※この作品はR-18です。

まやかしの終わり 三部 夜の女王   作:伊駒辰葉

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エロシーンといえばエロ……?
誰かとアレしたりとかはないのですが……。


釣りとウナギ 3

 ラスティが何かを堪えるように唇を噛み、肩を震わせている。その頬はほんのりと染まり、目は潤んでいる。小さいながらも張りのある乳房、その先端に淡く色づく乳首は尖っている。

 

「えーと……」

 

 順はのろのろと落ちた煙草を拾い上げ、改めて吸い殻を手の中で焼き切った。消し炭になった吸い殻の残骸を払い捨ててから、おもむろに竿を上げる。脇に竿を静かに置いてから順はうろんな眼差しで隣に座る常磐を見た。

 

「あのさあ……。ラスティちゃん、なんだかハアハア言ってるみたいだけど?」

「予想よりも早かったな」

「は? ナニ、アンタまさかヤバイ薬でも仕込んだの?」

 

 呆れた顔で言う順を余所に常磐が静かに立ち上がり、小川に向かって歩き出す。気配に気が付いたのだろう。ラスティが泣きそうな声で常磐を呼ぶ。

 

「ラスティ。来い」

 

 言われるままにラスティが立ち上がろうとする。だがどうやら一人で立つことすら出来なくなっているようだ。やれやれと呟いて順はさっさとズボンと靴と靴下を脱ぎ、素足で小川に入った。

 

「アンタねえ。ハアハアゆってる相手に来いって、そりゃあ無茶っしょ?」

 

 呆れた声を常磐に投げてから、順はよろけつつ立とうとしては小川の中にへたり込むラスティを引き起こそうとした。

 

「うわ!」

 

 腕を取って引っ張った途端にラスティが急に体重を預けてくる。順は慌ててラスティの身体を支えようとした。だがラスティが順に抱きつく方が早かった。

 

「わっ、待った! そんなトコ触らないでって……おいおい」

 

 胸に顔を擦りつけながらラスティが慣れた手つきで順の股間を探る。順は困った顔をして常磐を見やった。どういうことだと目で問い掛ける。常磐は厳しい顔をしてじっと川縁に立ったままだ。

 

「お前は大丈夫なのか?」

「そりゃあ、こーんなラスティちゃん見せられたり、えっちな触られ方してるから、きっちり勃起してますが?」

 

 眉をきつく寄せて順はきっぱり言い切った。そんな会話をしている間にラスティがするりと順の下着の中に手を入れる。こらこら、と苦笑して順はラスティを押し退けようとした。だがラスティが嫌がるように首を振ってよけいに強く順に抱きつく。

 

「なるほど」

 

 腕組みをした常磐がうんうん、と頷く。もしもし、と呆れた声をかけてから順はため息を吐いた。

 

「ナニ? よーするにアンタはラスティちゃん止める気がないってこと?」

「お前は対偶の位置にあるはずなのだが……」

「は?」

 

 真剣な顔をして常磐は順をまじまじと観察している。そのことに気付いて順は訝りの声を上げた。常磐は水輝のことを言っているらしい。順にもそのことは理解出来た。だが別に身体に異常はない。

 

「とゆーことは。ラスティちゃんのコレって水輝ちゃん?」

 

 いつの間にかラスティは順の下着を引き下ろしにかかっていた。順は片手で下着をつかみ、何とか腰の位置に保持しつつ常磐に問い掛けた。

 

「の筈なんだが」

 

 難しい顔をして常磐が呟くように答える。順は眉を寄せて何となくラスティを見下ろした。その瞬間、ラスティがゆらりと顔を上げ、片腕に順の首を抱き背伸びをする。あっという間に唇を奪われた順は驚きに息を飲んだ。

 

「ん、ちょ、ちょっと待った! ラスティちゃん、気を確かにっていうか、うわあ、気持ちいいなあ」

 

 即座に顔を背けて口づけから逃れ、順は笑い混じりに正直な感想を口にした。さっきからずっとラスティは順の下着の中に突っ込んだ手でペニスを愛撫し続けているのだ。

 

「お前に反応が無いと言うことは何かあるな。ラスティ!」

 

 唐突に常磐が声を張り、服を着たまま小川に入るとラスティの背中を蹴る。順がさりげなく身を捻るとラスティは悲鳴を上げて小川に顔から突っ込んだ。膝をついて尻を高々と上げた格好になったラスティの股間で何かが蠢いている。

 

「あ」

 

 順はラスティの股間で動く長い物を指差した。すると常磐がじっとそれを見つめ、深々とため息を吐く。ラスティの膣に何故かウナギかドジョウのようななりをしたモノが頭を突っ込んで暴れているのだ。

 

「ラスティちゃーん……。アソコで魚を捕まえるのはちょっとどうかと思うよ?」

 

 笑いを懸命に堪えて順はそう告げた。小川に突っ込んでいた顔を上げたラスティが泣きそうな声で常磐を呼ぶ。

 

「ラスティ。今取ってやる」

 

 小声で笑いながら常磐がラスティの股間に伸びたそれをつかむ。一気に常磐が腕を引いた瞬間、ラスティは甘えた声を上げて再び小川の中に顔から突っ込んでしまった。ばったりと小川の中に倒れたラスティは、何故か幸せそうな顔をしている。

 

「……ひょっとして今のでイっちゃったの?」

「スナウナギの皮の吸着力は凄いからな」

「そこで納得して頷くアンタもそーとーだよね……」

 

 ラスティの膣から引っこ抜いたものを手に、感心したように頷く常磐を呆れた顔で見つめ、順は仕方なくラスティを水の中から引き起こした。疲れ果ててしまったのか、どうやらラスティは失神したらしい。順はやれやれと笑ってラスティを両腕に抱き上げ、常磐を促して家に戻った。




ウナギの威力パネエ。
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