『あいつは欲しがってただろ? だから切り離したんだが? 何かまずいか?』
改めて佑に向き直って水輝はそう言ってみた。だが残念ながら、他の属性とは異なり、あれを切り離すのはなかなか大変だった。それこそ世界がひっくり返ってしまうような力が必要だった。多輝の器に龍神の力の殆どを、そして水輝はあるものをあれにまとめて自分から切り離してしまったのだ。
『別にそれは構わないと思うわ。夜叉は、まだ必要だったのよ』
『まあな。誓約者とのこともけりがついていないしな』
水輝は頷いてそう答えた。おかげさまで力を大量に消費し、器すら形成出来なくなってしまったが、そのことは特に問題ではない。どうせ長く眠れば回復することだ。
『そんな我が侭に、姫さままで巻き込まないでください!』
『桜さんっ! わたしはっ!』
『あんたは黙ってなさい』
桜の叫びを奈月が遮り、佑がぴしゃりと言い放つ。なかなか素晴らしいコンビネーションだと水輝は遠慮なく笑った。えへん、と咳払いした佑がその場に寝転んだ水輝の顔を覗き込む。
『沙耶はせつなに惚れてたんだよ。ま、今となっては過ぎた話だけどな』
欠伸をしながら水輝はそう言った。そこで三人が不思議そうに顔を見合わせる。ふわふわと寝心地のいい空間に身を横たえ、水輝は手足を大きく伸ばしてみた。
『だから優一郎にあんなに拘ってたって、そういう言い訳?』
『言い訳も何も、事実だって。だからおれは』
そこで水輝は深く息を吸った。何事かと佑が身構える。水輝はこぶしを固め、目を閉じてつらつらと言葉を並べた。
『おれは断然ノーマルで、しかもその上ストレートだ! 何でおれが男に欲情したり、抱かれてあんあん言わなきゃならないんだよ! おれは自他共に認める女好きだ!』
一気にそうまくし立ててから水輝は身体から力を抜いた。ふう、と息を吐いて頭をかく。
『奈月さん、彼、ちょっと席外してもらいましょう』
唐突に言って佑が桜に視線を流す。またこそこそと奈月に触ろうとしていた桜があっという間に光の檻に閉じこめられる。奈月は心配そうにしばらく檻を見つめていたが、やがて何かに納得したように頷いて水輝の傍に歩み寄った。佑と同じように水輝の傍に奈月がぺたんと座る。
『きゃっ……んっ』
恥ずかしそうに顔を赤くして奈月が小さな声を漏らす。水輝は奈月のスカートの中に手を入れ、ショーツの中に指を潜らせていた。手触りのいい陰唇をこじ開けて中に指を挿れる。
『んっ、わたしもびちゃびちゃ』
頬を染めて佑が呟いて身を捩る。水輝はほら、と笑って佑のスカートの中にも手を入れた。水輝を挟み、左右に座る二人が甘えた声を上げる。
『何だ。佑はもしかして妬いてたのか? おれが優一郎に執心してるって』
両手を使って二人の少女の陰部を弄りながら水輝は薄い笑みを浮かべた。
『ううん。違うの。わたしはおじさまが水輝さんにあてがうために作った人形だから。その点は奈月さんも同じだけど』
『用意したのは確かに立城かも知れないが、惚れたのは正真正銘おれだぞ。何か文句があるか?』
きっぱりと言い切って水輝は佑の膣内を指でかき回した。奈月の膣内も同時にかき回す。二人は水輝が何も言わなくても、その場に腰を下ろして足を大きく開いてみせた。二人ともショーツがぐっしょりと濡れている。
『物好きね。奈月さんだけなら素直で料理も上手いしわかるんだけど。んふっ』
『そんな、佑さんだって素敵です。きゃんっ!』
二人がそれぞれに言うのを聞いて水輝はくすくすと笑った。喘ぎの混ざった声を聞いているうちに股間が熱くなる。
『おっ。勃ってきた』
水輝が言うと二人が揃って水輝の股間を見る。その隙に水輝は左右の親指で二人のクリトリスを強く捏ねた。ぬらつく愛液を利用して小さな可愛い突起を指先でいたぶる。
『んふっ、水輝さん、わかってると思うけど、わたしたち面倒よ? 水輝さんでないと駄目だから。そういう風に作られているから。ああんっ』
『じゃあ、おれが飽きないように頑張れ。おれは奴とは違って浮気性だからな。刀は一振りでも、納める鞘は山ほど必要なんだ』
喉の奥で嗤って水輝はほら、と二人を急かした。恥ずかしそうに頬を染めた二人が膝で立ち、水輝の身体の上で唇を合わせる。その間も水輝は二人の陰部を弄り続けた。唾液の音を立て、水輝に見せるために二人が淫靡な口づけを交わす。
『きゃふっ! あっ! んふぅっ! でも、わたし、わたしは何もできません。水輝さんのために、何も……』
口づけの合間に奈月が泣きそうな声で言う。水輝はそうだなあ、と間延びした声で言ってから微笑みを浮かべた。
『奈月は傍にいてくれればそれでいい。夜の闇、静けさ……夜の女王ってのはそういうもんだよ』
水輝は身体を起こして奈月の耳許にそう囁きかけた。すると途端に佑がむくれる。奈月にわざと噛みつくようなキスをしてから佑は唇を尖らせて頬を膨らませた。
『奈月さんって、魔法士としての実力は水輝さんよりも上のような気がするけど』
膨れ面をしたままで佑が言う。水輝は笑いながら二人の陰部から手を離した。ぐっしょりと濡れた指に舌を這わせて愛液を丁寧に舐め取る。
『だからなんだ? 元々、奈月は向こうの生まれなんだから当たり前だろ』
さらりと言って水輝は佑の頬に軽く口づけた。水輝が唇で触れたところを大切そうに手で覆い、佑が小声で言う。
地の文の間にエロってるから、エロシーンなのかそうじゃないのか……。
相変わらず水輝は好き放題してます。