※この作品はR-18です。

まやかしの終わり 三部 夜の女王   作:伊駒辰葉

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エロシーンです。


麗、楓、鈴

 困ったなあ、と呟いて立城は口許に笑みを浮かべた。ぶん、と低い羽音のような音がしてモニタの画面の電源が切れる。立城のついている執務机には端末が一台乗せられている。

 

 立城は俯いていた。小さなメモ用紙を握り、立城はくすくすと笑い出した。放り出したペンが転がり、モニタの足許に当たって止まる。

 

「駄目なんだよ、それじゃ……」

 

 口の中で呟いて立城はメモ用紙を握る手に力をこめた。薄い紙の束が立城の手の中で握りつぶされる。立城は困ったなあ、とまた呟いて手に力をこめた。力任せに握られたメモ用紙が手の中でちぎれる。

 

 目を閉じると触れるたびに甘えた声を上げていた水輝の姿が蘇る。物欲しそうな目で見られると背中がぞくりとするような感覚があった。いつも生意気なことばかりいうあの唇が、自分を求めて甘ったるい声を出すのがたまらなかった。今度はどんなことをしよう、といつも思っていた。

 

 なのに。

 

 立城は唇を噛んで手を震わせた。自分だけの大切なものだったはずのその感覚を水輝はいま、佑に対して覚えていると言ったのだ。モニタでのぞき見た光景を思い出し、立城は手の中でメモ用紙を握りつぶした。

 

 子供があどけない顔で残酷に虫を殺してしまうような。羽根をもいだ羽虫が苦しげにのたうつのを笑いながら見る、あの残酷さ。命の価値も、その意味も判らないのに、平気で小さな動物の命を奪い、笑っているようなあの感覚。それを水輝は忘れかけているのだ。

 

「駄目だよ、それじゃ……駄目なんだ」

 

 口の中で呟いて立城はゆらりと立ち上がった。千切れてしまったメモ用紙をごみ箱に放り投げ、転がっていたペンをペン立てに戻す。

 

 水輝が面白おかしく世界の様を眺めるのだと聞いた時、それはいいと思った。荒れ狂う世界の様を残酷な嗤いを浮かべて見ている間は、きっと水輝は成長しない。生き物が命を失う様を平然と眺めていたいと言うなら、それもいいと思っていた。どうせ飽きれば自分のところに戻ってくる。あの二つの人形を振り捨てて、また元通りに自分のところに帰ってくる。そう、思っていたのに。

 

 だから水輝は沙耶を殺そうとしたのだ。沙耶に立城が囚われ、取り乱す様を見たかったのだろう。水輝はまだ子供なのだ。人の心を傷つけて楽しめる、そういう残酷さを持っていた。

 

 そのはずだった。立城はゆっくりと窓に近付いて暗い空を見上げた。

 

「楓」

 

 立城は低い声で呼んだ。空の遠くで星が瞬く。しばしの後、一人の女がその場に現れた。立城の背後に現れた女が戸惑ったような顔をして周囲を見回す。

 

「あの……」

「人の暮らしは楽しかったかな?」

 

 窓を向いたまま、立城は優しい声音で語りかけた。年若い女は困惑した顔をしている。きっと何故、急に自分がここに来たのか判らないだろう。楓というこの女は今さっきまで人として生きていたのだ。

 

「如月老は優しかったでしょう?」

「何故、老主様のことを」

 

 それまで戸惑った顔をしていた楓が鋭い目で立城の背中を睨む。楓は如月泰蔵という要の祖父の元で人として暮らしていたのだ。

 

「鈴はもう駄目だね。優一郎くんのところから離れられなくなってしまった」

 

 くすりと笑って立城は肩越しに楓を見返った。その瞬間、楓の身体がふわりと浮き、部屋の壁まで吹っ飛ぶ。悲鳴を上げる間もなく、楓は全身を壁に叩きつけられ、力なく床に落ちた。

 

「寝ぼけているなら、目が覚めるまで叩いてあげよう」

 

 静かに言って立城はゆらりと手を持ち上げた。震えながら身を起こそうとしていた楓が、今度は急に浮き上がって天井に叩きつけられる。嫌な音がした直後、楓が絶叫する。衝撃で骨が砕けてしまったのだ。

 

 ぼとりと楓の身体が床に落ちる。立城はゆっくりとした足取りで楓に近付いた。震えつつも顔を起こそうとしていた楓を踏みつける。

 

「楓、鈴、麗。一つ欠けてしまったけれど、それは仕方のないことかな」

 

 そう言って微笑みながら立城は楓の背を何度も踏みつけた。立城の足が振り下ろされるたびに楓が声にならない声を上げる。

 

「麗。おいで」

「はい」

 

 ふわりとその場の空気が揺らぎ、今度は別の女が現れる。見るだけで色香が薫るような妖艶な女は立城に手を伸ばし、首筋に腕を絡めて抱きついた。立城は楓から足を退け、女を抱きとめた。薄絹を纏った女が艶めかしく身体をくねらせ、立城の身体に足を絡める。

 

「王よ……麗はさみしゅうございました……」

 

 淫蕩な笑みを浮かべて麗が立城の唇を塞ぐ。唇を開き、麗の口に舌をさしいれる。互いの舌を絡ませ、深い口づけを交わしてから立城はくすりと笑った。

 

「君は一番早く目覚めたからね。妻が居る前で呼ぶ訳にはいかないでしょう?」

「おお、悔しや……王は麗を嫉妬で焦がしてしまうおつもりかえ?」

 

 大して悔しそうにない顔をして麗が呟く。嘘吐きだね、と苦笑して立城は麗の身体に手を這わせた。ふわふわとその場に身体を浮かせている麗が、立城の腰に足を絡めて淫らに腰をくねらせる。

 

「ああ……早う……王の逞しい男根で、麗を貫いてくださいませ」

 

 胸を絹越しに弄られた麗が切ないため息を吐いてねだる。立城は指先で麗の乳首をつまんで苦笑した。

 

「麗はせっかちだね」

「王の気配を感じるだけで、麗はしっぽりと濡れるのでございます」

「ふふ。本当だ。羽衣まで濡れているね」

 

 麗の身体にまとわりついてふわふわと浮く薄絹を手に取り、立城はくすくすと笑った。麗が陰部から漏らした愛液で薄絹の一部がしっとりと濡れている。立城は薄絹をたどって麗の陰部に軽く触れた。不安定な体勢で立城にぶら下がっていた麗が悦びの声を上げて仰け反る。

 

「たまらぬ……おお、腹の底が軋む……王よ、早う……」

「駄目だよ。もっと強く感じて、高いところに昇らないと楓が目覚められないでしょう?」

 

 そう言って立城はちらりと床に目をやった。完全に脱力した楓が床に転がっている。その楓の身体を中心に血の染みが広がっている。

 

「ああっ!」

 

 深い快楽の声を上げて麗が腰をくねらせる。立城は麗のクリトリスを指先で擦った。麗から立ち上る特有の気がゆっくりと流れて楓の身体に注ぎ込まれる。

 

「も、もう、駄目じゃ! 麗の中に、王よ!」

「まだ昇ってはいけないよ。それにしても麗のクリトリスは大きいね。僕の親指の先ほどもあるよ」

 

 独特の弾力あるクリトリスを嬲りながら立城はくすくすと笑った。立城に絡みついた麗の身体が面白いくらいにくねる。

 

「なんと意地の悪い……麗をこうしたのは誰ぞえ?」

「僕」

 

 にっこりと笑って立城は指先で麗のクリトリスを弾いた。悲鳴のような声を上げた麗が腿で立城の身体を強く締め付ける。立城は麗の乳房に指を食い込ませるようにして強く揉みながら、執拗にクリトリスを捏ねた。次第に麗の声にも余裕がなくなってくる。

 

「んっ、ああっ、いいっ!」

「じゃあ、そろそろ挿れようか」

 

 麗が絶頂に達する寸前に愛撫の手を止め、立城は手早くズボンの中からペニスを引っ張り出した。麗がすすり泣くような声を漏らしてもっと快楽が欲しいとねだる。立城はたっぷりと濡れた麗の膣内に一気にペニスを突っ込んだ。獣のような声を上げて仰け反った麗の腰をつかみ、乱暴に揺する。立城の首筋に手を回し、背を丸めて足を立城の身体に絡めた格好で、麗が淫らに腰をくねらせる。

 

「おお、底まで! 底までくる!」

「もうすっかり開いてしまっているね。奥の肉芽はどう? ちゃんと感じている?」

 

 微笑みを浮かべて立城はそう問い掛けた。が、麗は答える余裕もないらしい。声にならない声を上げながら何度も頷いてみせる。膣奥でまるでみみずのように伸びた麗の肉芽が立城のペニスをしきりに舐める。

 

「うっ、あっ、いく! いくっ!」

「いいよ。昇ってごらん」

 

 笑みを浮かべて言いながら、立城は麗の膣奥を何度もペニスで突いた。肉芽が蠢く膣奥の口を何度か犯した瞬間、麗が全身を強ばらせて悦びの声を上げる。立城はそれを見計らって麗の膣内に射精した。立城の放った精液が一滴残らず肉芽に吸い上げられる。

 

 ゆらりと気が揺れる。麗から立ち上った濃い霊気が楓に注ぎ込まれる。それまで身動きしなかった楓の指先がぴくりと動く。絶頂に達して呆けた顔をしている麗を両腕に抱きしめ、立城は楓に微笑みかけた。

 

「楓。目が覚めたかい?」

 

 立城の呼び声に答え、楓の身体がふわりと浮く。殻が剥けるように楓の身体から元の服が消え、真っ白な肌に麗と同じ薄絹がまとわりつく。宙に身体を丸めて浮いていた楓が静かに目を開け、立城に向かって礼をする。

 

「お待たせを致しました。地上の王よ」

「うん。しばらく振りだね。目を覚ましてくれて嬉しいよ」

「おやまあ、相も変わらず愛想のない顔だこと」

 

 立城の腕に抱かれた麗がくすくすと笑いながら肩越しに楓を見返る。すると楓は眉を寄せて難しそうな顔をした。妖艶で色香を纏わせている麗とは違い、楓は清楚な雰囲気を持っているのだ。

 

「私は姉上のようにはなれませんから」

「おお、こわい」

 

 ころころと笑いながら麗がふわりと宙に浮く。入れ替わりに楓が立城の前に近付き、その場に膝をつく。

 

「失礼いたします」

 

 断りを入れてから、楓はむき出しになっていた立城のペニスに舌を這わせ始めた。宙に浮いてその様を見た麗が口許を押さえてほほ、と笑う。

 

「おお、まるで子犬のようじゃ。楓よ、王の男根は美味いかえ?」

「あっ、姉上は黙っていてください!」

 

 たどたどしく立城のペニスを舐めていた楓が真っ赤な顔をして麗を仰ぐ。立城は二人を見比べて苦笑した。

 

「喧嘩はしないでくれると嬉しいな。君たちにはこれから力を合わせて貰わなければならないんだから」

「あい、判っておりますぞえ」

「はいっ」

 

 二人がそれぞれ返事をする。うん、と頷いて立城は楓の頭をそっと撫でた。すると楓がまた立城のペニスをしゃぶり始める。立城は口許に薄い笑いを浮かべ、楓にしばらく奉仕をさせた。




この時、廓詞って難しくて諦めた気がします。
そんな感じになれば良い的な書き方になってます。

……えっ! 今は変換してくれるとこあるんだ!!
すごい!
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