我ながら長い!w
「薔薇の花みたい。そういえば、香りも薔薇みたいだよね。理子のって」
笑いの気配を混ぜて優一郎が言う。理子は優一郎の頭を押しながら悲鳴を上げた。これまで感じたことのないほど強い恥ずかしさがこみ上げてくる。
「知らないよっ、理子、そんなところ見たことないもん!」
「そうなんだ。それなら」
そう言って優一郎がぱちんと指を鳴らす。すると寝室の天井一面に大きな画面が現れた。はっとして理子は天井を見上げ、次の瞬間、大きな悲鳴を上げた。
「きゃあああああああ! いやいやいやいや! パパ、早く消して!」
優一郎の作り出した大きな画面には、ベッドで絡み合う二人の様子が映し出されていた。ドレスのスカートを大胆にまくり上げ、股間を晒している自分の姿が写っている。理子は耳まで赤くなって首を何度も横に振った。
「そんなに、恥ずかしい?」
「恥ずかしくなかったら、こんなこと言わないもん!」
出来るだけ画面を見ないように顔を手で覆って理子は叫んだ。だが何故だろう。陰部には熱いものがこみ上げているし、さっきから痺れるような感覚もある。
優一郎がゆっくりと顔を上げる。
「ごめん。理子。消すね」
そう、優一郎が言うと天井の画面が音もなく消えた。理子は指の間からそれを見て取り、ほっと息を吐いた。
「パパだって、自分が感じてるところをあんな風に見せられたら恥ずかしいでしょ?」
拗ねた顔をして理子は小声で訊ねた。
「確かに僕なら恥ずかしいし、嫌だね。理子も、恥ずかしくて嫌なの?」
「恥ずかしくて嫌なの! もうっ、パパ、あんまり理子を苛めてると……」
そこまで言って理子は顔から手を下ろした。悪戯っぽい笑いを浮かべた理子を優一郎が不思議そうな顔をして見つめる。
「逆に押し倒してやるっ!」
そう叫んで理子はがばっと起きあがった。油断していたのだろう。優一郎が慌てた声を上げて理子の足から手を離す。その隙に理子は逆にその場に優一郎の身体を倒した。えいっ、とかけ声を掛けてのし掛かった理子を優一郎が焦ったように受け止める。だが位置がちょっとまずかったらしい。優一郎は理子の胸に顔を圧迫され、苦しげな声を上げた。
「んぷっ」
「きゃっ! やだっ、パパ、顔を動かさないでっ!」
無理な注文をしながら理子は身を捩った。勢いよく倒したのはいいのだが、受け止めた優一郎の手が何故か理子の乳房をつかんでいる。その乳房の間に優一郎は顔を挟まれているのだ。
苦しげな声を漏らして優一郎が理子の身体をどうにか持ち上げようとする。理子は慌てて身体をずらした。
「パパ、ごめんね」
ちょっと調子に乗りすぎたかも。素直に詫びながら理子は少しずつ身体を下にずらした。むき出しになった理子の膝が何かを掠める。ん? と理子は首を傾げて当たったかたい物の正体を確かめようと、何度か足を動かした。身体がずれて理子の柔らかい腿がそれを擦る。
「つっ」
「あっ、ごめんね。痛かった?」
顔をしかめて声を漏らした優一郎に慌てて詫びてから、理子はあれ? と首を傾げた。腕で身体を支えて少しだけ持ち上げる。理子はいつの間にか優一郎の片方の足を跨ぐ格好になっていた。どうやらさっきから当たっていたのは優一郎のペニスらしい。
ということは。理子はそのままの格好でしばらく考えを巡らせた。
「パパ。勃起してるの?」
けろりとした顔をして理子は訊ねた。
「してなかったら問題だと思うけど」
「そう? あ、じゃあお口でする? 理子、頑張って練習したんだよっ」
いいことを思いついた、という顔で理子は優一郎に頷いてみせた。困ったような顔をしつつも苦笑いを浮かべていた優一郎が、何故か顔を強ばらせる。
「練習って、どうやって?」
顔を緊張に強ばらせたまま、優一郎が低い声で訊ねる。えー、と言いながら理子はべったりと優一郎の身体に身体を押しつけた。優一郎の胸に頭を乗せてどうしようかなー、と呟く。
「理子。隠し事は無しにしよう」
「何で? 秘密が多い方がいい女っぽくない?」
優一郎の胸の上に肘杖をつき、手の上に顎を乗せて理子はにやにやと笑ってみせた。
「いやだ。理子のことは全部知りたい」
「ぜんぶ? 身体の隅々まで? 心の底までぜんぶっていうこと?」
ぶらぶらと足を揺すりながら理子は笑った。どうしようかなあ、と呟いて優一郎の胸にぺたんと頬を乗せる。こうしてくっついているだけでもとても心地いい。理子は目を細めて口許に笑みを浮かべた。
「ごめん。理子は僕の持ち物じゃないよね。だから、話したくないことは話さなくていいけど。でも、どうやって練習したかは知りたい」
ぼそぼそと聞き取りにくい声で優一郎が言う。ふうん、と笑って理子は顔を上げた。えへへ、と笑いながら理子は優一郎のネクタイの結び目を引っ張った。そのままネクタイを抜き、シャツのボタンを一つずつ外す。
「どおしようかなあ。理子、浮気性だもんね」
囁きで答えて理子はむき出しになった優一郎の胸に唇をつけた。
「理子が判断することだから」
「むぅ。つまんないこたえ」
拗ねた顔をして理子はちらりと舌を伸ばした。優一郎の首筋に舌を這わせる。いつの間にか優一郎は理子がずれて落ちないよう、理子の腰に腕を回して支えている。理子は優一郎の首筋や耳を舐め、次に身体をずらして胸を舐めはじめた。
優一郎がどんだけ理子を大事にしているか、という感じでしょうか。
今のところは、斎姫→多輝→理子の順番に落としています。