途中まではBL風味とかがあるのですが。
そろそろ警報はいらない……かな?
立城の放出した精液は一滴残らず水輝の身体に溶け込んでいる。水輝は身体に次々に入ってくる熱いものを感じ取り、快感に身震いした。
だが、力は戻らない。たっぷりと立城に精液を出させた後、水輝は静かに腰を上げた。立城は荒い息を吐いてぼんやりとしている。肉芽から滲む淫汁に感覚を狂わされているのだ。
「気持ちよかったか?」
「うん」
疲れ切ってぐったりとした立城に膝枕をし、水輝は立城の髪を優しく撫でた。そっか、と微笑んで水輝は頷いてみせた。
最初は気付かなかったのだ。初めてこの身体で交わった時、水輝は快感に身を任せるのが精一杯だった。だが今でははっきりとこの身体が特殊なことが判る。そして立城はいつの間にか水輝の淫汁に感覚を囚われ、毎日のようにセックスしなければおさまらない身体になってしまったのだ。
だが、じきにそれも慣れるだろう。どんなに水輝の身体が龍神を狂わせる形をしていても、立城は地上の王と呼ばれるほどに強い。現に最初は毎日、それも四六時中水輝とセックスしていなければならなかったのが、今では何とか数日程度なら出張出来るほどにまで回復している。
「ごめんな。不自由な身体にしちまって」
自分の不注意だ、と水輝は小声で詫びた。水輝の膝に頭を預けていた立城が苦笑を浮かべて首を振る。
「謝ることはないよ。僕は好きでこうしているんだから」
「ま、おれは金で買われたんだしな」
いつもの通りに受け答えをして水輝は苦笑した。
何故、自分は色に狂わせる身体をしているのだろう。男の時にはそんなことはなかったはずだ。立城もそうだが、それ以外の誰とでもごく普通にセックスは出来ていた。もしかして無理やりに女になったからかとも考えてはみたが、どうも説得力が足りないような気がする。何しろ、水輝を無理に女にしたのは立城であって、水輝自身ではないのだ。
それなら立城がそんな身体を望んだのかと言えば、それも違う。そのことは立城にも確認してある。それに水輝のこんな特性に立城は迷惑は被っているが、利は得ていない。確かにセックスそのものは頭がどうにかなるくらいには気持ちいいかも知れないが、習慣性があるために普段の生活の邪魔になって仕方ないのだ。
判らない。水輝は考えるうちに無意識に険しい表情になった。
「考えなくてもいいよ。君は僕が望む時に相手をしてくれればそれでいい」
静かな微笑みを浮かべて立城が言う。考えを見抜かれていたことに気付いて水輝は苦笑してみせた。
「まあ、おれはセックス相手に買われただけだしな」
「またそんなことを言って……。本気でそう思っているの?」
困ったような顔をして立城が腕を上げる。そっと頬を撫でられて水輝は口を噤んだ。いつもなら立城もそうだねと笑うのに、何でわざわざ訊き返すのだろう。
「……んで……なんで、訊き返すんだよ。さっきは笑って流したくせに」
「冗談のつもりでも、何度も言われると少しは本気かも知れないと思うでしょう?」
微笑みを浮かべたままで答え、立城はゆっくりと身を起こした。辛うじて身体に引っかけていたジャケットとシャツ、それにネクタイをとってベッドの下に放る。水輝と同じように裸になってから立城はにっこりと笑って手を差し伸べた。
「もう一度、しようか」
「ばーか。何度やっても同じことだ。おれの身体はお前とは違う。人とも違う」
龍神の力はなくなった。だが人間になった訳でもない。こんな風に、性感で相手の感覚を狂わせ、麻薬のようにセックスを欲する身体にさせるモノ。そんな凶悪なモノに水輝は一つだけ心当たりがあった。
ずっと考えないようにしてたんだけどな。そう心の底で呟いて水輝は低い声で言った。
「やっぱ、おれを捨てろ。地上の王が淫魔を囲ってるなんて笑えないだろう」
「何度でも同じことを言うよ」
水輝に手を差し伸べたまま、立城は言葉を継いだ。
「僕にとっての君の価値は僕が決める。君の使い方も僕が決める。誰にも文句を言われる筋合いはない」
「石頭」
呆れて言い返してから水輝はため息を吐いた。考えれば考えるほど、自分の価値が判らなくなるというのに立城はどうやっても譲ろうとしない。もちろん、今の生活に不服がある訳ではない。だが力のない、その上に凶悪な特性を持つ自分にどんな価値があるというのだろう。
世に跋扈する魔は狩られ続けている。ここに狩人の手が伸びないのは、ひとえに立城が水輝を隠しているからなのだ。もしもこの辺りを囲む結界がなくなってしまったら、水輝は恐らく彼らに狩られてしまうだろう。
ほら、と声を掛けた立城が水輝を抱き寄せる。唇を塞がれて水輝は大人しく目を閉じた。口を開けると立城の舌がするりと滑り込んでくる。さっきとは反対に今度は立城が水輝の身体を弄る。ベッドに押し倒され、触れられているうちに水輝は甘えた声を漏らしはじめた。
触られて一回、舐められて一回、そして挿入の瞬間にも絶頂に到達し、荒い息を吐いていた水輝を立城が優しく抱きしめる。深いところにペニスが入ってくるのを感じた水輝の膣奥の口がゆっくりと開く。立城は水輝の腿をしっかりと腕で抱え込み、勢いをつけて抽迭し始めた。開きかけた奥の口に勢いよくペニスの先端が突きこまれる。水輝は悲鳴のような声を上げ、衝撃に近い快感に身を捩った。
ひどく嫌な予感がする。水輝は快感に喘ぎながら頭の隅で危険を感じ取っていた。どうしてだろう。いつもなら当たり前に伸ばせる肉芽が操れないのだ。
「まっ、待て、待って!」
「駄目。もっと昇れるでしょう?」
口許に深い微笑を刻んで立城が囁く。水輝は喉の奥で悲鳴を上げて仰け反った。ペニスを膣奥の口にねじ込まれ、大量の愛液が水輝の股間から噴き出す。立城は力強く腰を打ち込みながら水輝の肩をつかんで身体をベッドに押さえつけた。動けないように固定したところで立城が腰を動かす速度を上げる。
「だ、だめ、だって! 中に、出すな!」
「なに言ってるの? さっきもたくさん出したでしょう?」
喘ぎの合間に言った水輝に笑いかけ、立城がぐいと腰を押し出す。反論しようとしていた水輝は襲ってきた快感に仰け反り、激しい声を上げた。絶頂に達した水輝の膣壁が緊張し、ペニスを締める。膣奥の口内を犯されながら水輝は首を何度も振った。
「樹の、赤ちゃん、出来ちゃう!」
「えっ」
水輝が叫んだのと、立城が驚きに声を飲んだのと、そして膣内に熱いものが飛び込んできたのはほぼ同時だった。いつもなら身体の何処かに吸い上げられる精液が、たっぷりと水輝の膣内を満たし、やがて膣口の外に垂れる。だがその時には水輝は快楽のあまりに失神してしまっていた。
某ゲームではないのですが、こいつらは幾つか名前があったりします。
樹というのは立城の別名です。