多分、警報は要らないはず……。
またエロシーンからスタートするし 1
二人が帰ってきた早々に水輝は佑に頼んで桜を檻に閉じこめて貰った。とりあえずおかえりと言ってから、奈月を連れてベッドに近付く。不思議そうな顔をする奈月のために青い空間に椅子を作り出し、水輝はそこに奈月を腰掛けさせた。
『ただいま戻りました』
奈月が椅子に腰掛けながら律儀に挨拶する。にっこりと笑った奈月に頷いてから水輝はその場に膝をついた。不思議そうな顔をする奈月の手を取る。
『今からおれは佑を抱く。奈月には黙ってそれを見て欲しいんだ』
水輝が真剣な表情でそう告げると、空間の隅で桜を檻越しにからかっていた佑が猛スピードで駆けてくる。
『奈月さん、帰ったばかりなのに、いいの?』
佑が少し不安そうな顔をして水輝と奈月を見比べる。だが水輝は真剣な顔をしてじっと奈月の返事を待った。
『あの、ぜひ見てみたいです!』
力強く頷いて奈月がぽっと頬を赤らめる。判った、と頷いて水輝は腰を上げた。奈月が座る椅子はベッドのすぐ傍に据えてある。水輝は佑を両腕に軽々と抱え上げ、静かにベッドに下ろした。
『いいか、佑。奈月が見ていないと思え』
水輝はベッドに横たえた佑に低い声で言った。すると戸惑った顔をしつつも佑が頷く。それから水輝は椅子に腰掛ける奈月に顔を向けた。
『奈月は何か思うかも知れないが、とりあえず終わるまで黙っていてくれるか?』
『はい』
真剣な顔をして奈月が頷く。よし、と頷き返してから、水輝は身を屈めて佑に口づけした。佑が自然と目を閉じて水輝の口づけを受け入れる。唇を開いて深く口づけしながら、水輝は佑の耳に触れた。
『今日はどうやって苛めようかな』
顔を上げ、水輝は薄く笑って指先だけで佑の左右の耳を弄った。
『うう、奈月さんに見られてる時点で既にかなりアレなんですけど』
泣きそうな顔をして佑が言う。水輝は顔をしかめて手を止めた。
『だから見てないと思えって言ったろ? どうせ途中から判らなくなるんだから同じだろうが』
不機嫌な顔をして言ってから、水輝はまた佑の耳を弄り始めた。形を確かめるように指先でなぞるうちに、佑が何度かぴくんと身を震わせる。
『ご、ごめんなさっ、ああんっ!』
掠れた声を上げて佑が眉を寄せる。どうやら見ていないと思え、と言ってもそう簡単には思えないらしい。佑の反応はいつもより強い。水輝はふっ、と口許に笑みを浮かべて佑の耳に唇を寄せた。
『見られて感じてるのか』
佑の顔を傾けさせ、わざと奈月の方を向かせて水輝はそう囁いた。すると佑が首を横に強く振る。
『気にしてません!』
『嘘吐け。見られながらおれにぐちゃぐちゃにされたいんだろうが』
笑い混じりに囁いて水輝は佑の耳を舐め始めた。どうなんだよ、と囁いて佑の耳に舌をさし込む。佑は熱い息を吐きながらしきりに身体を震わせた。
『水輝さんのっ、いじわるっ! そうよ! わたしをぐちゃぐちゃにしてっ!』
『まだ始まったばかりだぜ? やけにノリがいいな』
薄い笑みを口許に浮かべ、水輝は吐息と共に佑の耳にそう囁きかけた。逃げられないように佑の頭を腕に支え、髪を指で退けて耳をしゃぶる。切なそうな声を漏らして佑はしきりに身震いした。
『そこっ! だめっ! んっ! あっ! ああんっ!』
『佑はここが好きなんだよな?』
くすりと笑って水輝は佑の耳朶に軽く噛みついた。歯で挟んで舌先で耳朶をくすぐるように舐める。すると佑は高い声を上げて身体を捩らせた。
『んふっ! いいっ! 水輝さんっ!』
佑の甘い声を聞いた水輝のペニスが服の中でひくんと脈打つ。水輝は少し目を細めて佑の耳朶をしつこく舐めた。そうしながら合間に佑の耳に囁きかける。
『欲しくて欲しくて仕方ないくらい焦らしてやる』
勝手に動くことが出来ないよう、佑の身体を身体で押さえつけ、水輝はまた耳朶に噛みついた。頬を染めた佑がうっとりとした顔をして熱い息を吐く。
『ほんとに、意地悪なんだから、あっ! そこっ!』
悦びの声を上げて佑がぴくんと身を竦める。水輝は佑の耳許で笑ってから、手を動かした。耳をしゃぶりながら佑の首筋を指先でゆっくりと撫でる。
『綺麗なうなじだなあ……。おれのキスマークがいっぱいついてる』
奈月が留守の間、水輝は思うままに何度も佑を抱いた。激しい水輝の行為に佑は何度も鳴き声を上げ、体中にはまだその時のキスマークが残っている。白いうなじに散る赤い痕を指先で一つずつ辿りながら水輝はくすくすと笑った。
『あっ、だめ、奈月さんがっ、見てるのに、あああんっ!』
『ここなんて噛みついたもんな』
切ない声を上げる佑に笑いかけて水輝はブラウスの襟元に指を入れた。首の付け根を撫でられた佑が力なく首を振る。
『あ、や、んっ! ああんっ!』
『もう一度、噛んでやろうか?』
佑がよがる様をまじまじと見てから水輝はそう囁きかけた。片腕で佑の頭をつかみ、もう片方の手でブラウスの襟元を探る。
『だめ、やっ! ああんっ! いいっ! いいのぉっ!』
甘ったるい佑の声を聞いた水輝は、我慢できずに首筋に吸い付いた。慌ただしく佑のブラウスのボタンを外しながら、軽く首筋に歯を立てる。強く肌を吸われた佑が切なそうな声を漏らしながら身をくねらせる。
『んっ、水輝、さんっ! あそこが切ないのっ! 指でぐちゃぐちゃにかき混ぜてっ!』
『駄目。まだまだいかせない』
くすりと笑って水輝は顔を上げた。残っていたボタンを全部外し、ブラウスの前を開いてから水輝は佑の胸元に吸い付いた。白く滑らかな佑の肌のあちこちに強く吸い付く。
『あっ! んふっ! 水輝さんっ!』
『凄いな……。ブラジャーの上からも佑の乳首が勃ってるのが判る』
まじまじと佑の乳房を見つめながら水輝は唇を舐めた。そうしつつ、スカートの上から佑の腿の間に足を入れる。それまでもじもじともどかしそうに腿を擦り合わせていた佑が苦しむような顔をする。
『んふっ! 水輝さんのっ! えっちっ! あああんっ!』
『そのえっちなおれのを咥え込んでいきまくるのは誰だよ。おっ、今ので感じたか?』
ひくん、と佑が肌を震わせたのを見て取って、水輝は薄い笑いを浮かべた。佑は蕩けそうな顔をして頬を染めている。何度見ても佑の感じている顔は飽きない。この顔を見るたびにもっと感じさせてみたくなるのだ。
『どうせ、わたしもえっちよっ! でも水輝さんのほうがもっともっとえっちなのっ! あぅっ!』
『ああ、おれは佑がこうして感じてるのが見たいからな。苛められてよがるとことか、そういうのもすげえ好き』
くすくすと笑って水輝は唇を窄め、ブラジャーの上からごく軽く佑の乳首にキスをした。ブラジャーの中で微かに乳首を擦られた佑が目に涙を浮かべて弱々しく首を振る。
4月、新学期になりました!
まだ入社式とか入学式とかには早いかもですけど、おめでとうございます!
でもってここから八章です。