私たち肉便器は旦那様のおもちゃです 〜メイド娼館で調教レイプしていただきます♡〜 作:ゆっとぴあ
ハッピーエンドです。
上に投稿してある、15歳の頃の純愛編を先に読んでいただいているとわかりやすいです。
……もう、諦めようと思います。好きな人のこと。
「それじゃあ!今日も勉強していきましょう!」
「はい!よろしくお願いします姉さん先生!」
「今日は難しめの単語を書いていきましょ〜」
「いえーい!」
久々に纏まった時間が取れたので、エヴァへの授業の時間に当てることにした。
ちょこちょこ短い時間でゲリラ的に教えられてはいたけれど、ゆっくりできるのは久しぶり。
場所は私の部屋である。
「出版……syupann?あれ、syiupannかな」
「惜しい。出版はね、こう書くんだよ」
紙の端にsyuppannと書く。
「あ、そうか……。ありがとうございます姉さん先生」
「いえいえ〜」
エヴァは僅か半年で簡単な文が読めるまでに成長した。
私の時よりも些か遅いが、これは私があまり授業をしてあげれてないから仕方がない。
授業の教材にはルイスくん作の問題集を使わせてもらっている。
段階を踏んで成長できるように設計されていて、本当に素晴らしい問題集だ。
「もう三年前かぁ」
「?何がですか?」
「ん?いやごめん、こっちの話」
この問題集のノートをもらってから、気づけば既に三年以上が経っていた。
何度も繰り返し読み返したものだから、所々ページが破れていたりする。
大事な大事な、命より大事な宝物だ。
正直ルイスくんの文字を見ただけで涙が出てくる。
愛しくて愛しくてたまらない。
これだけ長い間会えずにいても、私が彼を愛しているのは揺るがない。
「じゃあ問題を十個出すね。できたら教えて」
「はーい」
エヴァがカリカリと短い鉛筆を動かし、紙切れにペンを走らせる。
「さて、と……」
その間に私は……新聞でも読みますかね。
野菜とか割れ物とかを包むのに使われていた新聞紙を厨房から掻っ払ってきたのだ。
なんと十枚もある。
普段店から出れない性奴隷でも、世間の情報を得るのは重要と存じますから。
日時を見れば、僅か二週間前の新聞だった。
「第二王子派、王女派を弾圧か。議会は欠員多数により機能不全に。……ふーん」
記事によれば。
次の王様になる予定の王太子である第二王子。
その人を支持する派閥が、王位継承権第三位である第一王女を支持する派閥をどんどん潰してるみたい。
王女派が対抗として議会をボイコット。
それで議会に来る人が足りなくて政策の可否を問えないと。
穏健派でもある王女派の不在は市民にとってかなり危険なことであり……
「……わかんね〜」
私には難しすぎるよ。
貴族たちも大変なんだなぁ。
もっとこう、簡単な所から読んでいこう。
「第二王子ジョルジュ殿下のご息女であるカトリーヌ様(18歳)が婚約を発表」
そうそう、こういうのでいいんだよこういうので。
カトリーヌ様っていう人は、王太子様の娘ってことだよね。
つまり次期王様の娘さんってことか。すげ〜。
それでそれで?お相手は?
「お相手は、現法務大臣ゲオルグ・ハイゼルン侯爵閣下のご子息であるルイス・ハイゼルン様(18歳)」
………。
…………………ん?
「ルイス様は今年、王立学校を主席で卒業の見込み。在学中は監督生も務め───」
ルイス・ハイゼルン様。
ルイス様。
「ハイゼルン侯爵家は代々国の法務において重要な役割を果たしており、王家の懐刀とも呼ばれる。家格としても妥当であり、今回の婚約で更なる────」
ルイス。侯爵。18歳。王立学校。
ルイスくん。ルイスくん。ルイスくん。
……いや待て、名前が同じだけかもしれない。
そうだ、三音の名前なんていくらでも被る。
苗字まで被ることは稀かもしれないが、可能性が全く無いとは言い切れないだろう。
そうだ、そうに決まってる。
とりあえず最後まで読もうじゃないか。
そう言い聞かせて再び新聞に目を落とす。
記事の下部分には、当の二人と思われる写真が載っていた。
片方はドレスを着た、優雅で可愛らしい女の子。
そしてその隣には。
「………………………………………」
私が見間違えるはずがない。
写真にいたのは、記憶中の彼から幼さを取り除いた、精悍な顔つきの青年で。
私が三年間待ち焦がれた、かつて一緒に駆け落ちしたその人で。
つまりは、ルイス君本人で間違いなかった。
「………………………………………ぉぇ」
待って、待ってよルイスくん。
私のこと諦めてないって言ってたじゃん。
いつまでも私のこと好きって言ってくれたじゃん。
そりゃ直接じゃなくて手紙の中でだったけどさ。
それでも私にとっては大事な言葉で、私にとっては何よりも嬉しくて。
ルイスくんとの思い出があったからこの三年間耐えられたんだよ、私。
本当に辛かったけど、ルイスくんが私を待ってるから頑張ろうって思えたんだよ。
つ、つまり。つまりだよ。
ルイスくんは将来このカトリーヌ様と結婚することになって。
でも私はこの三年間、あなたと会うこともできてなくて。
つまりこれらのことから考えると。
私は、す、捨て、捨てられ────
「…………ぉえぇええっ」
私はせっかく食べた夕食を吐き戻し、そのままバタリと意識を失った。
「……姉さん?姉さん!?ちょ、え、なん……えぇっ!?」
エヴァの狼狽える声が遠くで聞こえる気もするが、今の私にはどうでもよかった。
「リーナ姉さーん!クララ姉さーん!アナ姉さんが!アナ姉さんが急に倒れたー!!!」
◇ ◇ ◇
「ぐすっ……ぐすっ……姉さんが……!姉さんがぁ……!」
「過労で気を失っただけです。エヴァさんのせいではありませんよ」
ベッドで眠るアナの傍らで、泣きじゃくるエヴァをエリンが抱きしめ、頭を優しく撫でている。
リーナ、カイネ、エリン、ベティーの四人も同じ部屋にいる。
エヴァの助けを聞きつけて駆けつけた五人が見たものは、新聞を握りしめ、自分の吐瀉物に顔を埋めて気絶しているアナだった。
慌ててアナの気道を確保し、顔を綺麗にしてベッドに運ぶ。
治療師を呼ぼうにも既に勤務時間を過ぎて帰宅しており、明日まで助けは得られない。
幸い呼吸も正常で特に怪我もない様子。
「それで。新聞を読んでいたら突然ゲロ吐いて気を失ったと」
クララが床の新聞を拾い上げ、目を通す。
「クララ、内容読めるか?」
「ちょっと待ちなさい、今…………あぁなるほど。婚約……」
記事を読んだクララが合点がいったとの顔をして、これはマズいと眉を顰めた。
「あ、この人……」
「ん?あ。…………なるほどなぁ」
ベティーとリーナも文字が読めないなりに新聞を見て、そこに映る見覚えのある人物の存在に気がついた。
「あら?この方、ルイス先輩ですわね。ねぇエリン」
「本当ですね」
カイネとエリンの二人が、懐かしい人物を見つけたという反応を浮かべる。
「二人とも知ってるの?」
「はい。カイネが王立学校に通っていた頃の先輩です。鈍臭いカイネのことをよく気にかけてくださって……」
「昔から優秀な方でしたが、ついに王家との婚姻とは……流石ですわね。
それにしても、ルイス先輩とアナ様になんの関係があるんですの?」
「そ、そうですよ!なんでアナ姉さんがこの貴族の人の写真を見て気絶したんですか!?」
カイネの疑問にエヴァが同調し、エリンも同意するように首を縦に振った。
まだ事情を知らない三人の問いに、クララはひとつため息をついた。
「そうね。あなたたち三人は、あの事件の後にお店に来たから知らないわよね」
クララはリーナに視線を送り、説明を託す。
リーナは小さく頷き、ゆっくり口を開いた。
「もう三年前になるのかな。
アナちゃんね、この人……ルイス様と駆け落ちしたんだよ」
エヴァとカイネの二人が驚いて目を見開く。
エリンは半ば察していたようで、その言葉を聞いて息を吐き出し目を閉じた。
「どこで知り合ったのか、アナちゃんがお店に連れて来てね。
半年ぐらいの間、ルイス様は週に一回は店に来て、アナちゃんを指名してたんだ」
「ま、側から見ててもラブラブだったよ」
ベティーが遠い目をしながら言う。
リーナも頷き、話を続ける。
「そしたらある日、アナちゃんは急にお店から姿を消した。
足抜けだ、駆け落ちだ!ってそれはもう大騒ぎになって。支配人様も怒り狂ってね。
結局十日ぐらいで見つかっちゃって、店に連れ戻されたんだけど」
一度ため息。
封じていた記憶の蓋を開けることに、リーナは若干の抵抗があった。
「当然アナちゃんは重い罰を受けてたよ。それから半年は死んだ目で接客してた。
いつかぷつんと死んじゃうんじゃないかってぐらい。
その後は元のアナちゃんに戻ったように見えたけどね。
ずっと、ギリギリだったんだね。ルイス様との思い出に縋って、なんとか自分を保ってたぐらいには」
「でもその大切な人が別の女と結婚するんだと知って、とうとう限界を迎えた。そういうことね」
リーナに続いてクララが言った。淡々とした声音だが、その中には同情の感情が含まれていることがわかる。
クララ自身、ルイスと話す幸せそうなアナの姿を何度も見ていたから。
「アナ姉さん、大丈夫でしょうか……」
エヴァが恐る恐る尋ねた。
その問いに誰も答えられなかった。
「とりあえず今は静かに寝かせておいてあげましょう。アナさんならきっと大丈夫です」
「そうだな……」
エリンが不安げな表情で呟いた。
ベティーもそれに賛同するように首肯する。
「リーナ、あなたはここに残ってアナを看てあげて。私たちはこれから奉仕があるけど、あなたは今日休みだったでしょう?」
クララの言葉にリーナが頷く。
「ほら、エヴァも。大丈夫、今はリーナに任せましょ?」
「……はい……」
俯くエヴァの背中に手を添えて促し、リーナを除いた五人はアナの部屋を後にした。
◇ ◇ ◇
部屋に一人残った私は椅子に座り、アナちゃんの寝顔を見る。
「……」
やはり、酷い顔をしていた。眉間には皺がより、健康的な血色ではない。
普段の快活な印象が嘘のように、今のアナちゃんはあまりに弱々しい。
そっと手を伸ばし、アナちゃんの髪を撫でた。
さらさらとしたピンク色の髪が、するりと指の間を滑り落ちていく。
「ルイスくん………………ルイスくん…………」
アナちゃんの口からか細い声が漏れた。寝言だろうか。
きっと夢の中で、かつての恋人と会っているのだろう。
「アナちゃん……」
涙が。私の瞳から涙が一滴、ポトリと落ちた。
「ごめんね……」
結局私には、この子の心の傷を埋めることは叶わなかった。
隣にいて、笑って、くだらない話をして、一緒にやり過ごしてきたつもりだった。
でも、本当に大事なところには、ひとつも手が届いていなかったのだ。
私は何もできない無力な女だ。
親友さえ慰めてあげられない。
「……っ」
悔しさと悲しさが混ざり合った感情が胸の奥から込み上げてきて、思わず嗚咽を漏らしてしまう。
いけないと、無理矢理それを喉奥に押し込む。
彼女の手をそっと握り、少しでもアナちゃんが安心できればと、ゆっくりと優しく手を撫でた。
しばらくそうしていると、アナちゃんが小さく身じろぎをした。
そしてゆっくりと瞼を開く。
焦点の合わない瞳がキョロキョロと辺りを伺うように動く。
「アナちゃん……」
優しく呼びかけると、徐々に意識が覚醒してきたのか、私とようやく目が合った。
「りーな……?」
掠れた声で私の名前を呼ぶアナちゃん。
「大丈夫?お水、飲める?」
枕元に置いてあったコップを手に取り、アナちゃんの口元に持っていく。
アナちゃんはこくりと頷いて、私からコップを受け取ると、ゆっくりゆっくりと口に含んだ。
「んく……んく……ぷはっ」
空になったコップをまた私に渡し、アナちゃんは少しぼーっとしてから、私に視線を合わせてきた。
「……ごめんねリーナ。迷惑、かけたよね」
私は首を横に振る。
「ううん、気にしないで。それより体調はどう?」
「あー、うん……大丈夫だよ」
力なく笑うアナちゃんを見て、胸が締め付けられるような痛みを感じた。
体を倒し、枕にぼすんと頭を埋めるアナちゃん。
彼女は天蓋を見つめながら、ぽつぽつと言葉を紡ぎ始めた。
「……駆け落ち失敗した時もさ。支配人にめちゃくちゃ拷問されてさ。
ルイス君と離れ離れになったの。
もう一生会えないんだろうなって思った。
いや、実際会えないんだけどね。三年も何もなかったし。
そしたらさ、ルイス君が手紙を届けてくれて。
私のことずっと想ってるよって。必ず迎えに行くよって」
口から出てくる文章は支離滅裂で。
私にというよりは、自分に語りかけているようで。
「だから私、ルイス君のこと信じたの。きっとまた会えるって。
信じてるから、辛い日々も頑張れたの。
ルイス君のこと考えれば、いくらでも幸せな気持ちになれたし。
大好きで、本当に大好きでさぁ。
生まれて初めて、あんなに誰かのこと好きになれたんだ」
ベッドから降りて、クローゼットに這いずっていく。
下の隙間に手を突っ込んで、一通の手紙を大切そうに取り出した。
「嘘だったの?いつか私のこと助けてくれるって、私のこと好きだって。
私をただ喜ばせるだけの、嘘だったのかな?」
手紙を胸に抱き、何かに縋るようにうずくまる。
「ごめんなさい、そんなわけないですよね。
あなたは優しいから。
あなたが誠実で、真面目で、そんな嘘がつける人じゃないのはわかってます。
ごめんなさい」
「だいたい、どうしようもないじゃん。
相手は国のお姫様で、美人で、教養あって。
私は奴隷で、娼婦で。バカで、世の中のことなんも知らなくて。どうやっても会えなくて。
……勝てるわけないじゃん、そんなの。ずるいでしょ」
「ずるい、ずるいよそんなの。あんまりだよこんなの」
カーペットの床に、ぽたりぽたりと涙が広がる。
小さく小さく、その肩が震えている。
「あなたはすごい人で、私が知らないことなんでも知ってるすごい人です。
あなたが頑張らなかった訳なくて。
でも現実は、こうじゃないですか。
あなたが頑張っても無理なら、そんなの…………」
「そんなのさぁ……………」
「…………そんなの、もう、どうしようもないじゃん」
その言葉を最後に、アナちゃんは沈黙した。
もう言葉が出ないと言わんばかりに、それっきり口を閉ざした。
ひたすら耐えるように、唇をキツく噛み締めて。
「…………アナちゃん」
私はただ、その背中を抱きしめることしかできなかった。
正しい選択なのかはわからない。
それでも、今はただ傍に居てあげたかったのだ。
「……………」
慰めの言葉をかけるべきだったのだろうか。
まだ可能性が完全に潰えた訳では無い、いつか妾とかになれるかもよ、などとそんな酷い言葉を。
ただ私は、それがより彼女を苦しめるのではと思い、何もできなかった。
怖くて、一度の間違いが取り返しのつかないことを招くような気がして。
「……………」
「……ねぇ、りーな」
「……ん?」
しばらくして、ようやくアナちゃんは口を開いた。
弱々しく、か細い声で。
「……えっち、しよ」
「ん?」
え?今なんて?
「えっち。しようよ。いいでしょ?」
そう言ってアナちゃんはこちらを振り向き、私を見つめる。
涙で濡れた瞳は赤く充血していて、とても悲壮感が漂っていて。
それなのにその表情はどこか蠱惑的で。
「……もう」
今ここで拒んだら、彼女を永遠に失ってしまう気がした。
だから。
「……よいしょ」
腕を使ってアナちゃんの体を持ち上げベッドまで運ぶ。
思っていたよりも軽かった。
女の私でも簡単に持ち上げられるほど。
ベッドにアナちゃんを放り投げる。
「ぐへ」
アナちゃんの上に跨って、顔を近づける。
額にキスを一つ落としてやると、「んっ」と甘い声を漏らした。
両手でアナちゃんの耳を塞ぎながら、深い深いキスをする。
くちゅくちゅと唾液が交わり合う音を、頭蓋に直接響かせるために。
「んちゅ……ちゅぱ……ん……ぷはぁ……」
長く濃厚な口づけの末に唇を離すと、アナちゃんは蕩けたような目で私を見つめ返してくる。
でもその瞳には、いつものような輝きはなかった。
光を反射しない、濁ったガラス玉みたいな目。
何もかも諦めてしまったような、そんな虚ろな眼差し。
「りーな……きもちいいね」
「……うん」
「もっとして。おねがい」
再びアナちゃんの顔を両手で挟み、今度は角度を変えながら何度も啄むように口付ける。
そして舌を入れて歯茎の裏や上顎を舐め回し、舌を絡ませる。
「んっ……ふぅ……んんっ」
アナちゃんのおっぱいに手を伸ばし、ゆっくりと揉み始める。
乳房を掌全体で包み込むようにして円を描くように動かすと、それだけでアナちゃんはビクビクと震え始める。
形の良い胸の頂点にある突起物を指先で摘んでくりくりといじってやると、「あっ……んっ」と可愛らしい声を上げた。
唇を合わせたまま、手を胸から下へ移動させる。
アナちゃんの腰を掴み持ち上げ、下着を脱がしていく。
「りーなも」
「え?」
アナちゃんが私の方を見て言った。
「りーなも、ぬいでよ」
言われるままに自分の服を脱ぐ。
下着も全て取っ払い、お互い産まれたままの姿になった。
アナちゃんの裸体はいつ見ても美しい。
細い四肢に形の良い乳房。
ウエストラインはくびれており、肌は白く滑らかだ。
ピンク色の髪だって。
本人は気にしているようだが、こんなにも綺麗なものはないと思う。
「アナちゃん、綺麗だよ」
心の底から思ったことを口に出すと、「ありがとう」と小さな声が返ってきた。
もう一度、静かに二人で抱き合う。
相手の呼吸音が聞こえる距離で。
肩に、熱い雫が落ちた。
気にせず、もっともっと強く彼女の体を抱きしめた。
「……………りーなぁ」
今はこれでいい。
とりあえず、アナちゃんを繋ぎ止めることだけ考えよう。
失ってからじゃ、遅いんだから。
◇ ◇ ◇
店に異変が起こったのは、丁度その次の日だった。
安心して、ここから上げていきますから。
続きも読んでくださると嬉しいです。