「なんか、奥がじんじんして、熱いよお」
甘え声で言いながら理子がクリトリスをためらいがちにつつく。これまで自慰をしたことのない理子が、おぼつかない手つきで性器に触れる様は見ているだけで異様なほど昂奮する。だが優一郎は理子の股間を覗き込みながら自制を効かせ、いつも通りの微笑みを浮かべた。
「それじゃ今度は、指を、こう曲げて、ここに……」
理子の手を取り、優一郎はクリトリスよりもっと下に導いた。不思議そうな顔をした理子が目を見張って身体を強ばらせる。くちゅり、と音を立てて理子の指が一本、膣内に潜り込む。
「きゃ、ああんっ!」
高い声で鳴いた理子の手をつかみ、優一郎は指での抽迭をさせはじめた。強制的に膣に指を出し入れさせられながら、理子が身を捩る。
「理子、実際にやるときは、こんなに激しく弄るところから始めちゃだめだよ。まずはショーツの布越しに弄って、だんだんエスカレートさせていくんだ。わかった?」
「わ、わかった、わかったからぁ! あっ、やっ、パパに、パパにオナニー、見られて」
理子が呼吸を乱しながら途切れ途切れに言う。弱々しく首を振って訴える理子をもっと苛めてみたくなり、優一郎は理子の手首をつかんで揺すり続けた。
「空いているほうの手で、胸を弄るのもいいよ」
そう言って優一郎は素早く理子の空いていた手を取り、乳房に導いた。自分で弄ろうとしない理子の手を上からつかみ、強引に乳房を揉ませる。
「こっ、こんなの、こんなの、あっ! やだ、パパの、パパのがいいのお!」
目に涙を浮かべて理子が切ない声で鳴く。その声を聞いた優一郎のペニスがびくんと脈打つ。挿入したいという衝動を堪え、優一郎は理子の手を揺すった。
「いかなきゃ、挿れてあげない」
「パパの、いじわるぅ! 理子、パパので、パパのおちんちんで、いきたいのにぃ!」
切羽詰まった顔をして理子が叫ぶように言う。ずくん、と腹の底にこみ上げてくるものを堪えながら、優一郎は理子の手を揺さぶり続けた。
「もちろん、次はいかせてあげる。さあ、フィニッシュ!」
「きゃっ! んっ……ああっ! ううんっ!」
必死で堪えていたのだろう。理子が辛そうに眉を寄せてくぐもった声を漏らす。だが次の瞬間、理子は悲鳴じみた声を上げて全身を緊張させた。優一郎はそれを見て取って、理子の手を股間に強く押しつけた。手のひらで陰部を押さえさせ、その手を上から押さえて上下に小刻みに揺する。
「も、もういったのっ、いったんだってばあ!」
泣きじゃくりながら理子が逃げようとして身を捩る。優一郎は片手で理子の身体を押さえつけ、もう片方の手を理子の手にぐいぐいと押しつけた。
「んっ! あっ! あああんぅっ! パパの、いじわるぅっ!」
甘えた声で言って理子がびくん、と腰を揺する。優一郎は笑みを浮かべて理子の手を軽く揺すった。強烈な快楽を感じたからだろう。理子の膣から愛液がとろとろと漏れてくる。
「理子……」
蕩けそうな表情でぼんやりとしている理子の頬に唇を寄せ、優一郎は囁きかけた。理子がぐすぐすと鼻を啜って深い息を吐く。
「パパのばかあ……。二回もいかせたぁ……」
「でも、まだまだ物足りないでしょ?」
くすくすと笑う優一郎を睨み、理子が唇を尖らせる。
「やっぱりパパの方がいいもん。さっきのも、パパが理子に弄らせたから感じたんだもん」
拗ねた顔をして理子が服越しに優一郎のペニスを軽く握る。勃起しきったペニスを急につかまれ、優一郎はうっ、と息を飲んだ。
「オナニーみせあいこするんでしょ? 今度はパパの番だよぉ」
打って変わって悪戯っぽい笑いを浮かべ、理子が唇を舐める。
「じゃあ、理子。ポーズとってくれるかい? 男は女と違って、視覚的な刺激がないとダメなんだ」
笑いながら優一郎が言うと、理子が不思議そうな顔をして首を傾げる。
「ポーズ?」
「そこの壁に、よりかかて、足を、左右に開いて」
優一郎は身を起こして壁を指差した。理子が不思議そうな顔をしつつもベッドの上を移動する。ぺたんと座り、壁に寄りかかってから理子が言われるままに足を開く。優一郎はそんな理子の片手を取り、股間に持って行った。またオナニーするの、と顔をしかめた理子に笑みかける。陰唇を指で開いて、もう片方の指を咥えて欲しいと言うと、理子は判ったと頷いた。
「こうかな?」
膝を立てて足を開き、片手で陰唇を左右に開き、さらにもう片方の手を口許に持って行って指を咥えたところで理子が首を傾げる。優一郎は手早く着ていたものを脱ぎながら頷いた。
「僕のために理子がそんなはしたないポーズとってくれるなんて、凄く興奮する」
言葉通り、強い昂奮を覚えながら優一郎はズボンと下着を引き下ろし、勃起しきったペニスを出した。理子がまじまじと優一郎の股間を見つめる。
「パパだけだよ」
他の人にはしないから。そう言って理子が口許に笑みを浮かべる。優一郎は理子の前に膝で立ち、ペニスを握ってゆっくりと扱きはじめた。
「ねえ、パパ。えっちな質問、してもいい?」
艶っぽい顔をして理子が訊ねる。昂奮に息を荒らげ、ペニスを扱きながら優一郎は頷いた。理子の指を咥えた唇が動くのが妙にエロティックに見える。
「パパ、理子のことを考えてオナニーしたことある?」
「無い。理子は僕のことを父親として慕ってくれてると思ってたから。理子を汚すような気がして」
だが夢想は何度もした。もしも理子が自分を好きになってくれたら。もしも理子を抱けたらと思わなくはなかった。
「パパって真面目……」
囁くように言って理子が微笑む。でもそこも大好き。理子が囁いた途端、手の中でぴくんとペニスが震える。好いた相手に自慰をする様を見られている、という倒錯的な快楽に優一郎は少しずつ嵌っていった。
「理子……。理子も、もしかして感じてきた?」
「うん……。パパが理子を見て昂奮してるのを見てたら」
小声で呟いて理子がくすりと笑う。優一郎は熱い息を吐き、ペニスを扱く手のスピードを少しずつ上げた。先走りの露が垂れて優一郎の手を濡らす。
「理子……。指が動いてきてる」
ぎこちなく動いた理子の指が自分の陰部を弄る様を目の当たりにし、優一郎は昂奮に目を輝かせた。だって、と唇を尖らせた理子の頬はほんのりと染まっている。
「理子、パパが好き。大好きだもん。パパのえっちなところも、真面目なところも、ぜんぶ好き」
夢見るような顔をして理子が言葉を紡ぐ。その言葉に込められた理子の想いを見て取った優一郎は切ないため息を吐いてペニスを強く握った。
「理子っ!」
堪らないものを感じた優一郎は欲求のままにペニスを扱いた。息が自然と荒くなる。そんな優一郎をうっとりとした顔をして見つめ、理子がぎこちない手つきで自慰をする。
「パパのいくところ、みたいの」
理子がそう囁いた瞬間、優一郎の腹の底から熱いものがこみ上げた。無意識に自分のより感じる部分を擦りながら、優一郎は腰をびくんと揺すった。
「くぅっ! 理子!」
一気に衝動が弾ける。優一郎のペニスから迸った精液が、傍にいた理子の身体にかかる。理子はあっ、と掠れた声を上げてがくがくと身を震わせた。荒い息を吐いてペニスに残った精液を扱きだし、優一郎はぼんやりと理子を見つめた。足を閉じて身体を丸めた理子が、股間を押さえて震えている。
「理子……、ほしいんでしょ? 我慢、できないんでしょ?」
「ごめんね、パパ。せっかくしてくれたのに」
べそをかきながら理子が目を上げる。どうやら自慰をする優一郎を見ているうちに、理子も我満が出来なくなったらしい。
「焦らすような事になってごめん、理子、おいで……」
優一郎は理子を抱きしめてベッドの真ん中にゆっくりと横たえた。涙に濡れた目を擦り、理子が両腕を広げる。
「理子、パパのことやっぱりお名前で呼んでもいい?」
のし掛かった優一郎を抱きしめて理子が言う。優一郎はにっこりと笑って頷いた。
「もちろんだよ」
「うん」
頷き返してから、理子がえへんと咳払いする。もしかしたら理子はとても恥ずかしかったのかも知れない。頬を薄く染め、理子が優一郎の耳許にそっと囁く。
「愛してる。優一郎」
「僕もだよ。理子」
優一郎は満足の笑みを浮かべて理子に囁き返した。腰を浮かせてさあ、ようやく挿入というところで聞き慣れた電子音がする。優一郎はびくんと身を竦めてうろんな目で自分の脱いだ服を見た。理子も同じような顔をして音のした方を見る。
いいかげん、優一郎はキレてもいいと思います。