パイの覚醒サイクルが不安定になり、自身への疑念を抱き始めたことで、八雲は羅刹との関係を断ち切ることを強く決意した。このままでは、すべてが破綻する。
その夜、八雲は羅刹のマンションを訪れた。彼の体は、羅刹を求める熱を帯びていたが、彼の心は決別を叫んでいた。
「もう終わりにしよう、羅刹」
リビングに入るとすぐに、八雲は羅刹に告げた。羅刹は優雅なソファに座り、ワイングラスを傾けていた。その瞳は、八雲の決意を嘲笑うかのように黄金色に輝いている。
「終わりに? 何のことかしら、私の无(ウー)」
羅刹はグラスを置き、八雲の前に立った。彼女は、八雲の心に潜む罪悪感が、彼女を断ち切らせようとしていることを理解していた。
「パイがお前に気づき始めている。俺との関係が、パイの覚醒サイクルを狂わせているんだ。このままでは、俺たちの秘密が露見する。そして、お前との盟約を破棄する」
八雲の言葉に対し、羅刹は静かに、しかし有無を言わせない魔力を放った。
「馬鹿ね。あなた自身が、私との逢瀬(あいびき)を断ち切れないことを、一番よく知っているはずよ」
羅刹は、八雲の首筋に手を伸ばし、優しく撫でた。
「あの幼馴染は、あなたの无(ウー)の宿命を救ってはくれないわ。あなたが夜な夜な抱える無限の熱を、誰にも言えず、苦しみ続けることに、戻りたいの?」
羅刹の手が、八雲の体内で精の奔流を加速させる。八雲の体は、一瞬で羅刹の誘惑に反応し、熱を上げた。
「くっ……!」
「ほら。あなたの体は、私を拒否しない。あなたは、もう私なしでは満たされない体になったのよ」
羅刹は、そう言うと、八雲の服に手をかけ、一気に引き裂いた。彼女の目的は、八雲の理性を崩壊させ、無抵抗の状態にすることだ。
「抵抗するのなら、もっと深く、私に刻み込まれなさい。そうすれば、あなたの無様な決意も、快楽の絶叫にかき消されるわ」
羅刹は、八雲をベッドへと押し倒す。その行動は、以前よりも遥かに強引で、八雲の意志を完全に踏みにじるものだった。
ドチャッ! ズルッ!
羅刹は、八雲の抵抗の叫びを無視し、即座に結合した。肉のぶつかり合う音は、八雲の理性を粉々に打ち砕く。
「あぁん! 抵抗すればするほど、あなたの精が熱を帯びるわ! その憎しみを、すべて私への情熱に変えなさい!」
羅刹は、八雲の顔を掴み、その黄金の瞳で八雲の瞳を支配する。彼女は、八雲の心に眠る背徳の欲望を抉り出し、増幅させた。
「私は……俺は、同意しな……ッ、あぁぁあああッ!!」
八雲は、抵抗の言葉を叫ぼうとするが、羅刹の激しい動きが彼の理性の息の根を止めた。彼の体は、罗刹の快楽の操作に、完全に支配されていく。
羅刹は、八雲の無尽の精を、限界まで搾り取る。その中で、八雲の心は、「抵抗することの無意味さ」と、「羅刹との快楽の絶対的な強度」を理解し始めた。
そして、肉体が極限の快楽に達した瞬間。
八雲は、羅刹の体を抱きしめ返した。彼の瞳には、羅刹と同じ情欲の色が宿り始めていた。
「羅刹……ッ! 違う……俺は、お前に溺れている……! もう、止められない……お前が必要だ!」
八雲の口から、決意とは真逆の、背徳的な本音が漏れた。
「ええ、そうよ。あなたは、私なしでは生きていけない」
羅刹は、勝利を確信した。八雲の決別は失敗した。彼は、羅刹の快楽の泥沼から、二度と抜け出せなくなったのだ。
「ドピュビュッ、ビュッ、ビュッ……!」 激しい射精音が鳴り響く。八雲は、『无(ウー)』としての宿命を、二人の三只眼に永遠に貪られるという、破滅的な快楽として受け入れたのだった。