前振りが長いのでエロシーンと言えるのか……?
「パパ! あっ、やっ、怖いよお!」
目に涙を浮かべて理子は力なく首を振った。下腹部に熱がたまり、焦れったいものがひっきりなしにこみ上げる。だが理子はその感覚に身を任せることを恐れた。経験がないこの感覚にもしも身を任せたらどうなってしまうのだろう。
唇を唇で塞がれ、理子はかたく目を閉じた。緊張に身を強ばらせた理子の唇についばむように口づけてから、優一郎が身を屈めて理子の耳許に口を寄せる。
「理子。可愛いよ」
くすりと耳許で優一郎が笑った瞬間、理子は小さな悲鳴を上げて身を捩った。反射的に快感から逃れようとした理子を軽く身体で押さえ、優一郎が指に少しだけ力をこめる。触れるか触れないかというそれまでの刺激が徐々に強くなる。理子は涙を流しながら身悶えした。
「や、あっ! パパ、パパ!」
どこかに放り出されてしまいそうな不思議な感覚がこみ上げてくる。理子は必死で意識を繋ぎ止めようとした。だが優一郎が手を動かすたびに意識を繋ぐ力が弱くなっていく。理子の感じる快楽の強さが増したのを読んだのか、優一郎がしきりに理子の陰部を弄る。理子を弄る優一郎も昂奮した顔つきをしていたのだが、この時の理子には優一郎の様子を見る余裕はなかった。
駄目だよ、理子はパパをめろめろにしなきゃ。だって、せっかくえっちな身体なのに。とりとめのない考えが次々に理子の頭に浮かぶ。ずっと夢見ていたことのはずなのに、快楽に身を任せるのが怖い。理子は荒い息を吐きながら懸命に優一郎の腕をつかんでいた。
反射的に閉じようとする理子の腿の間で優一郎が指を小刻みに動かす。理子は息を飲んで弱々しく頭をふった。
「だめ、それ以上されたら、理子、理子……」
不安を少しずつ快感が上回る。理子は切羽詰まった顔で優一郎に訴えかけた。自分のものとは思えないほど甘ったるい声が漏れる。優一郎が理子の唇を塞ぎ、唇を開く。理子はつられて口を開けて身を捩った。さっきよりずっとキスが気持ちいい。さし込まれた舌を懸命に吸いながら理子は途切れ途切れに声を漏らした。理子の舌を舌でじっくりと撫でてから優一郎が顔を上げる。理子が身構える間もなく、優一郎は理子の耳朶を軽く噛んだ。
「ひゃう!」
ぞくりとしたものが背中を昇り、必死で繋ぎ止めようとしていた力が緩む。同時に乳首をつままれた理子は自分でも驚くほどの大きな声を上げて全身を緊張させた。
「もうだめ! パパ、理子、いっちゃうぅ!」
必死でせき止めようとしていたものが一気に襲ってくる。理子は背を仰け反らせて襲ってくるものに身を任せた。全身に力が入り、痺れるようなものが陰部を覆う。初めての絶頂感に理子はがくがくと身体を震わせた。力ない途切れがちな声が無意識に漏れる。
「まだまだ、始まったばかりだよ」
くすりと笑って優一郎が理子の髪を撫でる。乱れた息を整えようと、理子は深く息を吸った。身体がまるで綿にでもなってしまったようだ。力が入らないのにふわふわとした感じがある。
「理子、頭がおかしくなっちゃったらどうしよう」
理子は泣きそうに顔を歪めて優一郎を見つめた。さっきだって頭の中が真っ白になってしまったのだ。
「おかしくなんかならないよ」
優しい微笑みを浮かべて優一郎がよしよしと理子の頭を撫でる。だって、と呟いて理子は唇を尖らせた。
「パパにちょっと触られただけであんな風になったんだもん。これからパパのペニスを膣に挿入するんでしょう? 考えるだけでどきどきするもん」
目尻から流れた涙を指で拭って理子は胸を押さえた。さっきまで触られていたところがまだ熱い。それにぐっしょりと濡れたショーツが股間に張り付いて変な感じがする。
「まだ服も脱がせてないんだけど」
優一郎が笑ってタキシードの上着を脱ぐ。だって、と呟いて理子は自分の胸をぎゅっと押さえた。これから優一郎に抱かれるのだと考えるだけで胸が壊れてしまいそうなほどどきどきする。
これが女のロマンね! 理子は心の底でそう叫び、こっそりとドレスの影でこぶしを固めた。絶頂感もさることながら、いい男に抱かれる前のこの高揚感がたまらない。ふふふ、と心の底で笑いつつ、理子は不安な顔を作って優一郎を見つめた。
「さて、どうしようかな」
呟くように言って優一郎がじっと理子を見つめる。理子は不思議に思って首を傾げた。
「服を脱いでセックスするんじゃないの?」
さっきのは前戯だからもうセックスしてることになるのかな。理子は考えるような顔をしてそう呟いた。だが優一郎は微笑みを浮かべるだけだ。頭からつま先まで、舐めるように身体を見つめられて理子は何となく身じろぎをした。
改めて見ると優一郎の顔つきがいつもと違うことが判る。まじまじと理子を見る優一郎の目は、子供を見るそれではなく、明らかに女を見る目だった。そのことに理子は内心、ほっとした。ああは言っていたが、もしかしたら優一郎は理子のことを子供にしか思えないかも知れない、という不安があったのだ。
「あんまり焦らすと浮気しちゃうんだから」
絶頂後の脱力感も消え、少し余裕の出来た理子は悪戯っぽい笑みを浮かべて言った。すると優一郎が困ったような笑みを浮かべる。
「なら、こっちかな?」
「きゃん!」
急にスカートを大胆にめくり上げられて理子は思わず悲鳴を上げた。スカートを慌てて押さえようとする。だがその前に優一郎は理子の股間に顔を寄せた。
そういえば警報は出してませんね。珍しいかも。
一応、ノーマルなので。パパ呼びですけども。
理子は優一郎の実子ではないです!w