかになり、使うのを躊躇っていた。増やし方が分からない以上、無駄遣いはできない。
「でも……今は、使わないわけにはいかない」
ユイを守るためにも、この拠点を強化しなければならない。
カケルは決意を固め、目を閉じた。そして、頭の中で念じる。
『クラフトメニュー、表示』
脳裏に、透明なウィンドウが浮かび上がった。
そこには、作成可能なアイテムのリストと、そして――
【現在のポイント:350】
「……え?」
カケルは、目を見開いた。
「ポイントが……増えてる……?」
前回確認した時は、確か50ポイントほどしか残っていなかったはずだ。それが今、350ポイントに増えている。7倍だ。一体、何が起きたのか?
「どうして……?」
カケルは、頭の中で記憶を辿った。
最後にポイントを確認してから、何があったか。探索、戦闘、物資の回収――だが、それは以前もやっていたことだ。それでは増えなかった。では、何が違う?
そして、カケルの脳裏に、ある考えが閃いた。
「まさか……ユイ?」
ユイと出会ってから、何があったか。
彼女と一緒に戦った。彼女と一緒に探索した。彼女と一緒に眠った。そして――彼女に、ザーメンを飲ませた。
「……もしかして、ザーメンを飲ませることで、ポイントが増える……?」
それしか考えられなかった。
ユイにフェラチオされてから、ポイントが大幅に増えている。
「いや、待てよ……」
カケルは、さらに考えを深めた。
もしかしたら、ザーメンだけではないのかもしれない。
女性ゾンビとの「関係」そのものが、ポイントに影響しているのかもしれない。愛情度、行為の回数、あるいは――
「……この世界のルールは、完全にエロゲーじゃねえか」
カケルは、呆れたように呟いた。
だが、それが真実なら納得できる。この終末世界は、何者かによって作られたゲームのような世界なのか……?。
「……まあ、増えたんなら使うしかないよな」
カケルは、脳裏に浮かんだクラフトメニューをじっくりと眺めた。
リストには、想像以上に多彩なアイテムが並んでいた。単なるバリケードや罠だけではない。まるで、高度なサバイバルゲームのような、様々な設備や装備が作成可能だった。
【クラフトメニュー】
防衛設備
簡易タレット(自動迎撃): 150ポイント
拠点周辺に設置。接近する敵ゾンビを自動で迎撃する。弾薬は無限だが、射程は短い。
監視カメラシステム: 80ポイント
拠点の周囲4方向を監視。リビングのモニターで確認可能。
強化バリケード(玄関・窓): 60ポイント×必要箇所
金属製の頑丈なバリケード。通常のゾンビでは突破不可能。
警報システム: 40ポイント
侵入者を検知し、音で警告。
生活設備
野菜栽培機(自動): 120ポイント
自動で野菜を栽培。数日で収穫可能。水と日光は不要。
浄水装置: 100ポイント
汚れた水を飲料水に変換。無限に使用可能。
改良型ベッド(ダブルサイズ): 70ポイント
快適な睡眠が得られる。体力回復速度が上昇。
簡易シャワー室: 90ポイント
温水シャワーが使える。衛生環境の改善。
武器・装備
改良型バット(釘付き): 50ポイント
攻撃力が大幅に上昇した近接武器。
クロスボウ+矢セット: 80ポイント
静音性に優れた遠距離武器。矢は回収可能。
防護服(軽量): 60ポイント
噛みつき攻撃を防ぐ。動きやすさも確保。
戦術ナイフ: 40ポイント
牛刀より扱いやすく、鋭い刃を持つ。
その他
倉庫拡張: 100ポイント
物資の保管量が大幅に増加。
発電機: 150ポイント
家全体に電力を供給。照明や家電が使用可能に。
「……これは、悩むな」
カケルは、リストを見ながら考え込んだ。
350ポイントで何を作るべきか。防衛を優先するなら、タレットや監視カメラ。
生活を快適にするなら、野菜栽培機やシャワー室。戦闘力を上げるなら、武器の強化。
「ユイにも、もっといい武器を持たせてやりたいな……」
カケルは、隣に立っているユイを見た。
彼女は、何も言わずにカケルを見つめている。その手には、金属バット。
昨日も活躍してくれたが、もっと強力な武器があれば、彼女の戦闘力は格段に上がるはずだ。
「それに、監視カメラがあれば安心して眠れる……」
夜中に敵が接近しても、すぐに気づける。それだけで、精神的な安心感が違う。
「野菜栽培機も捨てがたいな。食料が自給できれば、探索の頻度を減らせる」
だが、一番の脅威はやはりゾンビの襲撃だ。
防衛設備を優先すべきか、それとも──。
「……」
カケルは決断した。
「バランス型だな。監視カメラ、改良型バット、それから……簡易シャワー室」
防衛も戦闘力も生活環境も、全てが必要だ。どれか一つに偏るのではなく、バランスよく強化する。それが、この終末世界で長く生き延びるための最善の選択だろう。
カケルは、脳裏のクラフトメニューで項目を選択した。
『監視カメラシステム – 80pt』
『改良型バット(釘付き)– 50pt』
『簡易シャワー室 – 90pt』
合計220ポイント。残りは130ポイント。
『クラフト実行』
その瞬間、カケルの視界が一瞬だけ歪んだ。
ぼんやりとした光が、リビング全体を包み込む。そして――
ヴォン……
低い振動音とともに、世界が書き換えられた。
最初に変化したのは、家の外だった。
カケルが窓の外を見ると、拠点の四隅に、小型のカメラが設置されていた。最初からそこにあったかのように、自然に溶け込んでいる。
黒い筐体に、赤く光るレンズ。それらは、静かに周囲を監視している。
「すげえ……本当に、一瞬で設置されたのか……」
そして、カケルの脳裏に、新たな感覚が生まれた。
目を閉じると、四つの映像が脳内に浮かび上がる。家の正面、裏側、左側、右側。全方位の視界が、まるで自分の目で見ているかのように把握できる。
「モニターが……脳に直接?」
物理的なモニターはどこにもない。
だが、カケルは確かに「見えている」。監視カメラが捉えた映像を、直接脳で処理しているのだ。
便利だが、確かに変な感じだ。まるで、自分の身体が家全体に広がったかのような、奇妙な感覚。
「慣れるしかないか」
次に変化したのは、リビングの隅だった。
カケルが視線を向けると、そこには金属製のバットが立てかけられていた。
いや、ただのバットではない。表面には無数の鋭い釘が打ち込まれており、握りの部分は黒い革で巻かれている。
だが、それだけではなかった。バット全体が、謎の銀色の素材で覆われている。金属のようでいて、もっと軽くもっと頑丈そうな見たこともない素材だ。
「これが……改良型バット?」
カケルは、それを手に取った。
驚くほど軽い。普通の金属バットの半分ほどの重さしかない。
だが、握った瞬間硬度が伝わってくる。これは相当な威力を発揮するだろう。
「ユイ、これをお前に」
カケルはバットをユイに差し出した。
ユイはじっとそれを見つめた。古いバットを床に置き、新しいバットを受け取った。両手で握り、軽く振ってみる。
ブン、ブンッ――
空気を切る音が、鋭く響いた。
明らかに、以前のバットとは違う。その軽さと鋭さ。ユイの細い腕でも、十分に扱える。
そして、釘の一本一本が、敵の肉を引き裂くだろう。
「気に入ったか?」
ユイは、小さく頷いた。
その瞳に、わずかな光が宿っている。新しいおもちゃを貰った子どものように。
そして、最後の変化――
カケルが二階へ上がると、廊下の奥に、見慣れない扉が現れていた。
「……ここに、シャワー室が?」
扉を開けると、そこには清潔なシャワー室があった。
白いタイル張りの床と壁。中央には、ステンレス製のシャワーヘッド。小さな棚には、石鹸やタオルまで用意されている。最初からこの家にあったかのような、自然な設計だ。
「すごいな……本当に使えるのか?」
カケルは、シャワーのレバーをひねってみた。
ジャアアアッ――
温かい水が勢いよく流れ落ちてきた。
湯気が立ち上り、シャワー室全体が温もりで満たされる。清潔な水の匂いが、鼻をくすぐった。
「マジか……温水シャワーが使えるなんて……」
終末世界になってから、まともにシャワーを浴びたことがなかった。
汗と埃にまみれた身体を、濡れタオルで拭くだけの日々。それが、今日から変わる。清潔な身体で眠れる。それだけで、生活の質が格段に向上する。
しかし、水道も電気もガスも止まっているのに何処から温水が出ているんだ?
……いや、考えるのはよそう。そういうものだと思って受け入れるしかない。
カケルは、シャワーを止めてリビングへと戻った。
ユイは、新しいバットを抱えるようにして立っていた。
「拠点の強化、完了だ。これで、もっと安心して過ごせる」
残りのポイントは130pt。
また何かあれば、追加で作ればいい。
さあ、拠点の強化が終わった。
カケルの心の中で、次にすべきことは既に決まっていた。
「──シャワー浴びてぇ!」
【現在の状況】
現在地: 拠点(郊外の一軒家)リビング
拠点: 郊外の一軒家(監視カメラ設置済み、簡易シャワー室完成)
お嫁さんゾンビ: 0人
保有物資: 大幅に増加(医薬品多数、食料品多数、水多数、衛生用品多数)
同行者: セーラー服の少女ゾンビ・ユイ(愛情度★★★☆☆、武器:改良型バット)
クラフトポイント: 130pt(残り)
時刻: 朝